というか雑。
『…これはまた、面白そうなことをしているじゃないか。クレール』
『どうも、お久しぶりです。ヴォルフさん』
"動物の王"における最高実力者、ヴォルフさん。高い知能と戦闘能力、統率力を駆使して群れを守る狼のリーダーです。今回は小規模な編成でこっちに来たみたいですね。
カズマさんはヴォルフさんの姿を見て嬉しそうにしていますが、ダクネスさんとめぐみんさんは石になったように動かなくなってしましました。
『それで?今度はどんな用事だ?見たところ、敵はいないようだが』
『今回はヴォルフさんにぜひ会ってみたいという方がいまして』
『そうか。……そこの少年か?』
『あ、はい。どうも、初めまして、サトウカズマといいます』
『……ふむ。』
軽く呟いたヴォルフさんはカズマさんの目をじっと見つめ始めます。カズマさんはいきなり見られて動揺しているみたいですけど、私も初対面でやられて結構焦りました。何をしているかというと、ヴォルフさんが持つ特殊なスキル、【魔眼】の効果で潜在能力や魔法属性の適性を鑑定しているんだとか。
『少年・・・カズマと言ったか、君の成長は未知数だな。魔法適正こそ低いが、無いというわけではない、身体能力は平均、精神力も人並みだ。だが幸運の値が人といういう域を軽く超えている。もう運だけでも生活できるかもしれん。それこそ運が良ければもっと面白い魔法の使用可能範囲が広くなるかもな』
『は、はぁ…』
「カズマ、クレール、一体何を話しているんです?私たちが理解できない言語で会話するのはやめてください。」
「は?……あ、そうか。お前らはスキル取ってないのか…。…俺の潜在能力とかを鑑定してくれたみたいだぞ?」
それを聞いためぐみんさんは「なら我の潜在能力を聞いてみるがいい!」みたいなことを言い始めたので、聞いてみました。ついでにダクネスさんとアクアさんのも。
ver.めぐみんさん
『そこの少女か?……属性の適性が高いのは火と風。有数の魔力量ではあるが、クレール並みにはあと十数歩といった所か。まぁ、火と風属性の魔法を習得すれば相当の実力者になれるだろう。ただ……この少女から伝わってくるイメージが爆発系統の魔法のみだな。それしか使う気が無いように思える』
ver.ダクネスさん
『…これはまた…。…魔法の適性属性はほぼ無いな。ただ、身体能力と耐久力の高さを考えると、前衛職をやっているのだろう?このまま剣の腕が上がればこれもいい騎士になれるのではないか?本人にその気があれば、だが』
ver.アクアさん
『女神が檻に閉じこもって何をしているのかと思ったら、浄化中か。そうだな。身体能力、魔力量、魔法適正、どれも問題なしだ。あえて言うなら知力が低いな。これを放っておいたら、いつか被害を受けるぞ』
えっと、なんて伝えればいいんでしょう。特にアクアさんとか。…とりあえず皆さんに少しぼかしを加えて伝えましょう。
『こいつらが自分の欲望を優先するのは分かり切ってたからな。なんか対抗策を考えないと…。あ、じゃあクレールはどうなんだ?クレールの魔法適正とか、前と比べてどうなってるんだ?』
「私ですか…そんなに成長してないと思いますよ?」
「一応だよ、一応。知っておいて損はないだろう?」
「そうですか…」
『クレールか。…魔力量はまた増えてるな。全部防御に回せば
『そうですか。ありがとうございます』
『いや、いい。それよりも、私の出番はこれだけか?』
『あー、はい、そうなりますね。カズマさんから何か要望が無ければ、そうなりますね』
『俺からも特にないな』
『そうか…残念だ』
ヴォルフさんは落ち込んだ様子で来た時とは逆再生していくように光の粒子になっていきます。
ほんと、大した用もなく呼び出してすいません…。