このチョロイ子に祝福を!   作:隔離場

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下書きで挑戦してはいるのですが、キャラ同士を会話させるのが難しいですね。

今回は別キャラ視点あります。


4話 チョロイ子とパーティ

Side:クレール

 あ、見つけました。冒険者ギルドの隅の方。水色の目立つ女性と緑色の服を着た男性ですね。

 ……なんか女性の方からブリガンティア様ほどではないものの、天界にいたときと同じ気配がするのですが…あの方が今回お願いしてきたという女神さまなんでしょうか?ん?でも、男性はどこかダイワ諸島国の出身者と同じ雰囲気がありますね……。よく分かりません。

 

『そういえば、聞き忘れていたことがある』

 

『なんでしょうか?』

 

『君はちゃんと自己紹介できるのか?』

 

『で、できますとも……』

 

 フォーゲルさん、流石にそれは傷つきますよ…。あれですよね?自己紹介っていうのは、相手の質問を待って受け答えしてれば自然に終わるものですよね?

 

『できるなら良いのだが、私との初対面の頃を考えるとな……』

 

『言わないでください……』

 

 かの有名な"動物の王"に会えて興奮しちゃってただけなんです。確かに自分でもあれはないと反省したほどの黒歴史を掘り起こさないでください。

 

『話しかけるまでがすごい勇気いるんですよね』

 

『そのざまでよく副神官長まで出世したものだ』

 

 すいません。黙ってください。今凄い集中してるんで。

 

「あのー、すいません……上級職ではないのですが……お話だけでもよろしいですか?」

 

 

 

Side:カズマ

 

「来ないな……」

「来ないわね……」

 

 パーティー募集の張り紙を出し、冒険者ギルドの隅のテーブルで待ち続けること半日以上が立ち、アクアにそろそろハードル下げようぜ、と言おうとしたとき、後ろから声をかけられた。

 

「あのー、すいません……上級職ではないのですが……お話だけでもよろしいですか?」

 

 話しかけてきた女性は見た感じ俺と同じくらいの年の女性で、緑の長髪が特徴的な肩に小鳥を乗せたシスターのような服の人だった。

 

 同意を求めてきた女性にいいよっと言おうとすると、

 

「なに?冷やかしなら他に行って頂戴!」

 

 開口一番に初対面の人に失礼なことを言い放つアクアをとりあえず殴っておく。

 この駄目神はやっと仲間になってくれそうな人になにいってんだ!話しかけてくる人すら少ないのに帰ってしまうぞ!

 ちらっと女性のほうを見ると、面白い人を見つけた、と言わんばかりの微笑みを浮かべながら視線に気づいたのか俺に「大丈夫ですよ」っと言ってきた。

 よかった、これで帰られたらもう誰も来ないかもしれないからな。

 

 とりあえず席に座ってもらい、自己紹介をしてもらった。

 

「私はクレール・フラシアと言います。上級職ではなく、()()()()()()()なんぞをやっております。基本的にどんな魔法でも使えるそうなのですが、私の得意な魔法は敵の攻撃を一部妨害する≪障壁魔法≫です」

 

 冒険者カードを差し出しながらそう言ってきた。

 

 最上級職ぅ!?偽造不可能らしい冒険者カードにはしっかりと賢者の二文字が。

 

「へー、障壁魔法なんて珍しいの使うのね。ところであなたの障壁魔法って、どの程度までなら妨害できるの?」

 

 アクアは全く動じることなくこっちも気になってた質問をする。

 

「そうですね、直径9kmくらいの隕石を障壁で砕いたことがあr「よし!これからよろしくお願いします!クレールさん!」…え?あっはいっ!」

 

こんな人材逃してたまるものか!たとえ冗談だったとしてもこんな美人を捨てるなんてもったいない!

 

「よろしいんですか!?」

 

「むしろこっちから頼みたいくらいです!」

 

「ちょっとカズマ!何勝手に…ムグッ!」

 

「すいません、ちょっと失礼します!」

 

 俺はこの期に及んでクレールさんのパーティー参加に反対しようとしているアクアの口をふさぎ、少し離れたところに連れていく。

 

 

 

Side:クレール

 

 あ、行ってしまいました……。どうなるんでしょう。男性の方は賛成と言ってくれたけど、女性の方は反対らしいので、まだ分かりませんが。

 

『で、結局のところ仲間はできたのか?』

 

『あ、今話してたんですが、反対していた女性を男性が連れていきました』

 

『なんだ、まだなのか?』

 

『面目ないです……』

 

あ、戻ってきましたか。女性の方が落ち込んでいるように見えます。

 

「お待たせしました、クレールさん。こちらは満場一致であなたをパーティー参加に歓迎します。俺はカズマ、そしてこっちが……」

 

「私はアクアよ!アクシズ教の御神体、女神アクアよ!さぁ頭が高いわよ!さぁ!私を崇めなさい!」

 

「よろしくお願いしますね。あとアクアさん、私はアクシズ教徒ではなく七大神信仰者ですので」

 

 私の言葉に酷く落ち込んだ様子のアクアさんは、見るに堪えないものでした。ですがここは譲れません。

 

 

 カズマさんたちと出会ってから約一時間、自分の不得意なことを補足説明したり、カズマさんのスキルについての質問に答えていました。あと、敬語で話されるとなんだか落ち着かないのでやめてもらいました。

 ついでに腕の傷もこの時に説明したのですが、「まぁ、聞いた感じ魔法専門の職業みたいだから、あんまり気に負う必要はないんじゃないか?」とのこと。

 

 今はカズマさんが住んでいた国の話を聞かせてもらっています。

 

「―――つまり、アニメというのは動く絵のようなものに声優と呼ばれる方々が声を当てたものなんですね?」

 

「そう!俺の住んでた国ではそんなアニメ文化の最先端に立っていたんです!」

 

「アニメ…見てみたいです」

 

「ま、そのアニメのせいでカズマは引きこもっちゃったんですけどね!プークスクス!」

 

「バッ、ひひひ引きこもってねえし!」

 

 そんな会話をしていると、小さな女の子の声がかかってきました。

 

「上級職の冒険者募集を見て来たのですが、ここで良いのでしょうか?」

 

 どことなく気怠げな、眠そうな赤い瞳。そしてその髪は黒くしっとりした質感の、肩口まで届くか届かないかの長さです。私たちに話しかけてきたのは、黒マントと黒いローブ、黒いブーツに杖を持ち、トンガリ帽子まで被った、これぞ魔法使い!といったの格好の少女でした。

 

 こういった世界で子供が働いているのは珍しいことではありません。実際、グランフェルデンでも小さな子が冒険者として働いていますし。歳を見た目で判断するなら12~13歳くらいでしょうか。片目を眼帯で隠した小柄で細身なその少女は、突然マントを翻し、

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操る者……!」

 

「………冷やかしに来たのか?」

 

「ち、ちがわい!」

 

 

 女の子の自己紹介に思わずといった感じで突っ込んでしまったカズマさんに女の子――めぐみんさんは慌てて否定します。

 かっこいい自己紹介ですねー。

 

「……その赤い瞳。もしかして、あなた紅魔族?」

 

 アクアさんの問いにめぐみんさんはこくりと頷き、私たちに冒険者カードを手渡してきました。

 

「いかにも!我は紅魔族随一の魔法の使い手、めぐみん!我が必殺の爆裂魔法は山をも崩し、岩をも砕く……!……というわけで、優秀な魔法使いはいりませんか?……そして図々しいお願いなのですが、もう三日も何も食べてないのです。できれば、面接の前に何か食べさせて頂けませんか……」

 

 めぐみんさんはそう言って物悲しげな瞳でジッと見てきました。……なぜでしょう。すごく介護欲が湧き出てきます。

 

 かっこいい自己紹介から食べ物の懇願までの滑らかな流れに驚き、少し動けなくなってしまいましたが、やがてキューというめぐみんさんのおなかからなったであろう切ない音で意識が戻ってきました。

 

 とりあえずウェイトレスさんに料理を頼んで、質問を始めました。

 

まずはカズマさんから、

「飯を奢るのは構わないけどさ。その眼帯はどうしたんだ?怪我でもしてるのならこの二人のどっちかに治してもらったらどうだ?」

 

「……フ。これは我が強大なる魔力を抑えるマジックアイテム。もしこれが外されることがあれば…。そのときは世界に大いなる災厄がもたらされるであろう……」

 

「へぇー…。封印みたいなものか」

 

 いえ、それにしては眼帯にかかっている魔法が小さすぎるような…。というかそんな大層なものはかかってませんよね、それ。

 

「まあ嘘ですが。単に、おしゃれで着けてるだけのただの眼帯…、あっあっ、ごめんなさい、引っ張らないでください!」

 

「……えぇと、カズマに説明すると、彼女たち紅魔族は、生まれつき高い知力と強い魔力を持ち、大抵は魔法使いのエキスパートになる素質を秘めているわ。クレールの種族は見た感じエルフかしら?それとほぼ同じ感じね。紅魔族は名前の由来になっている特徴的な紅い瞳と……。そして、それぞれが変な名前を持っているのが特徴ね」

 

 いまだにめぐみんさんの眼帯を引っ張っているカズマさんにアクアさんが解説しました。

 

「…つまり、基本的な能力はクレールさんと同じってことなのか?」

 

 カズマさんは私とめぐみんさんを見比べながらアクアさんに聞きます。あ、眼帯引っ張ってた状態で離しましたね。痛そうです。

 

「えぇ、おそらくね。……ただ違うのはクレールの得意魔法は攻撃を防ぐもの、その子が得意とする魔法は破壊力がトップクラスのものって事と、身体的特徴かしら」

 

「大体は同じなのにこうも違いが出るとは……」

 

 アクアさんは私の顔、というか頭の位置でしょうか?…まぁ、少し高めですものね。カズマさんはちらっと私の胸をって、何見てるんですか!男性で、まだ若いのでそういうことに興味があるのは分かりますが、恥ずかしいので両腕で隠してしまいましょう。

 

 

 気を取り直して、私の質問です。

 

「ご両親の名前を教えてもらえますか?」

 

「母はゆいゆい、父はひょいざぶろー!」

 

「ありがとうございました」

 

 一族皆そんな感じの名前なんですね、アクアさんの言った通りのようです。

 

めぐみんさんの両親の名前を聞いてため息をついていたカズマさんがゆっくりと口を

開きました

 

「……とりあえず、この子の種族は質のいい魔法使いが多いんだよな?仲間にしてもいいか?」

 

「おい、私の両親の名前について言いたい事があるなら聞こうじゃないか」

 

 カズマさんは近付いてくるめぐみんさんに冒険者カードを返しました。

 

「いーんじゃない?さっきも言ったことだけど冒険者カードは偽造できないし、彼女は上級職の、強力な攻撃魔法を操る魔法使い、アークウィザードで間違いないわ。カードにも、高い魔力値が記されてるし、これは期待できると思うわ。もし彼女の言う通り本当に爆裂魔法が使えるなら、それはすごい事よ?爆裂魔法は、習得が極めて難しいと言われる爆裂系の、最上級の魔法だもの」

 

「どちらでもいいですよ」

 

 このパーティーのリーダーは間違いなくカズマさんでしょうし、あとから来た私の口出しできることではありませんので、判断は任せます。

 

「おい、彼女ではなく、私の事はちゃんと名前で呼んで欲しい」

 

 不満そうに抗議してくるめぐみんさんに、カズマさんは店のメニューを手渡してこう言いました。

 

「まぁ、何か頼むといいよ。俺はカズマ。こっちはクレールさんで、こいつがアクアだ。よろしく、アークウィザード」

 

 その呼び方もどうかと思いますよ、カズマさん。あぁ……、めぐみんさんが何か納得いかないっていう顔してます。

 

 

 




キャラクター解説のイメージ画像とは違い、高身長の巨乳という設定です。
ダクネスよりはコンパクト。
クレールさんは誘いに行けば、勢いに身を任せてしまいます

話の区切りを分かりやすくするために少し内容を付け加えました。

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