復讐の唄ーリアルエンドーIFストーリー   作:OOSPH

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家族を愛する心・・・・・・・・


もしも、彼との出会いがこのような形だったら

公園

 

そこに訪れている

一人の少年が

 

葡萄ジュースを飲んで

のんびりしている

 

「ああ・・・

 

 結子ちゃんは家の事情だし

 恵美ちゃんは合コンだし

 栞ちゃんはバイトだし

 美穂ちゃんは体が弱いし

 

 彩奈ちゃんは休日補習だし・・・

 

 外に出てみたけど

 何にもないな・・・」

 

少年

 

北斗 誠二は

そんなことをつぶやいていると

 

「うう・・

 

 グスッ

 

 ヒック・・」

 

一人の女の子が歩いてきた

 

「うん?」

 

気になって

女の子に駆け寄る誠二

 

「どうかしたの?」

 

「うええええ・・

 

 お兄ちゃんと・・

 

 喧嘩したの・・」

 

女の子は泣きながら答えた

 

「そうなんだ・・・

 

 大丈夫、大丈夫だから

 もう泣かないの」

 

「うん・・」

 

と誠二はその女の子が泣き止むまでそばにいてあげた

 

・・・・・・・・

 

「・・・落ち着いた?」

 

「うん・・

 

 ありがとう・・」

 

しばらくして

女の子が泣き止んだ

 

「そういえば名前きいてなかったっけ

 

 僕は北斗 誠二・・・」

 

「吉永 美奈・・」

 

お互いに名前を教える

 

「美奈ちゃんね・・・

 

 どうしてその、お兄ちゃんと喧嘩したのかな?

 

 嫌なら話さなくていいけど・・」

 

「うん・・

 

 実はね・・」

 

少女はゆっくりと誠二に話をする

 

共働きだった両親が死に

祖母と七人兄弟で

暮らし家が貧しいこと

 

兄がバイトをしていて

どうにか家計を持たせていること

 

しかしそのことでクラスのみんなから

陰口をたたかれていること

 

そのことで兄にあたってしまい

 

家を飛び出してしまったこと

 

どうすればいいのかわからず

泣いているこたなど様々なことを

 

誠二に話してくれた

 

「・・・・でもお兄ちゃんだって

 私たちのことをしっかり考えながら

 

 家計をやりくりして

 みんなに少しでも苦労かけさせたくないって

 

 そんなお兄ちゃんのことが大好きなの・・

 

 だから・・

 

 だから・・」

 

「・・・・・・」

 

すると

 

「だったら

 

 その気持ちを

 しっかり伝えたら?」

 

「え?」

 

「美奈ちゃんのお兄ちゃんは

 美奈ちゃんに嫌いって言われたくらいで

 嫌いになるようなお兄ちゃんじゃないって

 

 誰よりも美奈ちゃんが

 知ってるはずでしょ?」

 

「う、うん・・」

 

「僕にもね姉替わりの人がいてね

 

 何があっても僕のことを

 心配しすぎて

 

 重いって感じることはあるけど

 

 でもね同時にうれしいんだ

 

 僕はこんなにも

 誰かに愛されているんだって言うことだから・・」

 

「・・・・・・」

 

そして

 

「だから素直に

 なればいいんだよ

 

 だって美奈ちゃんのお兄ちゃんは

 しっかりといるんだからさ・・・」

 

「・・・・・・」

 

すると

 

「おーい!

 

 美奈!!」

 

声が聞こえた

 

「あ、お兄ちゃん・・・」

 

「あれ?」

 

そこに現れたのは

 

「翔太君!?」

 

「え、あ・・・

 

 北斗、君・・・?」

 

クラスメートの吉永 翔太だった

 

「お兄ちゃんのこと、知ってるの?」

 

「うん、おんなじクラスでね

 

 この間お兄ちゃんがケーキの入った箱をもって

 不良に絡まれてたところを僕が助けたんだ」

 

「そうだったんだ・・

 

 兄がお世話になってます」

 

「いい妹さんだね」

 

「あ、ありがとう・・・

 

 ご、ごめんね妹が迷惑かけて」

 

「そんなことないよ

 

 それにしてもそうか・・

 

 大変だったんだね」

 

「え、その・・・」

 

すると

 

「ねえ!

 

 せっかくあったんだし

 どこかに行かない?

 

 今日何もすることがないから」

 

「え、でも僕、バイトがあるから・・・」

 

「そっか・・・

 

 じゃあ美奈ちゃんのこと

 しばらくあずからせてもらっていい?」

 

「え、でも・・・」

 

「こういう時は遠慮しないの

 

 たまには人の行為を受け取るのも

 悪いことじゃないと思うけど?」

 

そして

 

「ありがとう・・・

 

 北斗君」

 

お礼を言う翔太であった

 

その後この二人は

親睦を深めていくのであった・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

「一つ、一円に笑うものは十円で爆笑

 

 二つ、金は借りるな返せない

 

 三つ、お金が落ちてるかも

    でも上を向いて歩こう

 

 四つ、いつも心に家族の笑顔

 

 ではいただきます」

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

こうして結子グループと

かかわり不良からのカツアゲに

会うこともなくなったのであった・・・・・・・・

 

「でもなんで山〇太〇?」

 

「なんとなく言いたかったんだって・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




もしも、吉永家が笑顔が絶えなかったら・・・・・・・・

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