そういえば、今さらですがネロ祭が開催中ですね。自分はガチャに爆死しましたね。目の前で20連回して爆死して、友人が単発で嫁王を当てたのを見て軽く殺意が湧きましたが。ワダアルイラストの鯖が欲しいぃ…………(extra愛好者)
あ、エキシビションは全てクリアしました!いやぁ、十二の試練持ちのバサクレスとか慢心しない英雄王とか。結構楽しかったです!
だがフィナーレお前だけは許せない。スタッフが下方修正しなきゃいけないほどの強さってなんなの?あ、メディアさん
パーティーは↓な感じでしたが、皆さんはどうでしたか?
1.源頼光(凸白薔薇の姫)
2.ジャンヌ・ダルク(プリズマコスモス)
3.エレナ・ブラヴァツキー(凸至るべき場所)
4.ジャック・ザ・リッパー(凸ゴールデン捕鯉魚図)
5.マシュ・キリエライト(凸ハッピー×3・オーダー)
※6.アルトリア・ペンドラゴンver.弓兵(凸白薔薇の姫)
※フレンド枠
「ライダー………しかも、ブーディカさん……?」
虹色の輪、聖晶石を用いた召還サークルから現れた女性を見て、初めこそ感動していたが、今は驚きで表情を染めていると自分でも思った。
――――サーヴァント、ブーディカ。俺がFGOを始めて、一目見てほしいと思った英霊。クラスは
「っ!!アグッ!?」
そこまで考えたときだった。手足に刺さっている
「おっと!あ、君怪我してるじゃない!大丈夫!?」
硬い地面と激突するはずだった俺の体を、ブーディカさんが優しく抱きとめてゆっくりと地面に寝かしてくれる。腕と足に刺さったままのナイフを見て心配してくれるので、大丈夫だと言葉を返す。直後、複数のナイフが俺たちに向かって投擲される。だが、それはブーディカさんが鞘から抜いた剣によって弾き落とされる。
「チッ、ヤハリソウ上手ク事ハ運バンカ」
「当然。それで?貴方は一体何者なのかな?見たところあたしと同じサーヴァントのように見えるけど………何か、おかしなものが混じってないかな?」
優しく問いかけるブーディカさんだが、目の前にいるサーヴァント、ハサンへの敵対心を隠さず、手に握る剣の切っ先を向ける。今のブーディカさんとハサンとの距離はそんなにない。多分、一足で詰めれる距離だ。さらに、ハサンのクラスは
どこからどう見ても不利なのは向こうのはず。にもかかわらず、ハサンはおかしそうに笑った。
「ヤメテオケ。貴様一人ナラバ私ヲ殺セルダロウガ、役ニ立タナイ主を連レテイテハ満足ニ剣モ振レ――――ッ!?」
ハサンが
「グゥ!?コノ炎ハ――――貴様カ!キャスター!!」
ハサンの質問に答える様に、次から次へと火球が飛ばされてくる。絨毯爆撃の様に飛んでくる火球を、軽業師も真っ青なレベルの器用さで回避し続けるが、遂に火球の一つがアサシンに直撃する。
「グゥ!?コノ程度――――!!」
「勝機!!」
攻撃を受け、一瞬だが怯んだハサンにブーディカさんが容赦なく剣を振るう。抜群のタイミングで放たれた剣に回避できず、剣がハサンの体を切り裂く。
「ッ!グアァッ!!」
「っ、片腕を犠牲にして………!!」
ハサンも曲がりなりにも英霊だ。体を限界させている核を守るべく、右腕を身代わりにして剣を受け止め、消滅を防いだ。尋常じゃない痛みが彼を襲っているはずだが、それを無視して距離をとり、残った左腕で器用にナイフを取り出し、俺に目掛けて投擲する。ブーディカさんは軽く舌打ちをしながらも、剣を軽く振ってナイフを弾く。
その間にハサンが逃走を開始する。暗闇の向こうから飛んでくる火球も収まり、さっきまでの激しい戦闘が嘘だったかのような静けさが戻る。だが、暗かった駅を明るく照らす炎が、さっきまでの出来事が、現実のものだと理解させる。
「………逃げられちゃったか。仕方ないね」
剣を鞘に仕舞い、赤い髪を手で払ってからブーディカさんがこちらにやってくる。一瞬、逡巡するように目を閉じるも、意を決したかのように地面に寝転がっている俺に合わせる様に膝を突いた。
「ちょっと痛むけど、我慢してね」
「……ちょ、一体何を――――!!」
先に謝罪されて、何をするのだろうと考え始めた俺と、ブーディカさんが俺の腕に刺さったナイフを引き抜かれるのは、ほぼ同時の出来事だった。傷口から血が溢れ出すと共に、身が焼けるような痛みが迸る。
「ッ~~~~~~~~!?!?」
余りの痛みに悶え、声にならない叫びを上げる。だが、ブーディカさんはそれをあえて無視し、手足に刺さったままのナイフを次々と引き抜く。
「ガアアアアァァァ!?アッ、グッァァァアアアア!!!!」
痛みから逃れる為に、体の全てを使って暴れる俺を、ブーディカさんが器用に傷口を布の様な物で縛り上げる。刺し傷に何かが触れる度に悲鳴を俺は上げる。中学までやっていた剣道での打ち合い以上の痛みに、女性の目の前だということも関係なしに泣き喚く。その度に、ブーディカさんが大丈夫、大丈夫だと優しく声をかけてくれる。
優しく、今まで聞いたことが無いほどの慈愛に満ちた声に、少しずつ痛みが治まっていくのを感じる。泣き疲れたのか、それとも暴れ疲れたのか。そのどちらかなのかは分からないが、ブーディカさんが優しく抱きしめてくれる感触を覚えながら、ゆっくりと俺は意識を失うのであった。
それから何十分、何時間と経っただろうか。ようやく痛みが治まってきて、朦朧としていた思考回路が正常に機能し始める。ぼうっとしていた視界が、段々クリアになっていき、目の前にブーディカさんの綺麗な顔があった。燃え上がるような真紅の髪。そして、豊かな森を想像させる緑の瞳に、俺は見惚れていた。
少しの間、下からブーディカさんの顔を覗いていると、こちらの視線に気づいたのか、ブーディカさんが顔を覗きこむように見てくる。
「あっ、気が付いた?よかった。一通り暴れ回った糸が切れたみたいに気絶しちゃうんだもん。心配したよ?気分はどう?」
「………目覚めは最悪です………ってあれ?」
ブーディカさんがよしよしと、小さい子供を褒める母親のように頭を撫でてくるのを見て、内心で不思議に思った。それに、今更になって気づいたが、頭が暖かくかつ柔らかい何かの上に乗っている。こんな荒廃とした世界で枕があるはずもなく、つまりこの至近距離でブーディカさんの顔を見れつつ頭を撫でる事ができるとしたらそれは膝まk―――――
「あ~イチャついてるとこ悪ィんだけどよ。そろそろ本題に入ってもいいか?」
どこかすまなさそうに、耳に聞きなれた声の青年が会話にはいってくる。すぐにブーディカさんに謝り、ほんの少し、ほ ん の す こ し!だけ心残りだが、ブーディカさんの膝から頭をどけ、近くの足場へと腰をかける。
「手足の調子はどうだい?治療系のルーンを使ったから、良くなってると思うんだけどよ」
青い髪にフードが付いたローブ。身の丈ほどある杖を持った青年。元々いた世界でよく見た顔を見て、少しだけ安堵する。
「ああ。なんだか、意識を失う前より体が軽い気がする。ありがとうキャスター」
「おう。別に良いって事よ。それに、ちったぁ顔色が戻ったな?そいつぁ良いことだ。これからすることに兄ちゃんがあんな様じゃ、どうにもならねぇからな」
にしし、とキャスターが格好良く笑う。どこか人懐っこく、それでいて性格がとてもかっこいいから、いつもの癖でつい兄貴と呼びたくなるが、ここは少し堪えよう。ここで俺が別世界から来たなんて知られたら、後々で面倒なことになりかねない。
「それより自己紹介だな。俺は見てのとおり
どうでも良さそうにサラッとと真名を明かすキャスター。その事に驚いたブーディカさんが目を丸くして尋ねた
「え、いいの?そんなあっさり真名をバラして?」
「おう。今の聖杯戦争はまともじゃねぇしな。そんなことより、お前らも早く名乗れよ」
少し急かす様に言うキャスターを見て、一度ブーディカさんに指示を仰ぐと、こちらを見てにっこりと笑った。どうやら、こちらが名乗っても大丈夫そうだ。
「え~っと……始めまして。俺は
「サーヴァント、ライダー。真名はブーディカ。あと、多分じゃなくて間違いなくマスターだよ。研砥」
互いに自己紹介を追え、さりげなく名前で呼んでくるブーディカさんにドキッとしながらも、キャスターが納得したように頷いた
「ライダーのクラスか。まぁ、少しの間だがよろしく頼むぜ」
自分の事のように喜ぶキャスターに、俺は心のそこでは素直に喜べなかった。確かにあの土壇場で聖晶石を使った召喚とはいえ英霊を、それもブーディカさんを召喚できたのは素直に嬉しい。だが、それとは別に喜べなかったのだ。本当に彼女を召喚して良かったのかと。
何故なら、ここにいる俺がいる時点で原作とは乖離している可能性があるからだ。もし、この世界に主人公とマシュ達が来ないのであれば、俺たちだけでセイバーを倒さなくてはならない。ほとんど無理ゲーすぎる。所見殺しじゃないだけマシだが、詰んでる気がしてならない。
「さて、自己紹介が終わった所で、これからの方針を決めないとな。どうする研砥?」
「まずは情報が欲しい。というわけで、キャスター。今、この炎の町のことを教えてくれ。あなたがサーヴァントとして召喚されたのなら、ここでは聖杯戦争が行われていたはず。それが、どうしてこんなことになっているのか。当事者の話を聞かせてもらいたい」
至極最もなことを言ってるように聞こえるが、ようは状況が掴めないから、現状の説明をよろしく頼むというわけだ。それをキャスターが了承し、この地、冬樹という町で行われていた聖杯戦争についての説明が始まった。
「――――というわけだ。俺が知ってるのはそこまで、後のことはわかんねぇな」
キャスターから聞かされたのは、俺が大体想像したとおりの結果だった。何らかのきっかけでセイバーの様子が一変。自分とあと一騎、アーチャーを除く全てのサーヴァントを叩きのめし、倒されたサーヴァントがさっきの黒い霧、シャドウサーヴァント化して自分を襲ってきていた。そんな中、俺という一般人がやってきたから自分も来たという。
(早速原作とは乖離し始めたぞオイ。………でも、アーチャーの性格からして、こちらの味方になってくれそうだな)
この世界の呼ばれたのが、俺の知っている
「となると私たちの目的は、そのセイバーを倒すことだね」
「おう。それはそうとして………まずは雑魚を叩き潰さないとなァ!」
手に持っていた杖を大きく振るい、ルーンを組み上げるキャスター。空中に刻まれたルーンが輝きを放ちながら業火となり、俺の後方へと飛んで何かを巻き込みながら爆発する。
「な、なんだ!?」
「なぁに。ただの雑兵だ。そうだ研砥!お前は実戦経験が少ねェんだ!ここらで、
キャスターが再び杖を振るい、複数の火球を飛ばして迫ってきた骨の兵団、スケルトンの群れを爆撃する。ブーディカさんも鞘から剣を抜き、果敢にスケルトンの群れに立ち向かう。
「……………すげぇ」
キャスターの、クー・フーリンのルーン魔術で放たれる炎も凄まじいが、何よりブーディカさんの戦闘能力も凄い。見ただけで5体はいるスケルトンの斬撃、刺突、弓矢を全て回避し、一度剣を振れば、一撃でスケルトンを破壊する。
そして、何より凄いのは初めての共闘だというのに、互いに息のあった連携だということだ。
「これで―――――-終わり!!」
ブーディカさんが剣を振り下ろし、最後ののスケルトンを破壊する。前衛をライダーのブーディカさんが、後衛をキャスターのクー・フーリンが担当する、基本的な陣形だったが、見事すぎる連携に開いた口が塞がらない。
―――――これが、英霊同士による戦闘。一般人の俺なんかが決して立ち入ることができない、超人域を超えた者同士の戦い。
「ふぅ。後方支援ありがとね、キャスター」
「おう。姉ちゃんも中々やるじゃねぇか。いつか、槍を持った俺と戦って欲しいねぇ」
「あはは………それはちょっと勘弁して欲しいかなぁ。有名な光の御子と戦えるのは光栄だけど、敵わないだろうしさ」
笑いながら会話をする二人を見て、自分がいかに場違いなのかを思い知った。いや、気づかないフリをしているだけっだのかもしれないが。
(………………………少しでも、迷惑をかけないように立ち振る舞わないとな)
再び、自分の胸にそう決意しながら、俺は二人の元に足を向けた。
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