Aqoursと蒼玉の物語(編集中)   作:すいーと

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前回まじめな話をやったので少し息抜き回を…。
ではどうぞ


悪のりする蒼玉

月曜日。

1週間の中でこの日ほど一番憂鬱になる日はないだろう。我が家も例外ではなくどこか重い雰囲気が流れていた。

一人を除いて。

 

「姉さん朝から無駄に元気だな」

 

「あたりまえですわ。あなたみたいな怠け者と一緒にしないで」

 

 制服の上からエプロンを身につけた状態で器用に台所から首だけ出して答える姉さん。長い髪が重力に従い垂れ下がる姿は少しホラーっぽい。

 

 我が家では基本両親が事業の関係であちこち飛び回っているため家にいないことが多い。というか子供たち全員高校生になったから大丈夫とか言い出して勝手に新事業を展開し始めた。そんなわけで当番制を採用しており、月曜は姉さんなので本来僕はもう少し寝てられるはずなのだが、

 

「いや怠け者っていうならまだ起きてないルビィはどうなるんだよ」

 

「ルビィは可愛からいいのです」

 

 何たる理不尽。こっちは6時半からたたき起こされたというのに。そうこうしてるうちに焼き魚のいい匂いがこちらまで漂ってきた。姉さんは昔から朝は和食派で朝は必ず白米とみそ汁が出てくる。

 

「ルビィを起こしてくるので食べずに待っていなさい。いい絶対食べてはなりませんよ。絶対」

 

しつこく念を押す姉さんを見送り、僕はなんのためらいもなく朝食は口に運んだ。高校になってようやく見れるようになったバラエティー番組では今みたいなのを【ふり】っていうらしいからな。芸人さんが熱湯風呂に入る時に同じようにしつこいぐらい念押ししてたから間違えない。それに流行を理解していなとただでさえ男子一人で浮いてるのにさらに浮いてしまう。3年間花丸ちゃんとルビィだけとしか話せないの虚し過ぎるからな。

 

 半分程食べたところで、制服に着替えたルビィと鬼の形相の姉さんが立っていた。心なしか般若の面でも被ったような感じがする。

「おはよルビィ」

 

「サファイア。私なんて言って出ていきましたか答えてみなさい?」

 

「はい。絶対食べるなといいました」

 

 どんな軍隊よりも素早く立ち上がり答える僕。そうだった姉さんはバラエティー番組を一切見ないつまり流行りがどうのと説明しても意味がない。ここはルビィが何とかしてくれるかもしれないと期待を込めた視線を送る。

視線を送られたルビィはまだ眠たいのか目が半開きでぼーっとしていた。

 

「それがわかっていて食べるような子にはお仕置きが必要ですわね」

 

 姉さんは氷よりも冷たく笑うと、一瞬で視界から消えた。そして腹部にナイフを刺したような鋭い痛みが走る。僕の視界がブラックアウトを起こした。人間ほんとに痛いと声すら出ないんだな。呑気にそんなことを考えていた。また遅刻ぎりぎりに登校か……。そこで僕の意識は飛んで行った。

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