真剣で忍界最強なんだか....   作:柚ちょこ

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第十五話 : 願いとネガイ

「武士道プラン?」

 

明人は素っ頓狂を声を屋上で上げていた。

 

昼休みにあずみから屋上へと来るように言われた明人はそこであずみに武士道プランのことを聞かされていた。

 

「そうだ、歴史の偉人のクローンを現代に蘇らせて互いに切磋琢磨させようっていうプランだ」

 

「クローンって....相変わらず九鬼も凄いことを考えるもんですね」

 

九鬼が発案した武士道プランは四人の英雄を蘇らせると言うものだった。蘇らせるのは源義経、武蔵坊弁慶、那須与一、そして、まだ誰のクローンか知らされていない葉桜清楚。その四人が来週から学園へ転入して来ると明人はあずみから聞いた。それを聞いた明人は腰に手を当てながらあずみに尋ねる。

 

「それで?あずみさんは俺に何をしろと?」

 

「時間もねぇから、単刀直入に行くぞ。立花、お前にS組に来い」

 

「やっぱ、そう来ますよね〜」

 

あずみから武士道プランの話を持ち出された時点は明人は薄々勘づいていた。

 

「Sは実力主義だからな、入ってきたクローン達を素直に受け入れるとは考えにくいんだ。お前は英雄様とも親しいし、Sでも顔が効くから、サポートして欲しいんだ」

 

「確かにSの人達って意識高いですからね。でも、Sに入るとなると人数とかは?」

 

「それなら、大丈夫だ。今日一人、家の家業を手伝うとかの理由でSを一人抜けた。川神鉄心にはあたいからも話はしてあるから。後はお前が行けばいいだけだ」

 

「勝手に話を進めないで欲しんですけど....。俺が断ることは視野に入れてないんですか?」

 

「断れば、九鬼がストップした情報をバラすぞ」

 

情報とは川神が襲撃された時に明人が放った一撃で大爆を起こしたことだ。

 

「それを出すとは汚いですよ」

 

「汚くない大人がいると思ってんのか?」

 

明人の言葉になんら躊躇いなくそんなことを言うあずみ。その言葉に明人は苦笑し、少し考えてから嘆息をする。

 

「はぁ、分かりました。放課後に鉄心さんに話します」

 

「あぁ、頼む。じゃあ、あたいは英雄様のところに戻る」

 

「はい、じゃあまた」

 

そう言って、明人とあずみは屋上を後にした。

 

 

屋上での話を終え、自分のクラスに帰える途中の明人に見知らぬ女性が話しかける。

 

「あ、あの!立花先輩!」

 

「ん?」

 

後ろから声をかけられ振り返る明人。そこには見たこともない女性が立っていた。見かけないところから察するに一年生だと明人は思った。

 

「え〜と、俺に何か用かな?」

 

明人がそう聞くとその少女は後ろに持っていたクッキーを明人に差し出した。その顔は少し赤く染まっていた。

 

「これ受け取って下さい!」

 

「え、俺にか?」

 

「はい!今日家で作りました!いつも応援しています。これからも頑張って下さい!」

 

そう言って、少女はクッキーを明人に渡し、走って行った。その先には二人の少女がいて、三人でテンションが上がっていた。

 

「え〜と、これどうするかな」

 

貰ったクッキーを眺めながら明人は困惑する。そんな明人の目の前が急に真っ暗になった。

 

「だ〜れだ」

 

どうやら手で目を隠されたらしい。しかし、その聞きなれている声に明人は返事をする。

 

「その声は最上先輩ですね」

 

「当たりよ。こんにちは明人」

 

名前を当てられ明人の目から手を離し、振り向いた明人に優しく微笑む。その笑顔に明人も心が安らぐ。

 

「こんにちは先輩。どうしてここに?」

 

「評議会の帰りよ。明人は?」

 

「そういえば、先輩は評議会の議長でしたね。俺は屋上でダラダラしてその帰りです」

 

さっきのあずみとの会話を他人するわけにもいかないので適当に誤魔化す明人。

 

「そうなの、ところでその手に持っている物は何かしら?」

 

「え?あぁ、これですか。さっき一年生から貰ったんですよ」

 

「あら、明人ってばモテモテね」

 

「よしてくださいよ。名前も知らない子だったんですから」

 

その言葉に旭は少しムスッとした表情を見せたがすぐにいつもの顔に戻る。

 

「そう、明人は名前も知らない子からプレゼントを貰う甲斐性無しだったのね」

 

「もしかして、先輩怒ってます?」

 

そっぽを向いている旭の顔を覗き込む明人。

 

「いいえ。でも、少し妬いちゃうわ」

 

「じゃあ、今度俺が先輩にクッキーでも作ってきますよ」

 

そう明人が言うと旭はクスクスと笑う。

 

「普通そこは私があなたにお菓子をあげる流れだと思うんだけど。でも、ありがとう明人楽しみにしてるわね」

 

そんな話をしていると予鈴のチャイムが学園に鳴り響いた。

 

「じゃあ、ここでお別れね。またね明人」

 

「はい、先輩。また今度」

 

そう言って、二人はお互いの教室に帰って行った。

 

 

 

放課後になり、明人は学園にある花壇にいる鉄心の元に来ていた。

 

「鉄心さん。あずみさんから聞いてると思いますけど」

 

「聞いておるよ。お前さんをSに入れてくれと、しかしのぉ、本来なら厳正なテストをするんじゃがの」

 

「まぁ、そうなりますよね。でしたら、テストを受けてなおかつ何にかしらの条件を出すのはどうでしょう?その条件を守れなかったら早急にS落ちってことで」

 

「まぁ、それなら問題無いかの。では、条件を出すぞ。一つはそうだの、学年順位を十位以内をキープすること」

 

「はい、それくらいなら」

 

「随分と余裕そうじゃの」

 

「学校のテストなんて授業を真面目に聞いていれば8割方とれますし」

 

明人は強がりでもなんでもなく、平然と鉄心に伝える。前の世界では、暇さえあれば勉強していた。明人からしては簡単な話だった。

 

「うむ、学業はそれでいいとして」

 

そう言って、鉄心は少し考えて明人に伝える。

 

「明人よ、もう一つ条件を出す」

 

「はい、なんですか?」

 

「そうじゃの、明日川神院に来なさい。そこで条件を出す。今日は金曜日じゃから集会があるじゃろ。モモ達に説明するとよい」

 

そう鉄心は明人に伝えた。若干疑問がある明人だが、とりあえずは納得する。

 

「分かりました。では、明日伺います」

 

そう言って、明人は鉄心に一礼してその場を後にした。

 

それから、明人は金曜集会に行き、自分がSに行くと仲間に伝えた。最初は戸惑っていたファミリーだったが、明人の学力などを考えるといたって普通の選択だと思い。皆分かってくれた。

 

そして、翌日の土曜日。川神院にて、明人は困惑していた。

 

「どうして、こうなった....」

 

目の前には百人にのぼる川神院の修行僧達が明人に立ちはだかっていた。そして、近くにいた鉄心は笑顔で

 

「明人もう一つの条件はこヤツらと組み手をやってくれ。それが条件じゃ」

 

その言葉を聞き、明人は額に手を当てて俯く。そして、一言。

 

「まじで、勘弁」

 

そんな明人の言葉も虚しく修行僧達は明人に勢いよく明人に向かって行った。

 

 




私事では、ごさいますがSAOの映画を見てきました。あまり、詳しくは話せませんがとても面白かったです。皆さんも是非見てみて下さい。

さて、次回は明人の新技オンパレード回ですのでお待ち下さい。では、さようなら
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