このチョロイ子に祝福を!   作:隔離場

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どうも、モンスタハンター3Gの累計プレイ時間は832時間。隔離場です。

今回の話は『裏話』から持ってきた部分が一部あります。


7話 チョロイ子(?)と質問

 私とめぐみんさんは、嫌そうな顔を隠そうとしないカズマさんをなんとか説得し、今後もパーティーに居させてもらうことになりました。フォーゲルさんは流石に一度戻らないと鳥の王としての示しがつかないようになってしまうそうで、必要になったらまた呼べと言われました。

 

 今は女性陣でギルド内の大衆浴場に来ています。

 主な理由はアクアさんに付いてしまったジャイアントトードの粘液を洗い流すためです。いつまでもドロドロなままは嫌ですしね。

 

 カズマさんは受付に依頼達成報告をしに行っているので、この場にはいません。まぁ男性ですし、しょうがないですね。

 

 お風呂は私大好きなので、こういう施設ってあるだけでもありがたいです。

 

「アクア、クレールがすごい笑顔なんですが……」

 

「そっとしといてあげましょう」

 

 

 

 

「すいません。クレール、その傷は……?」

 

 体を洗っていると、めぐみんさんに声をかけられました。どうやら私の腕の傷が気になるようです。そういえばめぐみんさんが来る前に説明しただけなので、めぐみんさんは知りませんでしたね。

 

「これですか?」

 

「はい。見ただけでもかなり深い傷のように思います。あなたの障壁魔法ならそれくらい防げそうなものですが……」

 

「……そうですね。今の私ならある程度の攻撃を全て防げます。確実に。ですが幼い頃の魔力量は少なかったので、そんなに強くない衝撃で壊れてしまいましたね」

 

 昔のことを思い出すと傷が強く痛みます。私は、やはり両親のことが……。

 

「……体と心を癒す場で気持ちよく聞けるほど面白い話ではありません。ここではよしましょう」

 

 …あぁ、また逃げてしまいました。何年たっても、受け入れるのは難しいんですね。親しかった方々の死、というものは…。

 

「……私の話より、めぐみんさんの話を聞かせてください!爆裂魔法との出会いとかって――――」

 

 

 

 

 私は、めぐみんさんの爆裂魔法愛をめぐみんさんが満足するまで聞いていたのですが、湯に長く浸かりすぎたのか、のぼせてしまったのでお二人よりも先に上がらさせてもらいました。お二人はもう少し入ってから出るそうです。

 

 いつもの修道服ではなく、市販の服を着てから脱衣所を出ます。どこかにカズマさんがいるはずなのですが……。あ、いました。頭痛でもするんでしょうか、頭を抱えています。

 

「お待たせしました。カズマさん」

 

 カズマさんに会釈し、「私はカズマさんにいくつか聞きたいことがあります。」と言いながら席に座ります。

 

「ん?なんだ?アクアのことなら頭のおかしい奴って言ったはずだぞ?」

 

「はい。聞きました。ですがアクアさんから極々微小にですが、神と同じ気配があります。……そのことについて質問したいのです。私にもカズマさんに言っていないことがいくつかあります。この際、お互い隠し事は無しにしましょう?」

 

 私が聞きたいのはアクアさんとカズマさんのことであると伝え、カズマさんには、私の出身地、何に気が付いているのか、なぜナイフを渡したかが知りたいと聞かれました。

 

「分かりました。では私から順番に答えます。

 私の出身地はグランフェルデンという王都です」

 

「グランフェルデン?それってどのあたりの国なんだ?」

 

「少なくとも、この大陸には存在しない国のようですね」

 

「んん?どういうことだ?」

 

 首をひねるカズマさん。この大陸にない国の出身者と言われて疑問に思うのは当然です。

 

「私はこの世界の人間ではありません。それはカズマさんも同じなのでは?」

 

「……どういうことだ?」

 

 私は、自分がこの世界に来た理由、そしてこれまでの推理を話します。

 

「私は自分が信仰する神様の依頼で、この世界に来ました。この世界の神様が、転生者を送り込まれても戦況が芳しくならないとのことで、私たちの世界を担当する神様に助けを求めました。

 

 こちらの神様の話では、二ホンという国から若くして死んでしまった者をこの世界に転生させている神がいるそうです。確か神話級の武器・防具など、なんでも一つ好きなものを持たせてですが。ただ、救援をお願いした神様は別の方らしいですね。

 

 カズマさんの年齢はかなり若いように思います。もしかしたら二ホンで亡くなったカズマさんが、アクアさんを持っていくものとして呼んだのではないかな、と」

 

 カズマさんはいろいろ驚いているようで、目を白黒させています。……間違ってましたかね……。

 

「いや、合ってる。ほぼ正解。俺が驚いているのはクレールさんが神の依頼で来たってことだ。クレールさん、そんな戦況をひっくり返すほど強かったのか?」

 

「よく分かりませんが、私は神様達が『この世界に送り込んだら魔王軍に対抗できそうな人物』の多数決で決められました。これも予想ですが、あくまでも"対抗できそう"であって、"勝利できる"ではないので、ギリギリ負けるかもしれません」

 

 カズマさんの口から「十分だろ…。」と聞こえましたが、ドラゴニュートのフィアンマさんとか、ヒューマンのアコールさんのほうが適任だと思いますよ?彼女らは私なんかより強いですし。

 

「何に気が付いているかはもう言ったようなものですね。私の質問も終わりましたし。えっと、なぜナイフを渡したか、でしたか?」

 

「あぁ、おかげで助かったけどさ。あれはなんでだったんだ?腕の傷のことは知ってるんだが……」

 

 あ、ゲッシュのこと忘れてました。

 

「私は神々に行動の制限をかけることで恩恵をいただいているんです。なので武器も使えないのです。」

 

「も?」

 

「はい。私は六つの誓いをしているので、行動が六種類制限されています。」

 

「どんな制限なんだ?」

 

 よくよく考えると不便しかないんですよね。この制約。

 

「えっと、名前を偽らない≪真名の誓い≫、素顔を隠さない≪威風の誓い≫、スキルを一つ使用できなくなる≪女王への誓い≫、眼前の敵に背を見せ逃走しない≪不屈の誓い≫、武器の使用禁止の≪無手の誓い≫、神官の頼みを断らない≪使徒の誓い≫ですね」

 

「俺にナイフを渡したのは≪無手の誓い≫を破らないためか」

 

 カズマさんは頬杖を突きながら精霊のナイフを見ています。

 

「そうですね。あとそのナイフですが、精霊のナイフというマジックアイテムで、妖精が刃に宿るともっと強くなりますよ」

 

「十分鋭いんだが、もっと強くなるのか……。でも、≪無手の誓い≫の制約があるのに、なんでナイフなんて持ってたんだ?」

 

「植物採集用ですね。草を切ったりする分には問題ありません」

 

 そろそろアクアさんたちが出てきそうですね。話はここまでにしましょうか。




今回登場したオリジナルキャラクターは、友人が使っているキャラです。
クレールより強いかも?いや、強い。

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