あるとき艦これの日常系の小説を見たのですが自分も書いてみたいと思い始めました。
正直ただの自己満足ですが、よろしくお願いします。
穏やかな昼下がり。猫が思わず塀の上で寝てしまうような暖かい日。世界は平和そのものだなあと俺は痛感する。何故そんなことを思うかというと
「ギャーッ!? 痛い!? 雷、痛い!?」
「自業自得よ、諦めなさい」
「どうみても響お姉ちゃんが悪いのです」
「レディとしてあるまじき行為よ!」
第六駆逐隊のみんなが執務室で暴れているからだ。主に雷が響のこめかみをグリグリとえぐっている。まあ、こうなった原因は当然響にあるのだが。
ちなみにその原因は
「帰投後に急にいなくなって心配したら、執務室で寝てるんだもん」
そう。第六駆逐隊のみんなを遠征に行かせたため、そろそろ帰投の頃だと思い執務室で待っていたのだが、艤装を身につけた響がいきなり入ってき
『司令官、今日はいい天気だね。じゃあおやすみ』
というなり艤装を扉の前に置き、ソファーまで堂々と歩みを進めたかと思うと寝っ転がって、そのまま昼寝をおっぱじめやがった。当然扉が塞がれているため後から入ってこようとした第六駆逐隊が扉を吹っ飛ばして、それが執務室にたまたまいた熊野の顔面にクリーンヒットするという珍事も起きたが、まあそれはおいといて。
そんなこんながあって現在に至る。
「助けて! 司令官!」
響がそういうが無理だ。だって暁型の姉妹(主に雷)物凄い視線を俺にむけているんだもん。
でも、正直これだけならばなんら問題はなかった。せいぜい四姉妹が微笑ましい喧嘩をしているなあと思う程度だ。
だが世界は俺を見放しているようだ。だって……
「司令官! ××××ってなんですか!」
さっき暁型四姉妹が入ってきた直後に朝潮が飛び込んできたのだが、なんかとんでもないことを聞いてきた。後ろには満潮がいるのだが、教えたら殺すって具合の視線を向けてきている。
「い、いやあ……、ごめんな朝潮。わかんないや」
「そうですか……」
なんかそうしょんぼりされるとこっちが悪い気がしてくるんだが……。
悪いこと何にもしてないよな? な?
「そういうわけだから帰るわよ、朝潮姉ぇ。あと荒潮」
……荒潮? ここにいるのだろうか? 少なくとも前方や左右、後方にはいない。
「あらあ……? 気づいてたのお……?」
ふわぁ~~~~、と可愛らしいあくびをして荒潮が出てきた。
俺の足元。つまり執務机の下から。
「どわぁ!? いきなり!?」
実をいうと気づいてた。そりゃあ足元で堂々と寝息をたてているんだもの。
でもいきなり出てこられると驚きの声をあげるものだろう?が、この直後、荒潮は椅子に座っている俺に抱きついて
「じゃあ、おやすみなさあい」
そのまますうすうと寝息をたて始めてしまった。そうなると体同士が自然と密着してしまうもので。ああ、荒潮って服の上からはわからないけど意外と胸はあ……じゃなくって。
ともかくこんな姿がもし金剛とかに見られてしまっては大変なので早く起こさないと。
「て……テートク……? 何してるデース?」
うわあ。タイミング最悪でやってきた……。この後起きることを想像すると……。
決して今日は暑くないのに汗が止まらないなあ……?
「荒潮! おい荒潮!」
「むにゃむにゃ……。う~ん、しれいかあん」
夢に俺が出てきてんのかあ。うれしいなあ。
「じゃねえ!起きろおッ!?」
「テートク!」
「荒潮を返しなさい!」
「助けてくれ! 司令官!」
いやむしろ助けてほしいのは俺だよ! なんでだよ! 響が来る前までは穏やかな日だなあと思いながら秘書艦の吹雪とお茶をすすってたのに!あっ、そうだ!
「吹雪! 助けてくれ!」
そうだ。助けてくれるかもしれない人がすぐ近くにいるじゃないか!
そんな想いを込めて俺の秘書艦に声をかけると
「すみません……。ちょっと無理です……」
世界は残酷だった。もうたよりになる存在を一切なくした俺はもはやどうしようもなかった。
こんな賑やか過ぎる状況が収まったのは夕飯前だった。
まさか、最後に秘書艦が出てくるとは。
不定期更新でやっていきたいと思うのでよろしくお願いします。それでは、ありがとうございました。