とあるキャラとの関係が深いようで・・・。
「で。」
いま俺たちは石段に座ってタツと名乗る女性に話を聞こうとする。
「君は本当にタツなの?」
「だからそう言ってるじゃないですかぁ!怖い男の人たちを助けてくれたのは品田さんじゃないですか!」
うーん。覚えてるとはいえなぁ。
「じゃあわかりました!今から変化しますから。観てて下さいね。」
そういうと目の前の少女は目を閉じる。
・・・・・・・・・。
「あれ?」
「動かんくなってしもたな。」
「もしもーし?」
手をかけようとしたその時。
ボンッ!!
「煙!?」
「ゲホッゲホッ!!なんなんだこの子は!?」
慧音が呆れる。
煙が晴れてきた。するとそこには、
「ワン!」
「犬じゃないか!!(やないか!!)(じゃないの!!)」
三人のおっさんのツッコミがかぶる。
するとまたボンッと煙が出て、
「だっかっらっ!狐ですって!犬の方が何かと便利なんですよ!」
「・・・。分かった。信じるよ。ま、俺が助けたこと知ってるんなら、タツだよね。まさかこんな可愛い女の子とは思わなかったけど。」
「かっ、可愛いだなんてそんなぁ~///」
(あっ、コイツちょろい。)
妹紅はそう思ったが、口をつぐんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「では改めまして、一応名無しの化け狐、周りからは毛並みの白さからハクとか言われてますが、今は『タツ』です!よろしくお願いします!」
「ああ、俺は品田辰雄だよ。改めて宜しくね。んで、そこのワインレッドの服の人が秋山駿さん。」
「よろしく。」
「その隣のごつい人が冴島大河さん。」
「よろしゅう頼むわ。」
「青髪の女の人が上白沢慧音さん。」
「よろしく頼む。」
「んで最後に白い髪の毛の女の人が藤原妹紅さんだよ。」
「ん、よろしく。」
「みなさんよろしくお願いします!」
しかし、ずっと気になってたことがある。
まだまだ石段は続く。上りながら話を聴こう。
「狐の妖怪って結構ランク高かったよね?何であんなとこにいたの?」
「・・・それが、お恥ずかしい話、私はその狐の集落からほぼ村八分の状態でして・・・。」
「・・・気に障ったら悪いんだけど、その毛色のせいかな?」
秋山さんが言う。
「・・・ええ。」
「せやかて、白い妖狐っちゅうことは白狐っちゅう事やろ?まあまあ位が高いんとちゃうんか?」
「・・・。いや冴島さん。そういう訳でもないみたいですよ。」
秋山さんが本を見て話す。
何なんだろうその本・・・。
「おそらく秋山さんの言う通りです。私が生まれた集落は皆さんが狐の毛色と言われたら想像する、まあ一言で言えば油揚げの色です。みんなそんな毛色なんです。」
「でもそんな集落に白狐が生まれた・・・。そして気味悪がられ村八分、という訳か。」
慧音さんが解釈する。
「そういう事です。でも、師匠だけは私に親のように接してくれたんです。ただ、その方も凄い人であり、集落の中でも異質の人でしたけど・・・。」
「・・・?どんな狐なんだ?」
「・・・・・・。『九尾』。」
「なんだと?」
「何!?」
妹紅ちゃんと慧音さんが反応する。
「『九尾の狐』でした。・・・ですが、ある日忽然と姿を消してしまい・・・。」
「その師匠を探すために旅にでたという訳ね。行動力がすごいというか・・・。うん、すごいよ君は。」
「・・・ただまあ師匠がいなくなった後、書置きがあって『自ら歩み寄れ』って書いてあってそれの言う通りにしたら少しだけ集落の者達と蟠りも取れたんです。旅に出る際も、いつでも帰って来いって言われましたし。」
「ほなら良かったやないか。
「・・・やはり、そうなのか・・・?」
「・・・だとしたら、『アイツ』が式になる前・・・、という事だよな・・・。」
「ん?どうしたの二人とも。」
「いや、何でもない。」
・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「まだなの・・・?」
「あと少しだ。頑張れ。」
「いつもなら空を飛ぶからスイスイーなんだけどな。」
ふと、気になりタツに目を向ける。
「はぁ・・・。はぁ・・・。」
ひどい息切れだ。足元もふらついてる。
「だ、大丈夫!?」
「あ、品田さん・・・。大丈夫です・・・。ちょっと霊力を使いすぎただけだと・・・。」
トサッ
あらら倒れ込んじゃった。なんとか受け止めれたけど。
「どうやらあの変化は完璧じゃないみたいだな。霊力の回復も遅い。もう暫くかかるだろう。」
「・・・仕方ない、担いでいきますか。」
「分かった。気いつけや。」
「はい。」
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「・・・よっと。」
タツを背中に背負い、階段を上る。
野球ん時の地均しの車輪よりは全然軽い。
「さ、もうすぐだ。」
確かにすぐのようだ。鳥居が見える。
石段を上りきり、鳥居をくぐる。
すると境内には
「はっ!やぁ!」
「そう、その調子よ遥。ギリギリまでひきつけて!」
またも、顔なじみの人だった。
「遥やないか。」
「遥ちゃんだねぇ。」
「遥ちゃんですねぇ。・・・よっ。」
ズレてきたので直す。
「あら?来客・・・。では無いみたいね。」
「え?あ!?冴島さん!?秋山さん!?それに品田さんまで!?」
「久しぶりやな。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そうか。桐生も兄弟もここに来とるんか。それに谷村まで。」
「また出ましたね。その谷村っていう人、誰何です?ほんとに。」
「ま、時期に会えるわよ。」
「あ、えーと・・・。」
名前を知らず、秋山さんが言いよどむ。
「八雲紫よ。今は博麗の巫女がいないから私がここの留守を任されてるわ。」
「紫か。聞きたいんやが、なんで遥が弾幕ごっこの訓練をしとるんや?」
「・・・そうね。あなた達にもここにたどり着いた時点で話すべきね。・・・まず、あなた達をここに連れてきたのは私よ。」
「!?」
「な、何でそんなこと・・・!」
「・・・簡単に言えば幻想郷に迫ってる危機を救ってほしいの。私たちだけではどうにもならない。私たちには必要だったの。澤村遥という『切札』が。それにあなた達の力も強大で、十分立ち向かえるほど。・・・、お願い、私たちに協力してくれるかしら・・・?」
「・・・そんなもん決まっとる。引き受けるわ。」
「勿論ですよ。・・・命の恩人に危機が迫ってるんならほっとくわけには行きませんから。」
「俺も一緒だ。妹紅ちゃんにはほんとに世話になった。ここで恩返ししとかないとね。」
考える必要は無かった。それに、仲間たちも既に戦っている。
加勢しないわけがないだろう。
「・・・あと、『あの子』はどうしたの?」
「『タツ』の事ですか?」
「・・・タツ?女の子なのに?」
「最初会った時は仔犬に変化していたんですよ。ついさっきなんですよ、彼女が妖狐だと知ったのは。」
「そう。」
「紫、少しいいか?」
慧音が紫さんを呼んだ。
俺たちはしばらくゆっくりしておこうか。
ーアジトが使えるようになりました。アジトにいる間は体力が回復します。アイテムボックスが使用できます。ー
ー主人公の変更ができるようになりました。アジトで『主人公の変更』を選ぶか、各主人公に話しかけて変更できます。ー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ー品田サブストーリー01 「再会」ー
「それで、話とは何かしら?」
「・・・ここに来る前、タツはある集落で師匠と暮らしていたそうだ。」
「・・・それが?」
「その師匠が『九尾の狐』らしいんだ。・・・タツも幻想郷の住人だ。その集落がどこなのかはわからないが、集落が幻想郷内にあるはず。それに加え、その九尾はお前の式である八雲藍の可能性が高い。心当たりはあるか?」
「・・・。あると言えばあるし、ないといえば無いわね。」
はっきりしない返事。
「あまりこれに関しては文句はつけないでちょうだい。本当にそうなんだもの。仮に藍があの子と暮らしていたとしても、私はそれを把握はしてないわ。少なくとも藍があの子のもとを離れてから私は藍を式にしたわ。」
「ふむ・・・。そうか。本人に会うのが一番早いか。」
「あら、じゃあ彼らには異変解決を手伝ってもらうからそのお礼として連れてきてあげるわ。・・・。藍。来なさい。」
「お呼びでしょうか?」
「あなたに合わせたい人がいるの。」
「・・・?」
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ー博麗神社 居住スペース 居間ー
「ん、んぅ・・・?」
「お、目ェ覚めたようやな。」
「タツ、身体はもう大丈夫かい?」
「身体・・・?品田さん私に何か!?」
「しないよ。ロリコンじゃないよ僕は。」
「失礼な!これでも品田さんより何百倍も歳上なんですからね!」
幻想郷に慣れだしても年齢だけは慣れないねほんと。
すると障子が突然開いた。
紫さんだ。
「タツ、いるかしら?」
「はいっ。何でしょうか?」
「あなたに会わせたいものがいるのよ。」
「会わせたい方ですか?」
「入りなさい。」
するとそこに入ってきたのはさっきタツが言っていた、九尾の狐だった。
「あ、藍さん!」
「遥ちゃん。知り合い?」
秋山さんが遥ちゃんに聞く。
「紫さんの式神だそうです。」
「・・・凄い威圧感やな・・・。」
「美人だなぁ・・・。」
藍はタツを一目見る。
しばらく見つめた後、目を大きく見開いた。
「ハク・・・・・・!?」
「師匠・・・・・・!?」
「ハ、ハクじゃないか!!!??な、なんで、どうして!?」
「それはこっちのセリフですよ師匠!なんで何も言わずにどこか行っちゃうんですか・・・!?」
「・・・お前も、覚えてるだろう。幻想郷で起きたかつての抗争を。」
「・・・『大結界騒動』ですか?」
「なんや、聞いたことない言葉が出てきたで。」
「抗争なんてあったんですか・・・?」
遥ちゃんも冴島さんも気になってるようだ。
すると紫さんが説明してくれた。
「簡単に言うとこの幻想郷は二つの結界が張っていてそのうちの一つが外の世界から隔離してるの。一つは私が張った『幻と実体の境界』。これにはまあ実質的に隔離する力はないわ。もう一つの『博麗大結界』が外界と隔離する力を持っているの。でもこれを張るのに一部の妖怪が反発してね。」
「それで抗争が起きたと。」
「そう。そしてこの抗争が始まった時に藍が丁度私の式に正式になったのよ。」
「・・・!?それって・・・。」
「ああ。・・・実は『幻想月面戦争騒動』の時点で私は臨時で紫様の式となっていたんだ。」
「・・・?でもあの時師匠は戻ってきたじゃないですか。」
だが静かに藍は首を振る。
「ああ。戻ってきたが、それも長くはなかった。あの時点で、次もしなにか幻想郷に起こったら私は正式に紫様の式になるつもりでいたんだ。」
「・・・そうだったんですか・・・。」
「集落の者達とやって行けなかったお前を置いていったのは悪いと思っている・・・。だが、仕方無かったんだ・・・。」
「・・・いえ、そこに関してはもう気にしてませんから。あの後、少しだけ集落の人とは蟠りも取れましたし。」
「じゃあ何故私を探しに・・・?」
タツは二本指を立てる。
「一つはまだまだ私は未熟です。師匠にまだまだ教えてもらいたいことがあるからです。・・・そしてもう一つは少し変なことを聞きますが、なぜ九尾である師匠が白狐なんかの私を弟子にしたのか気になるのです。」
「・・・フッ。やはり当時から変わらないな。『ハク』は。その向上心。そしてその向上心故の猪突猛進さ。・・・お前を弟子にしたのはな、『私が変わる為でもあったんだ。』九尾である私はやはり他の妖狐からも位の高さを意識する者もいて近寄られることはなかった。あの集落内でも同じだ。そんな時、お前の存在を耳にしてな。・・・同じ境遇の者同士付き合えば何か変わる。・・・そんな気がしたんだ。自分から他人に踏みよるってこと自体初めてなんだけどな。そしたら、案の定お前は私にとって太陽のような存在だったんだ。私のことを師匠と呼び慕ってくれる。こんな奴は今までいなかった。その時まで1人だったからな。・・・でも私は心の中では本当に変われてないと思ったんだ。だから紫様のとこに行った。ひとりぼっちにしては悪いと思ったが・・・ここで言わせてくれ。何も言わず、ひとりぼっちにしてすまな・・・、うわぁ!?」
謝る途中にタツが藍に抱きついた。
「ハク・・・?」
「・・・謝らないでください。」
「だが・・・!」
「謝らないでくださいっ!師匠が最後に残した『自ら歩み寄れ』っていう書き置き。あれ、とっても有難かったんですから。あれがあったから集落の人たちと蟠りを解くことが出来たんです。今、こうやって師匠を探し出すために『歩み寄る』ことが出来たんです!!!」
「!!!」
「・・・私を助けてくれた品田さんは自分の身を顧みず助けてくれました。何も知らない他人に歩み寄ってくれる人もいる。師匠も『そのようになれ』と教えてくれたんです!置いて言ってくれたから私はこうやって成長できたんです!謝らないでください!!今までの自分の動きを否定するような謝罪はやめてください!!・・・それこそ、今までやってきた私の行動を否定された気になります。」
「・・・ハク。」
・・・スッ
すると品田が立ち上がった。
「品田?」
「大丈夫ですよ。」
そのときの品田の目は真っ直ぐな眼差しだった。
「・・・ああ。悪かったね呼び止めて。」
「品田さん・・・?」
すこし遥ちゃんも不安そうだ。
「藍さん・・・だっけ?」
「・・・お前は・・・。」
「品田です。ゴロツキに絡まれてるこの子を助けた。この子は霊力とやらの使い方もしっかりしてないみたいで数回変化するだけで霊力を切らしちゃうんですって。」
「なんだって・・・?」
「藍さん。・・・あなたはここは謝るんじゃなくて師匠としてこの子の指導をしてあげるべきです。・・・この子もそう望んでいます。今までの教えを自ら否定するようなことをあなたにして欲しくないんですよ、この子は。」
「・・・・・・。」
「藍さん。・・・今までの関係とかなしに、もう1度色々教えてあげてはどうですか?」
「・・・そうだな。ーーあーゴホンッ。ハク!いや『タツ』!お前、さっきもっと成長したいと言っていたな。数回変化しただけで霊力を切らすなんてまだまだだ!今から修行するぞ!」
するとタツの顔がパアアと明るくなる。
「師匠ー!!はいっ!分かりました!!」
タタタタタタタタタタ・・・
「紫さん。これで良かったの?」
品田が紫に問う。
「ええ。・・・藍はね、夜に時々ひとりで悩んでる時があるの。聞いても何も答えない。それがまさかあの子のことなんてね。弟子を持ってるなんて主に私にはいうべきでしょう普通。休暇くらい与えるっての。」
すると秋山さんが来た。
「紫さん、一個聞きたいんだけど・・・。」
「?どうしたのかしら。」
「タツちゃん、藍さんと話す時1度も『藍さん』とか『藍様』というふうに名前呼びしなかったけどなんで?」
「そういえばそうやな。ずっと師匠師匠って呼んどったな。」
「それはそうよ。八雲藍って言うのはあくまでもあの子を私が式にした時に付けた、ニックネームみたいなもの。だからあの子の本当の名前は知らないわ。」
「なるほどねぇ。じゃあタツも本名を知らないわけか。」
「しかも、逆もそうなんやな。藍もタツの本名わかっとらんっちゅうことか。ハクっちゅうのは本名ちゃうし。俺らもやけど。」
「しかし、あの子も成長したわねぇ。式が1匹に弟子も1匹。九尾の力は侮れないわね。」
「気をつけますかぁ・・・。」
品田はそう思った。
「タツ、そこで力を入れるんじゃないんだ。ここはな・・・。」
「なるほど・・・!」
ま、タツが嬉しそうだしいいかな。
ー品田サブストーリー01 「再会」 完 ー
ー秋山、品田、冴島、遥、2500の経験値を獲得ー
【みんなの一言】
なんて言うか意外なとこで師匠を見つけれたけどなにもギスギスした状態とかじゃなかったし、いい師弟だったなぁ。(品田)
過去の事を纏めつつ、また元の関係に戻る。ええ師匠に恵まれたもんやのうタツは。あれは立派なやつになるで。(冴島)
忽然と消えた師匠に聞くこと聞いてまたすぐに修行ができる・・・。タツの真っ直ぐな性格が生み出した幸運だね。(秋山)
少し、今までの藍さんより顔が穏やかになった気がする。やっぱり藍さんも気になってたんだなぁ。(遥)
to be continued…
ハクことタツはこれからの中心人物及び、仲間となります。
真っ直ぐな性格で、陽気な女の子です。
因みにこれから別のキャラクターからは『タツ』と呼ばれますわ