ビーチウォーズ2016!〜夏を、君と一緒に〜 作:超天元突破メガネ
AP241:7/31 11:25
惑星ウォパル:海岸エリア
いつの間にか空が赤くなり始めた海岸を、九人のアークスが走る。
「全く、いつ来ても不思議な星だよな、相棒」
「ぎくっ!、、、そ、そうだねー、、、」
ウォパルの真実を知るアメリアスは、脳裏に浮かんだ男の影を振り払い、走り続けた。
「見えた!ダーカーが、、、」
「多いな、、、行くぞおっ!!」
先制したのはイツキ。スライディングから素早く切り返し、大きくソードをかざす!
「合わせるぞ、イツキ!」
「ちょっと待って!私も!」
アイカがラッピーを収束させ、アメリアスも武器をソードに切り換える!
「「「オーバー(ラッピー)エンド!!」」」
三本(?)の光が、一気にダーカーを薙ぎ払い、そこにユクリータとパティエンティアが突撃する!
「援護かけます!ザンバース!」
「ありがとティア!暴れるよ、ケイオスライザー!!」
「終幕を知らせろ、シフトピリオド!!」
パティが吸い寄せたダーカーに降り注ぐ、ユクリータの全周囲銃撃。
「思いっきりぶっ放しますよーっ!!!」
「俺も、派手に行くぜえっ!!!」
「やるからには、、、全力だ!!!」
フーリエとアフィンのランチャーが火を噴き、イオが乱射した矢が、とどめを射抜く。
九人の連携が、あっという間にダーカーを殲滅した。
「よっしゃー!任務完了!!」
「エネミーもいないし、、、終わったかな、センパイ」
「そうだね、、、メリッタさん、周囲に反応は残ってますか?」
「えーっと、もうエネミーの反応は、、、」
言いかけて、メリッタの声がそこで止まる。
「待ってください!アメリアスさんのすぐ側に、、、この反応は、、、ニャウです!」
直後、アメリアスの目の前が光り、、、
「さあさあ!僕と勝負するニャウ!」
二本足の猫のようなレアエネミー、ニャウが現れた!
「全く、よりにもよってこのタイミングでかよ、、、」
「空気読まないですよね、いっつも」
肩を落とすアフィンとイツキ。するとアメリアスが、
「、、、自分が行きます。ちょっと下がっててもらっていいですか?」
他の八人に下がってもらい、アメリアスが一人、ニャウと対峙する。
「さあ、ついてこれるかニャウ!」
持っている武器、、、ビート板を振り回し、アメリアスに突撃するニャウ。
するとアメリアスは、ぼそりと、
「、、、お望み通り、好きなだけ相手してやるよ」
瞬間。
アメリアスが伸ばしたワイヤードランスが、ニャウを掴み取った!
「喰らえ、、、アザースピン!!」
そのまま高速で引き戻し、ニャウを回転させる!
「ニャウニャウニャウニャウ!!ニャウウウウウッ!!?」
ニャウは訳のわからないまま、ひたすら回り続ける。
「ニャ、ニャウ、、、」
「終わらせるかあっ!!!」
「ニャウウウウウッ!!?」
回転が止まると、再び捕まれ、回される。
「、、、確かニャウは、武器を持った状態だと、殆ど攻撃を通さない、、、」
「けど、外からの衝撃じゃ簡単に武器を取り落としたりしないから、、、」
「、、、拷問じゃないですか、、、」
フーリエは呆れ顔で、ニャウが回されるのを眺める。
「ニャウウウッ!!?」
「はああああっ!!!」
「ニャウウウウウッ!!?」
「まだまだああああっ!!」
「ニャウウウウウウウウウウウウッ!!?」
結局、この拷問は1分ほど続き、
「はあ、疲れた、、、」
「ニャ、ニャウウウウウウウウウ、、、」
解放されたニャウは、ふらふらと数歩歩くと、パタリと倒れこんだ。
「いっちょ上がり、、、あれ?」
「ニャ、、、ニャ、、、」
しかし、ニャウは悔しげに立ち上がり、、、
「ニャウウウ!も、もう無理ニャウウウウウウウウウウ!!!」」
そう叫ぶと、光になって消えていった。
「倒した、、、ってことは、、、」
「だよな、、、メリッタさん!」
「は、はいっ!!空間が変な感じです、気をつけて下さい!!」
身構える一同の前に、青白い、巨大な龍型のエネミーが落下する!
「こいつ、、、クローム・ドラゴン!?」
予想外なエネミーの登場に、アメリアスが一歩後ずさる。
すると背後から、ティアの声が響いてきた。
「そいつだけじゃない!ガル・グリフォンもいる!!」
ティアの前には、巨大な翼を広げ、ガル・グリフォンが舞い降りる。
凄まじい力を持ったエネミーが二体。普段なら十二人がかりで相手取るような敵だ。
「だけど、やるしかない、、、!!」
呟いたアメリアスの身体が、一瞬光に包まれる。
その一瞬で、アメリアスの衣装が、今までの「マギアセイヴァー」から、白を基調にした戦闘服へと変化していた。
「アメリアス、なにその服!?」
「これですか?『ウィスタフロウ』っていう、最新型の戦闘服なんですけど、、、」
「み、未知の衣装だと!?」
「お願いします私の前でそのネタはやめてください本当にお願いします!」
「とことん嫌ってるのね、あんた、、、」
ユクリータは呟きながら、クローム・ドラゴンに右手を伸ばす。
「さあ、、、魅せろ、アウロラ!!」
するとユクリータの両手にフォトンが集まり、美しい純白のツインマシンガン、創世器「煌舞アウロラ」が現れる。
「パティエンティア、アメリアス、アフィンはグリフォンをお願い。フーリエとそこの二人、あとイオ、こっちを片付けるよ」
頷き、ガル・グリフォンの周囲に散開するアメリアス達。フーリエ達も、クローム・ドラゴンに相対する。
響く咆哮、煌めくフォトンの光。夕暮れの中、戦いの火蓋が切られた。
「クロームは速攻を!ティアさん、ショックを狙って下さい!」
「今日はテク職私だけだからね!頑張るよっと!!」
風の刃をすり抜け、ティアが電撃を乱射。ガル・グリフォンがうずくまったところに、一気呵成に攻めかかる。
「うわ、ダーカー呼んだ!?」
「吸収させてたまるか!アイカ!!」
「こっちは任せろ!イツキは好きなだけやってくれ!!」
クローム・ドラゴンに回った四人も、経験を生かし、確実に相手を制していく。
経験と情報、そして技術、、、この世界に生きているアークスでも、かつてはゲームとして戦っていたイツキのような場合でも、戦闘で重要となる要素は変わらない。
「飛んだ!翼狙える!?」
「行けます!アフィン!!」
「ああ、決めるぜ相棒!!」
敵を知り、策を講じ、力を合わせる。
「クソッ、吸われた、、、!」
「大丈夫、すぐ強化部位を壊す!」
それこそが、最大にして最強の武器だと、彼らは知っている!
「お願い、ケートス・プロイ!」
「行ける、、、!皆!死なない程度に突っ込みなさい!!」
叩き込まれる銃弾、斬撃、法撃。全てが組み合わさり、九人を勝利へと導く。
そして、フーリエが貼ったウィークバレットに、イツキ渾身の一撃が繰り出された時、
ついに、狂った造龍の巨躯が、地に伏した。
「クローム落ちた!あと一匹!!」
ただ一匹になったガル・グリフォンに、最後の猛攻が加えられる!
「そうだ相棒!アレをやろうぜ!!」
「、、、!オーケー!!」
アフィンに応じ、武装解除したアメリアスが、アフィンの上へとジャンプする。
「「せーのっ!!」」
そこをタイミングよくアフィンが一気に持ち上げ、アメリアスを上空へと放り投げる!
「ここから一気に、、、!」
大剣を振りかぶり、決めの一撃を構える。しかし眼下のガル・グリフォンが、アメリアスへと雷球と飛ばす。
「センパイ、危ない!!」
「うおおおおおおおっ!!!」
雷球とアメリアスがぶつかり、、、それでもアメリアスは姿勢を崩さず、ガル・グリフォンへと剣を振り下ろす!
「オーバーエンド・フロムヘヴン!!」
巨大な青の刃が、ガル・グリフォンを斬り裂いた!
「き、、、決まったああああああっ!!」
思わず叫んでしまうイオとパティ。アメリアスも着地し、満足げに髪を払う。
「敵性反応、沈黙!任務終了です!!」
皆が勝利に胸を撫で下ろす中、アメリアスはふと、水平線に目を向ける。
「あ、、、綺麗、、、」
ウォパルの美しい夕景が、アメリアス達を包み込む。
「ふあぁ、、、ちょっと疲れたかな、、、」
アメリアスは小さく欠伸をすると、帰還用のテレパイプに急いだ。
AP241:7/31 12:05
アークスシップ:ショップエリア
ショップエリアに広がる、光、音、熱。
「繋いだ手の温もりを、道標に!歩き出すんだ、、、!」
丁度ショップエリアでは、クーナによるステージライブが行われていた。
「センパイも来れば良かったのに、、、やっぱり引っ込んじまうんだな、、、」
帰還したのち、即座に部屋へと歩いて行ったアメリアスを思い出し、イオは嘆息した。
「まあまあ、アメリアスも苦労してるらしいぜ。迷惑かけてんじゃないかって、エコーが相談受けたこともあるんだと」
そんなイオの隣で、ゼノが苦笑する。
「そんなこと、、、そういえば、センパイはなんであんなにルーサーを毛嫌いしてるんだ?虚空機関絡みなのはわかるけど、、、」
するとゼノは、少し驚いた顔で、
「なんだ、、、アメリアスの奴、イオには言って無いのか、、、」
そして、改まった顔で話し始めた。
「あいつは、虚空機関の研究の一部、、、種族操作による能力の強化の実験体だった。その辺は、お前さんでも知ってるはずだ。」
イオが頷くのを見て、続ける。
「しかし、あいつには欠陥があった、、、時折暴発する、戦闘衝動だ。」
「は、、、!?」
目を丸くするイオ。
「信じられんだろうな、いつものあいつを見てれば、、、だけど事実らしい。しかも間の悪い事に、それが判明した直後に、造龍の暴走事故が起こっちまったんだ。」
「まさか、、、」
「ああ、ルーサーは、研究部の始末屋、六芒均衡の零に命じたんだ、、、造龍ハドレッドと、当時アークス研修生にする予定だった、アメリアスの抹殺を。」
ゼノがステージに目を向ける。丁度クーナの姿が、ステージから消えた所だった。
「でも、センパイは今も、、、」
「不思議なこったろ?でも考えられる答えはひとつ、、、その始末屋、ずっとアメリアスを見逃してたんだと。命を守るために」
イオの中で、欠けたピースが綺麗にはまった。
「でも、結局アークスにしたんだな」
「ま、あのルーサーの事だ、どうせ大したことは無いと高を括ってたんだろう。見事に裏目に出ちまったがな!」
ざまあみろといった風にゼノが笑った所で、
「ゼノさーん!!イオーっ!!」
テレパイプから、ウィスタフロウのベースウェアだけ着た状態で、アメリアスが走ってきた。
「お、おう。どうしたんだそんなに慌てて、、、?」
「うわぁ、、、ライブ終わっちゃったか、、、すいません、寝過ごしちゃって、、、」
「センパイ、見るつもりだったのか、、、」
「当然!はあ悔しい、、、二人とも、この後空いてますか!?」
「え?まあおれは、、、」「暇っちゃ暇だが、、、?」
「メセタンシューター手伝って下さい!一人じゃ全然当たりが来ないんです!!」
答えも聞かずに、アメリアスはグイグイと二人をカジノへ引っ張っていく。
「わかったから引っ張らなくていいっての」
「ちょセンパイ!おれメセタンシューター苦手なんだけど、、、ってわあっ!!」
段差につまずき、イオが転ぶ。
「うわああああごめんイオ!!!」
大慌てで駆け寄るアメリアス。そんな二人を、ゼノがやれやれといった顔で見る。
アークスたちの1日は、こうして今日も、平和に過ぎていく。
読了感謝
今回は背景設定回でした。
ルーサーが、結構慢心キャラな印象があるのですが、、、自分だけでしょうか?
ひとまず、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは、ではではではでは。