PSO2/S.A    作:朎〜Rea〜

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遅くなってすみません!
今週分です!

【お知らせ】
・一枠だけ、キャラクター募集プロジェクトをやろうと思います。ていうか、貸してください(切実)
今回は、設定を限定させてもらいます。募集内容は、男性でドMであること。以上! 種族は問いません! ただ、ネタ枠が欲しい……
キャラプロがの応募がなければこちらで勝手に作るので悪しからず

それではどうぞん!


表と裏

「ただいまー」

 

 私は翌日の朝、仁羽屋に戻った。昨日は、学生寮を使わせてもらった。

 

「よ、よう……」

 

 私を出迎えてくれたのは、和服を身にまとったエンガだった。意外と似合っているのだけれど、その表情はゲッソリとしたものだった。

 

「あらら、元気ないね」

「流石にキツすぎだろ。俺だってアースガイドで鍛えてるつもりだったんだが……」

 

 確かに、エンガはアースガイドで様々なものと戦いを続けてきたのだろう。しかし、旅館の相手はお客様だ。しかも、倒すのではない。もてなすのだ。

 

 かくいう私も慣れるまでは大変った。精神が磨り減っていく感覚は今でも覚えている。

 

「ほーら、そんな顔じゃお客様に失礼だよ。笑った笑った」

 

 エンガの頬をつねって、そのまま吊り上げてみる。おばさんが私によくやってくれてように。

 

「ふぁに……すんだよ!」

 

 エンガは私の腕を振り払う。

 

 少し元気になったようです。

 

「それだけ元気なら大丈夫そうだね」

「心配されなくても俺は大丈夫だ。それより、ヒツギの方はどうだったんだよ?」

 

 あれ……? ヒツギちゃん……?

 

「えっ?」

 

 私は思わず聞き返してしまう。

 

「だからヒツギだよ。お前向こうに戻ってたんだろ?」

「……」

 

 完璧に忘れてました。

 

 だって仕方ないじゃない! 私は私で大変だったんだ。うん、しょうがない。仕事だって入っちゃったし。

 

 なんて言えるわけもなく、私は黙ったままだった。

 

「お前まさかと思うが、忘れてた、なんて言うんじゃねーだろうな?」

 

 ジト目で私を見るエンガ。その目はやめてほしい。

 

「あははは……あ、そうだ。仕事には慣れた?」

「誤魔化すんじゃねぇ。ったく、お前

、なんのために向こうに戻ったんだよ」

 

 エンガはため息をつく。

 

「その話はまた後で。ヒツギちゃんのことは忘れてたけど、エンガについての情報なら手に入れた。ここじゃ人目もあるから、私の部屋で話そう」

「それもそうだな」

 

 そんなわけで、エンガとわかれ、おじさんとおばさんを探す。

 

「あら、朎ちゃん。おかえり」

 

 おばさんとはすぐ、廊下で会った。

 

「ただいま。エンガはどうですか?」

「働き者で助かってるわ。なんだか、ここに来たばっかりの朎ちゃんみたい。まだ、エンガくんの方が愛想があるわ」

「私、あんなに無愛想でしたか?」

 

 私ってあんな顔していただろうか。

 

「そりゃあ凄かったわよ。でも、無愛想っていうより、なにか焦ってる感じだったかな」

「そう、ですか……」

 

 たしかにあの時、私は焦っていた。周りには隠しているつもりだったのだけど、バレていたらしい。

 

「頑張り屋なのは今も昔も変わらないけどね。あんまり無茶しちゃダメよ?」

「ありがとうございます。それじゃ、準備して来ますね」

「あ、待った。朎ちゃん、今日も休んじゃいなさい」

 

 おばさんの横を通ろうとするが、引き止められる。

 

「えっ……? でも……」

 

 私は昨日も休みをもらっている。流石に働かないわけにはいかない。

 

「ダーメ。どこかスッキリしたように見えるけど、どうも疲れてるように見えるのよね。今日はお仕事禁止。しっかり疲れを取ること」

「……分かりました」

 

 渋々頭を縦に振る。今日はお仕事をさせてもらえそうにない。

 

「そのかわり、明日からはしっかりと働いてもらうからね」

「……はい!」

 

 というわけで、自室。来ていた服を放り投げ、ベッドに倒れ込む。

 

「つか……れた……」

 

 昨日、クーナのライブが終わったあと、休めた訳ではなかった。あの後、アークスとしての任務に駆り出されたのだ。内容はアムドゥスキアの監視。というのも、監視役がダーカーとの戦闘で怪我を負ってしまったため、その代わりという事だ。

 

 別にほかのアークスでも、いいような任務だったが、アムドゥスキアに降りた時点で理解した。

 

 そこにはクーナがいたのだ。

 

 お忍びで、ハドレッドのお墓参り。そこで歌も歌うのだから、事情を知っている者のほうが都合がいいのは確かだ。

 

 多分、クーナの指名だったのだろう。

 

 私の仕事はあくまでアムドゥスキアの監視だったから、話をすることは無かった。結局、私が監視を交代したのは朝方。

 

 帰り際に私もお墓参りをし、そのまま、こっちの世界に帰ってきたというわけだ。

 

「そりゃバレるか……」

 

 枕に顔を埋めて、ため息をつく。

 

 そういえば、最近は仕事仕事でこうやってゆっくり横になったことなかったっけ……

 

 だんだんとまぶたが重くなる。

 

 そして、微睡の世界へと……

 

「レイ、入るぞ。さっきの話の続きだが……」

 

 入ることはなかった。そのかわりに、エンガが私の部屋に入ってくる。

 

 エンガは固まったまま、私を見つめている。

 

「えっ……?」

 

 私は起きたことが理解出来なかった。

 

 何が起こったのだろう……

 

 いや、起きたことは単純明快。理解するのは簡単だ。いい加減に、現実を見つめよう。

 

 私はいま、下着とキャミソール一枚の状態。そこに、エンガが入ってきた。

 

 それならば、やることは一つしかない。

 

 その後、私の悲鳴が旅館に響いた。

 

 真っ白な頭を必死に働かせて、布団にくるまる。

 

「なんだなんだ!? 朎ちゃん、何があった!?」

「おじさんも入ってこないでくださいっ!!」

 

 エンガには目覚まし時計を、おじさんには枕を投げつける。

 

「レイ、誤解だっ! これは事故だ!」

「いいから早く出て行って!!」

 

 このままだと、オルトロスを具現かか化させてしまいそうな勢いだった。

 

 閑話休題。

 

 一旦、エンガ達を部屋の外に追い出し、部屋着に着替え直す。

 

「俺が悪かったって」

「そういうふうには見えない」

 

 ふいっ、とそっぽを向いてみる。

 

「そういうお前だって俺の部屋に無断で上がってるだろうが。お互い様だ」

 

 エンガは悪びれた様子を見せない。それどころか、お互い様と言ってきた。この人、どういう神経をしてるんだろ……

 

「ふぅん。女の子にそういうこと言っちゃうんだ」

「そもそも、なんであんな格好で居たんだよ。俺がここに来るって思わなかったのか? あとで話すって言ったのはお前だろ」

「あ、そうだった……」

 

 完璧に忘れてました。リラックスモードに入っちゃってたから……

 

「で、どうだったんだよ?」

「うん。ヒツギちゃんのことは忘れてたんだけど、エンガの生死については分かったよ」

「俺の生死、ね」

 

 エンガは呟くように言う。

 

「結論としては、アークスの方でも死亡扱い。っていっても、疑問に思ってる人もいると思うけどね」

「なるほどな。つーことは、向こうさんも同じ結論に達してるだろうな」

 

 向こうさんというのは、マザークラスタの事だろう。

 

「私もそう思う。これで、動きやすくなったんじゃない?」

「まあな。だが、俺は表向きには死人だ。いくら動きやすくなったと言っても、結局裏方にしか回れない。まったく、逆に面倒だ」

 

 やれやれ、とため息をつくエンガ。

 

「そういうことになるね。表向きは私が動くから、エンガは気にしなくてもいいよ。それまでは、エンガは旅館の仕事に専念してね」

「仕方ねーか。裏方なりの立ち回をしてやろうじゃねーか」

 

 どこかやる気の満ち溢れるエンガだった。

 

 ヒツギちゃん関係で表に出てくるのは時間の問題だろう、と思う私なのであった。




レイさん、なんかハプニング多いな(笑)
とりあえず、次は東京破壊します(笑)

ちょっと忙しいので、後書きはここまでで
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