このチョロイ子に祝福を!   作:隔離場

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昨日の雨で無事風邪をひきました。
学校には行きましたが。

ストーリーの後半の展開を変更しました


12話 チョロイ子とキャベツ

「おい、緊急クエストってなんなんだ?モンスターが街に襲撃に来たのか?」

 

 冒険者ギルドからの一斉招集からほんの少し経った頃、カズマさんが不安そうな顔をしながら私と同じような疑問を皆さんに問いかけます。

 そんな顔しなくても、(ほかの冒険者含む)皆さんへの攻撃ならある程度までなら妨害できるので大丈夫ですよ。

 

 そんなカズマさんの疑問に答えたのは嬉々とした表情のダクネスさんでした。

 

「…ん。たぶんキャベツの収穫だろう。もうそろそろ収穫の時期だしな」

 

………。

 

 その後カズマさんはめぐみんさんとダクネスさんに「モンスターの名前か何かか?」とさらに質問しますが、「緑色の丸いやつです。食べられる物です」「噛むとシャキシャキする歯ごたえの、美味しい野菜のことだ」と、おそらく私とカズマさんが考えているキャベツと全く同じ物の特徴を挙げます。

 

「あの、アクアさん?この世界のキャベツは、ギルドから緊急招集がかかるほど凶暴なものなのですか?」

 

「え?カズマはともかくクレールはなんで知らないの?…まぁいいわ。ええっと、この世界のキャベツは………」

 

 仮にも世界を管理する女神の片割れのアクアさんに聞いてみると、かなり不思議そうにされました。あれ?言いませんでしたっけ?

 

 これからアクアさんの解説(ひとこと)が始まろうという時、ギルド職員の女性が建物内にいる冒険者たちに大きな声で説明を始めました。

 

「皆さん!急なお呼び出しですいません!もう気づいている方も多いと思いますが、キャベツの収穫の時期がきました!今年は出来がいいため一玉一万での買い取りになります!すでに街の住民は避難させて頂いてます!くれぐれもキャベツに逆襲されて怪我を負うことのないようにお願いします!なお、人数が人数、額が額なので、報酬の支払いは後日まとめてとなります!」

 

 逆襲?え、今逆襲っていいました?ここのキャベツは攻撃してくるのですか?いえ、皆さん。ウォオオオオ!って、歓声挙げてる場合ですか?

 

 

 そんな感じでちょっと私にはわからない盛り上がりが目の前で起きているのですが、アクアさんが先ほど遮られた言葉に続けるように言いました。

「この世界のキャベツは飛ぶわ。味が濃縮されて収穫の時期が近づくと、食べられてたまるかとばかりに。」

 

「「俺(私)、もう馬小屋に帰って寝てもいいかな(いいですか)?」

 

 この世界のキャベツはいろいろとおかしい気がします。

 

 私と同じようなことを言ったカズマさんは気乗りしない様子ではありますが、キャベツの収穫に行くようです。…しょうがないなぁ…………。

 

 

◇このすばぁ…(CV:若本規夫)

 

 

 

 キャベツの収穫の収穫自体は簡単に終わりました。今はギルド内で出されたキャベツ炒めを食べているのですが、これが思った以上に美味しいんです。

 カズマさんもキャベツ炒めの美味しさに目を剥いているようです。「納得いかねぇ」という言葉が漏れていました。

 

 アクアさんたちはキャベツ収穫時のお互いの健闘を称えあっているようです。

 

「しっかし、やるわねダクネス!あなた、さすがクルセイダーね!あの鉄壁の守りには流石のキャベツも攻めあぐめていたわ.」

 

「いや、私など、ただ固いだけの女だ。その点、めぐみんは——――—―」

など、自分以外を褒め称えているようです。

 

 私はとりあえずカズマさんの近くに座って、キャベツを食べているのですが、とあることを思い出しました。

 

「あの、カズマさん?少しいいですか?」

 

「別にいいけど…どうしたんだ?」

 

「いえ、大したことではないのですが、アクアさんって私が異世界から来たこと、知らないんでしょうか?」

 

「あっ。伝えんの忘れてた。今度言っとくよ」

 

 カズマさんは本当に忘れていたようです。別にかまいませんよ~。

 

 

 

 ここでアクアさんたちの話は私たち、特にカズマさんの話題になったようです。

 

「そうそう、私より、カズマとクレールの活躍のほうが目覚ましかったです。魔力を使い果たした私を素早く回収して背負って帰ってくれました」

 

 そんなこともありましたね。そういばキャベツに爆裂魔法って大丈夫なんでしょうか?粉々になったりしないんでしょうか?

 

「……ん、そうだな、特に私がキャベツやモンスターに囲まれ、袋叩きにされているときも、カズマは颯爽と現れ、襲い来るキャベツたちを回収していってくれた。助かった、礼を言う」

 

「カズマ……。私の名においてあなたに【華麗なるキャベツ泥棒】の称号を授けてあげるわ」

 

「やかましいわ!そんな称号で俺を呼んだら引っ叩くぞ!……あぁもう、どうしてこうなった!」

 

 カズマさんは頭を抱えてテーブルに突っ伏してしまいました。疲れたのでしょうか?

 

「では、名はダクネス。職業はクルセイダーだ。一応両手剣を使ってはいるが、戦力としては期待しないでくれ。なにせ、不器用すぎて攻撃がほとんどあたらん。だが、壁になるのは大得意だ。よろしく頼む」

 

 仲間が、一人増えました。

 

 私はダクネスさんに「よろしくお願いしますね」と言って、握手をしましたが、カズマさんはいまだに納得していないようです。

 

 後で胃薬とか渡したほうがいいんでしょうか?




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