薪の王は機械の世界で何を見る   作:氷那

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インフルフルフル。
インフルエンザに感染しました。

今回のは物凄い感染速度らしいので気を付けてください。


なんだかイケナイ部分がありますが、(うわっ。 っと思いましたらすっ飛ばして下さいです。


王は、予想だにしない出来事に目を見開く。

私一人であればこのまま先に進むのだが、今回はウサギ耳がいる。

さらに、ひたすらにタコ殴りされていたウサギ耳の疲労はかなりのものだろう。

一度天空要塞に戻って体調を万全まで戻してから次へと進むことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「毎回こんなのとか、束さんちょっと心がぽっきんアイス並に歪に折れちゃいそうなんだけど」

 

_____まともな戦闘をしていないのにそれでは今後碌なことにならんぞ。しっかりした戦闘経験のないウサギ耳は亡者にすら劣る。どうやらもっと厳しい訓練内容にしなくてはいけないようだな。今すぐ訓練場に行くぞ。

 

「ちょちょちょ、まっ、まって!?もう限界!限界だから!これ以上は束さん壊れちゃうからぁ!」

 

だらしのないものだ。実際に今回の根源内でウサギ耳がしたのは、亡者数人の撃破と狂化犬の撃破くらい、及第点は大ヒルの弱点を理解した上での攻撃と、速やかに殲滅する行動力。

あれは本当に素晴らしいものだった。

大ヒルの酸をくらって服が溶けるという怪現象が起きていたが......まぁ気にしない様にしようか。

 

「じゃあ束さんは汗を流してくるよー...........覗かないでね?」

 

_____お前は私に何を期待しているのだ?

 

「ふっふっふ.....なんでもないよ~」

 

ウサギ耳は何かを含んだ意味深な顔のまま、部屋の外に消えて行った。

私も今日はなんだか疲れてしまった。肉体的な疲労はエストによって消えて行ったが、精神的な疲労は簡単には消えない。

ウサギ耳によって割り当てられた部屋で少し休むとしよう。

 

迷路のようになっている廊下を通り、ようやく自分の部屋を見つけた。

普段は軽く、しかし今回に限ってやけに重い扉を開き、ベットへと気絶したように倒れこむ。

この部屋に入った時点で甲冑は脱ぎ、ウサギ耳の支給してくれた服を着ているせいか、ベットの肌触りが直に感じられる。

 

絹のように滑らかな感触は、私が手を放すことを許してはくれない。

指から伝わる温度は温かく、まるでこの体を包んでくれているように錯覚してしまう。

耳に伝わる鼓動は、まるで生きているかのような.........鼓動....?

 

謎の寒気を感じ勢いよく体を跳ね起こした私は、今起きた現状を確認する。眠気なんぞは掻き消えてしまった。

 

「兄さん......私の........その.......どうでした.......?」

 

_____娘?......ひょっとしなくても混沌の娘.....だよな........?

 

「私...です....兄さん......」

 

_____蜘蛛の体は一体どこにやった......いや、それ以前にどうしてここに....。

 

「私にもわかりません......姉さんと話していたらいつの間にか.....ここに...」

 

_____クラーグはどこにいるか見当はつくか?

 

「姉さんなら...ちょっと周りを見てくるってどこかへ....」

 

あの姉は一体何を考えているのだろうか。

こんなにもか弱い娘を置いてどこかに行くなど......自分が来なかったらどうなったことやら。

そもそもあの大きさでここの扉をどう通ったのだ........。ええい、後で考えよう。

まぁ、どちらにせよこの場所でその『なにかしら』が起きることはないだろうが。

 

「むっ?なんだここは.......。やけに狭いし湿気がひどい.....湯気のせいで碌に前が見えん」

 

「きゃぁぁぁぁぁああぁぁああ!!お、女の人の声!?おばっ、おおおおおばっ....け......って、クラーグさん!?」

 

「んん?あのときのウサギではないか。それにしても服の上からではよくわからなかったが、なかなかにいい体つきではないか」

 

「ちょっ、見るな触るな近づくな!はやく出てってください!!」

 

「よいではないか、よいではないか」

 

「昔の時代劇じゃないんだから早く!」

 

.............何かしらがとても非常にまずいタイミングで起きたようだな.....。

思わず頭を抱えた私を、きっと誰も咎めないだろう。

 

「なんでこんなに狭い空間なのに当たんないの!?」

 

「それは貴様の修行不足だ。ほれほれ」

 

「ひっ...こんのぉ....どこ触ってんのよ変態!」

 

「ならば私の攻撃を避ければいいではないか」

 

「後ろから組み付くのは反則でしょ!?.....や、やめ....やめっ...」

 

「まさしくウサギよな....。この羞恥と恐怖に震える姿は紛れもなくウサギそのもの」

 

もしかして、これは私が止めに行かなくてはならないのだろうか。

厄介だ....そしてとてつもなく面倒だ。

確か浴室は数室隣のはずだが、何故ここまで聞こえる。

幾らなんでも会話がはっきりと聞こえすぎている......クラーグめ、またなにかやらかしたのか。

 

「実はちょっとした魔法を使っていてな?音送りというのだが、これは一瞬しか音が飛ばせない。だが間髪入れずに使用すれば滑らかに聞こえるのだよ」

 

「なんでその話を今しt..........はっ、まさか!」

 

「そのまさかだ。この会話はすべてあの不死者のところに飛んでいる。さっきまでの全ての会話は奴に聞こえているはずだ」

 

「~~~~~ッッッ!!忘れろこの変態!少しでも覚えてたらただじゃ済まさないんだから!!」

 

_____いったい私にどうしろというのか。音送りを防ぐ方法なんぞ知らぬし、そもそも記憶の改鋳なぞ出来るわけがない。

 

 

 

頭部に強烈な衝撃を入れれば話は別だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

あのまま向こうにいっていた場合、聞こえていたと判断されそうなためここで待機した。

その間に蜘蛛姫の現状を確認することとしよう。

 

1.下半身の蜘蛛の体が消えているということについて。私が浄化したのは病の膿と病そのものだったはずだが、なぜにイザリスの炎によって変化した体も治っているのだろうか。可能性にすぎないが、竜頭石と竜体石のようなものだと仮定すれば何となく説明はつくのではないだろうか。あれは一度死ぬことによってソウルが再構築されて元の肉体へと戻るが、蜘蛛姫も同じように溢れるほどの人間性を手に入れたため、『人』としてのソウルが蜘蛛の体を侵蝕していたのではないかと考える。死んだわけではないが、大量のソウルが侵蝕していた蜘蛛の体を『人体として』再構築したのではないだろうか。

 

2.なぜここにいるのか。これについては正直よくわからない。蜘蛛姫も理由が分からなかったため、この問題についてはあの二人が帰ってきてからにしようと思う。

 

 

二人で首をひねって考えていると、部屋の扉が乱暴に開かれる。

 

「 く た ば れ 」

 

_____不意打ちがしたいなら扉は静かに開けるのだな。

 

問答無用で飛び蹴りをかましてきたウサギ耳を躱して首を掴み、近くにあったハンガーで宙に吊るす。

ナニカ喚いているが、あの狭い空間で攻撃を与えられなかったウサギ耳はしばらくこのままでいてもらおう。

 

「不死者よ、さっきぶりよな」

 

_____ああ、そうだな......しかし、何故ここにいるのかクラーグは見当つかぬのか。

 

「あ、いやそのだな......いや、なんでもない。しいて言うならば、妹と話していたら謎の光に包まれてここにいたということだけだ」

 

_____前半の言葉の濁しようが怪しいが、本人の言うことだからなそういうことにしておこう。

 

「こら!束さんをここから降ろしなさいよ!てかここは私の家だっての!!」

 

クラーグも蜘蛛の体が無くなっている。

どういうことだ?混沌の娘は確かに人間性に囲まれていたが、クラーグは違った。なぜだ?これでは混沌の娘で立った仮説が立たないではないか。

今更だが、二人ともちゃんとズボンを履いているから安心したまえ。

上を着ないのはなにかしらのプライドか何かなのだろうか。

 

「ふっ......ほれ、そこは愛の力ってものだよ」

 

_____私の心中を覗き見たことは不問にするが........いやはやどうして家族愛とは素晴らしいものだな。イザリスの炎を跳ねのけるとは。

 

勝ち誇ったクラーグの顔が何故か曇ってしまった。

なんだろう.....そうなんだが、違うそうじゃないといった感じの雰囲気が伝わってくる。

どことなくカナシそうな顔しているのだが.......私はなにかしてしまったのだろうか。

 

「気にするな.......いや、そういう奴だとは分かってはいたが、こう、なんというか.....クルものがあるな...うん」

 

「姉さん.......泣かないで......」

 

「大丈夫だ妹よ、心配させたな」

 

「あんたらホントに大丈夫?束さんがなんか作ってあげるけど......」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

「.........そういうなら........まぁいいか」

 

一瞬物凄く不安になったのだが、まあいいだろう。

聞かなかったことにしておくとするか。

 

 

こうして、現状の理解と今後についての話し合いは続いた。

やがて会話は終わり、ウサギ耳は二人を彼女ら用にと与えた部屋に連れて帰って行ったが、私には一つだけ.....心に引っ掛かっていることがある。

混沌の娘とクラーグは、謎の光に包まれてこの空中移動要塞に飛ばされた。

なら、彼女は......。

 

師匠は、クラーナ師匠はどこにいるのだろうか。

クラーグ曰く、光に包まれるその直前に、黒金糸のローブ姿の何者かがこちらを見ていたと言っていた。

そして、何かを呟いていた、とも。

 

黒金糸のローブとは、彼女の来ていたあのローブのことのはずだ。

では彼女が二人をここに飛ばしたのだろうか。

そんな至近距離にいたのなら、彼女もここに......もしくは付近にいるのではないか。

考えれば考えるほど不安になって、それ以上に心配になってくる。

師匠は自らの妹たちに対して顔向けできないと、私は卑怯者なんだと言っていた。

そんな師匠が........大丈夫なんだろうか.......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その前に、ドアの隙間からこっちをうかがってる蜘蛛姫をどうにかするとしようか。

 

 

 

む?真っ暗な廊下をクラーグなしでどうやってきた。

というよりクラーグはどうした。

 

む?鼓動とソウルで来た?さっき触った責任?

すまない、本当にすまない。だから私のベットに当然のように潜り込まないでほしいのだが。

 

ウサギ耳を襲撃しにいった?南無三、哀れウサギは蜘蛛に食べられてしまった。

明日顔を合わせたら、馬鹿!ウカツ!かショッギョムッジョとでも言ってやろう。

つくづく、あの銀騎士の教えてくれる言葉は利便性に長けているものだ。

 

 

.......本当に蜘蛛姫は盲目なのか?梟より暗闇が見えてるような気がするんだが......。

因みに瞼は開いていないから、本当に見えていないのだろうけど。

 

どこかで、女の悲鳴と物が倒れるような音がする。

時々艶やかな声がはっきりと聞こえてくるが、私は何も聞いていない。

そう聞いていないのだ、そうしないといけない気がするのだ。

音送りなんて知らない。知らないッたら知らない。

 

.........何故、耳を押さえた手を超えて脳に直接聞こえてくるのか。

直接脳内に!?という電波も拾った。ん?電波とはなんだ?

 

先に寝てしまった蜘蛛姫の髪を優しく撫で、私はソファーというのに寝転び目を瞑る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありのまま今起こっていることを話そう。

 

ソファーで寝たはずなんだが、朝起きたらベットの上で蜘蛛姫を腕の中に抱いて寝ていた。

何を言っているか分からないと思うが、私自身何を言っているのか分からない。

固有時結界だとか洗脳支配だとかそんな軟なものでは断じてない。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わってしまった気がする。

顔を熟れたリンゴのように赤く染めながら恥じらう蜘蛛姫は、とても愛らしかったというのをここに追記しておこう。

 

 

ついでと言ってはなんだが、顔を真っ赤にしたどこぞのウサギが、朝から無実な灰をその日一日中追いかけまわすという出来事があった。




スランプ?スランプ、スランプ。
スランプだぁ.....。
真面目な文章がかけない。前からそうだろとか言ってはいけない。

突然ですが、インフル感染中に見舞いに来てくれた友人たちがいたんです。
俺らに移せばお前も元気になるだろ、なぁにインフルなんぞにゃ負けんよ!って。
不覚にもかっこいいとか思ってしまった。

夕方まで一緒にいてくれて、最後の会話が、

「ここらへんに、うまいラーメン屋の屋台が来てるらしんだよ」
「ほう!じゃあ後で一緒に行こうぜ!」

って感じなんですが、そのことを兄に言ったらなぜか無言でDVD持ってきて、見せてきたんです。
見たら (うわっ。 ってなったんで逃げようとしたら、一瞬で亀甲縛りにされて全部見させられました。無修正でした。顔背けたらスマホ六台並べて全方向から流してきました。眼を瞑れば耳元で恥ずかしかった記憶を言われ続けました。

.........すまぬ友よ、私はそこには行けそうにない。
なんかやられそうだから。私はまだ人として死にたくないんだ。
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