他の作者様以上に遅いです。
ですが、皆様のご意見・ご感想をありがたく受け取ります。
また誤字・脱字の際にはお知らせください。
スグに修正します。お願いします。
プロローグ始まりの記憶
俺はこの頃同じような夢を見ている。
京都やテレビの時代劇に出る夜の街で俺は目の前にいる着物を着て話しながら歩いている3人を見ていた。
なんかスゲーリアルでテレビの時代劇じゃあ感じない刀の重さや着ている着物の感触がわかった。
「京都所司代、重倉十兵衛殿とお見受けする。
私怨は無いが新時代のため、あなた方には死んで頂きたい」
俺は3人組にそう言った。
あれ?なんで俺はんな事言ってんだ?
時代劇じゃあ悪い奴らが周りに沢山いて一気に倒すだけだろ?
2人が驚いている中で体が大きい男の人がコッチをみて言った。
「何者……」
時代劇でしか聞いた事が無い言葉に感動も何もないまま答えた。
その声は自分じゃない声だった。
「長州派維新志士、緋村抜刀斎」
しかも、俺の名前すら違っていた。
俺の名前は―――――だ。ひむらばっとうさい……なんとかっていう長い名前じゃない。
体が大きい男の人が腰に付けている刀を握ったその瞬間! 俺は左手で鞘を固定させて、右手で刀を抜きながら体が大きい男の人の顔を斬りつけると斬った所から血が吹き出た。
その事に驚いている筈なのに、俺の体は屋根よりも高くジャンプして刀を構えていた。
やめろよ! そんなことしなくてもいーじゃねーか!?
そんな俺の叫びもむなしく白髪のおじさんの頭を刀で突き刺した。
生温かい血が飛ぶ。目をそむけたくても、俺の体は勝手に動く。
「い、石地さん! 重倉さん!」
灯りを持っていた3人より若い男の人が顔色を青くしながら叫んだ。
俺はその人に斬りかかったけど、その人は刀で防いだ。
おい、なんでだ!? 俺の体なのに! なんでこんな事すんだ!?
体が言う事を聞かない
「ぐあっ! う……うぅ……!」
「……あきらめろ」
やめろぉぉぉ! 俺が出た言葉は言いたい事とは全く真逆で、スゲー怖い声だった。
男の人の体を壁まで追いやったけど、男の人は俺の刀を弾いた。
スグに俺の体は後ろへ下がって、男の人を見たけど、 男の人は息を荒くしながら俺の方を睨みつけている。
ただ睨みつけられてるだけなのに怖い、スゲー怖い。
それよりも体が、声が勝手に動くのが怖い……まるで俺じゃーないようだ。
「うぉぉぉおぉおおおおおおおおお!」
そこからは男の人の刀とぶつかり合った。
体が勝手に動き、手が刀を振るう。
俺が何時もバットを振るのをなれてるみてぇーに刀を振るい、刀がその人を血で汚す。
「うぁぁぁぁあああああああああああ!」
男の人が俺の方に刀を構えながら突っ込んできた。
俺の体は刀を避けて、男の人を斜めに斬っちまった。
顔の頬に刀を避けたはずの傷が出来た。
いてぇ、刀ってこんなにいてぇんだな。
指を包丁出来るより、スゲーいてぇよ
「う……が……死……死にたくない……」
俺の体が刀で斬ったその人は生きていた。
よかった! 俺はと思った。これでコレも終わると思ったのに
「やっと……祝言……なのに」
男の人は血で濡れた体を這いずりながら俺から逃げようとしていた。
俺はその人を助けようと思いながらゆっくり体を動かし歩きだした。
けれど右手にはまだ刀を持っていた
「ずっと……愛してい……けると……思ってたのに」
助けようと思って動かした体はその人助けようとはせずに、刀を構えていた。
クソっ! なんでだ!? なんでそんな事をすんだよ!? その人は生きようとしているじゃねーか!
俺は自分の気持ちとは裏腹に刀を――突き刺した。
生温かい血が着物に着いた。
3人を殺してしまった俺の所に2人の男の人が来た。
何か言って、俺も何かを言っていたけれど考えたくも無かった。
早く! 何時もの夢なら早く冷めてくれ! そう願わずにはいられなかった。
夢なのに朝を迎え、夜になかえ夜の時間になるたびに俺は夜の街へ出ていた。
刀を持ち、刀を振るい血で濡れる日々が続く。
人から黒い手紙を貰うその夜に会う目的の人間達の首を跳ね、体を裂き、顔を切裂いく。
帰るたびに手を水で洗い流すそんな日々が続いた。
ある帰りの日、居酒屋で親父が良く飲んでる御猪口で御酒を俺は飲んでいた。
最初に頬に傷を付けられたあの日から良くココに来て飲んでいた。
夢だとは思えねーけど、酒はスッゲー不味い……親父は酒は美味いって言っていたけど俺には不味い。
冷て―ハズのお酒が生温かい血の味に似ている気がする。
そんな時、後ろの方から大きな声がした。
「オイ! 女!」
うるさい……!
もう、ここじゃー俺は『俺』じゃね―様に思えた。
ただ後ろで叫ばれてるだけなのに、俺は物凄く苛立っている。
「一杯注いで貰おうか」
煩い……!
何かをするにしても出来ねぇみてぇーに……
出来る人のまねをしても、どうにもできない苛立ちみてぇーに。
「俺らは会津藩預かりのキンノーの志士!」
夢じゃない俺は得意のハズの野球が上手くいっていない。
先生やセンパイからはスランプだから慌てるなっていわれてっけど、俺には野球しかねー
「日夜お前ら下々の者共の為に命を張っておる!」
なのに野球がダメになっちまったら、俺は……
「そのお礼にようく相手するのは至極当然の事だろ!」
「会津藩は幕府側だ。バァカ」
「「なんか言ったか!?」」
もう、いる必要がなくなるじゃねーか
「……それでいい。余計な口出しは無用」
「へっへっへっ……命拾いしたな」
その時、俺の中で何かが切れた気がした。
俺は立って後ろに居る男たちの方へ向かった。
「確かに命拾いしたな。抜き切っていたならば俺が相手をしていた所だ」
「なんっ!」
刀を抜こうとしたヤツに手の平で刀の持ち手を抑えた。
夢を見ている筈なのに今の俺はイライラしていた。
「ひとつ忠告してやる。動乱はまだまだ激化する、この先京都にお前ら似非志士が生きる場は無い。
命惜しくば早々と田舎にでもひきあげるコトだ」
周りから男達の批難が叫んだ。
その批難に男達は走って出て行ったけれど、俺の苛立ちは変わらない。
5円玉ぽいお金を座っていたテーブルに出して俺も出た。冷たい風が気持ちを抑えてくる。
『血の味の酒が一段と不味くなった……』
ん?なんだよこの声?
『以前はあんな雑魚に気分をイラつかせるコトなんて無かったのに……師匠……』
ふと空を見上げると夢の中でみた星空は沢山の星が出ていて何時もよりキレーだった。
すると俺と夢の中の俺とは別の初めて聞く声が聞こえて来た。
『春は夜桜、夏には星、秋に満月、冬には雪……それだけで十分酒は美味い。
それでも不味いんならそれは自分自身の何かが病んでいる証だ』
『病んでいる……確かにそうかも』
なんだよ。病んでるって……・病気にでもなってんのかよ
『けど、時代の苦難から人々を救うのが飛天御剣流の理……今こそその時のはず……
ケンカ別れしてもう1年、師匠はあの時なぜ俺を止めようとしたのだろう……』
ひてんみつるぎりゅう?なんだよソレ?
ウチの道場に木刀があるけど、なんかの剣道なのか?
「ぎゃああああああああああああああ!」
街中に広まるかのような男の人の悲鳴がした。
それと同時に前から居酒屋ぽい所で出て行った男の1人が青い顔をしながら慌てて走って来た。
「たっ、助けて、助けてくれっ!!」
男の人の口から血が周りに飛び散りながら刀が出て来た。
刀が抜かれ、男の人が倒れると今度は忍者が持っている鎖が付いた刀を2つ持った黒い服装の男が立っていた。
なんだよ。なんなんだよこれ!? なんでこんなに簡単に!!?
俺は怖かった。今までは自分から刀で人を殺していたけれど、他人が殺す所を見た時、怖くなっていた。
同時に今すぐに刀を捨てたくなってた。
「人斬り抜刀斎だな」
「何の事だ……?」
「トボけても調べは付いている。ついてるからこそ、こうして待ち伏せた。
御命頂戴!!」
男の人が鎖を付けた刀を投げて来た。
咄嗟に俺は走りながら刀を抜き、投げて来た刀を弾き飛ばす。
甲高い音がしたけれど、それを無視して男の人に斬りかかった。
けれど、まるで忍者のようにジャンプで避けられた。
その時、鎖が俺の体を巻きつけていた。
しかも、男の人は塀の上に立ってもう1つの刀を持っている!
ヤベーッ……殺される!
「覚悟!」
「おぉおおおおおおおおお!!」
男の人が飛んできた。
俺は鎖を引っ張ると、地面に突き刺さっている刀が抜かれた。
それを左手で掴み、男の人を体を使って切裂いた。
男の人の血が辺りに散らばった。
まるで
「先ほどのお礼と思い追ってまいりました。
え?
俺は後ろを向くとさっきいたキレーな女の人が立っていた
白い着物が血で汚れていたけれど。
「あなたは本当に血の雨を降らすのですね……」
「ハッ!! はぁ……はぁ……はぁ……」
女の人の言葉を聞いた瞬かに俺は起きた。
顔から汗が出て心臓がバクバクしてけど、俺は起きたんだっ!!
周りを見渡すけれど、よかった何時もの俺の部屋だ。
時代劇みたいな部屋じゃねー!ふと時間を見ると7時30分だ。
えーっと、今日は確か……
「武ぃぃ! さっさと起きろぉぉ! 学校遅刻しちまうぞぉぉ!!」
「やっべ!!」
そうだ! 今日は平日じゃねーか!
俺は急いで学生服に着替え、鞄を持って下へ降りた。
もう親父とお袋が食べていた。
「寝坊なんて今日は珍しいじゃねぇか。昨日は遅くまで起きてたのか?」
「あははは! わりぃ親父ただの寝坊だぜ」
「武、早く食べて学校行きなさい?」
「ああ、いっただきます!」
俺は夢の事を忘れて朝ご飯を食べ始めた。
心の中ではまだ夢の事を不安に思いながら……
朝ご飯を食べ終わった俺は鞄を持って家を出た。
今から走ればギリギリで間に会う筈だ。
俺が走っていると前にススキ色の髪をした同じクラスの奴が走ってた。
俺はニヤと笑い、ソイツに追いついて肩を叩いた。
「よっ! ツナ!」
「あ、や、山本!」
「はははは! お前も寝坊か!?」
「う、うん! 山本も寝坊?」
「ああ、夢の見過ぎか分かんねぇけどな!」
ススキ色の髪を持つソイツは沢田綱吉。
みんなからはツナって呼べれていて、最近俺が注目している奴だ。
ツナはある日からどこかが変わった。
同じクラスの女子の笹川京子にパン一で告白した時から……
剣道部主将の持田センパイとの勝負し、何時ものツナとは別人になったかのようにセンパイの髪の毛をむしり取る。
バレーボールもネットを軽々飛び越え、不良の帰国子女である獄寺をまるで部下みてぇにした。
凄い奴だ。
「ははははは!」
俺達はギリギリで教室に入って授業を受けた。
6時間目になり退屈な授業が終わり体育が始まった。
準備運動からチーム分けをしていく。
最後にツナだけが残った。
ツナは運動が苦手で入ったチームは負け続けるからどっちのチームも入れたくはない。
けど
「いーんじゃねーの?コッチに入れば」
「マジ言ってるの?山本ぉぉ~~……何もあんな負け男……」
「ケチケチ住んなよ。俺が打たせなきゃあいーんだろ?」
「まぁ、山本がそう言うならいっか」
そうだ。俺は部活で野球をやってる。
今日の体育は野球だ。
ツナが負ける要素なら、俺が相手を打たせなけりゃあい―話だ。
試合が始まって俺が入ってるチームは先行になった。俺の番になる頃にはグラウンドに俺のチームは三塁に1人いるだけだ。
バッターの俺はピッチャーが投げて来たボールをバットを振る。
その時、夢に出て来た事を思い出しちまった。
血が出る瞬間、人が死んでいく瞬間――バットから甲高い音がするとハッと意識を取り戻して一塁へと走り出す。
ボールの方を見ると、まだ行けるそうだ。
一塁を踏み、二塁へ進む、ボールをキャッチミスしてるみたいだ。
俺はそのまま三塁に走りこみホームベースへ踏み込んだ。
「いや、わりぃーねー」
「チェ、おまえは片手でうて!」
「あはははははは!」
「ナイス! 山本!!」
「流石野球バカ!」
野球バカか……やっぱ俺には野球しかねーよなー
結局試合は3対4で負けちまった。
俺は得意の野球で抑え込む事が出来なかった。
解散しているとツナがトンボを持って立ってた。
ま、俺も悪かったからなー、俺もトンボを持ってツナの方へ歩いた。
「助っ人とーじょー!」
「山本!? あ、ゴメン、俺の所為で……折角チームに入れてもらったのに」
「気にすんなって! たかが体育じゃねーか。頼むぜ! 俺の注目株!」
「へ?」
ツナは変な顔をして俺の方を見た。
「最近お前スゲーだろ? 剣道の試合でも球技の試合でもさ!
オレ、お前に赤丸チェックしてっから!」
「え!? いや……そんな……」
「それに引き換え、俺なんてバカの一つ覚えみたいに野球しかやってねーや!」
「なっ!? 何言ってんだよ! 山本はその野球が凄いじゃないか!」
俺の野球が凄い……か……
ツナにはそう見えんのか。
一人で考えても無理だし、相談してみっか。
「それがど―もうまく無くってさ。
ここんとこ、いくら練習しても打率落ちっぱなし、守備乱れっぱなし……
このままじゃあ野球初めて以来、初めてのスタメン落ちだ」
今日の試合だってそうだ。
部活で野球をしてない奴に撃たれっぱなしで負けた。
俺が撃たせなきゃいーんだろって言ったくせにこのざまだ。
「なぁツナ……俺どうすりゃあいい?」
「え゙え゙!?」
って、なに野球をやってないツナにきーてんだよ困るだけじゃねーか。
やっぱ練習やるしかねぇーのかなー
でも先輩達には休めとかいわれてんだよなー
「なんつってな! 最近ツナ頼もしいからついな……」
「や、やっぱり……努力しか…無いんじゃないかな……?」
っ! 努力! ツナもそう思ってたのか!
「だよなー! いや、俺もそーじゃねーかなーって思ってたんだ! 流石ツナ! 気が合うねぇ―」
「そ、そう?」
「お~しぃ! 今日は居残ってガンガン練習すっぞ―! アハハハハハハ!」
俺とツナはグランドのトンボかけを終わらせた後、教室へ戻った。
HRが終わった後部活で練習をしても、やっぱダメだ。
先輩達が帰った後、俺は1人で壁当てから初めてたけど、顧問に見つかっちまった。
しかたねぇーからバッティングセンターに行ってバットを振るった。
その度に夢に出て来た光景が目に映る。
バットを振るう。
刀を振るい、相手の体から血が吹き出る。
振るう。
刀を突き刺し、血が噴き出す。
夢の光景がスゲーリアルに思えて仕方ない。
その時、腕から鈍い音がした。
変に思っていると今度は痛みが出て来た。
俺は痛みで蹲った。
「おい! どうしたんだ!?」
「大丈夫かい!?」
「腕を抑えている! 病院に連れて行くぞ!」
「この子の親誰か知ってるか!?」
「寿司屋「竹寿司」の剛さんの息子さんだ!」
「おい、車を用意したぞ! 乗せてくれ!」
俺は常連の人やバッティングセンターのおっちゃんに連れられて病院へ連れてかれた。
病院で最初に行った事はレントゲン。
腕をレントゲンで撮られてわかった事、それは……
「疲労骨折ですね……」
「骨折!?」
「ええ、疲労骨折とは一度では骨折に至らない程度の力が、骨の同一部位に繰り返し加わることにより発生する骨折の事です。
そうですね、極端な話ですが何年も水滴に打たれた石が凹み、後には貫通してしまいます。
それと似た事です。」
俺は目の前が真っ白になった。
骨折……バッドを振るう事もボールを投げる事も出来ない。
野球が出来ない。俺は……・!
「4週間は固定しますので大体1カ月野球はやめて安静にしてくださいね」
そして、デゾー帯と呼ばれる巻き方で俺の腕に包帯を巻かれた。
医者が言うには大げさだが一応念のためとの事。
明後日にまた来るように言われて俺とお袋は家に帰った。
俺は家に帰ってスグに部屋に入りベッドの中に入り込んだ。
腕が負担にならないように上向けで……・
一体、何がダメだったんだ? 俺は今まで野球しかやってない。
野球の神様に、見はなされちまったのかな
そんな事を考えてると何時の間にか寝ちまった。
この日の夜は夢を見る事が無かった