オーバーロード 災厄の槍使い   作:三元新

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書いちゃった!(´>∀<`)ゝ

ナンデヤネン>(#^∀^)=⊃)A`):∵グハッ!!


第1話

ユグドラシル最終日。

とある一室で目覚める少女が1人。彼女はおもむろにメッセージ画面を開き、すぐに閉じた。

 

「……もうすぐ。あの人に会える」

 

そんな彼女――現実世界では彼――はベットから起き上がるとすぐに、目的地へと向かった。

 

彼女(彼)が所属するギルドの名は『アインズ・ウール・ゴウン』。最盛期には数多あるギルドの第9位にその名を刻み、1500人からなる襲撃者の一団を退け、公式チートアイテムである世界級(ワールドアイテム)を二桁所持している最凶ギルド。

 

彼(彼女)はとある理由でユグドラシルにログインがなかなか出来なく、ごく希にしかログインできていなかった。

 

そんな彼がパソコンを開いたときにたまたま見たメッセージ。それは、彼女(彼)の所属するそのギルド長から、『最後の時はナザリックで過ごしませんか?』と言うものだった。

 

 

 

 

 

 

ナザリック地下大墳墓・円卓の間

 

そこには4つの影があった。その影は人間の姿ではない、その内1つは骸骨、もう1つは4枚翼の鳥人、後の2つはスライムだった。

 

「ペロロンチーノさん、ぶくぶく茶釜さん、ヘロヘロさん、本当にお久しぶりです、ユグドラシルのサービス終了日とはいえ、正直本当に来てもらえるなんて思ってもいませんでしたよ」

 

「いやー、本当におひさしぶりですね〜、モモンガさん」

 

「モモンガさんおひさー」

 

「お久しぶりですモモンガさん」

 

各々が挨拶をし、雑談が始まった、転職した先がブラックだったとか、最近発売した中ではこのエロゲが至高だとか、声優で売れっ子になり次々仕事が入ってきて大変だとか、そんな楽しい語らいも終わりを告げる。

 

「すみません。明日も早くこれ以上いるとヤバイんで、ログアウトさせてもらいます。本当にすみません。それと、いままでありがとうございました。それではまた、現実世界で」

 

残っていた4人の内、ヘロヘロがそう言い残してログアウトした。

 

「ヘロヘロさん、大丈夫ですかね」

 

円卓の間にいたギルド長、モモンガが心配そうに呟く、本人が言うにはもう体がボロボロで精神的に辛かったそうだ。頑張って残ったものの、結局は耐えられず帰ってしまった。そんな彼に自分の我儘で直接『せっかくですから最後まで残っていかれませんか』とは言えなかった。

 

そんなモモンガの姿を見てペロロンチーノは言う。

 

「俺と姉ちゃんで良かったら最後まで残るよ。……それに、俺と姉ちゃんの"幼馴染み"も来るしね」

 

「幼馴染み?……――まさか!?」

 

ペロロンチーノがそう告げ、モモンガが驚愕した直後、円卓の間の外から走る足音が聞こえ、勢いよく円卓の間の扉が開かれた。

 

「すみません! 遅れました!」

 

部屋に居た3人が開いた扉に目を向けると、そこにはまるで武士の格好をした小柄だが、黒髪の凛とした少女が立っていた。

 

「遅くなって申し訳ありません。モモンガさんから送られてきたメールに気づいてなくて、ぶくぶく茶釜さんに教えてもらっていなければ知らないまま今日一日を過ごすところでしたよ」

 

そんな八雲翼――改め"イズナ"に、モモンガと呼ばれた骸骨は首を振る。

 

「いえいえ、まさか翼さん――いや、今の姿はイズナさんでしたね。あなたにもう一度あえるとは思っても見ませんでしたよ。」

 

「ありがとうございます。モモンガさん。それにペロロンチーノに、ぶくぶく茶釜さんもお久しぶりです。ペロロンチーノは半年ぶりで、ぶくぶく茶釜さんとは3ヶ月ぶり――ああ、電話なら昨日ぶりでしたっけ」

 

「うん。イズナおひさ! 確かにこうして会うのは半年ぶりだね」

 

「翼ちゃんおっひさー! そうだよ〜、こうしてゲームだけれど直接会うのは某少女向けアニメでの声優のお仕事以来だね〜。話すだけなら昨日ぶりかな?」

 

武士の少女―イズナが挨拶をすると部屋に居た3人も挨拶を返した、彼のキャラネームは八雲・N・イズナ、ユグドラシル内で自分の大好きなゲームキャラを、再現して理想のキャラを作ると言う目的で始めたが、装備の作成や冒険に人一倍のめり込んでいた。

 

イズナは礼をして円卓の間に入り適当な席に座り、辺りを見回して確認をとるためモモンガにとう。

 

「モモンガさん、最後まで残るのはここにいるだけですか?」

 

「残念ながら、先ほどまでヘロヘロさんが居たのですが体調不良でログアウトしました」

 

「……そうでしたか。とても残念です、最後に全員に挨拶したかったのですがね。この様子だと全員はやはり揃いませんでしたか」

 

「仕方ないですよ、皆それぞれ事情があるんですから、 ――あ!そろそろ時間なので玉座の間に行きませんか?」

 

「いいですね〜。いきましょうよ! みんなで!」

 

「確かにそうだね〜! いこいこ! ほら翼ちゃんも!」

 

「わかっていますから、そんなに引っ張らないでくださいよ〜」

 

そのモモンガの言葉に各々無言で了解し、円卓の間を出ることにした、部屋を出るさいモモンガはギルドの象徴たるスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンをその手に取り円卓の間を出た。

 

玉座の間に向かう中、モモンガの案で途中にいたNPCセバス・チャンと戦闘メイドプレアデスの計7人をつれていくことになった。

 

 

 

 

玉座の間に着き、モモンガはNPC達に待機を命じて玉座につく。モモンガは玉座の横に控えるNPCアルベドの設定が気になりコンソールを開き、スクロールしていく。それを見ていた他の3人はコンソール内の文字を読める位置に移動しそれを眺めた。

 

「「「「なっが‼」」」」

 

思わず4人でそう叫んでしまうほど、長かった。

 

「設定魔だからね、しょうがないですよ」

 

それを見たイズナが嘆息しながらそう言った。

 

「それにしたってこれは……ん?」

 

「どうしました?………『イズナ(ナドレ)とは親友(保護者)である』『ちなみにビッチである』。って、なるほどなるほど。前半はともかく、後半の最後の一言は清楚系のビジュアルとのギャップってことですかね?まったくあの人らしいですよ」

 

「まぁ、あの人ギャップ萌えだからなぁ……」

 

諦観の念が若干混じったような声音でつぶやく二人。

 

「それにしても、ビッチはあんまりじゃないか?」

 

モモンガがつぶやくと、その言葉にイズナがひらめいたと言うように提案する。

 

「そうだ、折角管理者権限のある杖があるんだし、そこいじっちゃいましょうよ」

 

そう、ギルド武器にはいろんな機能があり、その中にはNPCの設定を自由に変更することの出来る権限もあった。

 

「ええ……でも…うーん、確かに流石のこれは、とは思いますけど……」

 

「ならちゃちゃっと変えちゃいましょうよ!」

 

そうイズナに押され、スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを振る。

するとウィンドウが赤く発光し、Administrator(管理)の文字が浮かぶ。

ちなみにビッチである。の一文を消去し、あごを撫で思案する。

 

「さて、なんて入れましょうか」

 

「うぅ~……なにいれましょう?」

 

「ふむ…。――よし、なら『モモンガを愛している』にしようかな」

 

モモンガがそう言った瞬間、八雲椿はモモンガを見ていた。

 

「…………モモンガさん…あなたって………」

 

「モモンガさん、気持ちは分からなくもないですが……」

 

「モモンガちゃんもやっぱり男だね〜」

 

「あ、いや!?これには深い訳はありませんよ!?ただちょっとした出来心でして――」

 

モモンガはイズナとペロロンチーノとぶくぶく茶釜の言葉と視線で我に返り慌てて弁解をしていたが、あたふたとして顔文字もあたふたとしているモモンガを見てイズナが笑っていた。

 

「クスクス……すみません、冗談ですよ。最後くらいいいんじゃないですか? あなたはギルド長です。少しの茶目っ気くらい許してもらえるでしょうしね。そう思いません?ペロロンチーノさん」

 

「そうだね。たとえモモンガさんが自分の抑えきれない欲望のままに設定をいじっちゃったとしても構わないよ!それに、あの人寝取り属性も持ってたから大丈夫!むしろ嬉々として喜んでいるだろうよ!」

 

「それに、アルベドをモモンガさんの嫁に押し付けてやるんだ〜なんて昔言ってましたしね。ねぇ、ペロロンチーノ」

 

「そうそう、言ってた言ってた!」

 

「あぁもう!わかりましたよ!そこまで言ってくれるなら僕だって腹をくくります!……てか、寝取り属性まで持ってたなんて初耳なんですが」

 

全員の生暖かい視線に耐えられず、モモンガはすぐにコンソールを閉じ、玉座に深く座った。そんな彼の様子を見て笑いながらイズナ、ぶくぶく茶釜、ペロロンチーノの三人は玉座の前に移動した。

 

モモンガは玉座の間に掛けられた旗を指差し、プレイヤーネームを呟く。名前を読んでいく度に、ペロロンチーノ、ぶくぶく茶釜、イズナの3人は名前が呼ばれると『はい!』と小学生のように返事をした。

 

「……そろそろ時間ですね」

 

モモンガのその言葉で皆は腕の時計に目を向ける、刻一刻と終わりの時が近づいてくる。

 

「…………また、会えますかね。モモンガさんや皆さんに」

 

「……さぁ、わかりません。――ですが、いつかきっと、会える日が来るでしょう。そう信じてそれまではさようならです。イズナさん。それに、ゲームでは会えなくても、近々リアルで会えますしね」

 

「――はい。それもそうでしたね、モモンガさん。また会いましょう。」

 

モモンガとイズナは表情は変わらないが嬉しそな顔をしている気がした。

 

「モモンガさん、最後にお願いします」

 

ペロロンチーノはそう促し、モモンガはそれに答えた。

 

「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ‼」

 

「「「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ‼」」」

 

それと同時に時計が0000を表示、1、2、3、4……と更に時を刻んでいく。

 

 

 

 

イズナ、モモンガ、ペロロンチーノ、ぶくぶく茶釜は互いに顔を見合せ時計を見たり、辺りを見回している、強制ログアウトさせられるはずが、今もこうしてユグドラシルの世界にいる。

 

「……どういうことだ?」

 

「……ん〜。ユグドラシルⅡのだったり?」

 

「それなら何かしらアナウンスがあるでしょ、はっ!まさか某二次小説のような電脳誘拐の可能性も……」

 

「いやいや、流石にそれは無いと思いますよ?ぶくぶく茶釜さん。もしも、それなら運営側からなにか絶対にあるでしょうし……たぶん」

 

モモンガ、ペロロンチーノ、ぶくぶく茶釜、イズナの四人は各々の考えをのべるがどれも当てはまる気がしない、コンソールを開こうにもどうもできず、ログアウト、GMコール、強制終了と試していたが、どれも機能しない。

 

 

 

「どうかなさいましたか? モモンガ様?」

 

 

そんな混乱の中、初めて聞く女性の綺麗な声で作業が止まった。

 

――その声はNPCであるアルベドから発せられていた。




ちなみに、主人公の見た目は、ブレイブフロンティア。通称『ブレフロ』の『天臨の神命主 イズナ』です!
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