艦隊これくしょん 〜龍騎士提督奮闘記〜【完結】   作:無限正義頑駄無

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お待たせしました。
初戦闘です。
早く仮面ライダー要素出したい……。


海岸迎撃戦

「扶桑型戦艦姉妹、妹のほう、山城です。あの、扶桑姉さま、見ませんでした?」

 

俺たちは艦娘の建造に成功し、目の前には扶桑型戦艦2番艦の山城が現れた。

まさか前世で思い入れのある艦が来るとはな……。

 

「いや、君は俺の最初の艦娘だ。姉妹艦の扶桑に会えるかは今後次第だな。まずはこの町を生きて脱出しなければならないが」

 

春十は山城に現状を説明する。

 

「わかりました。わたしが敵空母を撃破、最低でも中破させれば、追撃されることなく町から出られるのですね?」

 

「そういうことだ。呼び出していきなりこんなことを頼むのは正直気が引けるが、今は山城だけが頼りなんだ」

 

「気にしないでください、『提督』。艦娘は深海棲艦から人類を守るために生まれたのですから」

 

「ありがとう、山城。光莉、俺は山城と共に海に戻る。お前は脱出時の移動手段として使えるものが無いか探していてくれないか?」

 

「わかりました。どうかお気を付けて」

 

光莉に見送られて、俺と山城は海に戻る。

艦娘の装備である艤装(ぎそう)は出したり消したりできるらしく、山城は現在、衣服のみを身に纏っている。

 

海に戻ると、深海棲艦の数が6隻に増えていた。

空襲があった時点で予想できたことだが、どうやら空母以外にも仲間を呼んだらしい。

編成は以下の通りだ。

 

戦艦ル級

軽母ヌ級

軽母ヌ級

重巡リ級

軽巡ホ級

軽巡ホ級

 

輪形陣でヌ級を守っている。

あれを山城ひとりで突破するのは至難の技だろう。

 

「大丈夫ですよ提督。ル級以外は一撃で沈められるし、そのル級もわたしの射程距離には及びません」

 

「随分自信があるんだな。俺としては頼もしいが」

 

「当然です。わたしは『貴方の』艦娘なのですから」

 

「……何?」

 

意味深な発言をした山城は、春十の前で光に包まれる。

光が収まると、艤装の4基あった主砲は3基になり、代わりに右手に航空甲板が装備される。

その瞬間、春十の脳内にメッセージが流れる。

 

 

 

データが更新されました。

 

山城 Lv.1

艦種…戦艦

装備

1…35.6cm連装砲

2…15.2cm単装砲

3…零式水上偵察機

4…無し

 

 

山城改 Lv.60

艦種…航空戦艦

装備

1…46cm三連装砲

2…九一式徹甲弾

3…瑞雲×10

4…瑞雲×10

 

 

 

春十の頭に流れたメッセージは、彼が山城と繋がっていることを表しているのだろうか。

それよりも春十は改になった山城のステータスに目を奪われた。

何故なら、この装備とレベルは、前世の春十がプレイした艦これアーケードにおいて、山城の最終プレイ時のステータスだからだ。

 

前世の春十は、そこそこの頻度で艦これアーケードをプレイしていたので、ノーマルカードはほぼ全てを一度は入手していた。

当然、改になると航空戦艦になる扶桑型も伊勢型も所持していた。

だが、いくら育てても改になってくれたのは山城だけだった。

特に日向は1枚目の時点で五つ星になっていたのに、改どころかホロすら出ず、8枚目のノーマルが出た時には軽く絶望感を感じたものだ。

3way索敵を維持するために彼は、止むを得ず山城に瑞雲をふたつ装備させたのだ。

 

「久しぶりですね、■■■■提督。山城、また貴方に会えて嬉しいです」

 

その山城が、今目の前に居るというのか……!?

ありえない、と一瞬思う春十だったが、現代日本では非現実的と言えることをIS世界で色々経験しているので、こういうこともあると現実を受け入れる。

 

「ああ……久しぶりだな、山城。だが、今の俺の名前は星村春十だ。今後はそっちの名前で呼んでくれ」

 

「わかりました、春十提督」

 

いきなりの名前呼びに春十は戸惑う。

だが、それも一瞬のこと。

 

「それじゃあ……行こうか、山城」

 

「はいっ!」

 

春十と山城は先程まで身を隠していた物陰から飛び出す。

 

「目標、軽母ヌ級!」

 

「軽母ヌ級、照準完了です!」

 

山城が艤装を展開してヌ級に照準を合わせる。

相手はこちらに気付いたばかりで迎撃態勢を整えていない。

 

()ぇーーーーーっ!」

 

ドォーン!

 

山城の砲撃によって軽母ヌ級の1隻が撃沈し、近くに居たホ級1隻も巻き添えで沈む。

これであと4隻。

ヌ級を戦闘不能にすれば、最低限の目標は達成されるが、これ以上仲間を呼ばれないためにも、6隻完全撃破が望ましい。

 

「次、艦載機発艦!目標、軽巡ホ級!」

 

「了解!」

 

春十の指示の元、山城が瑞雲を出撃させる。

瑞雲20機で確実に仕留められる相手を狙わせた春十は、さらに指示を下す。

 

「もう1隻のヌ級の艦載機が来る。次弾装填しつつ移動するぞ!」

 

「はい!」

 

春十と山城は陸の上に居るので、ヌ級は艦攻を出さず、艦爆のみで襲いかかる。

艦爆による爆撃が行われるが、春十が山城を引っ張りつつ移動したことで、どうにか回避に成功する。

その際、春十に手を握られた山城が頬を赤くしていたのだが、前を向いていた春十がそれを知ることはなかった。

そして丁度、2隻目のホ級を沈めた瑞雲が戻って来る。

ル級やリ級の対空迎撃にやられたのか、何機か減ってしまっている。

 

「装填完了です!」

 

「よし、撃て!」

 

ドォーン!

 

山城の第二射はヌ級を庇ったリ級とル級に命中する。

リ級は撃沈したが、ル級は中破止まりだ。

 

「仕留め損ねたか……。山城、第三射の準備だ」

 

「了か……っ!提督!」

 

ドォーン!

 

移動中にル級の射程範囲内に入ってしまったようで、ル級の砲撃が飛んでくる。

 

「くっ……!」

 

今回も辛うじて回避に成功する。

だが、海の方を見ると、ヌ級が逃走を始めていた。

 

「まずい!山城、逃がすな!」

 

「はいっ!」

 

ドォーン!

 

山城の第三射がヌ級に向けて放たれる。

しかし、ル級が再びヌ級を庇ってしまう。

ル級は沈んでいくが、ヌ級は無傷のまま遠ざかっていく。

 

「すみません、提督。低速艦のわたしじゃあ、今から海に出ても追いつけません」

 

「いや、謝ることはない。1対6の状況で被弾せずに5隻沈められただけでも十分な戦果だ」

 

それでも、敵を取り逃がした以上は、一刻も早くこの町から脱出しなければならない。

春十と山城は海に背を向けて、光莉の元へ戻り始める。

 

 

 

海岸迎撃戦・勝利A

 

 

 

 




本文中の春十のアーケード事情は、そのまんま作者のものです。

ちなみに今の作者の鎮守府は、

提督Lv.69

艦娘
1 Lv.60 山城改
2 Lv.55 比叡改
3 Lv.50 金剛改 榛名改 霧島改
6 Lv.41 加賀
7 Lv.40 赤城改 長門改
9 Lv.38 千代田
10 Lv.37 扶桑 日向

な感じです。

尚、本作はアーケードが基準の世界なので、アーケードに実装されていない艦娘・装備は登場しません。
また、ランキングに入るほどプレイしている訳でもないので、ランキング報酬の装備も出せません。
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