ここは幻想郷。人、妖怪、幽霊、悪魔、神。様々な種族が住まう世界。
様々な種族の様々な個性的な存在が毎日を賑やかせている。
今までも、小さなイザコザや大きな異変まで様々な出来事が起きた。
これからもきっと、小さなイザコザや大きな異変は起き続けるのだろう。
そしてその度に、幻想の少女たちは時に使命感から。時に気まぐれに。時に流されるままに異変を解決したのだろう。これからもするのだろう。
しかし、
もしある日、
異変を解決する少女たちが幻想郷から消えてしまったとしたら。
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いつも通りの朝を迎え、いつも通りの朝食を食べ、いつも通りに娘を寺子屋に送り出す。
いつも通りの日々。なんと幸せな事だろう。
しかしそんな
「誰も彼もが消えてしまった。」
話を聞けば、幻想の少女達のその殆どが姿を消してしまったらしい。そこに人妖関係なく、一定の実力を持った者だけが居なくなった。
悪ガキ共の大将が駆け込んでくる。
「うごくナマクビをつかまえた。」
はたしてそれは、消えた少女によく似た顔をしていた………。
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~里の集会所~
「皆様に集まって貰ったのは他でもありません。この緊急事態を解決して頂きたいと思いこの場を作りましたわ。」
「緊急事態ってのは、今のお前がSDキャラ化してる事と関係あんのかスキマ。」
-神創る技師
「関係ある……と思われますわ。」
「ふぅん。いつも回りくどい言い方をする癖に、今日は歯切れが悪いな。」
-貫く傾奇者
「異常も異常って事だろう。なんせわかってる事が少なすぎるからな。」
-最強の子煩悩
「僕達が出しゃばらないといけない非常事態……って訳ですか……。」
-創造する菓子職人
「そーなのかー!そーなのかー!」ピョンピョン
「アバレんなってこら!」「なのかー……。」シュン
-嵐を呼ぶ天災児
「わかってる事は、妖怪、妖精、神、人間問わず姿を消した奴がいる事。そして消した奴の姿を模した生首の様な生き物が各地で見つかった事…か。」
-おっぱい星人
「俺だけなんか二つ名悪意ある!!?」
「急に何言ってんだお前。」
かくして、男達は異変解決の為に立ち上がったのであった。
「ちょっと待て!マジで俺の二つ名コレ!?厨二病的なのでもいいからかっこいいのプリーズ!!?」
うるせえな、これ予告編だから我慢しろ。「チクショウ!!」
◇
男達は幻想郷中を駆け回り手掛かりを探す。
「強者の居ない今こそ革命の時!手始めに貴様から始末してやる!」
「なんだこのチビ。」「チビ言うなクソガキ!」
時に戦い、
「そこのお前、私のお面を知らない?」
「お嬢さん、スカート破れてますよ。」
「これはこういうデザイン。」
時に争い、
「生首と聞いて。」
「お呼びじゃないですってうわあ首増えてる。」
時に諍い、
「アンタ見ない顔だな。服装見るに巫女さんのようだが…。」
「私は冴月麟。存在しない主人公よ。」「はぁ?」
時に弾幕を……って争い事ばっかじゃねえか!
「それが幻想郷クオリティよ!」
2頭身の癖に余裕だなゆかりん!
そして話は幻想郷だけに留まらない。
「秘封倶楽部の初代会長に何の用かしら?」
「科学魔法に興味があるの?」
「私はただの助手だぜ。」
「どうもここのところ正確な時間が分からないのよ。」
「貴方随分様々な結界の間に居るのね。」
出会い、戦い、分かれ、そして再び会い見える。世界と世界を渡り歩き異変の真相に迫る。
しかし運命は易々と真実を告げてはくれない。
「へェ、ここが噂の幻想郷かァ……イイ所じゃねえかァ?」
「異世界の文化とは面白い物ですね。是非とも持ち帰りたい。」
悪は闇と共に忍び寄る。
「僕は争い事は苦手ですけどね、出来ないわけじゃないんですよ。」
「起動せよ!偽神カラクリマキナ!!」
「子を守る父親ってのは誰より強いもんだぜ?」
「カゼをとらえることはダレにもできねぇ!!」
「テメェを砕くのに武器は要らねぇ。
「弾幕ごっこがしたいのならお生憎。これから始まるのはただの一方的な八つ当たりだ。」
輝く羊モドキ先生が本気で書くバトルコメディ小説
『 東方主役不在 』
鋭意執筆予定!!
黒幕は香霖堂店主。
* * * * *
「……阿求……なにこれ。」
「ちょっと流れだけ思いついちゃったので書き起こしたものです。」
「いま連載してる奴はどうしたの。」
「アハハ、だから気分転換にこうしてこんな事書いてるんじゃないですか。」
「つまり少しも進んでないって事でファイナルアンサー?」
「う、でもしょうがないじゃないですか。お仕事で忙しい合間をぬって」「ファイナルアンサー?」「ファイナルアンサーデス。」
「こんなこと書いてる暇あったら連載中の小説進めなさい。スグに!!!」
「はひぃ。」
いやー、休みって良い物ですね。