そのまま、私の送った言葉に佐藤が既読を付けることのないまま、一週間が過ぎようとしていた。その間にも、学校内外で佐藤と会うことはなく、先生たちも佐藤がどこに行ったのか把握できていないようだった。
私も心配はしていたものの、大きな行動をとることもできず、いつもと変わらない毎日を過ごすだけだった。ただ、変わったことといえば、寝る前には佐藤から何か連絡が来ていないのかを確認することが習慣になったこと。
彼が、彼だけが私に対する評価に不満を持っていることに加えて、最後に「頑張ってみる」と記されていたことが頭に引っかかったままで、今どこで何をしているのか気になっている。それを気にして行動したところで、私のことが気に入らない先輩たちに嫌がらせをされるだけだろうと踏んでいる。特に、いつもいた整備士が忽然と姿をくらましたのだから、よけいに気が立ってしまっているため、なおのこと行動しにくい環境になってしまっている。
今日もまた、練習後の戦車の整備までをやらされてから解散だった。「ありがとうございました」と全員で挨拶し終え、その場を去ろうという私を先輩が呼び止める。
「佐藤だっけ? そいつがどこに行ったのかほんとに知らないの?」
その先輩は、隊長と同じチームの一員の先輩。隊長にとってのいい手先でしかない。佐藤についても、隊長からの差し金なのだろう。威厳を見せようと胸を張ろうとしているが、どこか頼りないところから彼女自身が佐藤についてさほど興味もないことがうかがえる。第一に、名前も疑問形で聞いてきたため、すぐに察しはついた。
「知りませんよ。隊長なら知ってるんじゃないんですか?」
「それはない。ってか、一番仲良かったあんたが知らなかったら誰が知ってんだっての」
「本当にそうですかね。隊長が何かしたんじゃないかって思ってるんですけど」
「あんた喧嘩売ってんの?」
先輩の言葉に次第にとげが見えはじめる。
「ほんとのことだと思いますけど」
「当てつけのつもりなの? 最近、隊長があんたを特に嫌ってるのは知ってるけど、何も犯人扱いすることないじゃんか」
眉間にしわを寄せ、より怒った表情をより表面に表す。
「佐藤のことを気にかけてる人って、私か隊長くらいのものですし、ほとんどの人はただのさぼりだって思ってます。それに、メンバーの人で佐藤のことを知っているのはほとんどいないでしょう?」
「そんなこと……」
「もうすぐ大会ですし、早めに帰って休んではどうですか」
先輩から体を背け、振り返ることなく私は自宅へと向かう。
そして、問題が起きた。
それは二日後の練習開始前のこと。前日がメンバー表締め切りだったらしく、隊長が全体の前に立ちメンバーを続々と読み上げていた時だった。
「そして、最後に高森明菜。あなたには副隊長として私の補佐をやってもらう」
隊長から威圧するような目で睨まれ、背筋には冷や汗がしたたり落ちる。
いつもつるんでいるメンバーも騒然としていたが、一番驚いているのは私であり、一番困っているのは副隊長を突然降ろされた先輩だろうに。
この人は、想像していた隊長とは真逆で、ただのバカではないだろうか……。
一年ですって
一年