GOD EATER もう一人の新型   作:モリノークマサーン

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訓練終盤 実地訓練

今日は久々によく眠れた。

ゴッドイーターになった私は、ここ何日か基礎体力作りと訓練室での戦闘訓練に勤しんでいた。

朝は4時から夜23時まで、休憩は30分…よく生きてたなぁ私…

絶対ムリ!と思っていても、結局二人の動機にはついていけてるんだけど…

こんなに体力あったかな?

熱が毎日下がらないけど…不思議と調子は悪くないし、食欲もあるし、大丈夫かな…

 

いよいよ今日から実地での訓練が始まる。

今日は同期の一人とベテランのゴッドイーターの人と一緒に訓練という事だけど、

なんだか…実感がわかない。

一瞬の油断が命取り、と頭ではわかっていても。

戦場でアラガミに向けて攻撃することができるのか…

ベテランのリンドウさんはずっとこの戦場に身を置いてきた人だ。

彼は言わずもがな、同期のユウ君ですら落ち着いているように見える。

…彼より少し年上な私もしっかりしなくてはと思う反面、やっぱり少し怖い気がするな…

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

新入りの片方、神薙ユウって言ったか?

あいつは少し震えているがありゃただの武者震いだな……心配する必要がないかもしれん、

もう一人の…ぁ~…そうだ髙倉リョウだ。

あいつはちと心配だな。昨日までのデータを見る感じだと…及第点か…

しかも戦場の空気に飲まれてる。こっちはちと心配だな…

 

それが俺、雨宮リンドウが最初に見た二人(・・)の新型神器使いを見た感想だった。

ブレードの刀身を装備したユウは極東初の新型神器使いで適合率、訓練結果、精神鑑定どれを見ても優等生、

もう一人のリョウは…見た目は大人しい感じの嬢ちゃんなんだがなぁ…こう見えてユウを越える適合率をしてるらしいが、

肝心の実技がダメダメらしい。昨日は及第点もらったらしいが…さぁどうなるか。

姉上にはこいつらを死なせないよう鍛えてくれと言われているからベストは尽くすが…どう転ぶかわからねえなぁ。

 

そんな事を思いながら新入り二人にゴッドイーターの大事なこと三つを教えてやる。

 

死ぬな

 

死にそうになったら逃げろ

 

そんで隠れろ

 

隙をついてぶっ殺せ

 

指折りながらひとつずつ確認するように喋るが…

 

「それじゃ四つです」

 

ユウに突っ込まれ。苦笑いを浮かべながら二人を見ると…ふむリョウはまだ表情が硬いが…さっきの顔よりよっぽどいい。

そんなやり取りをしていると、通信機から訓練をはじめるよう指示が出る。

さぁ…始めるか。

 

ミッション開始地点から少し進むと大きな広間にアラガミ「オウガテイル」が歩いているのが見えた。

周囲に気を配るとどうやら付近にはあいつしかいないようだ。好都合だ。

俺は二人に命令し、あいつらを任せることにする。

 

ユウはどうやら様子を見ながら接近、一気にカタをつけるつもりのようだ。

リョウにそう指示を出すと、彼女は息をのみながらうなづく。

んでそこに俺が、前には陣取るな。上も気を付けろ。とアドバイスをやってさぁ作戦開始だ。

ユウは素早くでも静かにアラガミに接近していきリョウもそれに続く、

オウガテイルまであと少しというところで、ユウが一気に距離を詰め不意打ちの一撃を入れる。

それでようやく二人に気が付いたオウガテイルは二人に向き直り、威嚇のような行動をとる。

リョウはそれに委縮してしまったようだ。遠目から見てもショートの刀身がブレている。

そしてその隙をアラガミが見逃すはずがない、オウガテイルは体を勢いよく振り、銃身の乗った尻尾をリョウに向ける。

リョウはようやく我に返ったのか、神器を構えなおすが遅い。盾の展開が間に合わず、刀身に尻尾が当たりはじかれ尻もちをついてしまう。

ありゃリッカにお説教コースだな。

そのあとはユウが隙だらけの体にロングブレードの刀身を走らせオウガテイルを縦に真っ二つにして終了だ。

終わってみれば少しひやひやしたが無事に終わった。

胸をなでおろし、二人を見るとユウがリョウに手を差し出しているところだった。

まぁ、これから嫌でも色々経験するんだ。説教もリッカのが決定しているし、軽く口を挟むだけでいいなと思っていると、

途端に後ろが騒がしくなる、急いで視線を戻すと、ユウの後ろからオウガテイルが口を開け突撃してきている。

ユウは咄嗟のことで動きが止まってしまっている。俺は遠い、クソッ間に合わない!

 

「うあああああぁぁぁぁああああ!」

 

振り切るような声をあげリョウが走り出す。俺の目にも止まらない程の速度でオウガテイルの前に躍り出る。

 

「やめろ!あぶねぇ!」

 

リョウは止まらない。駄目だ喰われるそう思った瞬間。リョウは肩に担いだ神器を横に滑らせる、オウガテイルは横一文字に割ける。

だがオウガテイルの質量までは殺せない。オウガテイルはそのままユウに突進する。

だがリョウの行動は終わっていなかった。オウガテイルの横から思いっきり蹴り飛ばした(・・・・・・)

真っ二つになったひとつのアラガミだったものが4、5メートル程吹っ飛びゴロゴロ転がる。

信じられないものを見た。小型アラガミとは言え、オウガテイルは小型の中でも大きいのだ。重さもかなりある

ソーマは刀身に刺さったザイゴートをそのまま壁にぶつけ、文字通り叩き切る芸当をやって見せたが、それとは全く違う。

どうなってやがんだ?率直な感想だった。

昨日までのデータを見る限り実技はダメダメだったはずだ。……昨日まで…?

こりゃ早速かえって姉上に報告することが増えたな。

訓練中に気を抜いたってことで説教もされるだろうが…まぁ仕方ないか。

腰が抜けてしまったのかへたり込んでいるリョウにユウがまた手を伸ばしてるのを見ながら、俺はそんな事を思っていた。

 

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