PSO2/S.A    作:朎〜Rea〜

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お知らせは特にありません!

どうぞー!!


【クーナ編】仮説と真実

「やっほー! パティちゃんですよー!」

「ティアですよー」

 

 私は情報を求め、情報屋の姉妹に会った。

 

「はろろー、二人とも。情報が欲しいんだけどいいかな?」

「おっ!? アークス1の情報屋パティエンティアに情報を求めるなんて、流石はレイ。分かってるねぇー! やっぱり、私たちって最強だからね! そうだよね! ティア!!」

 

 こっちの能天気なのが姉のパティ。

 

「……話が進まないから、パティちゃんはちょっと黙ってよっか? それで、欲しい情報というのは?」

 

 冷静沈着で、姉に振り回されているのが妹のティアである。といっても、仲良しの双子だ。

 

「クロームドラゴンについてなんだけど、なにか情報はある?」

 

 今回求める情報はクロームドラゴンのこと。何でもいいから情報が欲しかった。何か、新しいことがわかればそれで良し。

 

「クロームドラゴンっていったらあれだよね? すっごい怖いドラゴン!!」

 

 自信満々なパティだけど、それって情報屋としてはいいのだろうか……?

 

「流石にそれは抽象的すぎるよ……クロームドラゴンは造龍とも呼ばれていて、その姿は歪。何も無いところから突然現れるって話だから、アークスも手を焼いてるって話だね」

 

 ティアは軽くため息をついて説明してくれる。

 

「何も無いところから怖いドラゴンが現れたら漏らしちゃうねっ!!」

「その、クロームドラゴンなんだけど、なにか特殊な行動、ほかのエネミーじゃありえない行動をしてたっていう情報はある?」

 

 パティはスルーして話を進める。

 

「特殊な行動、ですか。そうですね、それならダーカーの捕食でしょうか? その情報は様々な方面から集まっていますね」

 

 やはり、私の見たあれは見間違いではなかったらしい。クロームドラゴンはダーカーを捕食する。何故……?

 

「へー。ダーカーを食べるって変わってるね! お腹おわしちゃわないのかなっ!?」

「ダーカーを食べるというのは、他のエネミーにはない行動ですからね。ダーカーを食べたあとにパワーアップしているという情報もありますね。でも、身体にどんな影響が出るかは分かりかねますね……」

 

 ティアは流石のスルースキルでパティをスルーする。

 

「あっ!! ティア! 今私のこと無視したっ!! 異議ありだよっ!!」

 

 何処ぞの弁護士も驚くような勢いなパティ。もう私には手に終えません。

 

「うっさい、バカ姉!! スルーされたくないならもっと情報を集めてよっ!」

「そうカリカリするもんじゃないよ、ティア。 カルシウム足りないんじゃない? 煮干たべる? はい」

 

 どこから取り出したのか、パティは煮干をティアに差し出した。ティアはそれを受け取る。

 

「ありがと……じゃなくてっ!! なんで持ってるの!?」

 

 きちんと受け取るところ、ティアらしいよね。

 

「美味しいよ? ねえねえ、ティア? ダーカーって美味しいのかな? 今度捕まえて丸焼きにして食べてみない? もしかしたら、私たち最強になれるんじゃないっ!?」

 

 物凄いことを平然と言うパティ。この子なら本気でやりかねないから怖い。

 

「何考えるのバカ姉……下手したら死んじゃうよ?」

 

 呆れながらもツッコミを入れるティアちゃん。こうやってみると、情報屋っていうよりは、漫才師のような気もするよね……

 

「ねえ、ティア。あなた1人で情報屋をやった方が効率的なんじゃない?」

「私もそう思います。ですが、あの能天気に救われることもあるんですよ? 普段はただうるさいだけですけどね……」

 

 そう言って苦笑いをするティアだった。やっぱり、仲のいい姉妹だよね。

 

 

 

 

 それから、すぐにアムドゥスキア・浮遊島に降り立った。人間に龍のことは分からないことが多い。餅は餅屋。龍のことは龍に聞くのが正しいだろうと思った結果である。

 

「こんにちは、アークス!」

「コ・レラ様。お久しぶりです」

 

 目の前にはクォーツドラゴンのコ・レラ様。その迫力は物凄いものだ。今だから慣れたけれど、最初は怖かったというのは秘密です。

 

「今日、どうした?」

「少し龍について気になったので赴いたのですが、よろしいですか?」

「造られし龍、違う?」

 

 どうやら、コ・レラ様は私の目的が分かっているようだった。

 

「知っているなら話は早いです。クロームドラゴン……ハドレッドはダーカーを喰らう。ハドレッドはダーカーを食べるのでしょう? 栄養になるとは思えませんが……」

「栄養、ならない。その身、滅ぼす、のみ」

 

 ダーカーを捕食しているんた。その身が侵食されるというのは分かる。

 

「パワーアップしているという情報がありますが、それは?」

「たぶん、副作用」

 

 ますます分からなくなった。栄養目的でないならパワーアップ目的と思っていたのだけれど、それは副作用だということ。なら、本当の目的は何なのだろう……

 

「そう、ですか……ありがとうございました。近いうちにまた来ます」

 

 本日の目的は達したため、オラクルに帰還。マイルームでお風呂に入って、これまでの整理をしてみる。

 

 クロームドラゴン、ハドレッドは非人道的な実験受けて、暴走。後に脱走した。その裏にはある少女の肩代わりをしたということがある。

 

 おそらく、その少女はクーナだ。一緒に育ったと本人が発言していた。ハドレッドが裏切った理由はおそらく、ここにある。ハドレッドが暴れれば、それ以上の実験は出来なくなる。結果的にクーナが実験対象になるということがなくなる。

 

 ここまでは分かった。

 

 だけど、なぜハドレッドはダーカーを喰らう……?

 

 コ・レラ様が言うには、ダーカー自体は栄養にならないということだ。捕食時に起こるパワーアップは副作用的なもの。

 

 パワーアップの為じゃなければ、何のために……?

 

「ああ、駄目だ……全くわかんない……」

 

 分からなすぎて、頭が痛い。

 

「逆に考えよう……」

 

 ハドレッドがダーカーを食らわないといけない理由。

 

 おそらく、自身が侵食されるだけで利点というものは存在しないだろう。パワーアップは副作用。なんのメリットもない。

 

「自分が侵食される……?」

 

 何故か引っかかった。何か、気持ちが悪いものがあった。

 

「いやいや……有り得ない……」

 

 私は有り得ない結論に至った。

 

 食べる理由。それは、アークスでないハドレッド自身では完璧にダーカーを消滅させることが出来ないから。だから、食べることによって自分を侵食させることによりダーカーを消滅させている。

 

 ……なぜ?

 

 そんなことは、簡単だ。クーナが家族と思っているなら、ハドレッドもクーナを家族と思っているだろう。

 

 おそらく、クーナがアークスだということは、ハドレッドも知っている。

 

 アークスの仕事はダーカーと戦うこと。それは、とても危険な仕事だ。いつ命を落とすか分からない。

 

「もしかして、ハドレッドは……」

 

 クーナのために……?

 

 あの時私が襲われなかったのは、そのためなのかもしれない。

 

 こうしてはいられない。私は勢いよく浴槽から立ち上がり、外出の準備をした。

 

 

 

 

「クーナっ!!」

 

 私はクーナがいつもいる場所に言ってみたが、クーナはいなかった。

 

「カスラさん……何故あなたがここに?」

 

 代わりに、カスラがいた。

 

「偶然ですよ。クーナさんでしたら、現在ライブのため不在ですよ」

 

 それならば仕方が無い。だけど、私にはすぐに帰るという選択肢はなかった。

 

「……貴方は全部知っていたんですか?」

「なんだか、意味深な質問ですね。いいでしょう、特別に答えてあげます。貴方がそう言うということは、全てわかったのですね?」

「仮説ですけどね……」

 

 私が立てたのはあくまで仮説。真実ではないがおそらく近いものであるはずだ。

 

「いいでしょう。聞きましょう」

 

 私は、仮説をカスラに披露した。流石に驚くと思っていたのだけれど、私がこの答えに辿り着くと予想していたかのごとく、カスラの顔は動かなかった。

 

「ご名答。ハドレッドの気持ちは分かりませんが、私もその答えにたどり着きましたよ」

 

 辿り着いたというのには、少し引っかかった。

 

「そうですか。それで、一つ聞きたいのですが、貴方は何者ですか? 六芒均衡は通用しませんよ?」

 

 カスラは事件について知りすぎている。いくら、六芒均衡といえ、そこまで知ることは出来ないはずだ。

 

「これは困りました。本当は予想がついてるのではありませんか?」

 

 その表情はまったく困っていなかった。逆に当ててみろとでも言っているかのようだ。

 

「……虚空、機関」

 

 そう。外から知りえないなら、内からしか有り得ない。カスラは内部の人間に違いなかった。

 

「ええ、そうです。流石はレイさんといったところでしょうか?」

 

 カスラの表情に変化はない。この人はいったい何がしたいのか分からない。いや、多分やりたいことはなんとなく分かっている。

 

「茶化さないで! 実験のこと、クーナには?」

「詳細は話していませんが、大まかには話しましたよ」

「クーナへの贖罪のつもり……?」

「これくらいで、彼女が許してくれるなんて思ってはいませんがね」

 

 カスラはらしからぬ笑みを浮べた。

 

 ちなみに、その日クーナに会うことは出来なかった。アイドルってやっぱり忙しいらしい。




うーん……ちょっと雑さが滲み出てる気がする……

とりあえず、次回クーナ編終わります。実際、フリーザ様書きたくてしょうがない(笑)

色々計画しちゃってますよー!!
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