もし、比企谷八幡が艦娘とゆるくて甘い生活を送っていたら…
響とのお話
クイクイ
「ん?どうした響」
「八幡、これ一緒に読もう」
「本か?いいぞ…って言いたいところだがこれロシア語じゃね?俺読めない…」
「あ…、す、すまない!すぐに別の本を持ってくる」
「あ、そうだ。俺は読めないが響が読んでくれないか?翻訳しながらだが」
「私がかい?いいのかい?」
「ああ、響のロシア語が聞いてて気持ちがいいからさ」
「わかった、では…」
スタスタ ちょこん
「ここで読む」
「また、俺の膝の上か?本当にそこが好きだな響は」
「それはそうさ、私の特等席だからね」
「ダメかい…?」
「いや、ダメじゃないが…」
「なら、いいじゃないか」
「ったく…」
(ふふ、Я люблю тебя、八幡…)
響(Верный)は八幡と常に一緒である。
加賀とのお話
「は、八幡…」
「どうした加賀」
「あ、あいつらが夢で出てきて…わ、私怖くて怖くて…」
ナデナデ
「あ…」
「ここにはあいつらはいないから安心しろ。大丈夫だからここでゆっくり寝ろ」
「あ、ありがとう八幡…」
スゥスゥ…
「………」ナデナデ
加賀は八幡以外の人が怖く、夢でたまにうなされる。
島風とのお話
「どうした島風?そんな落ち込んだ顔して」
「あ、八幡…」
「私ね、みんなから速いって言われて嬉しかったんだけど…」
「前のところではそんなこと言われたことなくてね。私は特別速くもないのにみんな気を使っているのかな…?」
「そんなことはないと思うぞ。みんな島風が自分たちよりも速くて尊敬していると思うが」
「ううん、そんなことない…。だって私は遅いんもん。私は駆逐艦島風、スピードは誰にも負けてはいけない、速きこと、島風の如し、だから…」
「そうか…なら聞くけどさ」
「?」
「そうだな…例えば加賀がもし、弓が使えなかったら加賀じゃないのか?一航戦ではないのか?」
バンッ!
「それは違う!」
「加賀さんはどんな姿だって加賀さんです!」
「例え、弓がなくとも、矢を射てなくても、どんな姿でも加賀さんは加賀さん…はっ!」
「そう、どんな姿でも加賀は加賀だ。そして島風も島風であることは変わりない。だよな?」
「島風から速さをとっても島風だ。速さに自信がないと言っていたがそんなことは決してないぞ」
「お前の速さが俺たちの助けになっているのは確かだ」
「それでも気になるならいっそ別のことをしてみるのも手かもな」
「別のこと?」
「そうだな…例えばだが空を走るとか?」
数週間後…
「あ、八幡ー!できました!私やりましたよー!」
「・・・・・」
「八幡、島風に何を言ったんだい?」
「え、いや…」
「ただでさえ世界最速の島風なのにこんなことできるようになるなんて…」
「見てごらんよ、島風を…」
「彼女は今…
空を走っている」
島風は世界最速の上に空を走る。
・・・・・・・・
「な、なぜだ!?なぜ艦娘が提督に…人間に危害を加えられる!?」
「さあ?なんでだろうね?」
「そんなことはどうでもいいからさっさとお縄につきな。あんたの今までしてきたことは全てここに書かれている。あ、すでにこれは大本営に送ってあるから」
「く、くそっ!こうなったらこの拳銃で…!!くたばれ!!」
パンッ!
ヒュン!
「なっ!?か、かわしただとありえない!?この至近距離だぞ!?馬鹿な!?」
トンッ
「あ、うぅ…」バタッ
「…こちら川内、任務完了、すぐに帰投する」
「……」
(あの人…私を救ってくれたあの人のためなら…私は…)