インフィニット・ストラトス―黒き叡智―   作:竜華零

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第32話:「PSI実働訓練」

Side 篠ノ之 楓

 

10月の下旬、中間テストも近い今日この頃。

1人部屋にもそろそろ慣れて、今の状況にも適合して来たって感じ。

まぁ、慣れて良い物かどうかってのもあるけどねー。

 

 

「いやぁ、そう言えばこのメンバーで集まるのって『キャノンボール・ファスト』以来かなぁ、一夏さん・・・って、何してるの?」

「話しかけないでくれ楓、俺は今、必死なんだ・・・!」

「おお、いつになく鬼気迫る様子・・・一夏さんにいったい何が」

「中間の試験勉強だよ! ぐおっ、今ので単語が5個は飛んだ・・・!」

 

 

中心を底辺に円状かつ階段状に座席が広がった、不思議な講堂。

ここはIS学園の多目的室、三次元映像装置を使った映像実習とかで使うんだよ。

ここには今、1年生から3年生の候補生・専用機持ちが集められてて・・・。

 

 

私の前の座席に座ってる一夏さんはやたらに分厚い参考書と教科書を積み上げて、その間に埋まってた。

何かブツブツ言いながらいろいろ暗記してるみたいだけど・・・中間試験かぁ。

 

 

「簪ちゃん、勉強してる?」

「え・・・うん、少し、は・・・」

「そっかー・・・ちなみにね、私はね、全然してないよ、全然!」

「そ、そうなんだ・・・」

 

 

簪ちゃんとポ○キーをポリポリしながら、のんびりと構える私。

一般教養は全く自信が無いけど(日本史とか保健)、IS工学とか専門科目なら余裕。

その意味では、私って一夏さんと逆だよね。

まぁ、そもそも・・・。

 

 

「試験の3日前にこんなイベントやるって、委員会側も大概よねー」

「まぁ、仕方ありませんわ」

 

 

右側でも、暗記カード片手に勉強してる鈴さんとセシリアさんがそんな会話してる。

ちなみに鈴さんは英語が、セシリアさんは漢字が苦手だって。

最近、良く一緒に勉強してる所を見かける。

 

 

「ふん・・・」

「・・・っておい、ラウラ。お前は勉強しないのか?」

「こんな直前に慌ててやっても、何も変わらんだろう。普段の積み重ねが大事なのだからな」

 

 

左側、箒姉さんとラウラさん。

ラウラさんが何か、物凄くまっとうなことを言ってる気がする。

・・・ところでさ、皆でテスト勉強って学校っぽく無い?

実は密かにテンションあがってるんだよねー、勉強会とかしないのかなー。

 

 

視線を動かせば、少し離れた位置に2年生と3年生のグループが見える。

それこそ、『キャノンボール・ファスト』で見たことがある人が何人かいるけど。

気のせいか、こっちをチラチラ見てるような・・・?

 

 

「あー・・・やってらんねーなコノヤロウ・・・」

「教科書を顔に乗せて寝るのをやめてください」

 

 

ちなみに、後ろには立道さんとエリスさん。

首の後ろにチリチリと視線を感じるよ・・・!

 

 

「ほら、教科書をしまえガキ共、そろそろ先方の開始時間だ!」

 

 

そして時間になって、千冬姉様が出席簿片手に講堂にやってきた。

その後ろには、山田先生の他に何人かの先生がいる。

すぐに部屋が薄暗くなって、講堂の真ん中・・・円状に並んだ座席の中心に、3次元の立体映像が映し出される。

それに加えて、座席に備えつけられた画面に補足的な情報が表示される。

タッチパネル方式で、いろいろな情報が閲覧できるんだけど・・・。

 

 

・・・はぁ、テンション下がるなぁ。

軍事演習なんて見たって、何も面白くなんてないもん。

 

 

 

 

 

Side ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

問題無い、教官の担当科目は確実に満点を獲れる。

他の教科についても問題は無い、むしろこの学園の学科はレベルが低過ぎる。

ふ・・・これで教官も私を見直すに違いない。

 

 

「ふふ、ふふふ・・・」

「ら、ラウラ、どうかしたのか・・・?」

「何も問題は無い、おかしなことを言うな」

「そ、そうか、すまないな・・・」

 

 

隣の箒が何か不思議な目で私を見ているが、気にするだけ無駄だ。

今は、織斑教官の講義に集中すべきだろう。

それに個人的にも、PSIの実働訓練には関心がある。

何しろ、いくつかの国はIS部隊を参加させているからな。

 

 

我が国はオブザーバーを送りこんだ程度だが・・・フランスや豪州は装備と人員を派遣している。

IS委員会理事国全てが参加しているわけでは無く、中国などは黄海上で独自の海上訓練を実施していると聞いているが・・・。

 

 

「それでは、今日のために委員会側から派遣されてきた訓練の説明役を紹介する・・・入れ」

 

 

織斑教官の声の直後に、新たに2人の人間が入室してくる。

ぱっと見ただけで、その2人は欧州人だと言うことがわかる。

1人は金髪にライトブラウンの瞳の女、もう1人は腰まで伸びたオレンジ色の髪とエメラルドグリーンの瞳の女だ。

そしてその2人共に、私は見覚えがある・・・。

 

 

「初めましてIS学園の皆さん、アルトゥール・カスティーヤ・メネセスです・・・テレビで見てくれた人もいるかな?」

「デュノア社社長の娘、ルナ・デュノアと申します。以後お見知りおきを・・・」

 

 

ポルトガルの代表候補生と、フランスの新たな代表候補生。

特に後者の娘が「デュノア」と名乗ったことに、場の・・・特に我々1年生のグループの視線がシャルロットに集まった。

シャルロット自身は特に表情を変えるでも無く、「デュノア」の娘を見ているが・・・。

一方の「デュノア」の娘の方は、シャルロットを見すらしない。

 

 

ちなみに2年生のグループの方は、ポルトガルの候補生の登場に驚いているようだ。

現役アイドルにして代表候補生と言うのは、確かに珍しくはあるだろう。

IS学園には特に欧州出身者が多いことだしな。

 

 

「静かにしろガキ共・・・メネセス、デュノア、続けてくれ」

「わかりました、ブリュンヒルデ」

 

 

「デュノア」の娘は平坦な声で教官に応じた後、3次元立体装置のコンソールに手を置いた。

それから機器を操作すると、議場の中心に3次元の「海」と・・・無数の「点」が生まれる。

それはここから遥か遠く、PSI実働訓練が行われている海域を映していた。

 

 

「まず、訓練概要を説明致します。訓練実施海域は日本領伊豆大島東方海域及び横須賀港、横浜港。参加国は装備・人員派遣国及びオブザーバー参加国を合わせ40ヵ国・・・」

 

 

「デュノア」の娘の説明によれば、PSI実働訓練のシナリオはだいたい次のような物だった。

日本国内のIS研究施設の研究用ISコアが一部の研究員によって持ち出され、伊豆諸島東方海域においてパナマ国籍船(推定・亡国機業(ファントム・タスク)所有)に譲渡されると言う想定だ。

しかし事前に情報を察知していた米国・豪州艦隊が、パナマ国籍船の出港地(フランス)から追跡して来たフランス艦艇と共に公海上に展開、日本の海上保安庁による臨検の結果を待つ・・・。

 

 

・・・さて、今回の訓練ではどの程度の情報が出るかな。

自国の力を誇示しつつ、他国に情報を漏らさないと言うのは難しいからな。

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

日本製第3世代試作機『八咫烏(やたがらす)』。

一定空域内の敵性・友軍の空中目標を探知・分析することを目的とした超高々度・超広範囲用観測機である。

憲法上の理由から本格的な軍事衛星を使用に制限のある日本における「空の目」であり、大きく両側にせり出した円盤型の大型観測機器が逆行を浴びて烏の羽根のようにも見える。

 

 

「観測地点確保、システム良好、味方の臨検開始を観測・・・」

 

 

防衛省の宇宙開発推進機関に所属するこの機体の操縦者は日本の代表候補生、その名も白川(しらかわ)暁陽(あさひ)である。

さっぱりとしたセミショートの髪を超高度の風に晒しながら、黒い両目を特殊なバイザー・センサーで覆っている。

若干18歳、次代の日本を背負う人材と目される1人である。

 

 

「熱源・・・!」

 

 

突如、彼女の観測システムが遥か下方のパナマ国籍船―――推定・『亡国機業(ファントム・タスク)』―――の内部にIS反応を感知した。

そしてその次の瞬間、船の後尾の屋根が吹き飛び・・・金色の羽根の形をした何かが殺到してくるのが観測できた。

命中まで予測22秒、高速飛行・機体制御と観測装備にリソースの大半を注ぎこんでいるために武装を持たない彼女は機体を翻し、回避に専念する―――――。

 

 

「・・・外したか。日本の機体はどれも性能だけは良いよな」

 

 

そう感想を漏らしたのは、自分の乗っていた船の屋根を吹き飛ばした張本人・・・『金の福音(ゴールド・ゴスペル)』とアメリカ代表ジーナ・ワトソンである。

自身の武装を放った体勢のまま上空を見ると、公海上の多国籍艦隊や日本国内の航空基地に連絡が行ったためか、各国の戦闘機が飛来していた。

ISにハイパーセンサーで確認してみれば、無数の艦艇が徐々に近付いて来ていることも確認できた。

 

 

「はぁん、イーグルにラファール・・・あとホーネットか、22機ってとこかな」

「意外ね、さっきまで愚痴ってた癖に」

「私は仕事はちゃんとする主義なんだよ」

 

 

そう言うジーナの後ろにいるのは、スペイン代表のアデリタ・ポルティージョ・ラザロと『ラファール・リヴァイヴ・カスタムSS』である。

ちなみにアデリタの足元には血糊のついた白衣を着た研究員が倒れている、日本人であり、用済みになったので殺されたと言うシナリオである。

 

 

ちなみにこの2人、『キャノンボール・ファスト』で侵入者を許したと言う失点のために今回の訓練で『亡国機業』役を任されているのである。

甚だ不本意ではあるが、査問や勧告よりはマシなので納得することにした。

 

 

「えーと・・・戦闘機をデータ上で全機撃墜するって話だったよな?」

「ええ、その後は各国のIS部隊が私達を・・・と言うか『亡国機業』を抑えに来るわ」

「間違って実弾撃たねぇようにしねぇと・・・戦闘機には絶対防御ねーしな」

 

 

かなり物騒なことを言っているが、これは訓練である。

それに考えようによっては・・・他国のIS部隊との戦闘経験を得られると言うことでもある。

 

 

「んじゃま、ボチボチやるか」

「そうね」

 

 

アデリタは肩に長距離狙撃ライフルをマウントし、そしてジーナは腰の後ろから2本のブレードを引き抜いて。

足の遅い船を放棄し、空へと飛んだ。

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

Side セシリア・オルコット

 

午前中に展開されたPSI実働訓練は、おおよそルナ・デュノアさんの説明の通りに進みましたわ。

『亡国機業(ファントム・タスク)』が日本の巡視船による臨検を実力(あいえす)で排除し、各国艦隊・IS部隊が日本の要請を受けて介入すると言う内容。

 

 

まぁ、『亡国機業(ファントム・タスク)』役がジーナ代表やアデリタ代表と言うのは意外でしたが。

モンド・グロッソ級のお2人であれば、それはもちろん役割としては十分すぎる程でしょうけども・・・。

 

 

「へぇー、じゃあアルトさんって元々アイドルだったんだ」

「うん、そうだよ。まぁ、向こうではアイドルって言い方はしないけどね」

 

 

感心する楓さんに流暢な日本語で応じるのは、アルトゥール・カスティーヤ・メネセスさん。

ポルトガルの代表候補生で、欧州の人気歌手、そして今はPSI実働訓練のオブザーバーの1人。

さらに加えて、私の友人ですわ。

 

 

実働訓練はまだ続いておりますが、学園側はお昼休みの休憩時間ですわ。

事前に注文していた食堂のメニューが運ばれ、多目的室でそのまま食事をとります。

こういうこともまた、候補生・専用機持ちの特権です。

 

 

「西側はそう言うのが盛んでいいわよね、中国(ウチ)はあんまり派手なのしないから」

「いやぁ、中国の人にそう言ってもらえると嬉しいなぁ」

「うふふ、アルトさんは中国文化にも通じておりますの」

「へぇ、そうなの?」

「特にアレが好きだよ、サンゴクシ。げぇ、カ○ウ!」

 

 

それは何か違う気がしますけど・・・。

それはそれとしても、何故このタイミングでアルトさんが派遣されてきたのでしょうか。

欧州連合かポルトガル政府、どちらかの意思でしょうけれど。

欧州の候補生のこれ以上の増派は、米国やアジア諸国を刺激することにもなりますが・・・。

 

 

「まぁ、とにかく私は元々歌手でね。候補生になったのは3年前、3年前は売れてなかったんだけど・・・」

 

 

・・・候補生になると、活動費は国費から出されますから。

ポルトガルは財政が厳しい国ですが、IS関連に関しては欧州連合の共通IS政策で補助金も出ますので。

候補生になればメディアへの露出も増えますし、それで成功する歌手やモデルもおります。

 

 

「その意味では、ISを作った人には感謝してるよ」

「アルトさんって良い人だよね、秘蔵の飴あげちゃう」

「そう? ありがとう」

 

 

アルトさんのその言葉に、楓さんが物凄い笑顔を浮かべています。

箒さんは、微妙な表情を浮かべておりますけど。

 

 

「そういえばアルトさん達って、訓練の説明のためだけに来たの? わざわざ日本まで」

「まさか。もちろんそれも仕事だけど・・・他にもコンサートとか。ルナは・・・」

「・・・私は、日本のIS関連企業との商談も兼ねて」

 

 

アルトさんの隣でしとやかに微笑むのは、ルナ・デュノアさん。

デュノア家本妻の娘で、フランスの新しい代表候補生。

そして、おそらくはシャルロットさんの・・・。

 

 

「何しろ私の前任者は国にも企業にも家にも貢献できない役立たずでしたので、本家の私がわざわざこうして日本まで来ざるを得なかったのですよ」

 

 

・・・何、だったのでしょう、今のは。

可愛らしい外見と裏腹の声が聞こえた気がするのですが。

こ、これはまた・・・。

 

 

 

 

 

Side 凰 鈴音

 

これはまた、どギツイのが来たわね・・・。

そう言えば、シャルロットってデュノア家ではどう言う扱いになってんのかしらね。

ルナって子の様子を見るに、あまり良いイメージを抱けないんだけど・・・。

 

 

ちらっ、とシャルロットを見てみれば、黙々とお昼ご飯を食べてる。

ルナの言葉に傷付いた風でも無く、澄ました顔で。

むしろ、周りの私達の方が気を遣って空気が重たくってのよ。

 

 

「ちょ、ルナ、外交モード外交モード」

「あら、申し訳ありません。慣れない外国で少し疲れてしまって・・・」

「そ、そうなんだー、あはは・・・」

 

 

いや、疲れとか関係無いから!

・・・ってツっこみたいのを我慢して、愛想笑いを浮かべる。

まぁ、デュノアの問題は国同士の話し合いで決着してるから、私がどうこう言うべきじゃないしね。

で、口を挟みそうな男子に心当たりがあるにはあるけど・・・。

 

 

「耐振動保持機構・・・難燃耐熱耐ノイズ性能が・・・・・・データ・リンクって何だ?」

「味方の管制機との情報共有のことだ、いい加減覚えろ馬鹿者」

「あたっ」

 

 

一夏は、丸めた教科書でラウラにポコポコ叩かれてた。

と言うか、本気で心配になってきたんだけど。

そう言えば一夏って模擬戦はやたらやってたけど、学科の成績ってどうなのかしら。

山田先生の補習で間に合ってると良いけど、あの様子じゃちょっとねぇ。

 

 

こ、ここはやっぱり、私が夜通し教えてあげたりとか。

ち、違うわよ? これは不出来な友達を助けてあげようと言う考えてるだけで、それ以外の意図なんて何一つ無いわ。

大体、箒ばっかり一夏と2人きりになってズル・・・。

 

 

「ねぇねぇ、イタリアがテンペスタの新型出すって本当?」

 

 

その時、楓が目を輝かせながら身を乗り出して、そんなことを言った。

イタリアのテンペスタは、確かレディア代表のアレが最新鋭よね?

まぁ、アレは確かカスタム機だって話だけど。

と言うか楓、アンタって結局そこなのね・・・。

 

 

まぁ、私もイタリアの新しい量産機には興味あるわ。

イギリスを追い抜いて、デュノアの生産ラインにテンペスタ社の技術を入れての量産化。

まぁ、まだ少し時間がかかると思うけど。

欧州のイグニッション・プランの結果は、中国(ウチ)の安全保障にも無関係じゃ無いし。

 

 

「ええ、本当ですわ。基本スペックはイタリアのレディア・アルミス代表の『テンペスタⅡ・オメガ』には劣りますが・・・『リヴァイヴ』の拡張領域(パススロット)拡大の経験を活かし、安価でありながら大火力装備を可能にすると言うコンセプトで・・・」

「ふぅん、『リヴァイヴ』と『テンペスタ』の相の子みたいな感じなんだ。あれ? じゃあその場合、構造(モノコック)ってどっち仕様? 超音速巡航(スーパー・クルーズ)やるなら熱硬化性樹脂とかの比率が変わると思うんだけど・・・」

「それは我が社とイタリア政府の協定で守秘義務にあたりますので・・・」

 

 

うわー・・・何かオタクな会話始めたわよこの子。

それに付き合わされるルナって子も大変ね・・・まぁ。

自分んトコの製品を説明できるくらいには、ちゃんと勉強してるってことか。

 

 

会社のお金とツテだけで候補生になったお嬢様・・・ってわけじゃないのか。

となると、ますます・・・「何か」しに来たんでしょうね。

はぁ・・・どーにかして一夏とか中国に連れてけないかしら。

 

 

 

 

 

Side ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

昼食の間にも、PSI訓練は続いている。

当然だ、軍事演習に昼食休憩などと言う物は無い。

むしろ、学園側で食事休憩の時間があったことの方が驚きだ。

これで本当に、この学園の生徒は軍属として働けるのだろうか・・・?

 

 

「ら、ラウラ、時分割多元接続って何?」

「同じ周波数を持つ電波の固定タイムスロットをそれぞれの無線局に割り当て、多元接続を行う通信技術のことだ。統合戦術情報伝達システムの1種、データ・リンクにも使われる」

「そ、そうか・・・さんきゅー」

 

 

それにしてもこの一夏だ、見直したことが一度も無いのだが。

まぁ、ISの勉強を始めてまだ半年ほどだから、仕方が無い面もあるのかもしれんが。

しかし教官の弟である以上は放り捨てることもできん、機体のこともあるしな。

 

 

卒業までに、半人前の新兵程度には使えるようにはしたい物だ。

このままドイツには戻れない、一夏がせめて自分の身は守れる程度になるまでは訓練に付き合わなければ。

そうでないと、今日まで手を焼かされた意味が無い。

あげくの果てに布仏本音に敗北すると言う体たらく・・・教官の苦労が窺い知れると言う物だ。

 

 

「教官と一緒に、ドイツで受け入れると言うのはどうだ・・・?」

「え、何か言ったか?」

「何でも無い、こちらの話だ」

「そっか」

 

 

教官と2人でドイツに来てくれれば、私は教官に扱いて貰えるし、私は一夏を扱ける。

私の部隊で可愛がって貰えば、流石の一夏もそれなりに使えるようになるだろう。

そうなれば教官の負担も減り、ますますもって私と過ごす時間も増えると言う物だ。

一夏が強くなる → 教官の手が空く → 私に構う = 理想的。

・・・と、言うわけだ。

 

 

・・・悪くない、悪くないな。

これまでは国の命令と言うことで消極的な面もあったが、ここからは個人的な理由も絡めての積極的な勧誘を行える気がする。

そう、一夏を我が部隊で鍛え上げて・・・。

 

 

 

『一夏、お前も一端(いっぱし)の兵士の顔になってきたな』

『はっ、恐縮であります! 少佐殿!!』

 

 

 

・・・一瞬、一回り身体が大きくなった一夏が歯を輝かせて敬礼する姿を想像したのだが。

その想像の余りのあり得無さに、不覚にも両手で顔を覆ってしまった・・・。

 

 

「ガキ共、昼休みはとっくに終わったぞ!」

 

 

そして教官達が戻ってきて、実働訓練の見学が再開される。

確か午前中の段階で、日米英仏豪などの艦隊が容疑船(推定・『亡国機業(ファントム・タスク)』)に対し臨検を行い、ISで抵抗を受けた所まで進んでいたはずだったな。

 

 

英海軍の対潜哨戒ヘリからの部隊のベアリング降下で容疑船は制圧できたものの、肝心の『亡国機業(ファントム・タスク)』構成員の2人はISを展開、各国の戦闘機を(データ上で)破壊した。

そしてここからは、IS同士の戦いと言う局面で・・・。

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

日本領伊豆大島東方海域の海上では、『亡国機業(ファントム・タスク)』役の2機と各国所属のIS部隊が、熾烈な戦いを繰り広げていた。

すでに容疑船は英海軍によって制圧され、残るは空の2機だけと言う段階である。

しかしIS同士の戦闘になると、基本的に戦闘機や艦船では間に入ることができない。

 

 

篠ノ之束曰く、「ISはISによってしか倒せない」。

それはいささか誇張されているようにも感じるが、少なくとも嘘の類でも無かった。

超音速の格闘能力、予備動作無しの大質量の武装展開、ビーム兵器にステルス能力。

火砲でも戦闘機でも戦艦でも、ISの絶対防御のシールドは抜けない。

・・・少なくとも、そう言うことになっている。

 

 

「へっ・・・流石に数的不利ってのはキツいな!」

『ISは一騎打ちで互角が常識、ならば敵の数が多ければ多い程こちらが不利になるのは当然でしょう』

「冷静な分析、どーも!」

 

 

僚機であるアデリタの『リヴァイヴ・カスタムSS』との通信回路を開いたまま、ジーナは機体を翻して「敵」部隊の攻撃から逃れようとする。

彼女の背後には、3機の『リヴァイヴ』がついており・・・いわゆる「背後を取られた」状態である。

 

 

「フランスの『リヴァイヴ』隊は、相変わらずいやらしいな!」

 

 

先に見つけて(ファースト・ルック)先に倒す(ファースト・キル)』と言う言葉があるが、これは戦闘機でもISでも変わらない。

つまり、空中戦においては模擬戦でも無い限り「先に見つける」ことが勝利の絶対条件なのである。

ジーナが気付いた時には、すでにフランス隊が背後にいた。

 

 

これはジーナの能力以前に、「敵」のISの数が圧倒的に多いために起きたことでもある。

何しろ、ジーナとアデリタを除いて、この訓練には各国のIS17機が参加しているのだから。

そして、フランス以外にも・・・。

 

 

「どぉりゃあああああああっ!!」

「あ? ・・・くっそ!」

 

 

背後を気にしていたために、前方への注意が相対的に下がっていた。

そこをついて突撃してきたのが、肩の装甲部に大鷲の絵をペインティングした空色の機体・・・『スカイ・ガーディアン・アイシャカスタム』である。

ロケット推進機を備えた円錐状の突撃槍『ユニコール』で突貫してきたそのISの搭乗者は、当然・・・。

 

 

「アイシャ、てめぇ! 同盟相手に普通に攻撃すんなよ!」

「うっせぇ! これは訓練で実戦じゃねぇだろが! と言うかそろそろ負けろよ! 訓練終わらねーだろ!?」

「はっはぁ~・・・嫌だね!」

 

 

IS乗りと言うのは基本、負けず嫌いの集団である。

ジーナとアイシャは後ろにフランス隊を張り付かせたまま、戦場に設定された海域をグルグル回るように飛翔し、近接戦を繰り返した・・・。

 

 

一方で、中・遠距離での戦闘を繰り広げているグループがいる。

それはジーナの僚機であるアデリタの『リヴァイヴ・カスタムSS』を中心に置いた戦闘であり、実弾射撃のアデリタと射撃戦を繰り広げているのは、豪州の『ヴィクトリア』。

豪州代表、ソフィー・アーノルドの機体である。

実弾射撃のアデリタと、レーザー・ライフルのソフィー。

 

 

「世代差と言うのを、ヒシヒシと感じるわね・・・!」

「否定はしないけれど・・・豪州は英連邦を通じてイギリスの技術を得ているから」

「ウチも一応、イベロアメリカで共同開発してるんだけど・・・ね!」

 

 

第2世代機のアデリタと第3世代機のソフィーでは、戦闘で感じることが違う。

加えて言えば、アデリタは他の国の部隊の動向も気にしなければ・・・。

次の瞬間、アデリタの身体が爆発に巻き込まれた。

それはまるで、空中でいきなり爆弾が爆発したような・・・あえて近い表現をすれば、地雷のような。

 

 

「これは、テンペスタの『べリルポイント』・・・!」

 

 

爆煙を身に纏いながら、アデリタがその爆発の正体を告げる。

それはイタリアのテンペスタⅡ型に装備されている、第3世代型兵器のステルス機雷の名称である。

装甲戦闘車を一撃で粉砕出来ると言うその威力は、けして過剰では無かった。

 

 

「・・・っ」

 

 

機体を翻して、ソフィーとは別の地点から放たれたレーザーを回避する。

エネルギーは減ったが、まだ動ける。

アデリタの視線の先には、まさにテンペスタⅡ型のカスタム機に乗った操縦者の姿がある。

 

 

「豪州のソフィーと、イタリアのレディアに挟まれるなんて・・・そうそうできる経験じゃないわね」

「こちらとしても、スペインの機体との射撃戦の経験は有難いわ」

 

 

右肩にマウントしたライフルに加えて、左手に新たなライフルを握ったアデリタに対し、レディアはレーザー・ライフルのスコープから目を離さずにそう告げる。

そして次の瞬間、モンド・グロッソ級の3人による射撃戦が再開された・・・。

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

Side 篠ノ之 楓

 

あー・・・何か疲れた、目がシバシバするよ・・・。

長い時間三次元映像を見ていたからか、何だか目の奥に違和感がある。

こう言うのも、映像酔いって言うのかな。

 

 

『国際IS委員会理事国首脳会議と同じタイミングで行われたPSI実働訓練は予定通りに行われ、現在は明日から4日間かけて行われる東日本沖での洋上訓練ポイントへ日米など7ヵ国の艦隊が移動を・・・』

 

 

実働訓練の見学会も終わって、もうすっかり放課後。

多目的室はとっくに出て、今は寮の簪ちゃんの部屋。

簪ちゃんがつけてるニュースの音以外には、カリカリ言うシャープペンの音しかしない。

 

 

そう、何を隠そうこの私、今はシスターズで勉強会を開催中!

 

 

勉強会・・・ああっ、何だか女子高生っぽいよ!

束お姉ちゃん、私、今すごく学校生活っぽいことしてるよ・・・!

前の試験期間はなんだかんだでしなかったから、これがまさに初体験・・・。

まぁ、本音ちゃんはテーブルに突っ伏してスヤスヤと寝てるんだけどね。

 

 

『国際IS委員会理事国首脳会議では南シナ海、東シナ海でISによる示威行為を繰り返す中国を念頭に、日欧米などの各国首脳が「海洋の安全と国際法の順守」の共有を求めたのに対し、中国の朱昭基・中国国家主席は「当事国間で議論すべき問題」と反論し、問題の根深さを・・・』

「うぇー? 何? 中国ってISをそんな風に使ってるの?」

「別に中国だけじゃない、けど・・・アメリカが台湾に最新鋭の戦闘機12機の販売を決めてから、中国の示威行為がエスカレートしてるって・・・特務機関も緊張してる・・・」

「ふーん・・・」

 

 

まぁ、そこはあんまり興味無いや・・・でもISで戦争とかやめてね。

私の中の中国のイメージってつまり鈴さんなんだけど、個人レベルではそんなもんだよね。

中国もそれなりの数のIS持ってるんだから、戦闘機ぐらいでツンケンしなくても良いのに。

 

 

まぁ、良いや。

それよりも試験だよね、テレビを消して・・・おお、リモコンがあんな所に。

えー、こんなこともあろうかと~。

ごそごそと、折りたたんで学校鞄の中に入れておいたそれを取り出す。

 

 

「そいやっ」

 

 

グィーンっと伸びたそれは、わかりやすく言えばマジックハンド。

その名もずばりマジックハンド「伸び~るハンド」君。

操作も簡単、何しろ指先の微妙な動きで思った所に手が届く~・・・っと、はいテレビ消したっと。

 

 

「・・・何、それ」

「マジックハンド「伸び~るハンド」。冬にコタツの中からミカンを取るために作ったの」

「・・・そ、そうなんだ・・・」

「欲しい?」

「う、ううん・・・楓がミカンとれなくなるし・・・」

「あ、そっかー」

 

 

じゃあ、もう一本作っておくねー。

 

 

「ところでさー、簪ちゃんって保健体育とかって得意?」

「あ、あんまり・・・」

「そっかー」

 

 

一般教養科目って苦手、数学と理科は割とイケるんだけど。

歴史とか家庭科とかって、苦手~。

まぁ、でも赤点になったら千冬姉様に殺されるし・・・。

 

 

それにまぁ、「学生の本分は勉強」! だもんね!

よ~し、やるぞ~♪

 

 

 

 

 

Side シャルロット・D・コルデ

 

お父さんとお母さんの関係については、実は僕も詳しくは知らない。

何せ、お母さんは僕にお父さんのことを何も教えてくれないままに天国に行ってしまったから。

だから初めてお父さんに・・・と言うか、デュノアの本妻に会った時に「泥棒猫の娘」とか言われて凄く驚いたなぁ・・・僕にそんなこと言われても、ねぇ?

 

 

「じゃあ、シャルロットちゃんはデュノアさんを今日の部屋まで案内してあげてね」

 

 

だから放課後、会長にそんなことを言われた時には本当に困ったんだ。

会長もわかっててやってるんだから、人が悪いよ・・・本当。

 

 

「まぁ・・・こんな極東ではお話をする相手もいませんし、仕方ないですね」

 

 

誰に言っているのか知らないけど、独り言にしては随分と大きな声でルナがそう言う。

ルナ・・・ルナ・デュノア、デュノアの本妻の娘。

つまり、デュノアの正式な跡とり娘。

まぁ、フランスにいた頃に何度か会ったけど・・・はぁ。

 

 

溜息を吐きながら、寮の廊下をルナを案内しながら歩く。

まぁ、そうは言ってもそこまで時間がかかるわけじゃない。

適当な距離を歩いて、お客様用の部屋にルナを連れて行く。

ルナは僕の案内なんて無かったかのようにさっさと歩いて、部屋の中に入る。

 

 

扉は閉めずに、開いたまま。

 

 

・・・ああ、「入って来い」って意味ね。

溜息一つ、僕は素直に部屋の中に入る。

扉を閉めて、普通の生徒が使う部屋よりは上質で広い間取りの部屋が視界に入る。

そして、部屋の中央に立っているルナと見詰め合う形になる。

 

 

「「・・・・・・」」

 

 

特に会話が始まるわけでもなく、ただ見つめあう。

本妻の娘と、不倫相手・・・なのかな? の娘。

腹違いの、姉妹。

昔は、それなりに何かを感じたこともあるけれど・・・。

 

 

「・・・・・・し」

 

 

不意に、それまで無表情に近かったルナが、表情を崩した。

 

 

「シャルロット~~~~~っっ!!」

「ああ、やっぱり・・・」

 

 

泣きそうな―――と言うか、もう泣いてる―――声で、ルナが僕に飛びついてくる。

腕を開いてそれを受け入れて、溜息を吐きながら抱き締め返す。

 

 

「ごめんねごめんねごめんねっ、冷たいことたくさん言ってごめんなさいっ! でも外ではああいう風にしなさいってお母様に言いつけられてるから~~~~~っ!!」

「ああ、うん、わかってるから・・・」

「正体バレたって聞いた時には本当に心配したのよお父様ってば本気で信じられない死ねば良いのに! しかも亡命とかどうしてそんなことに畜生お父様の」

 

 

ちょっと待ってね、下品なフランス語がしばらく続くから・・・。

ま、まぁ、こんな感じでルナは僕のことを溺愛・・・うん、溺愛してくれてるんだけど。

それを知ってるから、僕だけはルナの言葉の真意を読むことができた。

例えば・・・。

 

 

『何しろ私の前任者は国にも企業にも家にも貢献できない役立たずでしたので、本家の私がわざわざこうして日本まで来ざるを得なかったのですよ』

 

 

これはつまり、要約すると「シャルロットが役目を果たせなくて大ピンチだと聞いて、いてもたってもいられなくなって自分が出てきた」ってこと。

後は・・・。

 

 

『まぁ・・・こんな極東ではお話をする相手もいませんし、仕方ないですね』

 

 

こっちはね、「寂しいからお話し相手になってね」ってこと。

たぶん、会長は「こっちの」ルナを知ってたんだろうなぁ・・・。

泣きじゃくりながらお父さんに文句を言い続けてるルナを宥めながら、僕は今日何度目かの溜息を吐いた。

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

―――――IS学園、最下層。

地下数百m、深く昏いその場所には、今は誰もいない。

しかしそこには明かりがあり、大小21の石造りの人面が闇の中で浮き上がっている。

それは博物館の彫刻のようにも見えて、その実デスマスクのようにも見える。

 

 

そしてそれは顔では無く、人の顔の形をした巨大なスクリーンである。

彫刻でも無ければ、デスマスクでも無い。

選挙の結果で顔ぶれが変わる首脳会議とは異なり、常設にして真なる「IS委員会」―――――。

人面の形をした壁の・・・スクリーンの向こう側にいるのは、そう言う人間達だった。

 

 

1の顔が言う。

 

 

『間違いは無いのか』

『そう、間違いは無い』

『では、ついにその時が来たと言うのか』

 

 

1の顔の言葉に2の顔が答え、3の顔が受ける。

 

 

『時が来た。それは喜ばしいことだ』

『左様。しかし本当に大丈夫なのか、未だに我らはISコアの生産方法を知らない』

『彼の者の姉妹は我らの掌中にある』

『肯定、しかしその姉妹はコアの製造方法を知っているのか』

 

 

4の顔が歓喜し、5の顔が疑問を呈する。

6の顔が疑問に応じ、7の顔が懸念を表する。

 

 

『むしろコアなど増えずとも良し』

『賛同する、軍需産業の再生こそが急務』

『対IS兵器の製造も進んでいる。もはや彼の者の人形の時代は終わる』

 

 

8の顔が断言し、9の顔がそれに賛同し、10の顔が補足する。

 

 

『むしろコアの数が限られていればこそ、我らの調整も意味を成す』

『彼の者と言う不確実性を残すことの方が、我らにとっての害悪』

 

 

11の顔が主張し、12の顔が吐き捨てる。

 

 

『では、彼の者はどこにいるのか』

『伊豆大島東方、日本海溝の最深部に拠点を構えている。姉妹と連絡を取ったのが仇となったな』

『すでに訓練を終えた艦隊を動かしている』

『むしろこのためにこそ、日本に艦隊を集めたと言える』

 

 

13の顔が問い、14の顔が報告する。

15の顔が状況を告げ、16の顔が真意を告げる。

 

 

『では始めよう』

『うむ、始めよう』

『我らは今日こそ、独立する』

『そして、彼の狂人から世界を解き放つのだ』

 

 

17の顔が始まりを告げ、18の顔が首肯する。

19の顔が決意を述べ、20の顔が宣言する。

そして。

 

 

『世界をあるべき姿に戻し・・・篠ノ之束と言う呪縛から、我らはついに解放されるのだ』

 

 

21の顔が、万感の想いを込めて呟いた。

そこには、長きに渡って地下に潜り続けた者の諦観に近い感情が込められていた・・・。

 




今回の新登場キャラクター:
ルナ・デュノア・・・蜂蜜の雫様提案。
(フランス代表候補生、デュノア本妻の娘)。
白川 暁陽・・・フィー様提案。
(日本代表候補生、専用機「八咫烏」)。
ありがとうございます。

登場「こんなこともあろうかと!」
煙々羅様提案。
マジックハンド「伸び~るハンド」
ありがとうございます。


ここで一応、オリキャラのリストを載せますね。
投稿者名は、今回は記載しませんので、ご了承ください。
では、どうぞ。


アメリカ関係者:
ジーナ・ワトソン(代表・専用機「金の福音」)。
エリス・シール(代表候補・専用機「タイニー・ウィッチ」)。

欧州関係者:
アデリタ・ポルティージョ・ラザロ(スペイン)
・・・代表・専用機「ラファール・リヴァイヴ・カスタムSS」。
レディア・アルミス(イタリア)
・・・代表・専用機「テンペスタⅡオメガ」。
ルナ・デュノア(フランス)
・・・代表候補・専用機「???」。
アルトゥール・カスティーヤ・メネセス(ポルトガル)
・・・代表候補・専用機「ベルナルディーノ」。

豪州関係者:
ソフィー・アーノルド(代表・専用機「ヴィクトリア」)
アイシャ・ブライト(代表・専用機「スカイ・ガーディアン アイシャカスタム」)

日本関係者:
立道雪音(代表候補・専用機「雷刃」)
白川暁陽(代表候補・専用機「八咫烏」)

学園関係者:
ヒルダ・キャロル・シンフィールド(化学教師・アメリカ出身)。
ミランダ・オニール(理科教師・カナダ出身)
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