ズッドオオオオオンッ!!!!!!!!!!
「!?・・・なっなんだ・・・!?」
「麓の方ですね・・・。」
文ちゃんが言う。やはりここの人(?)だな。
音の聞こえた方角だけで分かるのか。
それもそうだが、
「今の轟音は・・・。」
「椛ではないですね。あの娘にはあんな力は持ってませんから。」
「えっ、なら・・・。」
「最悪のケースは・・・、『ヤツ』が来たことですね・・・。」
「ヤツ・・・。ヤツってのは『悪魔の妹』の事を言ってるのか?文。」
勇儀さんが何かを知ってるように言う。
そう言えば地上に上がってから度々そのワードを聞く。詳細がわかってない以上、聞いておきたいな。
ザッ・・・ザッ・・・
「!!・・・秋山さん・・・早苗さん・・・。誰か・・・来ます・・・!!」
紗奈ちゃんが感づく。
やはり殺される予告をしたせいか少し警戒がまだ解けてないな。
ザッ・・・
「文・・・さ・・・ん、みな・・・さ、んも・・・早く・・・、にげ・・・て・・・。」
ドサァッ
「も、椛・・・!?椛!!な、何があったの!?悪魔の妹が・・・!?」
「ヤツの・・・弾幕の・・・範囲と威力は・・・凄まじい・・・ものです・・・。にげて・・・いた・・・のに・・・、まきこまれ・・・ちゃいました・・・・・・。」
「椛・・・?椛ィッ!!!!!!!!!!」
「文!!落ち着け!!気を失ってるだけだ!・・・だがひどい怪我だ・・・。ここは私がこの子を運ぶ。文は他の奴らをここから逃がして・・・」
「・・・そうはいきません・・・。逃がしたあと・・・、この子の敵をとります。」
「文ちゃん。・・・大丈夫だよ。いま、『あの人』が多分悪魔の妹と闘ってる。その子がどんなに強いか分からないけど、きっとあの人なら勝てる。」
「ですが・・・!」
「ここで行って君もやられたらどうするんだい?逆に椛ちゃんが悲しんで復讐を考えるかもしれないよ?」
文ちゃんがそれを聞き、つぐむ。
自分でも悪魔の妹にはかなわない事を恐らく知っている。
だが、俺も正直不安だ。現地の妖怪が勝てないとわかっている相手なのに冴島さんが勝てるのか・・・。今すぐにでも手助けに行きたいが、
『いらんわ、手ぇ出すなや。』
とか絶対言うだろうしなぁ・・・。
「一先ず、様子だけでも見に行こうか。」
「ええ。」
「ナズーリンちゃん達は無くし物を探していて。」
「ああ。」
「分かりました。」
タタタタタタ・・・
・・・。
「勇儀さんはこっちなのね。」
「喧嘩あるところに私ありだよ!」
「私は椛を救護室にはこびます。」
「ああ、頼んだよ。」
バビュンゥ!!!!!!!!!!
「速い・・・。」
ー冴島sideー
ぐっ・・・、どういうことや・・・!
キヒヒヒヒ・・・、ヒャハハハハハ・・・
ネェ・・・アソボウヨ・・・!ツマンナイヨォ・・・!!
こいつ・・・、数が増えてきよる!
「こんなんじゃいつまで経っても埒があかん!」
バビュンッ!!!!!!!!!!
「ッ!!」
紅い槍!?甘いで!
ズドンッ
「フゥッ・・・、危ないやないか。人混みに隠れて遠くから槍を投げてくるなんて。でも、本体は見つけたで。」
本体以外はあの槍を撃ってこない。
ていうかあんなんバンバン四方八方から撃たれたら避けれんわ。
「邪魔や取り巻き共!!!!!!!!!!」
タックルの体制を取り、そのまま力の限り悪魔の妹達の中につっこんでいく!
「おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
ズドドドドドドドド!!!!!!!!!!
物凄い音を立て取り巻き達をぶち飛ばして行き、
本体の目の前で止まり、
「これで・・・」
タックルの推進力をそのままパンチの勢いに載せた!
「終いやぁ!!!!!!!!!!」
ズッゴオオンッ!!!!!!!!!!
ー「猪突猛進の極み」を習得しましたー
「ガアアアアアアアアア!?」
そのまま後ろに悪魔の妹は吹き飛び、木に激突する。
「キヒッ・・・、アハハハハハ・・・!!」
奇妙な笑い声を上げ、悪魔の妹は赤いドロドロとなり消えていった。
「・・・いつの間にか取り巻きも消えとる。・・・あの変なドロドロも無くなっとるな。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダダダダダダ・・・
「冴島さん!大丈夫でしたか!?」
「おう、秋山か。途中、数で押されそうになったが、まあ苦労する敵では無かったわ。・・・あの天狗の女は?」
「冴島さんと闘っていた狼の女の子を連れて、救護室に向かったそうです。俺達も今から、ナズーリンちゃん達の方に向かいましょう。」
「しかし、あの悪魔の妹に勝つたあ、アンタ、何もんなんだい・・・。」
「そこは秘密や。」
秘密なのか・・・。
ーオッサン2人と勇儀移動中ー
「あった!あった!早苗さん!ナズーリンさん!先生!ありました!私の帽子です!」
合流すると、紗奈ちゃんが大事そうに帽子を抱えていた。
「やっと見つかりましたか!良かったです!」
「ふう、苦労したな。」
「ナズーリン、早苗、そして二人共、うちの生徒のためにありがとう。・・・そして、勇儀は何故ここに・・・?」
「ま、成り行きだな。」
「冴島さん、秋山さん・・・本当にありがとうございました!」
紗奈ちゃんが、俺達にもお礼を言った。
「やっぱ、子供に似合うんわ笑顔やな。」
「そうですね。」
ー冴島サブストーリー01「探し物はなんですか」endー
ー経験値2000を秋山と冴島が習得しましたー
「・・・しかし、文ちゃんが言ってた俺たちを山の神が狙ってる・・・っていうのが引っ掛かるなぁ。」
「なんや、神がおるんか?この山には。」
「ええ。私が巫女を務めている守矢神社には二人の神様がいらっしゃるのですが・・・。貴方がたを狙っているというのは初耳何ですが・・・。」
「ふむ、早苗ちゃんも知らないのか・・・。」
「ま、一先ず俺らは迷いの竹林に向かおうやないか。」
そういえばそれが元々の目的だったな。
「済まないな、私の生徒を助けてくれて。このお礼はまた今度させてくれ。」
「ええ!でしたら、初詣は守矢神社にて!」
「ハハハ、考えておくよ。」
これは行かないやつだな。
ー迷いの竹林前ー
「ここだ。ここに、私の親友、『藤原妹紅』がいるんだ。」
「そう言えば外来人も来ていると仰ってましたね。」
「ああ。若しかしたら知り合いかもな。」
「どやろか。」
ドンドンッ
「おや、来たみたいだ。悪い品田、私いま支度しているから、少し出てくれないか?」
「了解ーっと。はいはい、あいてますよっと・・・って」
「・・・品田!?」
「品田さんじゃないの。」
ー妹紅の家ー
「御二方も来てたんですね、『ここ』。」
「ああ、お陰様でね。」
「品田、お前はどうやってここに来たんや。」
「俺は、あの戦いの後桐生さんが大怪我したって言うからお見舞いに行って、1度錦栄町に戻りましたよ。借金も返せましたし。最近は裕福とは言えないけど生活できるくらいには稼げてますよ。・・・ただ、取材が1個終わったあとに何かに呑み込まれた感覚に陥ったんですよ。で、次目覚めた時はこの家の前にある迷いの竹林の中で気を失ってたんです。」
「それで私が助けたんだ。」
やはり入り方は一緒か。何かに飲み込まれた。この何かが分かれば早いんだがな。
・・・まあひとまず、
「借金完済おめでとう。」
「ああ、そこやな。」
「いやそこじゃないでしょ・・・。」
「ま、ここからの話は飯を食べながらにしようじゃないか。今は昼だ。腹も減っただろう?飯を食べたあとに博麗神社に向かっても夕方くらいには着ける。」
「ああ、済まないな妹紅。」
「気にするな、・・・家から一人減るのは少し寂しいけどな。」
「妹紅ちゃん・・・。来れるならまた来るよ。」
「ああ、歓迎するぜ。そこの2人もな。」
「ああ、ありがとう。」
「気にすることないで。」
さて、いよいよ幻想郷で過ごした日々も終わりに近づいてきたところかな?
to be continued…
次回から、速くない?と思うかもしれませんが、
第2部後編 『旅路』秋山、冴島、品田編です。