才人君に転生しました。   作:じゃんくやーど

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第3話

「ここが君の部屋になる。また何かあれば周りのメイドなどに声をかけてくれ」

 

 ここはトリステイン魔法学院の平民用宿舎。俺も一応平民待遇だが、訳ありと言う事で個室を用意してくれていた。

 

「分かりました。ありがとうございます。ところで、召喚された時に俺のバイクに興味がありそうでしたので、今度機会があれば一緒に乗ってみますか?」

 

 と、後々の交友のために軽いサービスをしてみる。するとコルベール師は。

 

「いいのかい!?」

 

 と喜色一面の笑顔で返答してくれる。そう言ってもらえるとこっちまで嬉しくなっちゃうじゃないの。

 

「はい、流石に分解などは勘弁願いたいですが、点検するときに取り扱い説明書を見ながら構造の説明などを簡単にしましょうか?」

 

「ああ、是非お願いするよ!」コルベール先生はスキップしそうな勢いで食いついてくる。

 

「その代わりお願いがあるのですが」

 

「なんだい?私に出来る事なら何でも言ってくれ」

 

 言質は取りましたからね。これで図書館に行った後、固定化の魔法を知ったと言うことにしておいて、バイクや武器にかけてもらいます。

 

「実は、あのバイクを動かすには特殊な油が必要なのです。それを調達するのを手伝ってくれるとありがたいのですが」

 

「ああ、お安い御用だよ。使われてる油は私の『愉快なヘビ君』に類似しているようだし、もし違ったとしても錬金で作り出してみせるからね!」

 

「『愉快なヘビ君』?」

 

「君のばいくと比べると児戯もいいところなんだが、実は趣味で発明をしててね。動力機関を使ったおもちゃを制作していたのだよ」

 

「へぇ、魔法が幅を利かせているこの世界にあなたのように単独でエンジンの原型にたどり着く人がいるとは思いませんでした。私も機械いじりは好きですから、あなたのような人は尊敬に値します」

 

 リップサービスはこれくらいでいいだろう。

 

「いやぁ、その趣味のおかげで未だに独身なのだがね」と、照れながらさりげなく自虐ネタを披露するコルベール師。

 

「では夜も更けてまいりましたのでこの辺で失礼します。先生がバイクを知らなかったように俺も魔法のことはちんぷんかんぷんなので、ご教授いただけるとありがたいです」

 

「うむ、これから知らない土地で不安だろうけど頑張りなさい。さっきも言ったように私でよければなんでも協力させてもらうよ」

 

「ありがとうございます。では、お休みなさい」

 

 こうして、ハルケギニアでの俺の一日が終了しようとしていた。入った部屋はシンプルにベッドがひとつとクローゼット、椅子と机しかないが、荷物を運びこむのならば余計な調度品があったら壊してしまいそうなので丁度いい。

 

 さて、無事ハルケギニアに着いたが、これからの方針を考えていこうと思う。

 

 まず、第一目標は生存だ。だが人間とは群れで暮らす生き物。世捨て人でもない限り単独で暮らすと言う事はありえない。このトリステイン魔法学院を基盤に生活していこうと思う。

 

 第二に、原作からの可能な限りの救済。これは自己満足だと言われればそれまでかもしれないが、原作知識と言う武器を持っている俺にとってはルイズの境遇には同情するし、タバサは言わずもがな、ワルドも裏切らなくても済むかもしれないし。

 

 第三に、ハルケギニアの風石問題の解消。こっちはスピードも大事だが慎重に事を運ばねば異端認定受けてBADEND確実なので、ワルドを介してトリステイン自体に働きかけ、アンリエッタ主導の元大規模な採掘を計画しよう。

 

 第四に、ハルケギニアから地球への往復。これはルイズの精神力と相談だ。最も、ヴィットーリオが精神力を多大に使うと言うのもデマかもしれないし間違ってもヴィットーリオと愉快な仲間たちのお世話になってはならない。後でどんな請求が来るか分かったものじゃないからだ。

 

 ふう、こんなところか。全て見てみると結構大変な方針だと思うが、一つ一つコツコツと積み重ねていけばいい。まずはルイズのツンの部分を矯正するところから始めようかな。

 

 夜も更けてきた。今日はこんなところにするか。明日夜明け頃に起きてルイズが起きる前に朝食を取ったら女子寮の前で待っておけばいいだろう。そして執事の真似事からギーシュの決闘の相手、オスマン老への牽制……これはガンダールブじゃないからいいか。ガンダールブは『VS7万』フラグが立った時の切り札だ。

 

 それではおやすみなさい。




2000字未満だと・・・ワードパットで書いてるから大体の文字数しか分からないとは言え、これはちょっと短すぎたかな?
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