シスコン(ブラコン)じゃない兄弟はいない    作:炭酸ジャンキー

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第8話 オンドゥル

 

「はぁ、はぁ……げほっ!」

 

 

 長距離を走り続けたせいか、むせる。

 足ももうがくがくだ。

 少し休もうとした瞬間、後ろから顔の横を何かが抜ける。

 その何かは壁に当たり破裂する。

 

 

「ちっ……外したわね」

 

「いやいや怖いよバサ姉。つか疲れたから休ませて」

 

「いやよ。それに貴方を倒さないと、防衛組の士気を下げられないじゃない。しぶといわ、私の計算ではもう決着は付いているはずだけど」

 

「あっそ、俺の計算はすでに狂ってるけどね。あー、きつ」

 

「じゃあ諦めなさい」

 

「ヤだね」

 

 

 諦めるものか。

 焼肉食べ放題の権利は俺たちのもんだ…………!

 

 

 ちなみにこれ、体育祭である。

 

 

 各クラス対抗戦。

 最も得点の多い上位3チームには焼肉食べ放題のチケットがもらえる。

 そのためならば、常識の範囲内ならなんでもやっていいルールらしい。

 だが俺たちは翼の策略により苦戦していた。

 

 

 ♢

 

 

 数分前。

 最終種目、ビーチフラッグ~ドキッ! 学校で濡れ濡れスケスケ合戦!~。

 内容は敵陣のフラッグ3本を奪い、自陣に持ち帰った方が勝ち。武器は水鉄砲と水風船。

 ウチのクラスは4位。

3位との差は僅差。そして3位は翼のクラス。

 これに勝てば焼肉食べ放題。

 

 

「よっしゃああああああ! あとすこしだぁ! てめぇら、気合入れろ!」

 

 

『おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』

 

 

 連の言葉にクラス全員が気合を入れる。

 みんな欲望に忠実だなぁ。

 女子は焼肉食べ放題とか興味ないと思ったけど、意外と乗り気。びっくり。

 

 

「濡れた男の子たちがぶつかり合って、突き合って…………はぁ、はぁ!」

 

「お姉さまの……翼お姉さまの下着が見れる…………!」

 

「誰かとぶつかってなんかハプニングが起きてもそれは事故、だから大丈夫。勢いでナニつかんでも事故だからダイジョウブ」

 

 

 欲望に忠実だなぁ……。

 まあ、男子も負けてないけど。

 

 

「おい、おっぱいでかいやつチェックしたか?」

 

「もちろん!」

 

 

 瞬間、そいつらがぶっ飛んだ。

 周りからサイテーコール。大事な戦力なんだから大切にしろよ、今は。

 そして、俺たちの番。

 

 

「よっしゃ! いっくぜ、お前ら! 最初からクライマックスだ!」

 

「いや、これ最後だから。クライマックスだから」

 

「違うわよ」

 

「翼…………なにが違うんだよ」

 

「クライマックスじゃないわ。最初から終わっているわ、私たちの勝利は揺るがない」

 

 

 ほう、言ってくれる。絶対叩き潰してやる。

 

 開始の合図が鳴る。

 

 

「おりゃあ! 投げろ! 翼の今日のブラは青だぞ! うおっ、つめたっ!」

 

 

 士気を上げようと翼のブラの色を言ったら、氷水をかけられた。

 

 

「だれだ!? 俺に氷水かけたのは!?」

 

「いや、なんかムカついたから」

 

 

 そう言った奴は一春。このシスコン野郎、後で殴ってやる。

 と時々、ムカつくやつに攻撃しながら、ビーチフラッグを取りに行く。

 1本を奪い、2本目を取りに行こうとしたら、支援攻撃が止み、

 

 

「うぼぁ!」

 

 

 俺に集中砲火がかかってきた。

 いつの間にか敵は仲間への攻撃をやめていた。

 

 ここで1つ、この体育祭のミソ。

 焼肉食べ放題のチケット。

 実はクラスの人数より10人分多い。

 つまりそれをダシに他クラスに仲間をつくったりしろということだ。

 それとこの状況を察するに―――――

 

 

「オバエラ、オンドゥルルラギッタンロカー!!」

 

 

 連を筆頭に男子数人がおれの言葉に沈黙。

 無言で水風船を投げてくる。

 完全に寝返ってやがる。

 

 

「ウゾダドンドコドーン!」

 

 

 そして冒頭に戻る。

 

 

  ♢

 

 

「しつこいなあ。え? なに? 俺のこと、そんなに好きなのバサ姉?」

 

「えぇ、好きよ、大好きよ。そんな貴方よりも焼肉のほうが好きなだけよ」

 

 

 欲望に忠実っていうか素直すぎないかなぁ!?

 もうちょっとオブラートに包んでもいいんだよ!

 

 

「ふふふふふふふふ。もうそろそろ終りね」

 

 

 クラスの方を見ると、防衛組が次々とやられていく。

 

 

「ああ、もう終わりだ。センパイ」

 

「ええそうねぼぶあっ!」

 

 

 翼の顔面に水風船が直撃していた。

 

 

「連…………」

 

「裏切ったと思った? 残念フリでした!」

 

「その割には本気で俺に投げてなかった?」

 

「まあ、私怨あったし」

 

 

 あったんだ。

 

 

「まあ囮役ご苦労さん」

 

「それって本人の同意なしでするもんなのか?」

 

「それもそうだなッ!」

 

「ぶはっ!」

 

 

 なぜか水風船を投げられた。

 

 

「ナ、ナズェ」

 

「言ったろ、私怨があるって。お前ばっかおっぱいに囲まれてんじゃねえええええ!!」

 

 

 そうして終了するまで俺は男子の攻撃を受けることになる。

 

 

 オデノカラダハボトボトダ!

 

 

 

 

 




なんかめちゃくちゃだけど気にしない(精進します、ごめんなさい)
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