今回ははたらく魔王さま!とのクロスです。何年か前から構想はあったんですが今回それを形にしてみました。よかったらどうぞ。
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俺は魔王サタン、異世界である日本では真奥貞夫と名乗っている。
エンテ・イスラを征服しようとした矢先に勇者であるエミリア・ユスティーナに敗れ、この日本へと逃れた。
その後、色々とありマグロナルドでのバイトにありつき、お金を稼ぎながらエンテ・イスラへの帰還方法を探していた。
それからというもの、マグロナルドで後輩ができたり、勇者と日本で再会してしまったり、芦屋ことアルシエルに怒られたりとしたとしていたのだ。
そんなある日、俺たちの前に悪魔大元帥ルシフェルと勇者の仲間である大法神教会のオルバ・メイヤー(ハゲ)が攻めてきた。
最初は劣勢だった俺たちだが、エミリアが聖法気を解放しルシフェルと交戦。俺は奴らにやられ死にかけていたが、人間たちの負の感情から魔力を得た。
その後、ルシフェルとハゲを打ち負かして今に至る。
「で、ルシフェル。お前どう落とし前つけるつもりだ?」
俺とエミリアにやられ正座しているルシフェルに問いかける。かなりあれな光景である。
「これじゃあ首都高とか外環道とかは全面的にダメね。あー、やだやだ」
「しかし、この状態で死人が出ていないのは奇跡です。魔王様のお力添えがなければ死人が出ることは確実でした」
恵美や芦屋の言うとおりである。これだけドンパチやっていて死人が出ていないのはある意味奇跡である。例え魔力結界が張ってあったとしても大したものである。
ルシフェルが何か言おうとするが、無視だ、無視。恵美に至っては踏んづけているが気にしない。
ちーちゃんにも俺たちのことを説明したりして大変である。
あとルシフェルが勝手に恵美の金ダコのカードを使ったりしてまた蹴られていたりしていた頃、違和感があった。
ちなみに金ダコって美味いよな、木崎さんに前奢ってもらったんだがあれ焼いてるというより揚げててカリカリしてるのがいい。
「ルシフェルとオルバの航跡を追いかけてきたら何ですか〜?この状況〜?」
「おえっぷ…うぅ、また吐きそうだ…」
「ちょっと〜吐かないでくださいよ〜?」
「「おじちゃん大丈夫〜?」」
何かいいながら開けられたゲートからエミリアの仲間であるエメラダ・エトゥーヴァとアルバート・エンデが…!?
…何か子供みたいなのがいるのは俺の気のせいか?
「エメ、アルバート!」
「あ、エミリア〜元気でしたか〜?」
「よう!」
「よくここまで来れたわね!」
「それは〜オルバとルシフェルの跡を追って来たんですよ〜。何やらオルバが怪しい動きをしていたので〜」
「そうなんだ、…ところでエメ?」
「何ですか〜?」
「そ、その…エメの横にいる子供たちは一体…?」
「ん〜?ああ、私の子どもたちですよ〜」
「「はぁぁぁ!?」」
やっぱり俺の気のせいじゃなかった!?
てか、何でここに連れてきてるんだよ!?
「いやいや、エメ!?子どもいたの!?というかなんで連れてきたの!?」
「それはですね〜」
ふと、2人の子どもたちは何やらルシフェル近くに走っていっていた。
「あっ、ちょっと!?そっちにはルシフェルが!」
いや、多分魔力ほとんどないし大丈夫か…
ルシフェル近くまでたどり着くと、何もないはずの場所をじっと見つめたと思ったらいきなりその空間に抱きついた。
「「パパ〜!!」」
「えっ!?あの子達何をしているのかしら?何ないところに抱きついて…抱きついている!?」
「あ、やっぱりここにいましたね〜」
エメラダがそう言って少し経つと少しずつ子どもたちが抱きついているものが現れた。
猫背な姿勢、特徴のあるアホ毛、目が独特な人物であり俺のバイト先の先輩である人が…
「「は、八幡(さん)!?」」
「バレたか…」
そう彼、比企谷八幡が現れたのだった。
「うぅ…吐きそうだ」
「吐くならちゃんと袋の中にしてくださいよ〜」
「「おじちゃん体ゆする〜?」」
「私の娘たちはゲート酔いなんてしてないのに〜。ね〜?」
「「ね〜」」
「と言われてもだな…うぅ…」
クイクイ
「どしたのですかサファイヤ〜?」
クイクイ
「ルビーも〜?」
「「ママあれなんだろう〜?」」
「亀裂〜?ゲートの中でこんなことは…!?2人とも下がって!!」
パリンッ!
「ふぅ…到着っと!お!ビンゴビンゴ!」
「あなたは誰ですか…」
「あ、そんな警戒しないで大丈夫だから。ちょっとあなたに言いたいことがあって来ただけだから」
「私に?」
「うんうん、息子のことをよろしくね。あとルビーちゃんとサファイヤちゃんもパパのことよろしくね!」
「「うん!」」
「うんうん!それじゃあまたね〜!」
「…息子?…パパ?それじゃあ、あなたはもしかして!?」
「バイバイ〜!」
シュン!
「「「……」」」
「「いっちゃったね〜」」
「今の人、まさか…そんなことあるわけないですよね〜」
その後、エメラダたちはゲートで日本へと到着するのであった。