テイルズSS集   作:T茶

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アイゼンとザビーダの出会い……からの

ス「ザビーダ、アイゼン、ちょっと聞いてもいいかな?」

ザ「ん? どうしたぁ?」

ス「二人の出会いってどんな感じだったの?」

アイ「俺達の……」

ザ「出会い……」

エ「そういえばワタシも聞いたことないわね」

ア「私も知りたいです」

ラ「ですわね」

ザ「うーん、女の子との出会いならともかく野郎との出会いなんてあんま話すようなことでもねーしなぁ」

アイ「とはいえ別に隠すような事でもない。ずいぶんと昔になるが俺はアイフリードを探していてな。その途中でザビーダと初めて会ったんだ」

ザ「そん時は俺もアイフリードを探してたってわけ」

ス「なるほどそれで二人で協力したってことか」

ザ「いや、けんかになった」

ア「ええっ!?」

ラ「意味がわかりませんわ……」

エ「バカなのお兄ちゃん?」

アイ「言うなエドナ。男にはどうしても譲れないものが……」

エ「そんなのいちいち気にしてるからバカなのよ。ああ、昔からだったわよね。ワタシをほっといて旅してたり」

アイ(グサッ!)

ア「エ、エドナ様……」

ス「それでそのケンカはどっちが勝ったの?」

ザ・アイ「俺が勝った」

ザ・アイ(ぎろっ……)

ザ「おいおいボケたかアイゼン? 俺のペンデュラムがお前を締め上げたあの時の事……忘れたとは言わせねぇぞ?」

アイ「自分の都合のいいように記憶を捻じ曲げるな。俺の拳でお前が地面に倒れた事を忘れたとは言わせねぇ」

ア「……つまり引き分けですか?」

ザ・アイ「俺が勝った」

ザ・アイ(ぎろっ……)

アイ「おもしれぇ。なんならここでもう一度死神の力を思い出させてやろうか?」

ザ「上等だ。ケンカ屋ザビーダの実力も思いださせてやるよ」

ア「お二人とも落ち着いてください!」

ス「ご、ごめん。俺がへんなこと聞いたばっかりに……」

エ「意地を張り合ってるだけよ。ケンカなら勝手にやってなさい。ほら、巻き込まれないうちにいくわよ」

 

スレイ、アリーシャ、ライラ、エドナが去る

 

ザ「……行ったな」

アイ「……ああ、行った」

ザ「さすがに本当のことは言えねぇしな」

アイ「ケンカに割り込んできた女に二人まとめてのされた」

アイ「男としてこんな事は妹には言えん」

ザ「あの時は本当に死を覚悟したぜ……」

アイ「俺は無性にエドナに会いたくなった。わかっているとは思うがこのことは……」

ザ「ああ、墓まで持ってくさ。いつ入れるかはしらねぇけど」

ザ「お互いやる事が増えたしな」

アイ「ふ……そうだな」

 

ザビーダとアイゼンが去る

物陰からミクリオ、デゼルが登場

 

ミ「あの二人をまとめて倒すほどの女の人……」

デ「相当な使い手だったのは間違いないな」

デ「いや、むしろ化け物か」

ミ「そうだね……あれ、ロゼは?」

デ「……どうやらスレイ達に話に行ったらしいな」

 

遠くの方からスレイ達の驚きの声が聞こえてくる

それと同時にどたばたと大きな音が聞こえてくる

 

ロ「ちょ! 二人とも助けて! ザビーダとアイゼンが追いかけてくる!」

ザ「大丈夫だぜロゼ。ちょっと鎖で締め上げるだけだからさぁ」

アイ「落とし前……つけさせてもらおうか」

ロ「ちょっと口が滑っちゃっただけじゃん! あ、ほら、あそこの二人も盗み聞きしてたよ!」

ミ「ロゼ!」

デ「ばらすんじゃねぇよ!」

ザ「アイゼン! てめぇの死神の力のせいだぞ!」

アイ「うるせぇ! 俺なんて妹に知られたんだ! 女に纏めてのされたと知ったエドナにあの目を向けられた俺の気持ちがわかんのか!?」

ザ「ご褒美じゃねぇか!」

アイ「てめぇも殺す!」

 

大乱闘開始

遅れてスレイ、アリーシャ、ライラ、エドナがやってくる

 

エ「なにしてんのこいつら? バカなの?」

ラ「これは……手がつけられませんわね」

ア「ス、スレイ。とめたほうがいいだろうか?」

ス「あはは……でもこのままでいいんじゃないかな?」

ス「だってみんな楽しそうだし」

ラ「ふふ、そうですわね」

ス「死神の力とか疫病神とか、そんなのがあってもこうして皆で楽しく騒げる」

ス「それってすごくいい事だよ」

ア「ああ、私もそう思うよ」

エ「騒がしいのはキライよ」

ラ「エドナさん……」

エ「でもまぁ……にぎやかなのは悪くないわ」

ラ「はい♪ 私もにぎやかなのは大好きですわ」

エ「こいつらはこうしてにぎやかにしてるのがお似合い――」

 

 乱闘のせいで小石が飛んできてエドナの頭にぶつかる

 

ア「エ、エドナ様! 大丈夫ですか?」

アイ「テメェ、ザビーダ!」

ザ「お前が避けるからだろうが!」

エ(ピクピク)

ラ「エドナさん、落ち着いてください。ね?」

ス「そうそうにぎやかなのは――」

エ「こいつら全員にぎやかにしてるより――這い蹲るのがお似合いね!」

 

エドナが地面を強く踏むと突然隆起して、乱闘組全員が閉じ込められる。首だけ出して

一同顔真っ青

 

 

アイ「エ、エドナ?」

ザ「こいつは……」

ミ「まさか!」

デ「冗談じゃねぇぞ!」

ロ「やりすぎたのは謝るから」

 

くるくる――ピタッ

 

エ「ヴェネレイト・マイン!」

 

ぶっ放す。悲鳴を上げて吹き飛ぶ

 

ス「五人纏めて……」

ア「吹き飛ばした……」

ラ「勝者エドナさんですわ! 救命班参ります!」

 

三人が慌てて介抱に向かう

 

アイ「エ、エドナ……本当に強くなったな」

ザ「おいアイゼン……あいつよりもエドナちゃんのほうがやばいんじゃねぇの?」

アイ「当然だ……俺の妹なんだからな」

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