俺は昨日野球の練習しすぎで腕を骨折した。
医者から1カ月安静にする事、運動しちゃあダメって言われちまった。
野球ができない。
今までやって来た事が全部無駄に思えて来た。
野球ができない。
親父と一緒に始めて行った野球の試合で俺は憧れた。
俺も何時かあの舞台に、あのグラウンドに立って野球をするんだって誓った。
その日から、俺は親父とお袋にねだってグローブ、ボール、バッドを買ってもらった。
親父と一緒に野球の試合をテレビで見たり、チケットを買って試合を見に行ったりもした。
素盞鳴神社にも行って野球を続けるんだって決めた。
毎日毎日、友達を誘ってキャッチボールしたりみんなで野球をし始めた。
楽しかったんだ。
友達と野球をする事が、ボールを投げキャッチャーのグローブに入る瞬間が、バッドを振るい甲高い音を立ててボールを打つ時が……
みんなで笑い悔しい思いをする空間が、勝ってチームメンバーと一緒にスゲー嬉しい思いをする全てが。
なのに、今、俺は『野球ができない』
まるで野球の神様がやるなって言われてるみてーだ。
そう考えるだけで俺はなんでいる(存在)してるんだろうって思えてくる。
「武。今はゆっくり休んどけ」
「親父……」
「そうよ。今まで野球ばかりしてたんだから少しはゆっくりしたらどう?」
野球ばかり……でも俺にとって野球は夢でもあるし目標なんだ。
なのに野球の神様は俺を見放しちまった。
「じゃあ学校に行ってくる」
鞄を持って家を出た。
昨日とは違って早すぎるほどだ。
昨日の俺と今日の俺はどちらも同じだけど、1つだけ違う。
野球が出来ない俺と野球ができるオレ。
ふと前を見ると並盛中学の校門が目の前に入った。
なんだ。もう着いちまったのか……
「山本! どうしたんだ!? その腕!!」
「おいおい! 大丈夫かよ!」
同じクラスメイトが心配してくれてるのはわかるけど、今の俺は
「わりぃ、1人にしてくれ」
その目で見られるのが、包帯で動けない腕を見られるのが嫌だった。
俺は階段を上り屋上に着いた。
腕を骨折しても青い空は変わる事が無い。
風は気持ちよくふとフェンスを見た。いや、見てしまった。
そうか、俺はもういなくて良いんだ。
フェンスへ近づき、左手と両脚で上る。ふと下をみれば絶叫マシンで落ちるよりも怖く見える。
けど俺は反対側へと降りた。
足はそれ以上前へ行く事は出来ず、後ろはフェンスで防がれている。
「おい! 山本! なにやってんだよ!」
「誰か! 先生呼んで来い!」
「悪い冗談はやめろ! 早くコッチに戻ってこいよ!」
「そりゃあやり過ぎだぜ! 山本!!」
後ろを向くと同じクラスの奴らがいた。
なんでいるかはしらねーけど
「へへ……わりーけど、そーでもねーんだ。
野球の神さんに見捨てられたら、俺にはもう残ってないんでね」
「オイ、本気なのかよ! 山本!!」
「俺は野球バカ……だったんだぜ?実(みのる)」
どうせこのままいても見捨てられた俺には無理な話だ。
野球を失えば何もとりえがなくなるんだ。
なら、俺がいる(存在)している意味なんかねーだろ?
俺が何時もの様に笑うとみんなは顔を青くしていた。
すると、みんなをかき分けるように1人出て来た。
ソイツはみんなの前に出ると転んだけど、俺と同じ境遇の奴だった。
「ツナ……」
沢田綱吉。
何やってもうまくいかない奴で『ダメツナ』って呼ばれてるやつだ。
だけど今は俺はツナと境遇に会ってる。
そう思っている。
「止めに来たなら……無駄だぜ。
お前なら、俺の気持ちが分かるはずだ」
「え?」
「ダメツナって呼ばれてるお前なら何をやってもうまくいかない。
だったら、もう死んじまったほうがマシだって気持ちわかるだろ?」
「え、あ、あの、いや……山本とオレは違うから……」
俺とツナは違う?
そうかよ、そりゃあそうだよな。
だってお前は
「流石最近活躍目覚ましいツナ様だもんな。
俺と違って優等生ってわけだ」
「ち、違うよ! オレは! オレがメな奴だからだよ!
オレは山本みたいになにかに一生懸命打ち込んだ事無いんだ!
昨日は『努力』とか調子のいい事言ったけど! 本当は何もしてないんだ!」
ツナの気持ちを言葉に言われてオレは思った。俺は今までツナの気持ちとか考えた事あったか?
いや、それより俺は野球の事で頭がいっぱいだった。
昨日だって相談に乗ってもらったけれど、俺はツナと話すのは初めてだった。
なのにツナは俺を元気付けようとしてくれた。
「昨日のはウソだったんだ。ゴメン……だけど、オレは山本と違って死ぬほど悔しくないとか、挫折して死にたいとかそんな凄い事思ったことないんだ。
むしろ、死ぬ時になって後悔しちゃう情けない奴なんだ。
ど―セ死ぬんだったら、死ぬ気でやればよかったなぁって、こんな事で死ぬなんて勿体無いなって」
「ツナ……」
「だから……だから山本の気持ちは俺には分からないんだ。ゴメン……」
自分が注目してたからって相談に乗って貰った俺はツナが無理して言ってることぐらい分からなかったのか?
都合のいいようにツナを利用してなかったか?
ツナの話を聞いているとなんだか自分の気持ちが落ち着くのが分かった。
俺がツナに話しかけようとすると、ツナはいきなり走り出した。
つい俺はフェンスの穴から手を突っ込んでツナの制服を掴んで軽く引っ張るとツナは後ろの方……俺の方へ倒れて来た。
俺とツナを挟んでいたフェンスから鈍く嫌な音がすると、ゆっくり、ゆっくりとフェンスが斜めになってきた。
そして俺とツナはフェンスを挟んで紐なしバンジーをする事になった。
浮遊感が心の底から恐怖が出てくる。
ジェットコースターや他の絶叫マシンでも味わう事が出来ない恐怖だ。
なんだかあぁこれで俺は死ぬんだなって分かって来た。
『お前には俺のとっておきをくれてやる』
頭の中に夢で聞いた声がした。
なぜだか俺は……いや俺の心に抑えきれない想いが蘇った。
死にたくない感情と声に反応して出て来た死ぬわけにはいかないっていう想い。
すると今まで野球ですら出した事が無い腹の底から力を出すように、雄叫びが俺の口から出た。
ツナを掴んでいた手を離してから邪魔なフェンスを横へずらし、俺とツナを遮るモノを無くした。
そしてツナ掴もうとした時―――甲高い音がしたかと思うと目の前にいたツナの額から血が出ていた。
「ツナァァ!!」
頭のなかじゃー分かっているさ、頭を貫かれたら死ぬに決まってるって、でも叫ばずには居られなかった。
だけど不思議な事が起こった。
ツナの腹が膨らんできた。
例えるならセミが木に登り脱皮するかのように腹からパン一のツナが出て来たんだ!
打たれた筈の額にはオレンジ色の炎が出ていた。
「空中リ・ボーーン!! 死ぬ気で山本を助けるゥゥ!!」
性格が変わったかのようにツナは校舎の壁を蹴り、俺の方へ近づいた。
ツナは俺の左肩を掴んだと思うと両脚、左手で校舎のとってに捕まろうとしたけど、掴めないみてーだな。
「ツナ! 木だ!」
「ムッ! うぉぉぉっぉおおおおおおおおおお!」
俺は目に映った学校の木を指さして叫んだ。
指の先を見たツナは俺を抱きあげてから壁を蹴り、飛んだ。
まるで高さの差があるビルからビルへ飛び移るかの見て―だ。
木の枝が俺達を受け止める。
ツナの額からオレンジ色の炎が消えると何時ものツナに戻ったのが分かった。
そしてツナはバランスを崩して落ちる
が、俺は左腕でツナを掴んだ。
「はぁ……ありがとう、山本」
「いや、礼を言うのは俺だぜ?ツナ。
お前の言う通りだぜ。死ぬ気でやってみなくっちゃわかんねーよな」
「え、う、うん!」
「それと悪かったなツナ、俺お前の事利用してお前の事考えなくって」
「い、いいんだよ! オレ山本の力になれて嬉しかったんだ!」
「そっか! じゃあ、なんかあったら言えよ! 手伝ってやっから」
「え! あ、ありがとう! じゃ、じゃあオレ先に戻ってるね!」
ツナ、本当にありがとな。
最近見る血が飛ぶ夢もお前が居れば解決してくれるよ―な気がする。
あの女の人が言っていた『血の雨』を降らすのが俺なら、ツナお前はどんな事が有っても変わらない大空で、血の雨が例え降ってもその後にはお前みたいな空が導いてくれる。
この腕も治ればバッドを振れるしボールを投げれる。
まだ野球の神様だって俺を見捨てていね―し、野球ばっかじゃなくてツナと絡んでみっか!
慌てて走っていくツナの背中を見ながら俺は心の中がすっきりした気がした。
俺もツナの後を追ってその場から居なくなった。
もう誰もいないと思ってたけど黒いスーツと帽子を被った人影が俺達を見ていたなんて知らなかった。
この日、学校から家に帰った俺は親父たちに怒られた。
思いっきりげんこつ食らってスゲー痛かったけど、それ以上にお袋が涙を流す所を見たのが痛かった。
ホントに今日の俺はどーかしてたよなー。ツナが俺を説得しに来てくれて助かった。
なんだか新しい気持ちを抱きながら布団に入った俺は夢を見た。
夢の中の俺は何時も以上に目線が低くなった。
そして列に並んで俺達は山の中を歩いていて、右手を女の人が握っていた。
俺が女の人を見ていると、女の人はニコって笑った。
「どうしたの?心太」
心太。
それが夢での俺の名前みてーだな。
この女の人は親なのか?
前に聞いたひむらばっなんとかじゃね―から違うやつの夢見てるのか。
俺はその事にすこしウキウキしていた。
ひむらってやつの夢は黒い手紙が来る夜に人を切裂いて殺していく。
だからこの夢はそう言うのは無い。
「ううん。何でもないよさくらさん」
「大丈夫よ!心太! アンタなら他の所でも生きていけるって!」
後ろから声が聞こえた。
振り向くと笑顔でこっちを見ている元気がある女の人がいた。
この人はおねえちゃんなのか? でも他の所でも生きていける? どういうことだ?
「茜! 簡単にそんな事いちゃだめよ!」
「霞は真面目すぎるのよ! も―少し気楽に考えないとね!」
茜さんを咎めるように前にいた女の人、霞さんが言った。
な、なんなんだ? この女の人達俺の、いや心太の姉妹とかなんだよな?
それに夢の中なのに山参道を歩いているときつくなってくるのがわかる。
俺は3人の女の人に囲まれながら山の拓いた所を通っていると俺達の前方から沢山の男達が武器を持って出て来た。
俺達の一番前にいた男の人達が斬られると茜さん達の悲鳴が聞こえて来た。
霞さんが俺を抱えてるとさくらさんも俺を守るように身を丸くした。
「お願い! この子だけは、この子だけは!!」
「大丈夫、大丈夫よ、だいじょうぶだからね」
大丈夫という言葉を言うさくらさんと霞さんの体のすき間から見てしまった。
茜さんが男達に斬られ血が噴き出し、倒れる所を……言葉が出ない。
「お願いします! この子だけっっ!!」
俺を守るように丸めていたさくらさんが男の前に出て叫んだ。
でも、刀が身を切裂かれ血が飛び、こちらに男が近づく。
俺は霞さんに圧し掛かられて動けずにいた。
その時霞さんの顔を、悲しそうな表情を見ているだけだ。
「心太、お前はまだ小さいから私達みたいに自分で道を決める事は出来ないの。
だから生きて、私達の分まで」
目の前、霞さんをみると悲しそうな顔をして俺の方を見ていた。
体を動かそうとしても霞さんの体が圧し掛かっていて動けない!
霞さんの体が浮かび上がる。
後ろに立っていた男が霞さんの髪を引っ張り持ちあげていると、男は刀で喉を貫いた。
苦しそうな声を出している霞さんから刀を引き抜いて髪を離すと地面に倒れ俺の方を見つめ涙を浮かべている。
「心太、いきて」
男が倒れた霞さんに刀を突き刺した。
心臓が破裂しそうな位までに動いているのが分かった。
俺の目の前に男が刀を振りかぶると、その時――
「なっ、なんだ!!? 貴様!」
「これから死ぬ輩に名乗っても意味ねぇよ」
この声を聞くのは2度目だ。
1回は夢の中で刀で人を殺した夜に酒を飲んだ日に。
2回目はツナと一緒に落ちている時だ。
俺はどうにか霞さんの体から抜け出すと霞さんの体を見つめていた。
くそっ! なんなんだよ!? この夢は!! なんでこんなに人を殺していくんだよ!?
体が動けない中で聞こえてくるのは男達の叫び声と悲鳴。
そして血の匂いが充満するかのような濃い匂いと刀が肉を切裂く音しかなく、終わったのは男達が全員死んだ時だった。
「運が悪かったなボウズ、二年前の黒船来航以来幕府の治安系統が乱れ、この辺は特に流浪人崩れの野盗が多くなってんだ」
黒船来航? それって社会に出てたベリー?とか言う外人のやつか?
それって結構昔の日本じゃあなかったか?
俺は振り向きたいと思っていても体が動かせず霞さんの体を見ているだけだ。
声の主を見ることすらできずに俺はいや、心太は霞さんを見ているだけで動かせないんだ。
「通り合わせたのも何かの縁、取りあえず仇は打った。
恨んでも悔やんでも死んだ人間は黄泉返りはせん、昨今の日本ではこの様な事は何処、何時でも起きている」
ああ、そうだよな。俺も今日どうかして死のうとしたんだ……ツナに助けられてたけどな。
それにさっこん? なんどき?どういう意味だ?
なんで俺は振り向けないんだ? なんで俺は夢の中なのに血の匂いが分かるんだ!?
「己が生き延びれただけでも良しと思うことだ。
ふもとの村へ言って事情を話せば身の振り方は村人が何とかしてくれる」
それだけを言ってどっかに行こうとしていた。
待ってくれ! アンタは誰なんだ!? それに俺はどうなってるんだ!?
足音がどんどんと離れていき、ついに消えた。
そして、やっと俺は周りを見渡した。
地獄の風景みてーだ。野盗全部が斬られていた。
上半身が綺麗に別れてるヤツ、刀を持った右手と首が別れてるやつ、脳みそまで切られている奴……
何やろうとしてるんだ! 俺はそう叫びたくなった。
まだ近くに野盗がいるかもしれないのに、俺は自分の意志じゃー動けない。
石を持った俺は霞さんの横の地面に石で掘っていった。
お墓作ろうとしてるのか? 俺、いや心太は無心に穴を掘っている。
日が暮れる頃にようやく霞さんを入れるほどの穴を掘った心太は霞さんを引っ張って穴の中へ入れ砂をかぶせた。
そして持っていた石をそこに置いて山の中へ歩いて行く。
近くに川を見つけ、そこで水を飲んでから大きめの意志を持って山の中を歩き、霞さんのお墓の上に置いた。
俺が自分で何もできない中、心太は霞さんの横に穴を、お墓を作り始めた。
月が出てくる頃には辺りは真っ暗で月明かりしか無かった。
心太は自分で作った穴の中に入り込み、衣服を上からかぶせた。
1週間、俺はずっと心太の中から見てた。
茜さん達のお墓を作った後にやったのは野盗のお墓を作ることだった。
何十人という野盗のお墓を1人で作り続けたんだ。
全員のお墓と木で十字架を建てた後、心太は茜さん達のお墓に立った。
「親だけでなく野盗共の墓も作ったのか……」
声が聞こえて来た。
地獄の風景を作りだした男の人の声だ。
振り向こうとするが、振り向けずに口が勝手に開いた。
「親じゃなくて人買い……親は去年虎狼痢で死んだ。
でも野盗だろうと人買いだろうと死ねばただの骸だから」
「墓を作ってやったのか。
その三つの石の墓は……?」
「霞さんに茜さんにさくらさん。
三人とも借財のかたに親元から無理矢理引き離されたんだって……
会ってまだ一日だけど男の子は俺一人だったし、どうせ親はいないから命を捨ててでも守らなきゃと思ったんだ。
だからせめて墓ぐらいは良い石を探したんだけど、この辺にはこんな石しか無くて、添える花も探したんだけど一輪も見つからなかったんだ……」
俺は心太の口からでた言葉に驚いた。
茜さん達は姉妹でも何でもなった。人買いで連れてこられた人達だったんだ。
コロリはよくわからねーけど、病気の一種なんだろうなーたぶんだけどさ。
ただ坦々と言った心太を俺は守りたいと思ったけれど、夢の中で体をうまく動かせない俺じゃあ守れない……!
すると男の人が心太の隣に立って、ワインのコルクを開ける音を立てた。
そして、墓石に酒を注いだ。
「男でも女でも美味い酒の味も知らんで成仏するのは不幸だからな。俺からの手向けだ。
ボウズ名は?」
「心太……」
「優しすぎて剣客にはそぐわないな……お前は今日から『剣心』と名乗れ」
俺はこの時初めて男の人を見た。
白いマントをつけ、黒いポニーテイルをした男の人を。
その眼差しはまるで刀の様に鋭い。
「お前には俺のとっておきをくれてやる」
その言葉と共に甲高い音によっておこされた。
欠伸一つしてから左手で目覚まし時計を止めた。
「今日見た夢は何時もと違ったな……」
何時も見る夢は赤い髪をした小柄な男の人が刀を持ち人を殺していくのに……
今日は心太ていう子共が出て来た。
一体この夢は何を俺に求めてるんだ? 不思議でならねーや。
「武ィィ! さっさと起きろぉぉ!」
「おっと、ヤベ!」
親父が下から読んでるや。
俺は制服に着替えてから鞄を持って下に降りた。
もう親父とお袋は座っていて、俺も座布団の上に座り、朝飯が始まった。
「武、もうバカな事はすんなよ?」
「ああ、もうやらねーって」
「アンタ! それは昨日散々言ったでしょ!? 武も遅刻するわよ!」
お袋に言われて時間をみるともう走らねーと間に合わない! 俺は急いで飯を口の中に詰め込んで飲込んだ。
そして鞄を持って家を出た。
昨日の俺と違うのは死ぬ気って言葉を知ってるか知らないかだ。
走ってると目の前に同じクラスの奴が走っていた。
俺はソイツに追いついて背中を叩いた。
「よっ! ツナ! お前も寝坊か?」
「あ! 山本! うん。山本も寝坊?」
「ああ、ちょっと変な夢見てな! それより走らねーと間にあわないぜ?」
「あ! ちょっと待ってよ! 山本!」
「ほら! 早くしろって! 遅刻しちまうぞ?」
こうやって過ごす事が平和なんだな。
俺は改めてそう思いながらツナと一緒に学校へ向かった。