魔法少女まどか☆マギカ ~狩る者の新たな戦い~   作:祇園 暁

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後書きにセブンスドラゴンの13班の紹介を書いていきます。
セブンスドラゴンの人物名や用語を多用するので分からない方はノリでお願いしますすいません
全員出す予定ですが設定の回収まではできるか分かりません。
あと一応これはあくまで作者のプレイしたセブンスドラゴンの13班です。


第1話【異世界の暮らし】

見滝原の駅前に位置する見滝原デパート。その食品広場では、若者らしく茶髪の髪をセッティングし眼鏡を掛けた少年がせっせと商品を陳列していた。

 

「アキオ君、もう時間だからその辺にしてあがっていいよ」

 

「はい、それじゃ後よろしくお願いします。お先に失礼しまーす!」

 

そう、異世界に来て数日経った今、アキオはこのデパートでアルバイトとして働いていた。

 

 

 

 

 

仕事を終え現在寝床にしているそれなりに高そうなマンションに帰宅したアキオは待っているであろう同居人に声を掛けた。

 

「ただいまー、ミオ、ナガミミ。・・・えっと」

 

思わず何時ものヘラヘラした顔も若干戸惑いを見せる。いや、正直分かってはいたが数日ではこの光景に慣れる事は出来ないようだ。

 

「・・・・・」

 

リビングのソファーには黒のローブで全身を覆った仮面の人物が一本の杖に両手を乗せ座っていた。

アキオの記憶が確かなら今朝出掛ける時もこの状態だったはずだ。

 

「お帰りなさい、アキオ!」

 

「おう、帰ったか」

 

この気まずい空気をものともせずリビングに連なる部屋のドアを開けてミオとナガミミが顔を出した。

しかし怪しさ満天の件の人物は微動だにしない。そんな中アキオでさえ声を掛けるのを躊躇する仮面の人物にミオが詰め寄った。

 

「もう!アイオトさん、ただいまーって誰かが帰って来たらお帰りなさいって出迎えてあげるものだって、昨日も言ったじゃないですか!」

 

その行動はアキオだけでなく、アイオトと呼ばれた人物を多少は受け入れたナガミミでさえもはらはらさせた。

そしてアイオトは静かに仮面に覆われた顔をあげると

 

「・・・そうだったな。お帰りなさい、狩る者よ」

 

「あ、ああ・・・ただいま」

 

意外と素直に従うアイオト。だが、そのあまりにも異常な見た目から発せられる日常的な挨拶に余計アキオはたじろいでしまう。

 

何故異世界でアキオ達がマンションの一室で暮らし、アルバイトとはいえ仕事に就き、更には不審者にしか見えないアイオトと同居しているのかというとそれは彼らがこの世界にやって来た日まで遡る。

 

 

 

 

 

「あ、あんたは・・・!」

 

「テメエ、アイオトじゃねえか!」

 

数日前、見滝原の土手で三人の前に姿を現したのはアイオトだった。

 

「え?アイオト・・・さん?」

 

驚愕の声を出すアキオとナガミミだが、ミオは一人頭の上に疑問符を浮かべる。それもそうだろう、アイオトが初めてアキオ達の前に姿を現したのは前の世界でミオが息絶えた後なのだから。

それを思い出したナガミミはめんどくさそうにしながらもミオに彼について説明をした。

 

第1真竜アイオト。この宇宙における全ての生命の祖であり、かつて地球に生命の種を撒いた者。

彼が居なかったらこの宇宙に生命は誕生することはなかった、まさしく神の如き存在だ。

 

「だけどあんたは俺達人間の事を認めてくれた・・・勝手かも知れないが俺はあんたと和解できたと思ってるんだ。どうしてまた俺達の前に現れたんだ?」

 

そう、アイオトは竜の中で唯一人間の絆や想いといったものが生み出す力を認めたドラゴンである。

それを聞いたアイオトはゆっくりと言葉を紡ぎ始めた。

 

「確かに、汝のその認識に間違いはない。だが、我はまだ汝らに強く興味を持っている。そしてこの世界にも同じくな」

 

「あの、アイオト・・・さん。ここが異世界というのは?」

 

そのミオの問にアキオ達は自分達の現状を思い出した。アイオトの登場に驚き過ぎて忘れていたのだ。

 

「・・・うむ。汝らはこの世界、いや、この世界にいる何者かの強い因果に巻き込まれたのだ」

 

「因果?」

 

「因果の糸がある一点に集中し、収束した。その糸に絡み取られこの世界に引き摺り込まれたのだろう。我はその因果の持ち主に興味がある」

 

いちいちカルト的な言い回しをするアイオトの説明に分かったような分からないような、そんな感覚のアキオだが、次のアイオトの発言でそんなものは全て吹き飛んでしまった。

 

「故に、我も汝らと共に行動し件の因果の持ち主を捜す」

 

「・・・は?」

 

一瞬何を言っているか分からなかった。だが数秒後にはその意味を理解したアキオとナガミミは絶句した。

確かに和解を果たしたとは言え、こんな不審者と行動を共にするなどと御免被りたい。そうは思いながらもアイオトから放たれるオーラ(本人は無自覚だろう)を前にアキオは否定の言葉が喉の奥で止まってしまっている。

 

誰かこの状況をどうにかしてくれ。

 

そんなアキオの切なる願いが届いたのか定かではないがミオが一歩身を乗り出し口を開いた。

 

「はい!よろしくお願いします、アイオトさん!」

 

しかしそれは彼が期待していたものでは無かった。

 

「よかったね、アキオ!大人の人も一緒で。私安心しちゃった」

 

むしろ予想の斜め上をいった発言で、遠い目をしながら

 

(なんだか竜との戦いの中で強くなったなと思ってたけど、今は変な方向に逞しくなったなぁ・・・)

 

などとアキオに現実逃避を始めさせてしまった。

 

「ふっ、ザケンじゃねえーーー!!俺はこんな不審者と一緒だなんて御免だぞ!?」

 

そんな中ナガミミが反対意見を唱えるが

 

「ただでとは言わぬ」

 

アイオトはそう言うとローブを片手で一瞬だけ広げると地面にジャラジャラとアキオ達の世界の通貨、zとDzが大量にばら撒かれた。

 

「汝らが持っていたものだ。この世界の通貨に換金するがよい」

 

あんた金の概念が分かるのか。

 

そんなツッコミを心の中でしつつもアキオは考えた。

確かに質屋などで見てもらえれば少しは金になるかもしれない。ドラゴンから入手できるDzに関しては適当な研究機関にでも売ればいいだろう。なにせ地球外生命体が由来の代物だ、この世界にドラゴンが居ない事前提だが高く売れるはずだろう。

 

そこまで考えるとアイオトを邪険にする訳にもいかず、ナガミミも同じことを考えていたのだろうそれ以上何も言えないでいた。

 

なし崩し的にアイオトと共に行動をする事になったアキオ達はその後、アキオの得意なハッキングによりアキオとミオの二人分の戸籍を用意し、手はず通りzとDzを売りマンションの一室を借りて今に至る。

尚、Dzを売る際研究員の何処で手に入れた、他所に売ってないかなどの質問攻めをかわすのにかなり苦労していた。

 

 

 

 

 

 

そして現在、アキオ達は夕飯のカレーを食べていた。アイオトを除いて。

 

「うーん、アイオトさんが食べないならもっと少な目に作ればよかった」

 

そう呟くミオにアイオトは「すまない」と一言呟くだけ。

アイオトはこのマンションに来てから常にソファーの真ん中を占拠して全く動いていなかった。

 

「たく、こんな陰気な奴放っておけよ」

 

ナガミミはナガミミでもうアイオトにも慣れて彼に対しても構わず毒舌を吐くようにまでなっていた。

そんな彼女を少し羨ましがりながらもアキオは口を開く。

 

「明日の朝もカレーでいいんじゃない?俺はミオの手料理なら連日同じ料理だって食べれちゃうぜ」

 

「でも明日の分を考えても作り過ぎちゃったの。・・・そうだ!せっかくだし巴さんに御裾分けしようかな。確か独り暮らしって言ってたし」

 

「巴さんって隣の?」

 

「うん、この間買い物帰りに会って、お話しながら一緒に帰って来たんだ!」

 

そう嬉しそうに話すミオを見て、アキオは出会ったばかりの内気でおどおどしていた頃から本当に変わったなと急に感慨に耽ってしまい、自然と彼も笑顔になっていた。




13班紹介

アキオ
主人公 エージェント 17歳 1stリーダー

何時も軽薄な素振りでよく色んな女の子に声を掛けている。が、しっかりと線は引くタイプで相手に想い人がいたり逆に誰かに想いを寄せられていると分かると軽い調子は変わらないが自重はするようになる。

幼馴染みのサトリと共にセブンスエンカウントに遊びに来た際にマスター、ミオと出逢う。
竜斑病で母親を亡くしており、同じく竜斑病にかかっているミオを何かと気に掛けていたが次第にそれは恋愛感情まで発展する。
ユウマの事は友達だと思っており、彼が変わり果てた姿になった後もその思いはずっと変わらず、最後の瞬間まで何時もの軽い調子で彼に友達と伝えた。

他の装備には劣るものの、ミオから貰ったペンダントとユウマから譲り受けた二丁銃で最後まで戦い抜いた。
ムラクモ13班リーダー・アキラの子孫。


サトリ
サムライ(一刀) 17歳 1st

アキオの幼馴染みで、家族のような存在。一人称は「ボク」。
しっかり者で気が利く性格だが、たまに愛のツッコミ(物理)が飛ぶことも。料理はあまり得意ではないと言っているがあくまでレシピ以上の物が作れないだけで正直食べる分には十分である。

ミオのアキオに対する想いを知ってからは彼女を応援するようになり、ミオのお姉さんのような存在になる。尚サトリ自身アキオに対する恋愛感情は無い。


マスター
デュエリスト 46歳 1st

セブンスエンカウント内のバーでバーテンダーをしていたが、推奨人数に一人足りずにうろうろしていたアキオ達に声を掛けほんの息抜きに遊ぶはずが能力を見出だされ13班に。

絵に描いたような渋いおじ様で料理が上手く13班の料理担当で、更に悩める若者の相談にもよく乗っている。
リッカのワーカーホリックっぷりを心配しており、暇を見付けては息抜きに誘ったりと何かと気を遣っていた。それだけに彼女と敵対した時はかなり堪えた。

本名は不明。
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