ビーチウォーズ2016!〜夏を、君と一緒に〜 作:超天元突破メガネ
自分は一回だけ会えました。
AP241:7/31 11:10
惑星ウォパル:海岸エリア
幸運にも、パティの姿はすぐ見つかった。
「パティさん!、、、うわあ」
アメリアスは、目の前のパティの姿を見て、思わずそう呟いた。
、、、砂浜に、パティの浮き輪から下が、ズボリと埋まっていたのだ。
「た、助けてぇ、、、」
少々思案した後、五人は目を合わせ、小さく頷く。
「えーっと」
エネミーの集中ポイントの方向にあるダッシュパネルに近づき、パティに背を向けて一列に並び、、、
「SAYONARA!!」
全速力で、その場を走り去っていった。
「ちょ!ティア!?アメリアスー!?」
慌てて、バタバタと右手のダブルセイバーを振り回すパティ。
すると、腰の浮き輪に突き刺さり、割ってしまう。
「うわ!、、、あーもうっ!!」
そのままダブルセイバーで砂を掘り、脱出する。
「今日はお姉ちゃんが追いかける番だ!待てティアあああああ!!」
息巻いて走り出したパティだったが、アメリアス達の交戦地帯に入った瞬間、飛来した黒い物体に再び吹っ飛ばされてしまった。
「のわああああっ!!」
「ご、ごめんなさーい!!」
少し離れた所から、アメリアスの謝罪の声が響く。
どうやら、アザーサイクロンで放り投げたダーカーが、こちらに飛んできたようだ。
「い、いい加減にしなさーいっ!!」
立ち上がり、再び五人の元へと走る。
ようやく追いついた頃には、周囲のエネミーは全滅していた。
「ひい、はあ、、、やっと追いついた、、、」
「さあ次!どんどん行きますよ!」
「「「「「おー!!」」」」」
しかし無慈悲にも、アメリアス達は次のポイントへと走り去っていく。
「そ、そんなぁ、、、」
ぐったりと、砂浜に倒れこむパティ。
「あれ、、、先行っちゃったか、、、」
一人残ったイツキは、恐る恐るパティに声をかけた。
「あのー、大丈夫ですか、、、?」
「う、うん、、、」
パティはよろよろと立ち上がると、
「ちくしょおおおおおっ!!今に見ていろバカ妹ーーー!!!」
そう叫んで、元気よく走り出した。
「ち、ちょっと待ってくださいよー!!」
慌てて走り出したイツキ。
二人は広いビーチを駆け回り、アメリアス達の元へと急ぐ。
すると不意に、二人に声がかかった。
「?」
足を止める二人。見たところ右手から、数人のアークスが走ってきている。
「あれ?二人だけなのか?」
「アメリアスもいるって聞いたけど、、、?」
「というか、パティさんなんで砂まみれ?」
声の正体は、ニューマンの姉弟、アフィンとユクリータ。そしてキャストの女性、フーリエの三人。
「置いてかれちゃって、、、皆さんはシップからの増援ですか?」
「アフィンはずっとここにいたの。私とフーリエがついた時見つけて、一緒に行動させてる。」
相変わらずの鋭い目の中に、どこか困ったような表情をのぞかせて、ユクリータが言う。
確かに、アフィンだけ水着姿。本当に途中で捕まったようだ。
「さっさと終わらせて、海行こうぜ、ユク姉。」
「はいはい、、、とりあえず、アメリアス達に追いつきたいけど、、、」
ユクリータが呟いた、その時。
周囲に沢山の海王種と共に、カメレオンのような身体の大型海王種が現れた!
「レオマドゥラード!しかも二匹!?」
「すぐに応戦!アフィン、アメリアスに通信繋いで!すぐ!!」
ユクリータに言われるまま、アフィンは回線を開く。
「もしもし相棒!?こっちにレオマドゥラードが湧いて、、、」
「アフィン!?いつの間に、、、わかった、すぐ行くから!!」
「お、おう!」
回線を切り、アフィンは目の前の敵に意識を戻す。
「行ってくれ!」
アフィンの放ったウィークバレットが、片方のレオマドゥラードに突き刺さる。
それを引き金に、戦闘が開始された。
ユクリータの放つマシンガンが雑魚を狙い撃ち、フーリエのランチャーが無慈悲に吹き飛ばしていく。
「ユク姉!右!!」
ユクリータの死角をつき、レオマドゥラードの舌が迫る。
「させないっ!!」
しかしイツキが飛び込み、ソードで攻撃を防ぎきった。
「危なかった、、、」
「ユクさん!?大丈夫ですか!?」
そこにちょうど、アメリアス達が到着する。
「ユクリータ!略すなって言ってるでしょうが!!」
「ひい!ごめんなさーい!!」
ユクリータの怒声に、思わず頭を押さえるアメリアス。
すると、レオマドゥラードの応戦をしていたパティも、ティアの方へと走りより、、、
「こらティ、、、ぎゃっ!」
叱る前に、背を向けたレオマドゥラードが繰り出したボディプレスで、ダウンしてしまった。
「、、、なんというか、悲しくなるな、、、」
呟きながら、アイカもレオマドゥラードへと攻撃を開始する。
相手は大型とはいえ、こちらは倒れているパティを除き八人。
駆逐するのには、十分すぎる戦力だ。
「グレネードっ!」
フーリエが放ったスタングレネードが、レオマドゥラードの動きを止める。
「よっしゃ、いくぜユク姉!!」
そこにすかさず、アフィンがアサルトライフルを滑り込ませ、同時にユクリータが跳躍、レオマドゥラードの頭を捉える!
「座標固定、照射範囲、、、確定!!サテライトカノン!!!」
「死の雨に溺れなさい、、、バレットスコール!!」
強烈な爆撃を頭部に喰らい、片方のレオマドゥラードが沈黙した。
「へへっ!見たか相棒!!」
「もう一匹、、、仕留める!」
着地したユクリータが、ツインマシンガンを振りかざす。
「さあ、ショウタイムだ!!」
ユクリータから放たれた光に反応し、レオマドゥラードが振り返る。
生まれた隙を、後方のティアは見逃さなかった。
「そこだあっ!ラ・フォイエ!」
連発された爆発が、レオマドゥラードの体についた油に引火。レオマドゥラードは苦しみのたうち回る!
「逃さない、、、!」
アメリアスはワイヤードランスを空中に伸ばすと、地面を蹴りあげる。
「エアポケットスイング!」
そのままブランコのように往復し、レオマドゥラードの腹を蹴りつけた!
弱点を突かれたレオマドゥラードは、仰向けのまま動かなくなる。
「いっちょ上がりっと!!」
「結局蹴り技かよ、、、」
着地したアメリアスに、イオがジト目で言った。
「あ、、、そういえば、パティさん忘れてた。」
イオはぐったりとしているパティに近づき、ムーンアトマイザーで蘇生させる。
「はっ!、、、い、いま起こったことを」
「ありのままに話さなくていいです。さっさと立ってください。」
「アメリアス冷たい!!」
わめきながら立ち上がるパティ。どうやら懲りた様子だ。
「これで九人、、、エネミーの反応も、少なくなってきてるみたいですね。」
フーリエが言うと、アメリアスも頷いて、
「はい、とりあえず、またエネミーの集中ポイントに、、、あれ??」
「ん?どうしたんだよ、センパイ」
「なんか、、、エネミーの反応が独特というか、、、これは、、、」
今までの経験から、推察できるのは、、、
「まあ、とりあえず急ごう。」
こうしていても始まらない。アメリアスはいったん推理を放棄し、走り出した。
AP241:7/31 11:20
惑星ウォパル:海岸エリア
「うわあ、、、」
「まさかとは思いましたが、、、」
「すごい、、、」
ポイントに到着したメンバーが、揃って驚きの声を上げる。
そこにいたのは、通常の数倍の体躯を持ち、王冠とマントを羽織った、、、巨大なラッピー。
レアエネミー中のレアエネミー、「エンペ・ラッピー」だった。
「か、かわいい、、、!」
「倒さなきゃダメ、ですよねぇ、、、」
「逃げてもらうと思えば、まあ、、、」
「、、、一応、外敵なので、、、心苦しいですが、お願いします」
オペレーターのメリッタも、申し訳なさそうに言う。
するとイオが武器をカタナに替え、ゆっくりとエンペ・ラッピーに近づいた。
「こうして見ると、本当でかいな、、、」
イオが感心していると、エンペ・ラッピーが突然、大きな羽をイオへと広げた!
「危なっ!、、、?」
思わず飛びのいたイオだったが、、、目の前のエンペ・ラッピーを見て、首をひねる。
エンペ・ラッピーは頭の触角のような部分を垂れ下げ、悲しげな顔をしていた。
「なんだこいつ、、、」
「あ、イオ知らないんだ。この子はねー、、、」
訝しむイオに替わり、アメリアスがエンペ・ラッピーへと近づく。
するとやはり、エンペ・ラッピーは羽を広げ、、、
ギュムっと、アメリアスを抱きしめた。
「センパイ!?、、、って、あれ?」
「ふああ、、、気持ちいい、、、」
黄色の羽毛の中で、恍惚とした表情を浮かべるアメリアス。
十数秒の抱擁の後、特にアメリアスに危害を加えたわけでもなく、エンペ・ラッピーは満足げにアメリアスを降ろした。
「さすが、エンペラー、、、」
「つっこむところそこですか、、、?」
わなわなと拳を震わせるアイカを、呆れた様子で見るフーリエ。するとパティが、
「私もー!私もしてーっ!!」
ダブルセイバーをしまい、エンペ・ラッピーへと走りよる。
するとエンペ・ラッピーは、その短い足をばたつかせ、大きく前のめりになり、、、
「むぎゅっ!」
パティに、見事なボディプレスを決めた。
「、、、、、、」
無言で武器を取る一同。
エンペ・ラッピーが起き上がろうとする間に、ペチペチと控えめに攻撃を加えていく。
するとエンペ・ラッピーがまた倒れこみ、どこからともなく現れた、風船をつけたラッピーに引っ張られていく。
「ごめんねー、ありがとねー」
アメリアスが声をかけるのと同時に、エンペ・ラッピーが光り、消えてしまった。
「、、、さて、次行こうか、、、」
ユクリータを先頭に、次のポイントへと走っていく一同。
「はあ、、、今日はきっと、人生最悪の日だぁ、、、」
パティは悔しげに呟いて、よたよたと走り出した。
いつも更新が不定期で、申し訳ありません。
週一回の更新を目指していますが、1日程度前後すると思います。
もう終わってしまった緊急なので、なるべく早く完結させようかなと思っています。