楓、転生   作:エクスタシー

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もう数年に一度更新でいいんじゃないかな(よくない)


第4話 動き出す者

さて、ネギの初めての授業は明日菜が消しゴムをネギに投げたり、またしても委員長と乱闘騒ぎになったりと授業だった。

授業が終わったあと、私は暇だったのでネギのすぐ近くの建物の屋上から眺めていたがひどいありさまだった。

時々魔力が暴走したりするのは置いといても、明日菜に即刻魔法がバレ、明日菜の記憶を消そうとして衣類を消してしまっているのである。正直予想以上の酷さだった。近に初めて度肝を抜かれたのだ。

まあ、とりあえずネギは置いておくとして私の度肝を抜いた近にはお礼をしなければいけない。

 

 

 

 

 

その後、数日間ネギを見ていたが、よく魔法がばれないなと思うほどだった。たびたび起こる魔法の暴発、日中に惚れ薬(禁薬)の作成などだ。

そして、私は、ネギの現在の限界を見極めるためにもエヴァンジェリンに協力してもらうことにした。

 

「で、なんのようだ。突然人の家に押しかけてきて」

 

まあ、これから協力を要請するのだが。

 

「うむ、良い提案があるでござる」

 

「まあいいだろう。聞かせてもらうぞ」

 

エヴァンジェリンの家は森の中にあるログハウスで、従者でクラスメイトの絡繰茶々丸と暮らしている。内装は趣味であるという人形がたくさんある。

ところで茶々丸はロボットなのだがやはり人形と関係があるのだろうか。

 

「では、まずエヴァンジェリンの魔力を元に戻す方法があるでござるが聴くでござるか?」

 

「ふん、こちらでもある程度の作戦はあるが・・・まあいいだろう。話せ」

 

「まず、おぬしの魔力がどうなっているかは知っているでござるか?」

 

「ああ、この街の結界を維持する供給元になっている」

 

エヴァンジェリンは不機嫌そうに話す。

 

「そして、忌々しいことにその結界によって私も利を得ているのだ」

 

この結界は認識阻害の効果があるので、小学生にしか見えないエヴァンジェリンが学校に通っていても不思議に思われないのだ。

 

「しかし、これほど大きな結界は長くは持たないでござる。1年に2、3回は張り直しなり修復なりをしなければ崩れてしまうでござる。その時に供給量を変更すれば少しでもお主に魔力が帰ってくるというわけでござる」

 

まあ、うまく行くかは運次第だが。

 

「だがいいのか?そんなことをすれば私だけでなくお前まで目をつけられるぞ?」

 

「拙者は既に目をつけられているでござるよ。それに、近に対する腹いせでござるから学園長自らが何とかしてくれるでござろう」

 

「まあいい。私も新学期が始まったら坊やに血を分けてもらおうと思っていたからな。停電の時茶々丸に私からあっちに流れている魔力を一時的に遮断してもらおうと思っていたがちょうどいい」

 

「ふむ、では決まりでござるな。さて、ついでに風呂でも行くでござる」

 

吸血鬼といえば日の光と水に弱いというイメージだが、エヴァンジェリンは吸血鬼だが日の光も水も克服しているらしい。流石である。元の世界にも吸血鬼はいたが日光に晒されると皮膚が焼け爛れる軟弱者ばかりだったからな。

 

「いいだろう。茶々丸、留守番頼む」

 

「お気をつけて。マスター」

 

 

 

 

 

更衣室に入るとそこには朝倉や鳴滝姉妹など何人かいた。・・・ネギもいるようだ。

中からはクラスメイトの声が聞こえるがネギは隠れているようだ。

浴場に入ると委員長・・・通称いいんちょがいた。

 

「あ、こんちゃー、いいんちょ」

 

「な……長瀬さん!?」

 

なぜ声をかけただけで驚いたのかわからなかったが話を聞く限り胸の大きい者がネギと同棲できる、という話になっているらしい。・・・どうも時々このクラスのノリについていけないんだが。

そんなことを考えていると今日に限ってなぜかほとんどのクラスメイトが入ってくる。そしてクラスメイトが盛り上がっている隙にネギと明日菜が風呂場から出ようしている・・・・・あ、転んだ。

 

「え・・・あ、明日菜さん!?は、半裸のネネネネネギ先生をおおおお押し倒してなな何を!?」

 

寄りにもよっていいんちょに見つかってしまうとは明日菜も不運なことである。といっても誰に見つかっても変わらない気もするが。大きな声を出したことで他のクラスメイトにすぐ伝わっていく。

 

「あーっ!ネギ先生ー!?」

「ネギ君だー!!」

 

そしていつもの明日菜といいんちょの乱闘騒ぎ。ここまではよかったがネギが何を思ったか明日菜にむけて肥大化魔法を発動しだした。

幸いクラスメイトたちは明日菜といいんちょを見ていたので見えなかったらしいが普通はばれてもおかしくはない。しかも使った肥大化魔法も魔力を込めすぎているせいで明らかに膨らみすぎである。このままでは明日菜がスプラッターな状況になりかねない。・・・・・やれやれ。

いい加減に近に対策を立てさせないといけないかもしれんな。

 

「魔力吸収」

 

わたしは明日菜を守るためにも魔力吸収をした。魔力吸収は魔力を吸収するだけで魔法は一切使わない。

魔力の動きなどを見ればすぐばれるのだがネギには気づかれなかったようだ。

ネギが込めた魔力が多すぎたせいで無傷とはいかなかったが、何とか薄皮一枚の破裂だけに留まり明日菜の胸も暫くひりひりするだけには抑えれた。

ネギは自分の魔力が一気に無くなったのを不思議に思ってはいた。

 

 

 

 

 

風呂場での事件から数日がたった。次の日には自動車並みのスピードで追いかけっこをしていたが、よくネギが杖に乗っているのを誰も見ていなかったものだと思う。

とりあえずネギの周りに認識阻害の魔法をかけ・・・れない。明日菜が魔法を無効化しようとしているのだ。しかも無意識に。

・・・あの体質のおかげで記憶がすべてふっ飛ばなかったので良かったのかもしれん。

仕方がないのでネギと杖だけに魔法をかける。端から見ると明日菜が空中に話しかけてるようにしかみえないのだが魔法の隠蔽に頑張ってもらうとしよう。

 

 

 

 

 

ついに明日は結界の張り替えを行う日だ。表向きには大規模メンテナンスによる電力の一時停電だと言われている。

これまでの間エヴァンジェリンがネギを脅したり、逆にエヴァンジェリンに宣戦布告したりとそれなりに楽しそうではあった。

エヴァンジェリンは途中花粉症と風邪を併発させて大変だったらしいが、秘薬を作ってやったらすぐ治る風邪だったので問題はないだろう。

 

「で、準備は整ったでござるか?」

 

現在わたし達はエヴァンジェリンの家で待機している。

 

「ああ、茶々丸も配置についたし問題ない」

 

「では、作戦開始でござるな」

 

そう言った直後、電気がすべて消え辺りは暗闇に飲まれる。エヴァンジェリンはもわたしも夜目は利くので暗闇になろうが問題はない。

 

「おお、魔力が満ちてくるぞ!」

 

エヴァンジェリンの周りは既に魔力にの奔流ができており、余剰魔力で光ってすらいる。

そのままエヴァンジェリンが魔法を使い大人バージョンになった。

 

「くふふ、このように魔力が満ち溢れているのは何年ぶりだろうか!さあ、行くぞ楓よ!」

 

久しぶりの魔力に気分が高揚しているのかいつもよりも元気だった。

 

「では、作戦通りに頼むでごさる」

 

 

 

 

 

 

 

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