夜の空に一つの影。遥か上空という事もあってか雲ひとつ無く、数多の星空が瞬いていた。
「ハァァァァァァァ...」
突如、彼が気を高めると赤い気が周囲を覆った。これが昼間であれば、地上であれば気を感知できる者が直ぐさま気付くであろうが今は多くの人が寝静まっている時間帯な上に彼は上空数千メートルの地点にて気を高めている為、気付く者は数人しか居なかった。
「ッググググ...」
しかしある程度気を高めた所で、男の表情が険しくなった。尋常でない量の汗を掻き、息使いもかなり荒くこのまま続ければ危険である事は明白であった。
「まだ...だ!!」
それでも彼は気を高める事をやめない。解っているからだ。これから来る相手はこの程度では点で駄目だと。だから多少無理をしてでも気を高める。それが数十分程続くのであった
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「ふぅ...やっぱり3倍が限界だな。それ以上だと身体が爆発してしまう。」
その上2倍だと3分、3倍だと1分くらいしか持たないとは...一回しか使われなかった訳だ。身体の負担がとんでもないし。
「仙豆は...あと二つか。」
一つは仙豆茶(仙豆を入れた水を温めたお湯。少し飲むだけで多少の傷は直ぐ治る上に水とお湯があれば一つの仙豆である程度の回数は作れる)を作るのに使っちゃったからな...まさか初めて使ったのが身体が爆発した時とは思わなかったけど。
「うーん...さて、どうするべきか?」
今の俺なら本体程度なら問題無く倒せるから、誰かに寄生する前に叩くのが一番手っ取り早いが...
「それだと下手したら悟空さんが4にならないまま地獄の敵が復活して...」
くそぅ、俺があの時ピラフを捕まえていればなぁ。だが、過ぎた事は仕方ないか。今は強くなる事を考えよう。後二週間しかないのだから。
「...少しおさらいするか。」
現時点で俺が奴に対して有利なのは、俺が余り原作キャラと関わりを持って居ない事であろうか。奴は寄生することによってそいつの情報を読み取る。しかし俺が出会った人達の中で俺の事を知っているのは片手で数える程度。しかも多くを知っている訳ではない。(記憶を読み取れる奴がファイナルフラッシュをビックバンアタックと言ってたのは多分気のせい)
その上修行の場は精神と時の部屋に界王様の所だったから自分の手の内を知られる事は絶対にない。戦いにおいて手の内を知られたらお終いだからな。
同時にそれは不利となり得る要素でもある。誰とも余り接していないという事は誰の協力も得られないという事だ。下手したらたった一人で地球に居る人達全員と戦わなければならない。そしてもう一つ不利な事がある。俺が寄生されてしまった場合だ。
「俺がもし寄生されてしまえば...」
...余り考えたくはないが最悪の結末が待っているだろう。だから決して切り傷だけはしてはいけない。もししてしまったら即座に仙豆茶を飲んで治す。さもなければ...
「...そう考えると凄い絶望的な状況なんだな。これから起こる事は。」
テレビの前にいた頃は実感出来なかった確かな恐怖。だけどそれとは別にとある感情が俺の胸の内に溢れてきた。やっぱりサイヤ人として転生したからだろうな...とんでもない敵がこれから現れるってのに
「ワクワクしてきやがる。強い奴だからこそ、戦ってみたくなるな。」
...見てろよ、あのクソ女神(イサヤを転生させた奴)今頃俺をGTに転生させてほくそ笑んでいるだろうが、俺は絶対に最後まで足掻いてやる。そしていつか憧れの人の横で共に戦えるほど強くなってやる。
「良し!!そうと決まれば修行だ!!」
奴の襲来まで後二週間
To be continued...
イサヤの戦闘力
通常最大 16億
↓
超サイヤ人 800億
↓
???
勘の良い方なら???が何なのか解ると思います。