アイドルマスター・765娘誕生日SS   作:風花笠奈

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亜美真美といえば無印の頃は「二人で一人の『亜美』を演じている」と言う設定でしたが、2になって個別できっちりと分かれました。
そして亜美真美といえば破天荒で元気で周りを引っ掻き回すいいキャラ。
765で最年少だから(グリマス?ああアレは別次元なのでどこかに捨て置けw)これだけ破天荒なのかなーと思います。



【誕生日祝い】双海亜美&真美・『初めての定期試験対策』【第6話】

突然Pの携帯に着信が入った。表記名には「双海亜美」と出ていた。応答ボタンを押すと電話の向こうから元気な声が聞こえた。

「はろはろー!真美だよー!これ亜美の携帯からかけてるんだけど、今学校から亜美と一緒にそっち向かうよー!」

「・・・その声は亜美だろ?真似しててもわかるよ。」

「ちぇー、ばれたかー。さすが兄ちゃんだね。パパやママでもたまに間違えるのに。」

「ずっと聞いてたからわかるさ。で、こっちにつくのに何分くらいかかる?」

「んー・・・バスで15分くらい?あ、真美も一緒なのはほんとだよ?そいじゃーねー」

そう言い終わるか終わらないかのタイミングで電話はあっさりと切れてしまった。

「ちょ、ま・・・・ああもう、切れた。ま、事前連絡はしてるし今回の仕事の内容は大丈夫だろうな。」

それから15分位して、事務所にどたどたと元気な複数の足音が聞こえてきたかと思うと、扉が思い切り勢いよく開いた。

「じってーん!双海亜美、到着ー!」

「じってーん!双海真美、到着ー!」

扉が開いたと同時にほぼ同じ声で挨拶の輪唱が事務所内にこだました。

 

双海亜美・双海真美。

765事務所所属のアイドルで、見ての通りの双子である。

髪を右側に結わいているセミロングヘアが亜美、ロングヘアを左側にサイドテールのように結わいているのが真美。

戸籍上は真美が姉で亜美が妹だそうだが、別にそんな事は二人とも気にしてはいないようである。

事務所内では765エンジェルという全員ユニットを中心に、亜美は「竜宮小町」の一員、真美はやよいとのユニット「TOYS」を組み、双子ユニット「PIC-SEE」としての活動も行っている。

ちなみに「PIC-SEE」の命名はPである。その由来は

「フェアリーがいるからピクシーというのはどうだろう。子鬼のようにちょこまか動いて悪戯っぽい所が二人には合ってる」と言う理由だそうだ。

このユニット名には二人とも満足しているようだが、チラッとその状況を聞いた真には「何でサッカー選手?」とつっこみかけた様である事を付け加えておこう(笑)

「お、今日は二人とも制服なんだな。」

Pのその言葉にあれっと言う表情をして亜美が答えた。

「だって兄ちゃん、学校帰りだから制服なのは当然っしょ?」

「それよりもジャージの方が良かったの?兄ちゃん。うっふっふ~♪」

亜美の言葉に繋ぐように真美もツッコミを始めた。さすが阿吽の呼吸。

「でも、今日は意外に早いな。何かあったのか?」

そのPの言葉に反応したように、二人ともどよーんとした表情を見せた。

「だあって~・・・亜美たち初めての中間試験だよ、もうすぐ。」

「定期テストって初めてだから試験勉強のやり方なんてわかんないよー。ぶー」

「それにさー、ママがこんな事言ったんだよ。『中間試験で全5教科70点以上取れなかったらお小遣い1割カットです』だってー」

「やってらんないよねー。おーぼーだー、おーぼー!ねー亜美ー」

「ねー真美ー」

双子なので交互に会話を繰り広げているのだが、流石にテンポがいいなと感心していたら近くにいたやよいもなぜかショックを浮かべていた。

「うううー・・・・もらえるお金が減ってしまうのは、お小遣いと言えど可哀想で悲しいですぅー・・・」

「「でっしょーでっしょー!さすがやよいっちわかってくれる!」」

あまりにも綺麗なハミングで双子がやよいの言葉に賛同した。

「・・・はあ、でも勉強の仕方がわかんないからどうしよう、真美」

「ほんと、どうしようか、亜美」

視線を下ろして考え込んだ二人に、Pが手をぽんと打って提案をした。

「そうだ、他の子達に教えてもらうというのは、どうだ?例えばそうだな・・・あずさとか、律子とか、雪歩とか、千早とか・・」

「「そっかー!その手があったか!さすが兄ちゃん頭いい!」」

おおおお!と二人とも目をキラキラと輝かせた。

そうやってわいわいと騒いでいると他のアイドルも続々と事務所に来て、仕事が入っている子以外の半数位のメンバーが事務所に集まった。

 

「・・・で、私たちは亜美真美の試験勉強を教えればいいんですね?」

最初に口火を切ったのは千早だった。

「あ、あのぉ・・・私、社会ならなんとか、出来ると、思います・・・」

思わぬ任命に戸惑いながら雪歩も賛同をした。

「なになになにー!?英会話ならこの伊織ちゃんにお任せしてよ。え?文法・・?別にそれでもいいけど?」

複数の外国語を喋れるらしい伊織が思わぬ伏兵として参加してきた。

「仕方ないですね・・・やるからにはびしばし教えますよ!?」

はいはい、と頷きながら律子も賛同をした。

「あ~の~・・・・私、一応短大の文学部卒業なので、国語だったらなんとか・・・大丈夫ですよぅ~、教えていた所を見失うなんてことは・・・ある、かもしれませんけれど~」

若干不安ではあるが一番学歴が長いあずさも賛同をし始めた。

そしてみんなでわいわいと亜美真美の試験勉強の協力をし始め、暫く時間がすぎた所、時計を見てPが叫び始めた。

「ああー!亜美、真美!これから雑誌の取材があるの忘れてた!一旦試験勉強は中止して、このままいけるか!?」

「それならそうと早く言ってよ兄ちゃんー」

「勉強道具はこのまま置いておけばいいんだよね?事務所に戻るんでしょ?」

「服装はこのままでいいの?亜美たち制服だよ?」

「ああ、大丈夫。今回の取材テーマは『雑誌モデルのガチ制服特集』だからこのままでOKだってさ」

「やったー!じゃ、このままレッツラゴー!」

そしてそのままばたばたと去っていく3人を見て、残されたメンバーは思わず噴出してしまった。

 

後日、無事に5教科70点以上取れた二人であった。どっとはらい。

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