PSO2/S.A    作:朎〜Rea〜

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遅くなってすみません……
今日分です!!

祝600UA!!
1話で100超えてて驚いきです(笑)
嬉しすぎです( 涙目 )

今回ちょっと詰めたので文章が分かりにくいかもです……
(1回保存してたデータがきえたから泣きそうだった……)
あとで書き直すです……

それでは、どうぞ!!


レイの逆鱗

「おじさん、おばさん。ありがとうございました」

 

 私は玄関先で頭を下げる。今日は平日ということで近衛さんは昨日のうちに帰宅していた。私はというと、放課後の時間に合わせて仁羽屋をでることにした。

 

「いってらっしゃい。またいつでも帰ってらっしゃい」

「行ってこい! また手伝ってくれよー!」

 

 正直なところ、私は仁羽屋には二度と戻らないつもりだった。一昨日の事件に私は少なからず関わってしまった。あの女性は私のような人間を炙り出すことが目的だと言っていた。ということは、私のことはもう調べられているだろう。ふたりには迷惑を掛けたくない。

 

 だけど、ふたりはまた帰ってこい、と言ってくれた。私が何者なのかということを聞かず、自分達が危険に曝されるかもしれないというのが分かっているだろうに……

 

 私の覚悟が台無しじゃないですか……

 

「……はい。いってきます!」

 

 振り返った後、何かが頬をつたったというのは、私だけの秘密です。

 

 草津を後にし、清雅学園に向かう。

 

「あ、朎さん。おかえりなさい」

 

 時間は放課後。生徒会室に顔を出すと、そこにはイツキくんとアイカがいた。ほかのメンバーは出払っている。

 

「ただいま。アイカも戻ってたんだ」

「はい。協力者の件ですが、既に学校に到着しています」

 

 少し早めに戻ってきたと思ったのだけれど、どうやら遅かったらしい。人を待たせるのはあまり好きではない。

 

「分かった。どこにいるの?」

「待合室に」

「わかった。ありがとう」

 

 生徒会室をあとにし、廊下を歩いていたのだけれど、途中で足を止める。

 

「ふたりとも、ここまでだよ」

 

 尾行するならうまくやって欲しい。気になって仕方がなかった。物陰から犯人が出てくる。

 

「副代表、何故です? イツキはともかく、私には関係があるのではないですか?」

「なっ!? アイカ!? 俺だって……」

 

 二人は引き下がろうとしない。

 

 ていうか、アイカ……そんなにすっぱりイツキくんを切り離すの?

 

「ごめん、アイカ、イツキくん。今回のは極秘任務なの。分かって欲しい……かな?」

 

 極秘任務というのは真っ赤な嘘だ。シエラからは特に制限されていないし、カスラからも同様だ。ただ、ふたりには二人の仕事がある。それなのに、私が巻き込むわけにはいかない。

 

「……わかりました。行くぞ、イツキ」

「あ、うん。……いいのか?」

 

 アイカはくるり、と踵を返し、それをイツキくんが追っていく。もうちょっと粘られると思っていたのだけれど、予想外にも引き下がってくれた。

 

 ふたりが見えなくなったところで、私は待合室に急いだ。

 

「貴方が、協力者……ですか?」

 

 待合室の中には、男性が立っていた。その人は学生のようで、どこかの学校の制服を着ている。

 

 見たことがあるような気がするのだけれど、どこのだっけ……

 

「お、来たな。俺は八坂エンガ。アースガイドだ」

「十七夜朎です」

 

 こちらでの名前を口にし、お辞儀をする。

 

「ヒツギ関連での協力者が欲しいと要請があってきたが、まさかあんたのような女性が来るとはな。驚いた」

「男性女性は関係ないですよ。失礼ですが、ヒツギさんとのご関係は?」

 

 一応、カスラにはヒツギの関係者を頼んでいた。ヒツギとの関係を確認する。

 

「兄妹、だな。俺がアースガイドだということは秘密にしている。黙っていてくれよ?」

 

 まさか、お兄さんが関係者だということは予想外だった。世の中って意外にも狭いのかもしれない。

 

「わかっています。事情があるのでしょう?」

「ああ、分かってくれるか。あの馬鹿、俺らアースガイドと敵対しているマザークラスタに属しやがって……まあ、何も知らずになし崩し的に入った感じだからなとも言えないが……」

 

 なし崩しとはいえ、兄妹で敵対するというのは大変なことだろう。エンガについて調べられると、ヒツギに手が回る可能性だってある。逆もまた然りだ。

 

「それで、あんたの目的は?」

「今回の目的はヒツギさんの観察とイレギュラーの早期対処。あなたに依頼をした当初はそうだったのですが、今は少し気になることがあるから、そちらの調査をしようと思っています」

 

 よくよく考えてみたら、ヒツギにはアッシュがついている。早期対処とは行ったものの、結局のところ向こう側から転送をした方が早いのが事実だ。あちらはアッシュたちに任せていれば大丈夫だろう。アッシュが守りに徹するならば、その分私は攻撃に徹底するまでだ。

 

「気になることってのは、一昨日の事件のことか?」

 

 まさに、ドンピシャだった。

 

「はい。あれは私のような人間を炙り出すことが目的だと言っていました。こうなった以上、もう無関係ではいられませんから……」

「それなら、俺たちも協力させてもらうぜ。マザークラスタには苦労させられてるからな」

 

 ということは、やはりあの件にはマザークラスタという組織が関わっていたということだろう。

 

「そのマザークラスタの目的はなんなのです?」

「わからない」

 

 分からないというのはどういう事なのだろうか。私は無言でエンガの言葉を待った。

 

「わからないんだよ。マザーが何を考えているのかがな。何故、オラクル内の情報を集めているのか。そして、ヒツギ……いや、あいつと一緒にいる男の子を襲った理由がな……」

 

 マザークラスタがオラクル内の情報を集めている……?

 

 どういう事だろう。私達アークスはこちらの人間に危害は加えていないはずだ。それなのに何故……?

 

 それにそもそも、なぜ地球の組織が別次元に存在するオラクルについて知っていたのかが疑問である。

 

「そうなんですか。それについては、いずれ明らかになるでしょう。あと一つだけ質問なんですが、ヒツギさんはどうやってこの世界とあっちの世界を行き来していたのですか?」

「その質問なら簡単だ。ヒツギがエーテル適合者だからだ」

 

 たしか、エーテルとはこちらで言うところのフォトンに近しいものだったはずだ。結局のところ、なんでもありなのだろう……

 

 エンガは続ける。

 

「エーテル適合にはレベルがあって、こちら側の人間が普通にPSO2を遊ぶのが0だとすると、PSO2内で作成したアバターにダイブができるようになるのがレベル1。こっちと同じ姿でダイブができたり、具現武装を扱えるようになるのがレベル2といったところだ」

 

 エンガの説明では、現在ヒツギはレベル1に当たるということだ。おそらく、こちら側の人間が、向こうにアクセスする過程で向こうの情報を収集しているのだろう。

 

 だけど、なにを……? 考えれば考えるほどわからない。

 

「ともあれ、ヒツギは天星学園の二年だ。折角の姉妹校の学生同士だ。仲良くしてやってくれ」

 

 制服は天星学園のものだったらしい。道理で見たことがあるはずだ。だけど……

 

「ええと、そのことなんですが、私この学校の生徒会役員。ましてや、ここの生徒ではないのですよ?」

「は? それじゃあ、その制服は?」

 

 やっぱり、そうなるよね……

 

「それは、この格好がここでは都合が良かったということです。気乗りはしませんでしたが……」

「……そうなのか。女性に年齢を聞くのはご法度かもしれないが、聞いてもいいか?」

「今年で20です」

 

 別に隠す必要も無いから、素直に答える。

 

「俺より年上だったのかよ……わるい、ヒツギと同い年くらいかと思って話してた。……なっ!?」

 

 何かを感じたエンガは何処からともなく、機銃を手に取った。おそらく、これが具現武装という奴だろう。たけど、それは遅かった。

 

「ぐっ……何のつもりだ?」

 

 銃を私に向ける前に、私はそれを回し蹴りで蹴り飛ばし、エンガを投げ飛ばした。上乗りになり、オルトロスを具現化させ、エンガに突き付ける。もちろん、動けないように空いた腕で首根っこを抑えている。

 

「……誰が平坦すぎて男かと思った、ですか?」

「な、何も言ってねぇ……」

 

 いいえ、目がそう言っていました。

 

「なんですか? 死にたいんですか? 死んでみますか? いいですよ? 殺してあげましょう」

「ま、待て! 何で、そうなるんだ!」

 

 慌てるエンガをよそに、私は銃の引き金に指を掛ける。そんな時だった。

 

「どうしたんですかっ!? すごい音がしましたけどっ!? ええっ!?」

 

 待合室の扉が勢いよく開いた。そこにはイツキくんとアイカがいる。エンガと話していた時から気配で分かっていたけれど、どうせこのふたりの事だ。私が何を言っても是が非でも聞いていたことだろう。

 

 それにしても、邪魔が入ってしまった。もう少しだったのに……

 

「副代表、落ち着いてください。その方を殺せばアースガイドとの関係が険悪になってしまいます」

「大丈夫。身元もわからないくらいにするから。そうすれば、問題ないよね?」

 

 私は再び、オルトロスの引き金に手をかける。

 

「おっかなすぎるぞ、お前っ!」

 

 おっかなくて結構です。

 

「れ、朎さん!? お、落ち着いてください!! 何があったんですかっ!?」

 

 落ちつけません。

 

「よせ、イツキ。副代表にも堪忍袋はあるんだ。それ以上聞くんじゃない。どうせ、そこの男が副代表の胸のことを指摘したんだろう」

 

 アイカ……それは言わないで……私のライフはもうZEROよ……

 

「あぅ……いいじゃない……小さくて何が悪いのよ……」

 

 私はエンガの上から立ち退き、ヨロヨロと壁の方に歩き、ペタリ、と座り込んだ。私の発言にイツキとアイカはエンガを冷たい目で見る。 

 

「待て、俺は何も言っていない! だからそんな目で見るな!」

 

 エンガの弁解をよそに、アイカは私のもとに酔ってくる。

 

「副代表、人は胸の大きさではありません。大切なのは心の大きさです。こんな下衆のいうことなんて気になさることありません」

「アイカァ……」

 

 私の味方はアイカだけだよぉ……

 

 気が付いたら私はアイカに抱きついていた。なんだか、落ち着くな……

 

 閑話休題。

 

「先程は取り乱してすみませんでした……」

 

 私は深々と頭を下げる。正直、土下座までする勢いだったのだけれど、アイカに止められた。

 

「いや、俺も悪かった……それと、これが俺の住所とアドレスだ」

 

 エンガは思い出したかのように、私に紙切れをわたす。

 

「通信を使ってもいいが、なるべく会って話しがしたい。というのも、どこで盗聴されているかわからな」

「わかりました。それでは、基本的に会って話しをするということで」

 

 それで今回はお開きとなった。




おまけ

アイカ=ア、イツキ=イ

イ「アイカ、俺、朎さんがあれだけ取り乱したのを初めて見たよ……なんか、リサさんみたいだった……」
ア「あの人はああ見えて、割と可愛いところがあるんだ」
イ「いや、可愛いというか、あれは恐怖に近いんだけど……それにしても、随分となれてたけど、前にもあったのか?」
ア「ああ、オラクルにも失礼な先輩はいるからな。主に教導部の次席だったがな」
イ「教導部の次席ってゼノさんだったよな……あの人大丈夫だったのか?」
ア「大丈夫だろう。毎回、その時の記憶は消えているからな。副代表の手によってだが」
イ「怖すぎなんだけど……」
ア「触れられたくないところに触れたのだからそれくらいは当然だろう?」 
イ(アークスの人ってキャラが濃い人しかいないのか……)

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さて、今回はエンガと対面でした。
次はそろそろ、アッシュとハギトが対面するくらいでしょう。
なんかグダグダしてる感が否めないので、さっさと勧めちゃいます。
あと2話くらいで4ー1は終わるかな……?

それにしても、レイさんの怖すぎなんだけど……

分かりにくかったところ指摘していただいたら書き直しますので、お願いします!!

感想もお待ちしております!!
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