異世界料理店越後屋   作:越後屋大輔

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並行して書いてる本編が中々進まない(; ̄□ ̄;)


外伝その3私の履歴書 ロティス編

 小さい頃は目立つのが嫌いだった、とにかく人目につくのがイヤで風とか砂とかになりたかった。そしたら誰も私の事なんか気にならないだろう。

 14才になると私は回りの人間とは違うきっと大きな事を成し遂げる、後の世に名を残す人物になるんだ、こんな街で一生を終えてたまるかなんてバカな事を考えていた。15歳で両親の反対を押しきってラターナの王都へ旅立ち、商店で下働きをしたり騎士団の雑用をして生活費を稼ぎながら暮らしている内に自分がありふれた田舎娘だと痛感した。今思い出すのも恥ずかしい。挫折してエドウィンの実家に戻ってからは外にでるのも人に会うのもイヤになり10年以上自室で引き籠る日々を送る。その間は王都での経験を基に文字や計算を覚える事ができそれが家業にも役立ったので暫くはお母さんにも怒られずにすんだ。

 お姉ちゃんがご亭主を亡くして家に帰ってきて3年、例の異世界から表れた料理店で働くと言い出した。 まぁ子育てってお金かかるもんね、なんて思ってたらお母さんが

 「アンタの事も頼んどいたからね、ヤダとかいったらこの家から追い出すよ」ガーン‼(〇□〇;))

 いよいよその日がきた、お姉ちゃんと店主さんとお店に向かう。私達2人だけかと思ってたら程なくして12歳くらいの少女が領主様にお仕えする執事さんに連れられてやってきた、今日からこの面子で働くそうだ。早速店中の掃除を仰せつかる、その間マスターは買い物に行くといって異世界へと続く裏口から出ていった。こっそり後をつけてドアを開け外に踏み出そうとしたら魔法の結界らしきものにぶつかってふっ飛んでひっくり返る、ラティファちゃんは心配してくれたがお姉ちゃんには呆れられた。

 給仕の仕事にも慣れてきたある日、マスターがこの世界の文字を勉強したいと言い出した。お店で出す料理やお菓子類の名前を一冊の本にまとめたいそうだ、3人の中で私だけが文字を読み書きできるので教える事にした。

 「この料理はどう表現したら伝わるかな?」

 「その食材はこっちにもあるけど違う言葉で呼ばれてます」妙なくらいリアルな絵が描かれた紙をマスターから受け取り私はあらんかぎりの知識で質問に答え、メニューとかいう本作りを進める。お姉ちゃんとラティファちゃんは先に帰ったのでお店に残っているのはマスターと私だけ。男性と2人っきりなんて生まれて初めて、ヤダ変に緊張する。それにしてもこの人、料理の事にはすごく真摯に向き合うのね、普段は冴えないお父さんも鋳物を鍛えてる時は格好いいと思うしそんな姿がマスターと重なる、顔とか全然似てないのに。お母さんがお父さんを好きになったきっかけもこんな感じなのかしら?え、何?私マスターの事好きになっちゃったの?嘘でしょ?

(///∇///)

 「ひとまずこれで形になったかな」今日はこのくらいにしておこうとマスターに言われ家に帰る、道すがら私は気持ちを自覚する。

 「やっぱり私マスターが好き」さっきも帰り際に褒められてしまった。長い間引きこもっていたのが逆に役立つとは、マスターのいう通り人間何が幸いするか分からない。目指せ!未来のエチゴヤの女将!

 この物語は誰にも話せない、否話したくない!将来マスターと結婚するまでは。ここで日記を締める、我が家で文字を読めるのは私だけ。誰にもバレる恐れはない、あ、ヤダお姉ちゃん何すんの?私の日記返して!お母さん、ヴァルガスさんに見せようって?商業ギルド長なら文字読めるじゃない!や~め~て~!(//;/∇/;//)




結局外伝3話連続でお送りしました。それにしてもロティス昔は中二病だったとは…。
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