各キャラ、自分で作ったにも関わらずどう喋らせればいいのかわかりません、あと数話投稿したらキャラの喋り方や普段のテンションとかは固定されるはず……(希望)
一応確認はしましたが脱字誤字があるかもしれません、申しわけない
「夜ごはんできたぞ」
テレビを見ている少女の背中にそう話しかける六護、テレビの内容はもう何回も聞いたため耳にも入れたくないが、それでも耳の中に入ってしまう
『謎の生物の死体!?都市伝説仮面ライダーの目撃者も』
「……!」
少女はもう画面に食いつくくらいに見入っていた、そして証拠写真を見て言うのだ
「六護かっこいい……!」
「え、あ……ありがとう?」
彼は非常に反応に困っていた、朝からずっとこの調子だからだ
『………ということです、消えたと思われていた仮面ライダーの行方はいかに!?』
そして六護はニュースを見て気になることがあった、ここでいう「謎の生物の死体」とは紛れもなく六護が倒したバケモノのことだ、……それはいい。
──目撃証言、死体発見時刻共に早朝なのだ、六護があの化物を倒した時刻はどう記憶をたどったとしても昼過ぎになる。
カバンをアルバイトの女性から返してもらっていないことに気付いた彼はあの直後に店に戻るが、その道中では既に警察がチラホラと捜査を開始しているのだ、六護からしてみたら、サイレンの音も何も聞こえていないのに突然警察がそこに現れたと言ったところだろう
「おかわりある?」
「おう鍋にな、俺もおかわりするからお前の分も入れてくるよ」
「ありがとっ」
「しかしいつまでも「お前」じゃ呼びにくいな……」
「私も名前欲しいな、六護が決めてよ」
「俺がか」
六護のネーミングセンスは絶望的である
「さ、佐藤…?」
「それは名字だよ六護」
………絶望的である
~~~
とあるビルの1室、数人が集まって会議が行われている。
皆、どこか覚悟を決めた目をしており、代表者と見られるスーツを着た男は口を開いた
「よく集まってくれた。今回の件は知っての通り「スキナー」の暴走についてだ。彼は実質初戦闘でありながらイレギュラーを撃破した、これは我々にとっては願ってもいない幸運……」
ざわめくメンバー達、初戦闘であの化物を倒すというのはどうやら至難の技だったらしい
「しかし彼をこのまま泳がせて置くわけにも行かない、彼は時間制御システムを扱いきれていないのだ。故に彼が倒したはずのイレギュラーは本来あるべき時間には存在しなかった事となっている。……我々の目的は人間を守ること、そしてイレギュラーの存在を公に出さない事、まさか我々以外のライダーから失敗例が出るとは想定外だった……彼は幸いな事に話が通じないイレギュラーとは違う、どうか説得して保護してほしい」
「もしもスキナーが保護を拒否する場合は?」
女性がそう言う。その声はまるで殺意がこもっているようだ
「その場合はやむを得ない、彼を無力化して強制的に保護するんだ」
「了解」
~~~
場所は変わり六護の家、畳に寝転がる少女と六護は暇そうに天井を眺めていた
「だめだ、やっぱ行くしかないか……」
「どこに?」
「昨日キューブをもらった場所に、こんな危険な物とっとと返したいんだよ」
そう言いつつ手のひらでコロコロとキューブを転がす、ベルトはカバンの中に放置しているようだ
不意にインターホンが鳴る、いつもに増して重力に逆らおうとしない体を持ち上げた六護は玄関に向かい、扉を開ける
「六護 葉助さんですね?」
「はぁ……」
眼鏡をかけた真面目そうな男に気の抜けた返事を返す、……よく見るとスーツは乱れている、まるで何かと取っ組みあった後のようだ
「私はこういった者ですが」
「……!!」
六護は驚愕する、男の出したもの、それは
「警察手帳…!?」
彼の脳裏には期待と不安がよぎる、昨日の件がバレたという不安と少女の家族が見つかったという連絡の期待だ。
しかし男の言葉は「期待」の想いを容易く壊す
「少々話がありましてね、ご同行願いたい」
~~~~
「ではここでお茶でもしながら話しましょうか」
刑事が六護をバスに乗せたその先は商店街、正確には商店街の中のカフェだ
……もちろん、昨日のカフェである、しかし看板は「close」の文字を赤で示していた。当たり前だ、もう夜も深くなり始めているのだから
「え?でも閉まって……」
「おじゃまします」
「は……入るのか……」
刑事に続いて入店する彼、当然明かりもついていない
「刑事さん、これって不法侵入じゃ」
「いや、違うよ?」
(嘘つけ……)
携帯電話の明かりを使い、点灯スイッチを探す刑事。その様子を後ろから見ている六護……と、少女の目にはこの男が刑事には見えていないだろう
「あったあった」
パチン。
店を支配するものは瞬時に光に切り替わる、店内からは人の声の一つも聞こえないが、代わりにコーヒー豆の香りがよく鼻を通った
「おーい、いないのかー?」
大声で言う刑事
「閉店って書いてたじゃないですか…」
返す六護、刑事はそれを無視し店の奥へと消える
「六護くん、こっち来なよ」
「ねぇ六護、あの人本当に刑事なの?」
「さぁ……」
言われるがまま、まだ暗闇が広がる店の奥へと足を進める。そこにあるものは「階段」であった、見るに地下へ続くものだろうか?
ともあれ、ひび割れたコンクリートで造形された階段の向こうには碌でもない物があるということは気配で感じ取れた
「行こうか」
「この先には何が?」
「見てのお楽しみ」
~~~
「ここかな……っと」
月光も届かない埃っぽい場所。解答欄にぽっかり空いた空欄のような場所で刑事は再び明かりのスイッチを探す。
「よし、あったあった」
カチッという音が聞こえた三秒ほど後に空間をすべて照らしてしまう、急な明かりで目を閉じてしまった六護はゆっくりとまぶたを開いた
「これって……?」
彼の目に入ったのは部屋の奥にある「ベルト」、一つではなく大量に、無造作に山を作っている。
この空間はそれなりに広さがある、例えるなら車を数台収納する「ガレージ」のようなものだ
「全部君が持っているベルトと同じさ」
刑事はベルトを一つ手に取る
「あー……失礼、言い方が間違えていた。君が持っているのは不良品だ、そのキューブも、ベルトも」
「なんで俺がベルトとキューブ持ってるのを知って……まぁいいや、どうせこれは返すつもりだったんだ、俺はこんな危険な物はいらない」
「……ふむ、そこの少女はそうは思っていないようだが」
ハッとして少女の方を見る六護、……悲しそうな目をしている
「えっと、これ返さなきゃいけないんだ、俺の物じゃないし」
「いやそれは君のものだ」
「何?」
「この店の者はそれを君に譲ったのだろう?だったらそれは君のものだ、返す場所などどこにも無い」
「ま、待ってくれ、このキューブは返す場所がないとして、このベルトは俺が貰った物じゃない」
刑事は首をかしげる
「昨日、商店街を歩いてたら地面にカプセルが突き刺さってた」
「それで?」
「開いた」
「うん」
「……盗った」
「うーん……」
流石の刑事もこれには判断に困っているみたいだ、カプセルが突き刺さってたなんて誰が信じるか
──そうタカをくくっていたが
「まぁ普通の入手法だね」
「は?」
「詳しい話は省くけど、このベルトは本来全人類に配るために量産されている」
「な……」
「その配布方法というのは君が言ったようにカプセルに入れて世界各地に投下するというものだ
───だが問題はそこではなく、この配布が実行されるのは数十年後の予定なんだよ、なんで君が持ってるかだよね」
その通りである、数十年後にカプセルと共にこのベルトが落ちてくるのなら、今、彼がこれを持っているのは辻褄が合わない
「簡単に言おう、君は未来へ飛んだ」
「……いや、普通信じられないだろ」
「だよね」
刑事の言葉は何もかもが「あっさり」であった、まるでそれが当然であるかのように言の葉を繋いでゆき、何度も何度も繰り返してこの説明をしてきたかのような……
「コホン、じゃあ続けよ「ちょっ、ちょっと待って」ん?」
六護は刑事の言葉を断つ
「一気に話されても信じられないし分からない、それに俺に話してどうするんだ」
「どうもなにもそのベルトを持っているなら必ず聞いておく必要があるから話しているだけだよ、いわば説明書のようなものだね」
「俺はこんなベルトいらないんだ!出来ることなら戦いたくはない!」
「残念だが、それは君が決めることじゃない。ベルトが君を選んだわけだし」
「訳が分からん……」
「最初は皆そんなもんだよ」
逃げ場を求める彼の目は自然に少女の方へと向く、……器用に立ったまま寝ている
「……じゃあ今日のところは帰らせてほしい、話なら明日聞くし」
「ふむ、まぁそこの子も眠たいみたいだし別にいいかな、急ぐような事でもないからね」
「ありがとう……ってこの言い方もなんかおかしいような」
「感謝されるのは悪い気がしないから好きだよ。さて!刑事として君らを家まで送っていこう」
刑事はスーツを着直しながらそう六護達に言った、だが刑事は心の底では別の事を考えていたのだ
(どうせスキナーがいないとまともに帰れないからな……)
~~~
時刻は7時過ぎ、普通は風呂などに入っている時間だが、点滅する電灯の下を歩く3人は未だに帰路を辿っていた
「そろそろつくかな」
「そうだ六護くん」
「ベルトの話なら今日はもういい……」
「違う違う、君の両親はどんな人なのか気になってね」
「両親………どんな人だったかな、実家を離れて数年経つから父と母もド忘れしてしまった」
「普通は忘れないんだけどなぁ……写真とかはないのかい?」
「あるある、たしかここに」
胸ポケットを探る、しかし
「あれ……無い」
「落とした?」
「! あれか!」
来た道をガン見していた六護が少し離れた場所にあった紙切れを拾って刑事に合流する、白紙の紙切れを裏返してみるものの
「え……何も書いてない」
「六護くん、私にはそれはただのゴミに見えるな」
「俺もそう思う、サイズはぴったりなんだけどなぁ」
くしゃくしゃ丸めた紙切れを燃えるゴミのゴミ箱に入れて再び歩みを進める3人
周囲に人がいない、普段ここは人通りのある方ではないとはいえ、周りに誰もいないと昨日のことを思い出し不安になるのだ、平凡に生きてきた記憶しか無い六護にトラウマを植え付けるには十分すぎる出来事だっただろう
だがこれは厳密には不安などというやわなものではなく、「直感」で感じ取った「悪い予感」だ
「止まれ、スキナー」
刑事が六護の肩をつかみ、足を止める
「え?スキナー?」
「君の事だよ、……いいかい、振り返らずにそっと自分の足を見てくれ」
足。
さっと目に入れただけでもわかる絡まった無数の糸、蜘蛛を連想させる粘着質な糸はしつこく足に絡みついている
「う、わ」
「見るな!後ろを見るんじゃない、今日は話し損ねたが君の敵はイレギュラーと言ってね、目に入れた状態でそいつを「認知」してしまうとイレギュラーは実体化して襲いかかってくる」
「じゃあどうするんだ……その化け物が俺の後ろにいるんだろ?」
「うん、倒してしまえばたしかに楽だけど、先に君が連れてきた女の子の回収を優先だよ」
六護や刑事には自分たちより後ろにいた少女の確認はできないが、イレギュラーが襲いかかって来ないということは少女も振り向いてはいないのだろう
「おい大丈夫か!?」
「だ、大丈夫だよ六護!」
ひとまず安否は確認された。
「六護くん、恐ろしいだろう?認知したら人を襲う怪物がただでさえ人の多い街中に出現したらすぐに具現化してしまうんだ」
「俺が昨日戦ったのは……」
「既に認知されていたものだ、認知前のイレギュラーを叩く術を我々は持っていない」
昨日具現化したイレギュラーと戦って勝てた、六護はそれさえ分かればすぐに行動に移した
「そのキューブ、なにをするつもりだい?」
ベルトとキューブを取り出した六護に刑事が問う
「時間を稼いで、できれば倒すから逃げてくれ」
「このまま後ろを見なければ帰れる、一旦落ち着くんだ」
「どうせ誰かがこいつを見るんだろ!?だったら今戦える俺が犠牲を減らさないといけないんだ!」
「…………」
「六護………」
言葉と行動がすれ違うのは、やはり人間の悪い癖だろう。キューブを持つ彼の手は小さく震えている
「分かったよ、女の子は僕が君の家に連れて帰っておく。スキナーのスペックなら足の速さでは負けないだろうから危険になったら逃げてくれ、くれぐれも無理はしないでくれよ」
少女の手を引き走り出す刑事、曲がり角へ入ったのを見届けた彼はキューブを握った拳を胸の前へ持っていき、勢いをつけて腰に巻いたベルトにはめ込む
「変身!」
<CUBE ON Change Skinner>
首のみを回して後ろを確認するも、それらしき影は見つからない。それどころか気配すら……
「六護っ!」
「な……」
まだ三分も経っていないうちに少女は戻ってきた、その表情に余裕はない
「刑事さんが襲われたの!」
「まだ実体化してないはず……! とにかく刑事さんの元に」
「六護、上!」
「ッ!」
間一髪で少女を抱えて回避する、彼から見えたのは上から落ちてくる赤い影。
「お前は……」
赤いスーツに黒い装甲、つり上がった複眼、なびくスカーフ、そして──ベルトとキューブ。
『久しぶりだな』
「久しぶりだと?昨日俺を殴ってきたばかりじゃないか」
『そう、だったか……まぁ、いい』
<A.BLADE READY>
小ぶりの剣を3本召喚する赤い仮面ライダー、3本の剣は持ち主に掴まれることはなく、一度地面に突き刺さる
「待て!俺はあんたと戦う意志は無いし、戦ってる時間も無い!」
『あいにくだが俺も同じだ』
「何?」
『俺はお前が憎くて攻撃する訳では無いという事だ、しかしベルトを持っている以上、これ以上強くなられる前に芽は刈り取らねばならん……!』
赤い仮面ライダーは剣を1本抜く、そのライダーは剣を構えようともせず、引きずるようにガリガリと地面を削りながら剣を持ちスキナーに近づく。物陰に少女を隠したスキナーはジリジリと近づく赤い仮面ライダーと距離を取るのみだった
『どうした、お前も武器があるだろう』
「ちくしょう……」
<S.DAGGER READY>
ダガーを構える──よりも早く赤い仮面ライダーは斬撃を放った
「ぐあっ!」
ダガーの刃部で斬撃を受け止めた、閃光花火のように散る火花が斬撃の重さのすべてを表しているだろう
『……』
よろめくスキナーから目を離し、赤い仮面ライダーは少女に近づく。
「おいやめろ!!」
立て直したスキナーのタックルが直撃、少女から仮面ライダーを引き剥がしてダガーを構え直す
「その子には手を出すな!関係無いだろうが!」
『大いに関係がある、だが今日はいい』
<St.Gatling READY>
その場に精製されたのは身の丈程はあるであろうガトリング砲、スキナーに向けられる銃口はいずれも殺気を察していた
『目的はお前だ』
回転を始めるガトリング、このままでは蜂の巣だろう。では遠くに逃げるか?いいや、わざわざ相手が攻撃しやすい範囲内に行くのは愚の骨頂、ならば左右に回避するか?いいや、少女に被弾してしまう。
よってスキナーが導き出した答えは一つだった
<HEAT.GAUNTLET Lv.2 READY>
ガントレットの装甲が変形しヒジの部分にスラスターが出来あがる、スキナーはスラスターの準備動作を無視し最大出力でガトリングの銃口へとパンチを叩き込んだ、……が
<Danger!>
そう、非常にキケンである。
ガトリングは壊れなかった、これでは自分から当たりに行ったようなものだ
「ベルト、レベル上げてくれ!」
<HEAT.GAUNTLET Lv.MAX READY>
ガントレットの装甲はスラスターを含めたそのほとんどが周囲に弾け飛ぶ、排熱と共に放出される蒸気が全て引いた頃には赤く熱を帯びるスキナーのガントレットが晒された
『これは!』
銃口から順に、触れた場所からどろどろに溶かされてゆく。ガトリングは原型が残されておらずもう使い物にならないだろうが、それは六護も同じだった
<Over Heat>
強制的に熱は冷却され、装甲は元の状態に戻ってしまう、ガントレットは一時的にではなく持続して蒸気を発しており、しばらくは起動もできないだろう。
「がっ……」
しかし六護のベルトは失敗作、もっといえば「不良品」だ。高熱の負荷に耐えきれずに機能全てが停止してしまい、変身が強制解除される
『やるじゃないか、だが』
脱力する彼の腰から赤い仮面ライダーはベルトとキューブを奪う
『一歩及ばなかったな』
「ま、待て!」
背を向けて去ろうとする赤い仮面ライダーを呼び止める
「名前を教えてくれ、自分が敗北した相手くらいは知っておきたい」
仮面ライダーはしばらく六護を睨んだ後に戦う力を持たないと確信したのか、警戒をフッと解き口を開いた
『アスカロンだ』
「アスカロン、か」
アスカロンと名を告げた仮面ライダーは少し目を離した隙に視界から消えていた、後に残ったのはもやもやした気持ちと、どこかすっきりしたような気持ちだった、ベルトの束縛から逃れた、という事だろう
「よし、刑事さん探さないとな」
立ち上がった六護と少女、これからも少女の母親を探す日々が続くのだ、ベルトやバケモノの件はこれで終わりだと
そう思っていた。
今回は非常にサッパリしててあまり進展はありませんね、まとめるとなんか刑事に呼ばれて説明受けてたけど時間が時間だしかえろってなってイレギュラーが後ろにいるにも関わらず長話していきなり赤い通り魔が襲いかかってきた
ぐらいですね、ふへへへ……次話も書くぞぉ〜