今回から予告通りクーナ編です!まあ、相変わらず見切りですけどね!!
【お知らせ】
・祝1000UA!!
みなさんありがとー!!
感想書いてくれてもええんやで……?
それでは、どうぞー!
「あ、レイ。こんちわー」
アークスシップショップエリア3階。相変わらずアークスのアイドルの姿がそこにはあった。
「クーナ。こんな所にいて大丈夫なの?」
クーナはいちおうアイドルである。そんな人物がこんなところにいて見つかりでもしたら、大変なことになってしまう。
「何度も言ってるけど、これでもあたしはバレないようにしてるんだよ? あなた達が特殊なの」
クーナは人には気づかれない術式のようなものを展開しているらしい。それは、クーナが普段使っている武器のせいだとかなんとか。私にしてみたら、普通に見えるし、感じるのだから仕方がない。特殊と言われてもあまり実感がわかない。
「そうかな?」
「そーです。そういえば、アッシュから聞いたよ。この前の緊急警報のとき、ゴタゴタがあったんだって?」
どこから聞いたのか、クーナは先日の話を持ち出した。すこし、悪戯な目をしている。
「あはは……」
私は笑って誤魔化す。私の悪い癖だよね……
「全く、何考えてるの? 自己犠牲にも程があるんじゃない?」
クーナの発言はすべてを知っている、とでも言っている風だった。
「……聞いたの?」
「正直いうとね、あの陰険メガネに頼まれたんだ。詳細も聞いた。アフターケアってあたしの役目じゃないような気がするんだけど……」
あの陰険メガネ……本当に余計なことを……
「そうだね、クーナにはあまり向いてないかも」
なんて、クーナをからかってみる。
「なっ、酷い! これでもあたしはアイドルなんだからね!? 人を癒すのは得意なんだから!」
「そうだっけ?」
更にからかってみる。
「そうだよっ!! ……レイ達のおかげて、こうやってアイドル業を続けられてるんだから、感謝してるんだよ?」
まさか、こんなところであの時のことが掘り起こされるとは思わなかった。
「それはどうも。でも、あれはクーナが頑張ったからだよ」
「懐かしいなぁ……弟の時はありがとうね」
クーナはしみじみという。こうやって感謝されるのはむず痒い。
「そういえば、初めてクーナとあったのもここだったよね」
「そうそう、あの時はビックリしちゃったよ。だってレイ、みんな気付かないあたしに気づくんだもん」
話題転換とまではいかないが、少し昔話をしよう。
私とクーナはこの場所。ショップエリアの3階で出会ったのだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
2年前……
「ハミング、上手いですね。なんて曲ですか?」
私は一人の少女に声をかけた。何故声をかけたかは自分でもわからなかったけど、少女はどこか寂しげに見えた。
「えっと、永遠の……ん? ……え、あれ、えっ? もしかして、あたしに話しかけてきてる?」
何故かその少女は取り乱し始める。その場にその少女以外の人間はいない。
「他に誰もいないと思うんだけど?」
「あれ、ちょっと待って、見えてる? あっれー? まあ、見つかっちゃったんなら仕方ないよね」
少女は自己解決したようだ。第一印象は忙しない子だということだった。
「そうやって言うっていうことは、みんなには見えないようにしていたの?」
少女は見えないようにしていたから驚いたのだろ。私はその旨を聞いてみる。
「お、話がわかる人だね。どっかの鈍感とは違うね!」
どうやら私以外にもこの少女を見つけた人間がいたらしい。しかし鈍感とはどういう意味なんだろう?
「その鈍感が誰だか知らないけど、私はレイ。貴方は?」
「え……? もしかして、知らない?」
初対面のはずなのに知るはずもない。私は頭を傾げる。
「聞いて驚け! 泣く子も大喜び、話題沸騰中のアイドル、クーナとはアタシのことなのだ!!」
聞いたことあるような、ないような……? ていうか、自分のことを話題沸騰って……
「はー……知ってるような知らないような的な反応は逆に傷つくからやめてよねー? ていうか、その目は何!?」
どうやら、私の視線に気づいたらしい。なかなか、侮れないようだ。
「ごめんごめん。そういうのには疎いからさ、私」
今までは仕事仕事で忙しかったため、オラクルでの流行りなんて知る由もなかった。
「私を知らないって、疎いってレベルじゃないと思うんだけどなぁ。もう、世間知らずのレベルだよ」
「でも、そのアイドル様がこんなところで何をしてるの?」
いくら隠れているとはいえ、こんなところでアイドルが何をしていたのかというのは気になるところだ。
「お忍びで楽しんでるの。このことは内緒でお願いね。そのかわり、いつでも好きな時にサインを書いてあげる権利をプレゼント! 1度だけね!」
うん。いらないかな……
「あ、なにそのうわー、いらねー的な顔は」
バレました。
「あはは、いつか貰いに来るよ」
「なーんか納得いかない!」
それが、私達の出会いだった。それから、私達はよく会って話をするようになった。世間話をしたり、私の任務について話したり。逆にクーナのライブの話をしたり、オラクルでの流行についての話をしたり、話は尽きなかった。
「はろろー、またまた遊びに来たよー」
そのアイドルは変わらず、いつもと同じ場所でお忍びをしていた。
「こんちわー。たまに思っちゃうんだけど、レイって本当にアークスなの? よくシティーで見かけるけど?」
「む……失礼だな。仕事はこなしてるよ。最低限……」
最近は仕事も最低限にしていて、クーナのライフに行ったり、オラクル内の流行りに乗ったりしている。その理由はクーナにある。私のライブに来いだとか、流行を知れだとか、色々とうるさいのだ。それはそれで、楽しいのだけれど。
「さすがレイ。やることしかやらないね!」
「いいの。それで何を言われるわけじゃないんだから」
そもそも、原因はクーナでしょ? と言いたかったけど、喉元で堪えた。
「あ、そうだ。暇なレイに依頼があるんだけど、受けてくれない?」
「え? 別にいいけど。急だね?」
クーナから仕事の依頼というのも珍しい。ライブの護衛かなにかだろうか?
「んー、まあ、なんていうか、友達が困ってるんだ。あたしには無理だから、代わりにお願いしたいんだけど、いい?」
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というわけで、アムドゥスキア・浮遊島。
「こんなところかな」
クーナから受けた依頼は、浮遊島のダーカーの殲滅。ダーカーは神出鬼没。どこにでも現れるのだけれど、今回はとりわけ量が多かった。
「……どういうこと?」
呟いてみるけど、返事なんてない。
「侵食度が進んでいる……? いや、もっとほかに何か……?」
推理をしてみるものの、結局はわからず終い。
「で、そこにいる誰かさん。私に何か用? ここ最近私をつけてるようだけど。いい加減にしないと撃ち抜くよ?」
私はオルトロスを気配に向けた。
「……よく分かりましたね」
その人は姿を現した。その容姿は私の知っている人物に似ているが、どこか異なる。
「フォトンをあんまり感じなかったからほとんど当てずっぽうだったんだけどね」
「まんまと引っ掛けられた、というわけですか。それでも、私のフォトンを感じるとは、あなたはいったい……」
その少女は驚いていた。口調は違うものの、その驚く姿はやはりあの少女に似ている。
「それはこっちのセリフだよ。クーナ……だよね? 貴方、アークスだったの?」
そう。私の目の前にいたのは、髪の色は違っていたが、クーナそのものだった。
「……クーナ、誰それ? と言いたいところですけど、どうやら隠せそうにないですね。いつものところに来てください。きちんと説明しますから」
そう言い残して、クーナはその場から去っていった。
今回はここまで!!
もう何度かクーナ編見ないといけないな……
さて、ここからどうするか。主人公なら会話踏まえながらテキトーに終わらせられるんですけどねぇ……
何度も言いますけど、脇役なんですよねぇ、レイさん
これから大変そうだ(;Д;)
それでは、感想・指摘お待ちしております!