この素晴らしい世界に龍玉を!   作:ナリリン

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多分短いはず


第十七話

雪精討伐の報酬が450万エリス。これだけあれば何とか冬を越せそうだ。ヒデオは雪精を30匹倒したお陰か、レベルが4つくらい上がったらしい。羨ましい限りだ。今は宿屋で寝る準備をしている。ちなみにアクア達とは部屋が別だ。

 

 

「なぁヒデオ。スキルポイントどうすんだ?」

 

 

俺はなんとなくヒデオに聞いてみた。

 

 

「取り敢えず『気功術』に全振りした。別段他に取りたいスキル無いしな」

 

 

「相変わらず行動が早いな。俺も取ってみようかなー。どう思う?」

 

 

前から思っていたことを言ってみる。するとヒデオは、

 

 

「やめとけやめとけ!コイツはスキルポイントを馬鹿みたいに食うんだ。習得後もポイントを振って新技を覚えるんだが、まったく、燃費がいいんだか悪いんだか…。『気功術』俺のはレベル8。新しく覚えたのは超かめはめ波、気の精密操作、特殊気功、舞空術。使い勝手はそこそこだが今ひとつ突出するもののないスキル…。不死王拳を使えば強敵にも通用するが、普段はそこそのスペックを維持している……。地球破壊はできない、丘が崩せる程度。なんか便利っぽい感じを漂わせている為羨ましがられることが多いが、俺としてはかなり疲れるし使いすぎるとたまに身体から変な音を立てたりするんだぜ。悪いスキルじゃあ無いんだが、これといって特徴の無い……影の薄いスキルさ」

 

 

 

ブツブツと長い呪文のような文を唱え始めた。一回死んで頭がやられたか?

 

 

「お、おう…。ん?お前さっき舞空術って言ったか?」

 

 

「言った。まだずいぶん遅いけど」

 

 

舞空術かー。いいなー。かめはめ波と並んで人気の高い技だな。今度一緒に飛んでもらおう。

 

 

「スキルポイントが余ったら覚えるのもいいかもなー。俺もかめはめ波とか撃ってみたいし」

 

 

「そん時は教えてやるよ」

 

 

さっきの長文とは真逆の事を言っているのだが、自覚はあるのだろうか。やっぱ頭がやられたか?ま、いいか。

 

 

「あぁ。頼む」

 

 

そんなこんなで、夜は更けていく。

 

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

病み上がり、というか死に上がり?なので激しい運動は控えるようにアクアに言われ、修行も出来なくなったので暇である。

 

 

なので、俺は今ウィズの店に遊びに来ています。カズマ達はギルドに居る。カズマのリハビリ用に何か軽いクエストを受けるそうだ。アクア曰く、俺はカズマより重症らしい。まぁ仕方ないよな。

 

 

「すみませんねヒデオさん。手伝ってもらっちゃって」

 

 

「いや、スキル教えて貰ったし、暇だからな」

 

 

商品を並べながらそう言う。決してウィズのおっぱいを眺めに来た訳では無い。そう、決して。

 

 

ほ、ホントだよ?

 

 

俺がそんなくだらないことを考えていると、ウィズが

 

 

「スキルの使い勝手はどうですか?お役に立ちました?」

 

 

スキルのレビューをしろとの事だ。

 

 

「かなり役には立ってるな。ちょっと前に調子乗って死にかけたけど」

 

 

「えぇっ!?あれ程言ったのに…。動いて大丈夫なんですか?」

 

 

ウィズが大袈裟に心配してくる。いい子だなー。

 

 

「激しい運動は控えるようにアクアに言われた」

 

 

「そうですか…。お大事に。今後このようなことがないように気をつけてくださいね?」

 

 

ウィズが優しい目でそう言ってくる。ウィズって実は女神なんじゃないだろうか。どっかの駄女神よりよっぽど女神っぽいぞ。

 

 

「おう。まぁ約束は出来ねぇけど出来る限り気をつけるぜ」

 

 

「もう!約束して下さい!」

 

 

ぷんすか怒るウィズを放置し作業に戻る。それにしても、流石というかなんというか、いろんな物が置いててワクワクするな。

 

 

「これは何に使うんだ?」

 

 

一つのポーションらしき物を手に取り、ウィズに尋ねる。

 

 

「それは服用するとモンスターが寄ってくるポーションですね」

 

 

なるほど。ダクネスが喜びそうだな。

 

 

「ふーん。じゃあこの杖は?」

 

 

杖、メイスのような物を手に取り再び尋ねる。先っちょが尖っているし、なにかに刺すのだろうか。

 

 

「それは刺した場所から一定の範囲に重力を一定量増やす装置ですね。魔力を注ぐ量を変えれば30倍くらいの重力まで調整出来ます。ただ、重力の有効範囲内に使用者がいないと、魔力を供給できないので重力は発生しません。なので、モンスター相手に使う際は自分も重力の影響を受けなければなりません」

 

 

どうやら周りに重力を発生させる装置らしい。攻撃はともかく、修行に使えそうだ。値段は…?

 

 

500万!?たっけぇ!駆け出しばっかのこの街で買うやついんのか?

 

 

「なぁウィズ。今気付いたが、この店やたらと高額な商品多くないか?」

 

 

駆け出しの街の魔道具店にしては値段が高過ぎる。

 

 

「えぇ。でも質がいいものばかりで、何故売れないのか…」

 

 

ウィズが疑問符を浮かべているが、売れないのは殆ど必然的である。さっきも言ったがここは駆け出しの街アクセル。そんな高級な装備やポーションが必要になる冒険者など殆ど居るはずが無いのだ。ここに来る客と言えばウィズ目当てに冷やかしに来る男共ぐらいだ。もっと強い冒険者が居るところで開けば繁盛しそうなんだけどな。

 

 

「うーん。取り敢えず質の悪い、と言えば聞こえは悪いが、比較的安価な商品を仕入れたらどうだ?」

 

 

取り敢えず俺が常識的にわかる範囲でアドバイスしてみる。

 

 

「そうですねぇ…。けど、ほかのものを仕入れている余裕が…」

 

 

まず高い物と意味のわからない魔道具を仕入れるのをやめろ。そう叫びたい。

 

 

だが技を教えてくれた恩師のウィズを悲しませる結果になるかもしれない。俺は心の中で考えるのをやめ、そっと蓋をした。

 

 

「まぁ、がんばれ。困った事とかあったらいつでも相談に乗ってやるから」

 

 

「はい!ありがとうございます!」

 

 

貧乏店主の笑顔に若干の罪悪感を覚えながら俺は作業に戻る。あー修行したい。

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

ヒデオが療養中なので、ヒデオ無しでも行けそうで、かつ俺のリハビリになりそうな荷物運びなどの比較的簡単なクエストを受けようとしていた時、事件は起こった。

 

 

 

「おい、もう一度言ってみろ」

 

 

俺は怒りを抑えながら、静まったギルド内でその男に問い返す。

 

 

「何度だって言ってやるよ。荷物持ちの仕事だと?上級職ばっかのパーティーなのに、もっとましな仕事に挑戦できないのかよ?大方お前が足を引っ張ってるんだろ?なぁ、最弱職さんよぉ?」

 

 

そう言い、仲間と笑い合うチンピラのような男。いやもうこれ完全にチンピラだ。

 

 

所詮酔っ払いのチンピラがほざいてる戯れ言と、我慢し大人の対応がデキる男だ。普段のアクアの冷やかしに比べれば、こんなものは取るにたらないものだ。

 

 

しかし、この男の言うことにも一理ある。

 

 

確かに俺の仲間達はヒデオを除いては一芸に突出しすぎて癖がありすぎる節があるが、傍から見たら上級職ばかりで良さそうに見えるだろう。それにもっと上手く立ち回れれば、いい稼ぎも出来るかもしれない。

 

 

それに、俺は確かに最弱職だ。なので、取り敢えず言い返さないでおく。その様子を萎縮していると取ったのか、

 

 

「おいおい、何か言い返せよ最弱職。ったく。今日は来てないようだがあのコンバットマスターといい、お前といい、いい女を三人も引き連れてよぉ。しかも全員上級職ときてやがる。さぞかしいい思いをしてんだろうなぁ?」

 

 

それを受け、ギルド内に爆笑が起こる。

 

 

俺達の活躍やコイツらのポンコツ具合を知る人は注意しようとする奴も居た。

 

 

そんな人達がいてくれるおかげで我慢できる。そうやって我慢を続ける俺をみて、アクア達が止めに入る。

 

 

「カズマ、相手にしてはいけません。ヒデオが治ったらちくってボコボコにしてもらいましょう」

 

 

「そうだカズマ。酔っ払いの言うことなど捨ておけばいい」

 

 

「あの男、あんたらに嫉妬してんのよ。男の嫉妬は見苦しいわねー」

 

 

3人のおかげでなんとか耐える俺だが、最後の一言には耐えられなかった。

 

 

「ハン!あのコンバットマスターは療養中か!モンスターにボコボコにされたのか?仮にも上級職の癖に弱いな。上級職の中で最弱と呼び声の高いコンバットマスターのアイツと、冒険者のお前といい、他の上級職におんぶに抱っこで楽しやがって。苦労知らずで羨ましいぜ!代わって欲しいぜ、兄ちゃんよ?」

 

 

男の問いかけに、俺はボソリと

 

 

「……ってやるよ」

 

 

「は?」

 

 

男が聞き返してくる。

 

 

「だからそんなに代わって欲しいなら代わってやるっつってんだよ!あぁ!大喜びで代わってやるよぉぉぉぉ!!」

 

 

俺の絶叫に、ギルド内が静まり返る。流石に我慢の限界だ。ヒデオが居なくて良かった。アイツなら確実に手が出てる。

 

 

「…え?」

 

 

男は間抜けな声を出す。自分から代わって欲しいと言ってきたのになんなんだこいつは。

 

 

「だから何度も言わせんな!代わってやるって言ったんだよ!!お望み通りな!さっきから黙ってりゃ調子に乗ってペラペラと舐めた事ばっか抜かしやがって!確かに俺は最弱職だ!だけどお前その後なんつった!」

 

 

いきなりキレた俺に若干引きながらも男が言ってくる。

 

 

「そ、その後?えと、いい女三人連れていい思いしてるって…」

 

 

「いい女!いい思い!?そんなもん何処に居るんだよ!何処でするんだよ!お前のその顔にくっついてんのは目玉じゃなくてビー玉かなんかなのか!?どこにいい女が居るんだよ!俺の濁った目ん玉じゃ見当たんねぇよ!お前いいビー玉持ってんな!俺のと交換してくれよ!」

 

 

「「「あ、あれっ?」」」

 

 

俺の渾身の叫びにアクア達がそれぞれ自分を指さしながら呟く。

 

 

「なぁおい!教えてくれよ!いい女!どこにいんだよ!アァッ!?てめぇこの俺が羨ましいって言ったな!おい!」

 

 

男の胸倉を掴みキレる俺に、アクアがおずおずと声をかけてくるが、それを無視してなお続ける。

 

 

「しかもその後なんつった!?上級職におんぶに抱っこだと!?苦労知らずだと!?」

 

 

男は若干涙目になっているが、それでも俺はまだ続ける。

 

 

「それにヒデオが弱いだと!?お前、魔王軍幹部とか冬将軍相手にタイマン張れんのか!?」

 

 

「……そ、その、ご、ごめん。酔ってた勢いで言い過ぎた…。確かによく知りもしないコンバットマスターのことを悪く言うのはお門違いだった。で、でも、あれだ!隣の芝生は青く見えるって言うがな、お前さんらは確かに恵まれているんだよ!代わってくれるって言ったな!なら1日。1日だけ代わってくれよ冒険者さんよ!な、お前らもいいか!?」

 

 

そう言い男は仲間に許可を求め、無事許可を貰う。

 

 

俺は早速そのパーティーに挨拶をした。

 

 

「俺はカズマ。よろしく!」

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

俺がウィズの店の手伝いをしていると、カズマが謎のメンバーを連れてやって来た。

 

 

「どうしたんだ?後ろの奴らは誰だ?」

 

 

カズマに説明をしてもらう。

 

 

ふむ、なるほど。というかコンバットマスターって上級職で最弱なのか。確かにあれだもんな。剣を使った方がリーチ的に有利だし、魔法を使えるわけでもないし回復させれるわけでもない。まぁどうでもいいけど。

 

 

「じゃ、気をつけて行ってこいよー。気が向いたら散歩がてら見に行くかも」

 

 

「おう。あんま激しい運動はすんなよ?」

 

 

カズマはそう言い後ろにいた連中と去っていく。大変だな、冒険者も。

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

カズマが来てから数時間後。深夜少し前だろうか。ウィズの店の手伝いもとっくに終わり、ついでに晩御飯を御馳走した。貧乏らしいからな。礼ついでだ。ちなみに客は一人も来なかった。

 

 

ウィズに挨拶をし店を後にする。激しい運動は控えろとか言われたが、まぁ舞空術の練習くらい大丈夫だろう。

 

 

「上着来ても寒いなー」

 

 

そんな事を言いながら夜のアクセルの街の空を飛び、ふとカズマの気を探り、行ってみることにした。

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

カズマの気を辿り、近くなってきた。この辺に居るようだ。

 

 

上空から辺りを見回していると、人影が見えた。何かから逃げているようだ。その中にはカズマの気もある。なんかやばそうだな。

 

 

どうしようかと考えているうちに、目視できる距離にカズマ達が来た。なにやらでかい猫型のモンスターに追われている様だ。

 

 

必死で逃げてるあたり、かなり強めのモンスターなんだろう。俺は助ける為に高度を下げカズマ達に近づいていく。

 

 

「おいカズマ!大丈夫か!」

 

 

「はぁ…。はぁ…。えっ!?ヒデオ!?なんでここに!」

 

 

「え、ちょ、なんでこの人空飛んでるの!?」

 

 

一緒に走っていた女の子が驚いている。ほかの2人も同様だ。まぁ無理もない。

 

 

「暇だから散歩ついでに来た!助けようか?」

 

 

俺はカズマたちに速度を合わせそう言う。

 

 

「あぁ!って言いたいのは山々なんだが、お前あんま激しい運動は控えるよう言われたろ!」

 

 

「一撃で仕留めれば大丈夫だろ!カズマ、足止め頼む!」

 

 

俺はそう言い、大型の猫の方に向く。カズマも足を止めそちらへ向く。それを見たほかの3人が、

 

 

「ちょ、何してんだカズマ!逃げるんじゃなかったのか!」

 

 

「そうよ!かないっこないよ!」

 

 

止めるように言ってくるが、もう遅い。

 

 

「ったく!絶対に1発で仕留めろよ!」

 

 

「分かってる!はぁっ!」

 

 

俺は気を開放する。少し痛みが走るが、大丈夫だろう。

 

 

「くらえ!『クリエイト・ウォーター』!!そして、『フリーズ』!!」

 

 

カズマが猫の方に水を撒きフリーズで凍らせ足を止める。だが猫はかなりのパワーがあるのか、簡単に氷を砕いて動けるようになってしまう。しかし、これで回避しづらくなった。俺は手のひらに気を集中し、投げる。

 

 

「気円斬ッ!」

 

 

これは新しく覚えた、『特殊気功』の斬属性と、『気の精密操作』を合わせた技、クリリンの代名詞、気円斬だ。

 

 

気円斬は弧を描いて飛んでいくと、

 

 

ザシュッ!と猫の首を撥ねた。

 

 

「ふぅ、ナイスカズマ」

 

 

「おう。ナイスヒデオ」

 

 

俺達はそう言い合い拳と拳を合わせた。コイツとのコンビもなかなか様になってきた。

 

 

「す、すごい、すごいよ!二人共!初心者殺しを倒しちゃうなんて!」

 

 

「す、すげぇ…!すげぇぞカズマ!そこの人!」

 

 

なにやら興奮している。結構な強敵だったらしい。

 

 

その後、どうやって飛んでるのか、さっきの技はなんだ、とか聞かれまくったが、ともあれ、無事にカズマ達はクエストを終えることが出来たようだ。めでたしめでたしだな。

 

 

色々と質問攻めにあいながら、俺達は街へ帰る。

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

ヒデオのお陰もあり、無事街に帰ってこれた俺達は、報告のためにギルドへ訪れた。

 

 

さぁ報告して飯でも食うか、と意気揚々とギルドのドアを開けると…

 

 

「ぐずっ…。ひぐっ…。ガズマあああっ…!」

 

 

泣きじゃくっているアクアを見て俺はそっとドアを閉めた。

 

 

すると、ドアが開いた。

 

 

「おいっ!気持ちは心底よーくわかるが、ドアを閉めないでくれよ!」

 

 

ドアを開けたのは俺に絡んできたダストとかいう男。半泣きだ。その反応だけでもう何が起きたのかだいたい予想がつく。

 

 

ダスト達を見てみると、ダストは背中にめぐみんを背負い、アクアは白目をむいて気絶しているダクネスを背負って泣いていた。よく見ると歯型のようなものがついていて、若干臭う。

 

 

「…言われなくても何があったか大体わかるから聞きたくない」

 

 

俺がその場を後にしようとすると、ダストが止めてくる。

 

 

「聞いてくれ、聞いてくれよっ!!俺が悪かったから、謝るから聞いてくれ!まず、街を出てどんなスキルを使えるのか聞いたんだ。で、この子が爆裂魔法使えるって言ったから、そりゃ凄いって褒めたんだよ!そしたら、我が力を見せてやろうって、何も無い所に意味もなく爆裂魔法をぶっ放ったんだよ!」

 

 

「あーあー聞きたくないあーあー」

 

 

俺は耳を塞ぎ極力話を聞かないようにする。しかしダストは、

 

 

「おい、聞いてくれって!そしたら、初心者殺しだよ初心者殺し!爆裂魔法の轟音を聞きつけたのか、初心者殺しが来たんだが、肝心の魔法使いはぶっ倒れてるわ、クルセイダーなのに武器も持たずに突っ込むわ、挙げ句の果てに…」

 

 

ダストが何かを言っているがもう知らん。

 

 

「おい皆、初心者殺しの報告はこいつがしてくれたようだが、ヒデオが倒したんだからまた報告してくるわ!で、終わったら新パーティー結成に乾杯しよう!」

 

 

「「「おおぉぉっ!!」」」

 

 

これの言葉に、ヒデオ以外の3人が喜びの声を上げる。

 

 

「ま、待ってくれぇ!謝るから!土下座でもなんでもするから!俺を元のパーティーに返してくれぇ!」

 

 

ガチ泣きするダストの肩に、ヒデオが手を置き、一言。

 

 

「ドンマイ」

 

 

「じゃ、そーゆー事だから、新しいパーティーで頑張ってくれ。よし、行くぞヒデオ」

 

 

ダスト達を放置し、俺達は受付の方へ向かう。

 

 

「俺が悪かったから!!今回の事はマジで謝るから許してください!!」

 

 

放置されたダストの悲痛な叫びがギルド内へ響き渡る。

 

 

 

 

 

 

正直可哀想とも思ったが、自業自得だよな。ざまぁ。

 

 




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