薪の王は機械の世界で何を見る   作:氷那

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うぇい!(挨拶

日々過ごすたびに広がっていく投稿感覚。
同じく広がっていくフレンズ。

うわーい!すごーい!たーのしー!
七話に感動したでござるよ、うっ......。

君は言葉を遺すのが得意なフレンズなんだね!

すいません(純粋


王は、強者の卵を見守り蜘蛛の意思に心荒れる。

クラーグ放心事件から時は立ち、うさぎ耳情報でIS学園で問題が起きたらしい。

どういうわけかオリハラ(弟)が問題の中心人物のようだ。うさぎ耳には穏やかで爽やかな性格の人物だと伝えられていたこともあって柄にもなく驚いてしまった。

 

詳しく聞くと、クラスの代表を決める話し合い中に一人の女がとある言葉を放ったようで、ニッポンを馬鹿にされたオリハラ(弟)が言葉を放った女に反論し、結果醜い口喧嘩のようになってしまい、見かねたオリハラ(姉)が互いに決闘を行って、ついでにクラス代表にするということでその場を収めたらしい。

さっさとその場で殺し合えばすぐに終わるだろうに......。どちらが上かが目に見えて理解でき、刃を交えたことでお互いの思考を大まかに把握できる。同時に頭の回転のよさもわかるのだから一石二鳥ではないか。

 

うさぎ耳にそう提案したらあきれた目で見られてしまった。

 

どうやらうさぎ耳は、そのクラス代表戦で自作のゴーレムを出張らせ、向こう側の簡単な戦力と対応力を図りに行く計画を立てていた。

私にはそれを自分の目で見てくるように言われた。

この学園の人間は、才能と実力を兼ね備えた者たちが集ういわゆる訓練場のようなもので、ここの奴らを基準にデータを作り、自分の戦闘スタイルをカスタマイズすることが第一優先だという。

 

第二には箒という妹が心配だから、様子を見てきてほしいというのだ。

うさぎ耳曰く、自分は妹に嫌われているから顔を合わせられない。

              ↓

ならば、自分と面識があってなおかつ初対面の人間が好ましい。

              ↓

ちょうどいいところに面識があって初対面の人間(?)がいるではないか。

              ↓

ゴー、王様ゴー!マイエンジェル箒たんの様子を探ってくるのだ!

 

へとつながった。

 

あまりにも杜撰で穴だらけなこの作戦が頭に来たため、ちょうど部屋に来たクラーグに連れて行ってもらった。

ナニがおきたのかは、あの二人だけが知るところである。

 

数時間後、気絶しているウサギ耳を蜘蛛姫が膝枕していた。

目が見えないないのにどうやって器用にも頭をひざに乗せているのかとか、私にもやってもらえるだろうかとか、うさぎ耳が起きたら即訓練再開してやるとかどす黒い感情が心に満ちるのを無視して、ゴーレムの背に乗る。

 

うさぎ耳が「あの訓練だけはマジで勘弁してくださいお願いしますなんでもしまs(ry」と涙目で懇願してきたので、蜘蛛姫の膝枕を対価に要件を呑んだ。

蜘蛛姫の許可を得たうさぎ耳は、嬉々とした顔で私に言う。

 

「さぁそらの旅へと逝ってらっしゃい!大丈夫死にゃしないさ!!!」

 

私がすぐさま膝枕から添い寝へと条件を変更するのは自明の理である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また蜘蛛姫から許可を取ってくるまでに数日かかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際に私が空を飛ぶ羽目になったのはクラス対抗戦の時であったが、空からの景色は格別なものであった。

はるか高みにある雲を超えるなど、アノール・ロンドや古龍の頂、最初の火の炉くらいのものだ。

IS学園にたどり着くまで、風圧に押されている体をもち直して景色を眺め続けた。

 

やっと着いたかと思えば一瞬で感づかれ集中放火の鉛玉のプレゼント。

不死者に『死』を贈ろうなど片腹痛いことである。

全裸の変態のような軌道を描いて動くゴーレムは、上にいるはずの私への考慮を完全に忘れて避けていく。

蛇のようにうねりを加えながら飛んでバレルロールなどすれば私がその場に留まれるはずもなく、ちょうどオリハラ(弟)と赤い機体を操り駆ける女のところへと落ちてしまった。

 

 

 

 

 

――――――この高さはアウトだと、悟ったように考えながら。

 

 

 

 

 

 

ステージにはってあった障壁らしき何かをたたっきりながら侵入すれば、目にも止まらない速度で地面に衝突した。

盛大に崩れた地面の白い粉をまきたてつつ、0コンマ数ミリほどだった体力をエストで回復させる。

とっさに装備した銀猫の指輪を無効化するとはいったいどんな高さから落ちたというのだろうか。

いつもならば次元のはざまに飲まれて篝火に戻されるのだが......。

 

 

ふむ、考えたくもないな。

 

 

「なっ、なんだってんだ!?」

「まったく、一々喚くのやめなさいよ一夏...。そんなんだから.......んん....」

「ちょっと待てよ鈴。そのあとに何が続くってんだよ。よくも酷く気になるところで切りやがって」

「あら、知りたいなら力ずくで聞き出せばいいじゃない?」

 

未だ空舞う砂埃をさっき装備したロングソードで薙ぎ払えば、なにやら警戒した様子のオリハラ(弟)と赤い機体の女子。

二人はゴーレムなど目に入らないのか、私から一向に目を離さない。

そもそもゴーレムが二人の相手をして私が遠くから見ているという作戦だったはずだが、いつの間にか立場が逆転しているではないか。

空から帰ってくる様子のないゴーレム。

あ奴はあれか、へたれなのか。空に舞いあがったっきり帰ってこない空の王者(笑)なのか。

 

まぁいい。とりあえずは様子を見ようか。

私が居眠りでもするかのようにゆっくりとその場に座れば、遠目でも分かるほどに憤慨している女子とそれを必死に宥める青年の姿。

 

「あいつ....イレギュラーだか正体不明だか知らないけど、この私の前でそんな格好するなんていい度胸じゃないの?ええ?今すぐぶん殴ってやるわ!」

「ちょっ!落ち着けって鈴!何か策があるかもしれないだろ!?」

「しったこっちゃないわ!そんなもの立てさせる前に潰せればいいんだもの!」

「お前はこの数年でなんでそこまで脳筋になっちまったんだよ.....」

 

女子は青筋を立ててこちらを指さしながら青年にどなっているが、何故その怒りを俺にぶつけるのかとでも言いたげな青年が、またもや怒鳴る。

素人かと思い、直撃コースで投げナイフを投げれば、女子が青年を押し飛ばして防いだ。

どうやら女子のほうは、投げナイフの風を切る音に反応して行動できるほどには、訓練されているらしい。

青年はまだまだ。まだ目を白黒させているし、完全には防げなかったのだろう女子から出る赤い命の水を見て、幽かに怯えが混じっているように見える。

 

女子はそんな青年を無視して私に正面から突っ込んできた。

 

「はぁぁあああああああ!!」

 

飛矢以上の速度で迫ったかと思いきや、手にもつカトラスのような刃の付いた槍を振り回してきた。

その槍は、中心が体幹からはずれないギリギリの位置を人間の動かせる限界の速度で振られている。

私の退路を防ぐかのように振るわれたそれは、私から発せられた衝撃波によって防がれた。

 

神秘・神の怒り

 

ぶつかった標的に僅かなダメージを与え、遠くへとノックバックさせる効果を持つ。

狭い場所や崖が近いときは、闇霊白霊関係なく使っていたえげつないものでもある。

 

「くっ!...きゃっ!!」

 

比較的小柄なその女子は予想以上に吹き飛ばされ、壁にぶつかる。

 

「鈴!」

 

ここまで狂っている衝撃波は無かったはずだがと、喰らったことがある経験者として純粋に驚愕していると、またもや新しい驚愕が私にもたなされる。

 

嵌め技を喰らう時のような嫌な気配が私を包み、とっさに飛びのいた途端に、見えない何かが地面を抉った。

 

「嘘っ!?初見で私の衝撃砲を避けた!?」

 

寒気がするたびに飛んでくるそれは、球形でまっすぐ飛んでくる。

空気を抉るように飛来するためか、独特の音と共にやってくるようだ。

次第に慣れてきた私は月光の大剣を装備し、初めて陥った状況に戸惑っているのか硬直した隙に斬撃を飛ばす。

慌てて意識を戻して上にはじいた女子は、しかしその勢いを完全に受け流すことはできず。

背中から盛大に体勢を崩して地面にドサリと倒れこむ。

 

「くぅぅぅっ....なんて重みのある一撃!しかも剣そのものからじゃなくて剣圧をただ飛ばしただけでこの威力!!一体何者なのよ!?」

 

無防備にさらされる腹に容赦なく上段切りを叩き込めば、なにかバリアのようなものに阻まれてしまった。

 

恐らくこれが、ウサギ耳の言っていた絶対防御とやらなのだろう。

確かにある程度の攻撃は防げそうだが、一撃必殺的な攻撃(狼騎士の大剣・煙の特大剣)には突破されてしまうだろう。

 

実に面白い仕組みだ.......全部ばらばらにして調べてみたい.......。

 

何を悟ったか自分の体を抱きしめるように下がる女子を見て、何か勘違いされたことは間違いないと確信した。

とにもかくにも声を交さねばと近寄れば、青年が前に立ちはだかり得物を構える始末。

 

再起動までが遅いぞオリハラ(弟)よ.....。お主が再起動するまでに百八式ほど倒す方法が思いついたわ。

ウサギ耳が言うより強くない.....というよりは、実戦向けな戦闘が出来ていないこやつらは、本当に強者の卵という奴なのだろう。

動きがぎこちないことや、目が私だけに釘付けになってしまっていること。

     

それに、『たかが剣圧が飛んできただけ』でここまで怯えてしまってはどうしようもない。

私ではない本物の究極を手に持つ者達は、剣圧どころか炎や光の柱まで飛ばしてくるものもいる。

 

どこぞの兄王は、『エクスカリバーァァァァァァ―――ッッ!!!』などとサイン蝋石で書いて極光の波をお見舞いしてくれた。

範囲が大きすぎて避けられなかったのと、(あまりにも体の線が細いのと、声が女性よりだっため彼女と呼んでしまったことに)激怒した弟の方が、『その心臓(ソウル)貰い受ける!ゲイ・ボルクッッ!!』などと叫びながら魔術で作った槍を投擲。

空気の壁を貫く勢いで飛んできたそれは、一瞬にして私の心臓(があったところ)を貫き、あっという間に体力を削り切って次の瞬間にはゆらりと燃える篝火。

 

内心で貴公ら一体何者なのだ.......と考え込んだのは記憶に新しい。

 

考え込んで動きが止まった私を警戒したのか、二人が後方に跳躍して距離を取る。

そういえば先ほどから扉の隙間を使って覗いている女子がいるのだが、もしやそ奴が箒たん(?)なのだろうか。

ソウルの揺らぎもなし、心拍数にも乱れはなく、呼吸も落ち着いていて目もよく見えているようだ。

これで、ウサギ耳から頼まれていたまいえんじぇる箒たんとやらの健康調査(すでに違う)も終わった。

 

長居は無用。とてもよくない剣士のような、重心が全くぶれていないのにもかかわらず高速で迫ってくるナニカから逃げるように螺旋剣のかけらにソウルを捧げて帰還する。

篝火の前に待ち構えていたウサギ耳に恐怖を感じつつ、結果を報告。

二人としか交戦できなかったが、どちらもまだ未熟であり血を見ただけで腕がすくむようでは強くなれそうにはないというのと、逆にそれを克服できた場合の利益は計り知れないということ。

まいえんじぇる箒たんとやらはソウルを見る限り健全な生活を送っていると思われること。

 

 

こんなもので納得してしまったウサギ耳だが、最近様子がおかしい。

朝早く目が覚めたかと思いきや、訓練室にて愛刀の物干し竿で素振りを開始。

挙句のはてには、最近導入したシュミレーションシステムとやらを使って仮想対戦までし始めたのだ。

 

こやつが自ら鍛え始めるときは嵐の境目、近いうちに面倒なことになりそうだ。

主になぜかてろりすと扱いされ、れーだーとやらで追われたり、どこぞの世界の狂信者に襲われたり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、あまりにも素晴らしい快晴のために散歩をしてみようと考えた。

人気のないところで地上に降り、しばし観光でもしようと。

そんな私の朗らかに迎える筈の一日は.........。

 

「あん?....なっなっ、て、てめぇ!あんときの!!」

「」

 

いつか対峙した蜘蛛の心を持つ者に妨害された。

雲一つなく青く澄み渡っていた心の空は、この瞬間を持ってあの大きな鐘を鳴らした時のように曇り吹き荒れすさみ始めていた。

 

 

 

 




やっとこさクラス代表戦。しかもゴーレム乱入の。
遅すぎる?そうだね、プロテインだね(白目

私めはアニメを少々と他の著者様の二次小説にてISの知識を保管しているです。
矛盾があればいってくだせぇ。

俺の嫁はこんなのじゃねぇ! ざっけんなてめぇムッコロスゾという方は、ご意見よろしくお願いします。
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