Re:ゼロから始める帝督生活   作:元気マックスssさん

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エピロォォォォォグ!!!!

リゼロ最終回感動しましたんDAZE!


第五話『お月様が見てる』

「よし…………もう大丈夫」

 

以前よりも更にボロボロになった盗品蔵を綺麗に闇を照らす満月がそこを照らす。

 

「治ったのか?」

 

「うん、治療は完了。…………どうにか峠は超えたでしょ」

 

エミリアは「ふぅ」とホッとしたように胸を撫で下ろす

 

「それで?さっき襲って来た…………あの糞女は一体何もんだ?」

 

テイトクはラインハルトに質問を問い掛けるとラインハルトは少し、眉間にシワをよせ真剣な眼差しで質問を問う。

 

「あの北国特有の短剣、そしてあの身のこなし………あれは最近ここらで目撃されている腸狩りという暗殺者だよ」

 

『腸狩り』聞いただけでも物騒と分かる名前だ。

 

「腸狩りはその名前の通り、敵の腸を切るという特徴的な殺し方で有名なんだ」

 

かくいうスバルも治療はしたが腸を切られた。

 

そして、ラインハルトは続けてテイトクに問う。

 

「でも……どうやってあの腸狩りに致命傷を与えたんだい?」

 

その言葉にエミリアは続けて言った。

 

「すごーく凄かったんだよ!こう…翼がバァッとなってて」

 

「翼?」

 

突然の意味不明な発言にラインハルトは首を傾げてテイトクを見る。

 

「こっちの話しだ、気にすんな」

 

だが、テイトクはそんな事どうでもいいかの如く、受け流す。

 

「そういえば、どうやってここまで?」

 

エミリアは首を傾げてラインハルトに助けに来た経緯を問い掛ける。

 

「えぇ、その事なのですが、彼……スバルがエミリア様を見つけ次第、盗品蔵へは危ないから近づくなと忠告してくれと言われまして、友達が危ない橋を渡ろうとしているのですし、助けるのは当たり前だと思い、ここまでやって来た次第です」

 

ラインハルトは長々と説明するが、テイトクはすべて耳から耳へ流していた。

 

「そして、エミリア様……スバルとテイトクとはどういうご関係なのですか?」

 

「行きずり」

 

ラインハルトはその言葉を聞くとテイトクの方を見る。

 

「チッ……いちいちこっちに振んなよな、確かにテメェの言った通り俺達とテメェはここで初めて会ったさ」

 

「でも……それじゃあなんで?」

 

「まぁ、元々はコイツの一目惚れのせいでここまで来ただけだ」

 

テイトクはエミリアの顔をニヤっとした顔で睨む。

 

それを察したのかラインハルトはニッコリしながらスバルとエミリアを見る。

 

「愛ゆえにという事かい?」

 

「そうそう…愛ゆえに、だ」

 

「え?なに?何でこっちを見るの?」

 

そして、気を取り直してエミリアはラインハルトにこう言った。

 

「それで、ここの扱いはどうなるの?」

 

「付近はしばらく立ち入り禁止にして、しばらくは彼女……腸狩りの手配書を出します。もとから後ろ暗い噂の絶えない人物なので、無駄骨になる可能性の方が高いですが」

 

次にエミリアは横になっているロム爺とロム爺を見つめるフェルトへ視線を向ける。

 

「あの女の子とお爺さんはどうなるの?」

 

「……事情はわかりかねますが、彼女やこのご老体のやっていたことは自分の職務上、見逃す事はできない部類であると考えます。ですが」

 

間を開けて息継ぎ、ラインハルトは小さく肩をすくめる。

 

「自分は先程も申した通り非番でして。付け加えて、被害者が被害を訴えない場合、証拠不十分でこれも難しい。はは。いえまったく、事情はわかりかねますが」

 

「ふふっ、悪い騎士様ね」

 

「まったくだな」

 

「恐れ多くも、これが騎士の中の騎士なんて呼ばれている男の本性ですよ」

 

エミリアは口元に手を当てて笑い、それに対しテイトクは目を瞑りハァとため息をこぼす。

 

そして、エミリアはフェルトの元へ歩き出す。

 

「そのお爺さんは、貴女の家族?」

 

エミリアはしゃがんでいるフェルトの目線と合わせて問い掛ける。

 

「そ、そーみたいなもんだ。ロム爺はアタシにとって、たった一人の…………うん、じーちゃんみてーなもんだな」

 

「そう。私の家族も一人だけ。肝心な時に眠りこけてるし、起きてる時もは絶対にそんな事は言えないけど」

 

「アタシだって、起きてるロム爺にこんな事言えねーよ」

 

フェルトはエミリアを見上げてその赤い双眸に弱々しい光を灯した。

 

「もっと……きつくくると思ってた」

 

「そう、ね。さっきまでのままなら、そうだったかもしれないけど。毒気抜かれちゃったのかもね。だから少しだけど、あの子の顔に免じてあげる」

 

エミリアはその言葉と同時に肩をすくめる。

 

「命を助けてもらったんだ。恩知らずな真似はできねー。盗ったもんは返す」

 

「ん。そうしてもらえると助かるわ。私もこのお兄さん達をけしかけるのはすごーく気が咎めるから」

 

エミリアはラインハルトとテイトクを手で示す。

 

「アタシも騎士の中の騎士に硬い翼の兄ちゃんと追いかけっこなんて正気じゃねー」

 

その言葉にラインハルトは優しく微笑み、対してテイトクはチッと舌を鳴らしてそっぽを向く。

 

「んじゃ、返す。……大事なもんなら、今度から盗られねーようにちゃんと隠せよ」

 

「貴女にその忠告をされるのってヘンテコな気分ね。…できれば、今回だけじゃなくてもうこんな事はやめてほしいんだけど」

 

とエミリアは困ったように苦笑し、ラインハルトもそれを見て微笑む。

 

がその微笑みも一瞬で真剣な眼差しに変わる事となった。

 

「ほらよ」

 

とフェルトが自分の懐から手に出したのはあの徽章だった。

 

それを見たラインハルトはフェルトの華奢な腕を掴み、その徽章を手に取り確かめていた。

 

「ラインハルト?」

 

「どうした?キザ野郎」

 

この行動には流石のテイトクも驚いた。

 

「い、痛いっつの…………放して……」

 

ラインハルトは徽章を見て驚愕の表情を浮かべた。

 

「なんて事だ…………」

 

「待って。ラインハルト。確かに、お咎めなしですませるのが難しい事なのはわかってるの。でも、この子は徽章の価値を知らなかったのよ。そして盗られた私自身はそれを問題にしてない。盗られた私に落ち度があった事だから。だから………」

 

「違います、エミリア様。僕が問題にしているのは、そんなことじゃない」

 

テイトクはそんなヤリトリをつまらなそうに見ていたがどうやらこのフェルトにはなにかしらあるのかもしれないと推測していた。

 

「君の名前は?」

 

「ふぇ、フェルト………だ」

 

「家名は?年齢はいくつだい?」

 

(やはり何かあんのか)

 

「こ、孤独だぜ?家名なんて大層なもんは持っちゃいねーよ。年は……たぶん十五ぐらいって話だ。誕生日がわかんねーから。っつか、放せよ!」

 

(なるほど、所謂『置き去りの子(チャイルドエラー)』って奴か……ここが学園都市なら暗部に引き渡されるか実験の『被験者(モルモット)』にされる所だな)

 

「エミリア様、先程のお約束は守れなくなりました。……彼女の身柄は自分が預からせていただきます」

 

「理由を聞いても?徽章盗難での罰というなら」

 

「それも決して小さくない罪ですが……今、こうして目の前の光景を見過ごす事の罪深さと比べれば些細な事に過ぎません…………ついてきてもらいたい。すまないが、君に拒否権は与えられない」

 

「ふざけ……助けたからってあんまり調子に……っ」

 

ラインハルトがフェルトの顔に手をかざすとフェルトはまるで操り人形の糸が切れたのか如く気を失う。

 

(これも魔法って奴か)

 

「また騎士様らしくないやり方……」

 

そして、ラインハルトは手にした徽章をエミリアの差し出しこう告げる。

 

「………エミリア様、また近いうちに呼び出しがあるかと思われます。ご理解を」

 

そして、ラインハルトは横になっているスバルを見て、エミリアに顔を向ける。

 

「スバルの事を、どうかよろしくお願いします」

 

そして、ラインハルトはエミリアに一礼をし、気絶したフェルトを連れ去る。

 

そして、ラインハルトは青白く闇を優しく照らす満月に向かい、囁いた。

 

「落ち着いて月を見れるのは、今日が最後かもしれないな…………」

 

その後、テイトクは気絶したスバルを連れエミリアについていき『メイザース領』へと向かった。




「今回はテメェ、寝てるだけだったな」

「……………………」

「次回予告でもしろよ」

「……………………」

「まぁ、その。なんだ?…………元気だせ」

「……………………」

「スバル、どうして落ち込んでるかすごーく分からないけど、元気出して?ね」

「よしっ!次回!『ロズワール邸にて』!」

「おい」
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