照橋心美のΨ難   作:市民YK

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―あいつに「おっふ」と言わせたい―

私は照橋心美。世界で一番可愛い女子高生ううん、全女性で一番可愛い女子高生よ。え?なんでそんなことを言えるかって?そんなの決まってるじゃない、困っていれば誰かが助けてくれるし、私を見れば誰もが恋に落ちるのよ?それに私は可愛いだけじゃない。優しいの。例えば、どこの誰かも分からない見るからにダメそうな男が「ねぇ君今暇?暇なら俺たちと遊ばない?」って言われて普通は「私この後用事あるんで。」って断ったら強引につれてかれっちゃうでしょ?でも私は違うの。「ごめんなさい。この後塾があるの。」って言えば「が、頑張ってね♡」ってなるの。

簡単に言えば、私は完璧美少女なの。悩んでいれば誰かが勝手に助けて解決してくれる……

(それなのに、何で、何であいつは私に振り向かないの!!?普通こんな美少女に声かけられたら断らないし、私に会ったら1おっふは基本でしょ!?)

【何だ1おっふって】

(あいつが、斉木楠雄が私に振り向いてくれないの何でなの?何が足りないの?)

【ただ単に僕が照橋さん、君に興味ないだけだ安心してくれ】

え?斉木楠雄が誰って?あいつよあいつ!あのピンクの髪をしてヘアピンみたいなのをつけてメガネかけてる奴のことよ!

【そうだ、僕が斉木楠雄だ。さっきから照橋さんと会話してるように見えるが、実は違う。僕が彼女の心の声を聞いているだけだ。何故そんなことが出来るかって?僕は超能力者だ。大体のことは出来るし、正直一歩も動かずに1日暮らせと言われても出来る、まぁ言われてもやらないが、照橋さんがそろそろこっちに来そうだ。今回の僕の出番はもうないだろう。】

「斉木君、今週の日曜日って空いてる?もし良かったらなんだけど一緒に映画見に行かない?」

(ふふっ、さすがの斉木もこの映画を誘われたら断れないでしょ?)

【悪いが、僕は映画館などごめんだ。おっと、早速僕の出番が増えたようだな。まぁいい。とにかく僕は映画館など行きたくない。理由は簡単だ、僕にはテレパシーという超能力がある。さっき、照橋さんの心の声を聞いていたのはこの超能力のせいだ。半径200mまで心の声が聞こえる。これがどういうことか分かるか?映画館には、見に行く人と見終わった人がいる。見終わった人は心の中であのシーンがどうだとか、このシーンがああだったとかいう。正にネタバレのオンパレードだ。なら、一番最初に見に行けばいいだろうと思うだろう?見に行ったさ、そしたら従業員の人がその映画を見ていたらしく、諦めて即効で帰ったよ。だから僕は映画館などには行かない。ここは、用事とでも言って適当に断るか。】

「そっか、行かないのか。せっかく一番最初の時間にして、斉木君の好きなアニメのチケットにしたのになーしょうがないよね。用事があるんじゃ―」

照橋は自分が持っていたチケットが1枚消えていることに気付いた。

「あれ?用事があるんじゃないの?え?たった今無くなった?」

【照橋さんの策略に乗るのはあまり気が乗らないが、仕方がない。以前知ったが、ゲルマニウムという物は僕のテレパシーを無効化するようなので不本意だがこれで行こう。】

 

 

 

デート当日

 

 

 

(ふふっ、待ちに待った斉木との初デートよ♡今日こそおっふって言わせてあげるんだから♡)

「なのに、何でお兄ちゃんがここにいるのよ!!?」

斉木とのデートを心待ちにし、出かける数秒前まで勝負服で悩んでいた照橋の横にいたのは今人気の売れっ子俳優・六神通こと、照橋信。妹に似て容姿端麗で能力も高く、ファンも多いが、妹の心美にはデレデレで兄妹の感情を超えた何かを抱いているシスコンである。

今日は妹が男と二人で映画を見に行くことを知り、唆されたと勝手に勘違いし勝手に付いて来たのだ。

「何でって、お前が心配なんだよ!俺以外の男なんてどうせ心美が可愛いからって近づいて良からぬことを考えているだけの奴らなんだぞ?お兄ちゃんはそれが心配で付いて来たんだ。」

「今からあう人はそんな人じゃないからお兄ちゃんは帰って。」

(こんなとこ斉木にでも見られてもし、ブラコンって勘違いされた最悪だもん。)

「断る。お兄ちゃんは心美が心配なんだ、あんな奴に大事な妹と二人きりにさせる訳ないだろう?」

「だからあいつはそんなじゃないって言ってるじゃん!何でお兄ちゃんは分かってくれないの!?」

「分かってるさ。だからこうして心配で付いて来たんだろう?」

「全然分かってない。このまま帰ってくれないなら、私お兄ちゃんとは縁切るから。」

「なっ!!?そ、そこまでしてあんな地味で何考えてるか分からない上に変態の奴と一緒にいたいんだ!?あんな奴ほっといて、俺と一緒に見に行こう?な?」

「もういい!お兄ちゃんなんて大っ嫌い!!早く帰って!!!」

照橋の堪忍袋がとうとう切れた。それも当然だ、女の子が好きな男と出かけるのに家族同伴なんて絶対にありえない。こんなのしたら縁を切られかねない。

(もう、折角斉木とデートできるのに、なんでお兄ちゃんがいるのよ……)

今回は断って次の機会の時は誰にも内緒にして行こうかと悩んでいると、照橋の目の前に斉木が現れた。

「あっ、斉木君♡おはよう、ちゃんと待ち合わせの時間に来てくれてすごく嬉しいな♡ねぇ、まだ映画まで時間あるし、どこかのその辺のカフェでお茶でもしない?」

【来てしまった……アニメの映画と聞いて来たが、これはまずいんじゃないか?】

「あ、このカフェ、すごくオシャレな感じね。私はここが言いと思ったんだけど、斉木君が他のカフェがいいって言うならそこにするよ?」

【僕は別にどこでもいい。どうせ映画が始まるまでの時間つぶしだ、どこに入ろうとも同じだが、強いて言うならコーヒーゼリーが美味いとこが良いな。】

「そういえば斉木君って甘いの好きなんだよね?さっきちょっと調べたんだけどここ、コーヒーゼリーが美味しいって有名なとこなんだって!」

【別にコーヒーゼリーに釣られる訳ではないがそこまで言うならここにするか。どうせ時間潰しだ。】

映画が始まるのは12時30分。現時刻が11時30分。まだ一時間近くもあるが、これは照橋の策略でもあった。

(斉木がこのお店に興味があったのは知ってるんだから、この前メールであなたのお母さんに聞いたのよ。そういえばあそこのカフェに行きたがってたって、今日こそ、こいつを惚れさせてやるんだから♡)

【何故僕の母とそこまで親しくなってるんだ?というか勝手に教えるな。おかげでこのカフェに来れたから今回はまぁ良しとしよう。】

 




          ご愛読ありがとうございましたm(__)m
 ハーメルンでは初の投稿作品なんですが、実はこの作品、別の小説投稿サイトで投稿をしたのですが、「本人の許可を得てから投稿してください!」と言われ消されてしまったので、友人がよく利用しているので、その経緯で知ったこの「ハーメルン」で書かせていただきました。
 この作品は斉木楠雄のΨ難という漫画の同人小説で、最近この漫画にはまってしまってw照橋さんが斉木にデレデレしてるところを見たあああああい、「そうだ!こんなに見たいなら自分で書いてしまおう!」という妄想をそのまま小説にした作品です。これを機に斉木楠雄のΨ難という漫画に興味を抱いて貰えたら嬉しいですし、何より自分の作品を読んでいただいたことが一番嬉しいことだと思っております。続きもありますので、少しでも興味を持っていただいた方は次回のお話しも読んでみて下さい。そして原作を購入して、もっともっと人気を出してもっと読みたいです!!!!
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