転生したは良いんだがタイミングが遅すぎた   作:執筆使い

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最近ドラゴンボールの声優がちょくちょく色んなCMに出てる様な(マックとかベイブレードとか)...気のせいですかね。


イサヤの戦い

 先ず最初にとった行動は気の解放(スーパーサイヤ人)を行ってから攻撃。それも全力の気攻波を放つ攻撃である。ツフルの王は煙に包まれイサヤの視界から見えなくなった。

 

 

「さっさと逃げろ!」

 

 

 イサヤは少女にそう言った。自分がこんなヒーローみたいなセリフを言う資格はないというのはわかっている。このまま戦った所で数分ももたないことも。だけど何故か体が勝手にそうしたのだった。

 

 

「...くだらん技だ。ただ埃を巻き上げただけか」

 

 

「なっ...だったらこれd」

 

 

 少女が逃げる前に、イサヤが次の攻撃を仕掛ける前にベビーは行動を起こす。瞬時に土煙を吹き飛ばしながらイサヤに近づき、首根っこを掴む。拘束を解こうともがくイサヤ。だが圧倒的な力の前ではただ無意味に体力を削るだけだった。

 

 

「ぐうっ!?」

 

 

「どうした?それで終わりか?」

 

 

「まだ...まだ...だっ!!」

 

 

 イサヤは片方の手の平の上に白いエネルギー弾を作り出す。まん丸の、白いエネルギー弾を。

 

 

「喰らえ!!」

 

 

 それを至近距離で放つイサヤ。だが何故か上空の方へと放つ。ベビーも一瞬イサヤの意図がわからなかったが、彼に生えている尻尾を見た時にすぐにハッとなった。

 

 

「まさか!?」

 

 

 その技を忘れる訳がない。その技は自分の嘗ての故郷を、同胞を全て失う原因となった技なのだから。最も憎むべき種族の王が...ベジータ王が編み出した技なのだから。

 

 

「ちっ!?」

 

 

 一瞬上を見上げるベビー...だがそれはイサヤの作戦であった。打ち上げたエネルギー弾は弾けもしなければ混ざりもしない。それがハッタリだと気付いた時にはイサヤは次の技の準備をしていたのだった。

 

 

 

「...スーパー...界王拳!!」

 

 

 金色だった闘気が赤で塗り潰される。実力では一枚も二枚も上手であるベビーも気を逸らされたので直ぐに拘束が解かれる。そして王の顔に渾身の一撃が突き刺さり、ベビーは成すすべもなく吹き飛ばされる。その際幾つか民家が壊れてしまったが、此処は廃村なので被害は皆無である。

 

 

「大丈夫?」

 

 

「ぜぇ...これが...はぁ...大丈夫に...見えるかよ」

 

 

 両手を膝に起き、肩で息をしているイサヤ。一瞬であったとはいえスーパー界王拳はかなり負担がかかる技である。

 あの孫悟空でさえ使ったのは一回きり、しかもその時は死人だったというのにかなりバテている感じだった。ある程度慣らしていたとはいえ生きている人間であるイサヤでさえ、数秒でバテてしまうのだ。

 

 

「さっさと...逃げろ...」

 

 

「でもこのままだと君、死んじゃうよ?」

 

 

 彼女の言う通り奴はまだ生きている。寧ろこの程度で死ぬ様なら、此処まで苦労しない。

 

 

「良いからさっさと逃げろ!!」

 

 

 力の限り叫ぶイサヤ。腹に力が余り入らないが、それでも響く声を出した。

 

 

「...わかった」

 

 

 渋々、と言った感じで少女はイサヤの元を去る。それと同時に先程吹き飛ばしたベビーが姿を現した。

 

 

「...中々のパワーだな...サイヤ人」

 

 

「...気付いていたか」

 

 

「その忌まわしき尻尾を忘れる程、俺様は馬鹿じゃない」

 

 

 タンクトップとジーンズに多少のダメージが入ってはいるが、本人は全くの無傷である。それが、彼のとっておきが効かないという事の証明だとイサヤは悟る。

 

 

「...此処で殺すのは惜しい。俺様と共に来る気は無いか?」

 

 

 それは提案であった。ただ目の前の敵を殺すだけではなく優れたものであれば、すぐさま同胞へと向かい入れるというのが彼の王たる理念である。その提案を受けて、しばらく黙るイサヤ。

 

 

「悪い話ではないだろう?」

 

 

「...」

 

 

 一歩、二歩、徐々にベビーへと歩みを進めるイサヤ。その表情は俯いていてわからない。

 

 

「そうだ!そのまま大人しく俺様の元に来るが良い!!」

 

 

 8歩、9歩....

 

 

「...りだ」

 

 

 10歩目で止まった。彼の脳裏に浮かぶは憧れの人物の勇姿。

 

 

「お断りだ...俺はあの人と違って決して善人と呼べる様な人間じゃない。だが、それでも悪人に付くなんて真似は」

 

 

 どんな苦境だろうと決して挫けず、どんな逆境だろうと笑顔でいて...決して自分の考えを曲げない、彼にとってのヒーロー。

 

 

「絶対にしたく無いんだよ!!」

 

 

 彼の気が再び赤く染まる。

 

 

「超界王拳...10倍だ!!」

 

 

 10倍...現時点の彼では到底不可能な倍率である...命を懸けでもしない限り。それでも彼は気を解放する事をやめない。彼は両手を前に突き出し、構える。

 

 

「...それが貴様の答えか、サイヤ人」

 

 

「ああ、悔いはない」

 

 

 それに答えて王も彼と良く似た構えを取る

 

 

「か...め...は...め...」

 

 

「ギャリック...」

 

 

 赤と紫、両者の気がぶつかり合い空に浮かぶ雲が吹き飛ばされる。瓦礫はあちらこちらへと飛び回り、ぶつかりながら削れていく。

 

 

「「...」」

 

 

 突如気がピタリと止む。先程まで飛び回っていた瓦礫は落ち幾つかの山を形成する。

 

 

「「波!!/砲!!」」

 

 

 そして放たれる二つの閃光。青と紫の気がぶつかり合い火花を散らしている。

 

 

「ググググ....!!!」

 

 

「ムゥゥゥゥ....!!!」

 

 

 やがてぶつかり合った閃光はそこを中心にどんどん広がっていき...

 

 

 

「ウォォォォォォ!!!」

 

 

 巨大な爆発となって二人を包み込んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 悟空が帰って来るまで後一ヶ月

 

 

 To be continued...

 

 

 

 

 




これにてイサヤサイドの話は終了です。
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