このチョロイ子に祝福を!   作:隔離場

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どうも、最近気配察知ができるようになった隔離場です。

今回は眠い目をこすりつつ書いた話ですので、いつも以上に変なところがあるかもです


5話 チョロイ子と蛙

 あの後、最終的にカズマさんはめぐみんさんのことを名前で呼ぶことになり、ジャイアントトードという大きなカエルの討伐の依頼に挑む事になりました。討伐規定数は五匹、昨日のうちに二匹倒しているので三匹倒せば依頼完了のようです。

 フォーゲルさんですが、カエル狩りはあまり気が乗らないようで、街を一周してくるそうです。カエル、嫌いなんでしょうか。

 

 私たちは、冒険者ギルドで食事をして満腹になっためぐみんさんを連れて平原に来ていました。

 言うまでもなくジャイアントトードのの討伐のためですね。

 

「爆裂魔法は最強魔法。その分、魔法を使うのに準備時間がかかります。準備が調うまで、あのカエルの足止めをお願いします」

 

 めぐみんさんは爆裂魔法の準備で魔力を溜めるそうです。爆裂魔法って初めて聞く気がするんですが、どんな魔法なんでしょう?楽しみです。

 

 私はカズマさんの近くに行って、この世界に来るときに持っていた『精霊のナイフ』を渡しておきます。

 

「カズマさん。とりあえず、私は攻撃されそうな人の救助と、攻撃の支援に回ります。それと、私のナイフの渡しておきますね。良ければ使ってください」

 

「ん?いいのか?そりゃ嬉しいけども」

 

「私はナイフがあっても攻撃には使えませんので……」

 

「……あぁ、腕の傷か。悪いな、貰っとくよ」

 

 ……まぁ、それもありますが。制約のこと、後で伝えておきますか。

 

「じゃあクレールさんは支援を、めぐみんは遠い方のカエルを魔法の標的にしてくれ。近い方は俺とアクアで…おい、行くぞアクア。今度こそリベンジだ。お前、一応は元なんたらなんだろ?たまには元なんたらの実力を見せてみろ!」

 

「元って何!?ちゃんと現在進行形で女神よ私は!アークプリーストは仮の姿よぉ!」

 

 あ、やはり女神でしたか。

 

「女神…?」

 

とめぐみんさんが不思議そうに聞きますが、カズマさんは間を入れずに

 

「……を自称している可哀想な子だよ。たまにはこういった事を口走ることがあるんだけど、できるだけそっとしておいてやってほしい」

 

 うん?もうよく分かりませんね。後で聞きますか。3パターンほど想定しているので、虱潰しに聞いていくのもありですね。

 

 先ほどのカズマさんのフォロー?で涙目になってしまった、拳を固く握って近くにいるカエルの方へ走り出していきました。

 

 ほんと自由ですね。この世界の人って。

 

 あれ?ジャイアントトードってお腹が打撃系統の衝撃を吸収するって聞きましたが……。

 私の疑問を他所にアクアさんは叫びながらジャイアントトードに走って行っています。

 

「なによ!打撃が効く辛いカエルだけど、今度こそ女神の力を見せてやるわよ!見てなさいよカズマ!今のところ活躍していない私だけど、今日こそは!」

 

 とりあえず昨日何が起きたのかは7割くらい想像できたので、さっそく支援開始です。

 

「【ヴィジテイション】!」

 

 【ヴィジテイション】は発動成功ですね。アクアさんの拳がほんのりと光に包まれます。

 

 私が今使った魔法は魔物への攻撃力を上げるものなのですが、カエルのお腹は上昇した威力なんて特に意味はなかったようですね。全部流されました。

 

 あぁ、ジャイアントトードの口が大きく開かれました。アクアさんを食べるつもりなのでしたら阻止させていただきます。

 

「【プロテクション】」

 

 アクアさんの前方に障壁を展開、ジャイアントトードの捕食を阻止します。見たところジャイアントトードの動きは遅いので、即座に離れれば安全でしょう。

 

 ……ん、なんか後ろから凄い密度の魔力が。肌にピリピリきます。

 

「見ていてください。これが、人類が行える中で最も威力のある攻撃手段。……これこそが、究極の攻撃魔法です」

 

 めぐみんさんの杖の先に光が灯ります。同時に足元に魔法陣が展開されます。…少し複雑な造りなんですね。

 

 めぐみんさんの赤い瞳が鮮やかに輝き、大きく見開かれます。

 あ、これまずい。

 

「【プロテクション】」

「【エクスプロージョン】ッ!」

 

 めぐみんさんが放ったその魔法は、こちらに向かって跳ねて来ていたジャイアントトードに吸い込まれるように突き刺さると……爆裂魔法の名にふさわしい凶悪な威力が辺りにばらまかれました。

 目を覆いたくなる程の閃光、一帯の空気を震わせる轟音とともに、ジャイアントトードは消し飛びました。

 

 おぉ~。なかなかの威力ですね。正直、踏ん張れるほどの筋力がない私が爆風に晒されるとひとたまりも無かったでしょうね。

 

 あれ、めぐみんさん倒れてません?もしかして、魔力切れでしょうか?

 

 近くには先ほどの音で目を覚めしたジャイアントトードが一匹、あのままでは食べられてしまいますね。…はぁ。

 

「魔力管理までできて一人前の魔法使いですよ…全くもう。【キャストフォース】」

 

 ため息を吐かずにはいられませんが、めぐみんさんを【キャストフォース】で足元まで引き寄せてきます。

 

 アクアさんは…!?なんで食べられてるんですか!?もしかしてもう一回殴ったとか?もしそうなら、私はもう何もフォローできることが無くなるんですが?

 

 カズマさんがジャイアントトードの頭を砕いて救出しましたね。なにがしたかったんでしょうか?

 

「カズマさーん!こっちのもお願いしまーす!」

 

 カズマさんの方から「おーう!」と聞こえてきたので、私の声が届いてくれたのでしょう。

 

 その後、カズマさんに向けられる攻撃を全て障壁魔法で妨害し、カズマさんがジャイアントトードの頭をなんとか砕き、依頼達成です。

 

 あれ?カズマさんってつい最近まで一般人で、学生として生活していたって言っていましたよね?……カズマさんは苦労人のようですね。

 

 




このシリーズの裏設定を活動報告に載せ始めました。よければそちらもどうぞ。

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