一発ものです。
おちがありません。
それでも良いならご視聴ください。
私は何時も通りに起きた…筈だった。
「…あらあら、ここは何処かしら。白玉楼では無いみたいだけど」
「おや、起きたのかい?」
声がしたので、そちらを向く。
全体的に白いおじさんが立っていた。
「えぇと、どちらさま?」
「あぁ、わたしはジャムおじさんだよ」
ジャム…おじさん…?
「美味しそうな名前ねぇ。私は西行寺 幽々子と申します」
「ユユコ君だね。良い名前だ」
「それは有り難うございます。それで、ここは?」
「ここはわたしのパン工場だよ。ユユコ君は工場の前で倒れてたんだ」
「あら…まあ…わざわざ有り難うございます」
…パン工場ねぇ?そういえば、お腹が空いてきちゃったかも。
ぐぅ~~っとお腹が鳴る。
「あらやだお恥ずかしい。」
「はっはっは。そうだと思って、パンは用意してあるよ」
「まあ、本当?」
~◎~○~◎~○~◎~
パンが美味しい!?わ、和食派で通してたのに、このままじゃ、このままじゃ!
御免なさい妖忌、私は、ついに禁断の地へ…行くわ…。許して…
なんて妄想してたら、誰かが帰ってきたみたい。
「ただいま~あら、目が覚めたのね?」
「へえ、ほはげはまで」
「こらこら、口に物を入れたまま喋るのは行儀が悪いですよ?ユユコ君」
モグモグ、ゴックン。
「あんまりにも美味しかったので、つい。そちらの方は?」
「あ、私はバタコ。こっちはチーズよ」
「ワンワンッ!」
「私は西行寺 幽々子よ、宜しく、バタコさん」
「…ワンッ!」
「……ムシャムシャ」
「ワン!?」
「ふふ、冗談よ、チーズちゃ…くん」
犬なのに、賢いわねぇ。…妖夢もこのくらい賢ければねぇ?
~○~◎~○~◎~○~
ふう、お腹一杯。間違えた、お腹いっぱい。
「さてさて、どうしましょうかねぇ」
ジャムおじさんとバタコさん、チーズは町の皆に分けるためのパンを作っている。最近は犬もパンを作れるのね。驚いたわ。しかも雑菌が着かないように手を洗ったうえで、二足歩行してるし。
「白玉楼に帰れるかしら」
「ジャムおじさん!今戻りました!」
起きてから最大のショック。
目の前に、あの凄く美味しかったアンパン。しかも、巨大。
「あ、起きたんですね!良かったぁ」
そんなの見せられたら、私、私!
「食べるしか無いじゃない!」
「えぇ!?」
~バクムシャムシャムシャバクムシャムシャムシャ~
「…なんて、素敵な、食べ物なんでしょう」
「あ、アンパンマンが…!」
「食べられちゃった…!?」
「ワ、ワンワンッ!?」
「こんな、美味しいもの、食べたことが無いわ」
「バタコさん!すぐに新しい顔を作るよ!」
「は、はい!」
こうして、アンパンワールドに新しい仲間が増えたのでした。
なんか…御免なさい。