私はいつもどおり、学校が終わって帰っていた。
いつもは寄り道をしないけど今日はなんとなく公園に寄ってみたくなって近くの公園に入っていった。
そのままブランコにでも行こうかなと思っていたら急にこんな声が聞こえてきた。
【ーねえ、君。力が欲しくはない?】
「誰!?」
周りを見渡すが誰もいない。
気のせいかなと思ったら目の前に誰かがいた!
よく顔はわからないけど誰かいる!
「あなたは…?」
【私?そんなことはどうでもいいじゃない。私は聞いてるのは力が欲しいのかいらないか。君は家族や友達を守ることができる絶対的な力が欲しくはなぁい?】
本来ならおかしいと思ったことだけど、家族や友達を守れる力ならと思い思わず答えてしまった…
「うん、欲しい!」
【なら、これに手を伸ばして】
私は恐る恐るそこに手を伸ばした…
これは宝石…?綺麗…
と思ったのもつかの間、その宝石が突然輝いたと思ったら私の中に…胸の中に入っていった!
「な、なんだったんだろう…?」
ドクン
「え…?」
な、何!?む、胸が熱い!?熱くて立っていられない!?
「う、う、う、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!?」
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い!!
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい!!
体から私の意思とは無関係に影が周りに無数に伸びていく…
ただ、私は守りたかっただけなのに…
「誰か、たす…けて…」
「あれ?おっかしいな?全然いないや。どこまでいったんだ小町は…」
僕は妹とかくれんぼをしていた。そこまで遠くにはいってないと思ったけど…
本当にどこまで行ったの?
一度家に帰って確認してから探そうかなと思っていたそのとき…
『誰か、たす…けて…』
「誰!?」
かすかだが助けを呼ぶ声が聞こえた!
どこ!?
僕は走りながら叫ぶ!
「おーい!大丈夫か!?」
すると、公園から何やら黒いものが出ていたのを見かけた。これは…?
ゆっくり、その公園に近づいていくとその中央で女の子が苦しんでいるのが見えた!
なんだかわからないけど早く行かないと!
「影ふ、踏まないで…命が…」
誰か来たのがわかったのか女の子がそんなことを言った。影?見渡すと女の子から伸びている影のところには鳩やカラスがたくさんいた。
動かない姿となって…
影に触れるとああなっちゃうのか…
でも、僕は…一歩踏み出す。
あの子を助けるために!
「き、来ちゃ…」
「大丈夫…」
僕の足が影に入る!
それから少しずつ歩いていき、女の子の元にたどり着いた。
「な、なんで…」
「母ちゃんから言われたんだ、泣いている女の子をほっといちゃだめって」
「だから…」
ギュッ!
「え…」
「大丈夫だから、大丈夫だから、落ち着いて…」
僕は女の子を抱きしめ落ち着かせようとする。母ちゃん曰く、これで女の子はイチコロとか言っていたがよくわからなかったけど。
しばらく、そうしていると段々と女の子から出ている影が収まっていき、そして本来の形にもどった。
「も、戻った…戻ったよ…」
ダキッ
「え…」
「ありがとう、ありがとう…」
女の子は泣いていた。僕は黙って女の子が泣き止むまで頭をなでていたのだった。
これが比企谷八幡と時崎狂三の出会いだった。