ラ「ねぇロクロウ。ペンギョンの卵ってどうやったらできるの?」
ロ「うん? 急にどうした?」
ラ「前にベルベットとエレノアに聞いたんだけど、料理の話になってすっかり忘れちゃったんだ」
ロ「ほう、そうだったのか」
ロ「うーむ、ペンギョンも人間と同じようなものだろう。つまりどうやってできるかというとだな」
ラ「うんうん!」
ア「待てこのバカ野郎!」
アイゼンが颯爽とやってきてロクロウの頭を叩く
ラ「わ、アイゼン?」
ロ「いたた……なんだなんだ?」
ア「ちょっとこっち来い。ライフィセット。少し待ってろ」
ラ「う、うん……」
アイゼンがロクロウを引っ張っていく
ア「てめぇなに考えてやがる」
ロ「なにって、つまりは子供の作り方だろ?」
ア「そういう意味じゃねぇ! なんで普通に説明するつもりでいるんだ」
ア「わかっているのか? あいつはまだ幼いんだぞ」
ロ「だがもう立派な男だぞ?」
ア「それとこれとは話が別だ。こういうことは慎重になるべきで、ベルベットとエレノアもそれがわかっていたから直接言わなかったんだろう」
ロ「そんなもんかぁ? 俺なんて六つの時にシグレに聞いたら普通に説明してくれたぞ?」
ア「ランゲツ家ってのはそんなとこまで普通じゃねぇのか……」
ロ「アイゼンは妹がいるんだろう? 聞かれた時はなんて答えたんだ?」
ア「妹はそんなことは聞いてこなかった。聞かれた時になんと答えようか迷っていたから助かったといえば助かったがな」
ロ「ははぁ、それはあれだな。きっと他の男に教えてもら――うおっと!」
アイゼンがロクロウの顔を殴るがかわされる。
ア「てめぇロクロウ! 妹にちょっかいかけた男がいるって言うのか? どこのどいつだ? 今すぐここにつれて来い!」
ロ「俺が知るわけないだろう。だが聖隷ということはきっと俺よりも年上なんだろうし、あんがい恋仲でも作って――」
ア「それ以上言うなら死神の力を思い知る事になるぞ……」
ロ「ほう、面白い。お前とは本気でやりあいたいと思っていたところだ」
ロクロウが短刀を抜く。
ア「死神の力……嫌というほど思い知らせてやる」
アイゼンも手を振って構える。
ロ「そろそろ白黒はっきり!」
ア「つけないとな!」
ラ「その前にタマゴがどうすればできるのか教えてよ!」
ライフィセットが間に入ってくる。
ア「目の前の敵を片付けられないな……」
ロ「いや、俺は片付けてもいいぞ。良いかライフィセット。つまりタマゴの作り方はだな――」
ア「覚悟は良いか?」
ロ「来いっ!」
二人が本気の戦いを始める。
ラ「はぁ……もう他の誰かに聞くからいいよ」