今回はアニメキャラがたくさん登場します!
ただ、アニメキャラってそんなにキャラが確立してないというか、私自身しっかりと見てなかったので、半分以上は崩壊してる可能性……ネットにも情報少ないし……
そんなこと気にしないっ!!作中では一年くらい経ってるし、変わってる可能性だって!!
アニメキャラについてはいつか詳細書くつもりですけど、いまはwiki参考にしてもらえると有難いです。
それでは、どうぞ!!
「ん……」
目を覚ます。私はアイカの部屋のベットに横になっていた。
「そっか……私倒れちゃったんだ……」
少し無理をしすぎたのかもしれない。私はベッドから降り、体の具合を確認する。
「うん。良好、良好」
傷を受けた部分は跡形もなく綺麗になっている。服は清雅学園の制服からパジャマのような服に変わっていた。多分アイカのものだろう。身長はアイカとほぼ同じ為、サイズはピッタリである。
「副代表、起きられたのですね」
タイミングを見計らったかのようにアイカが部屋に入ってくる。
「おはよう、アイカ。私、どれくらい眠ってた?」
「一日です。昨日会った時から様子がおかしいとは思っていましたが、あれほどのダメージを負っていたとは思ってもいませんでした。少しは自重してください。幸い私がトリメイトを持っていたから良かったものの、薬がなければ大惨事でした」
1日であの傷が治っているということは、やはりそういうことだったらしい。とはいえ、完治しているとは言えず、傷があった部分が痛む。
「ありがとね……アイカ……」
「とはいえ、貴方がこれで分かってくれるとは思ってはいませんが」
アイカはため息をつく。
「あはは、そう言わないで。反省はしてるんだよ?」
「そうですか。そういう事にしておきましょう。それで、今日はどうするつもりなのですか?」
「とりあえず、シエラに連絡かな。通信中に倒れちゃったから……その後は未定ね」
「分かりました。では、この部屋とパソコンは好きに使ってください。私はこれから生徒会に用がありますので、これで」
アイカは敬礼して部屋を出ていく。
だからここは地球なんだけど……
それにしても、あの子不器用だけど本当に優しい子だよね。多分ああやって仕事の合間に私のことを確認してくれていたのだろう。後でもう一度お礼しなくちゃ。
私はパソコンを起動させ、シエラに通信を繋ぐ。
『レイさん!! 心配したんですよ!!』
それは画面越しではあるが、耳を塞ぎたくなるような大きな声だった。
「ごめんね、心配させちゃって」
『ほんとですよ! 治療を受けてから地球に向かうように言ったのにそれを無視しちゃうからこんなことになるんです!! ちゃんと私の助言は聞いてください!!』
怒られました。当然といえば当然なのだけれど。
「うん。ありがと。私の事心配してくれて。とりあえず、今は大丈夫だから」
『……それならいいです。元はといえば無理矢理にでも止めなかった私にも責任はありますし……』
今度は自分を責める。本当に私は恵まれていると実感する。
「そんなことない。無理したのは私のせい。ほかの誰のせいでもないよ。ありがとね」
『あれあれ? 私なにかお礼を言われること言いましたっけ?』
シエラは何のことかさっぱりとわからない、といった様子だ。
「ふふ、どうだろうね。それじゃ、私は情報収集に行くから切るよ?」
『分かりました! 無理だけはしないでくださいね!?』
「分かってる。何かあったら連絡するね」
『はい。吉報をお待ちしております!』
通信を切る。さて、これからどうするか。情報収集といっても、明後日にはその情報は向こうからやってくる。ここは無理に動く必要は無いだろう。
と、なれば……
「街にでかけてみようかな」
そうとなれば、1度生徒会室に顔を出してからになるかな。私の服は……
「……」
部屋の壁に掛かっていた。
清雅学園の制服が……
「私の服はどこに……」
そういえば、あのあとすぐに倒れたから私の服の行方は分からないままだった。
私は制服をじっと見つめて、大きなため息をつかざるを得なかった。
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「イツキくん。いる?」
学内を移動、という事もあり清雅学園の制服に身を包んだ私は生徒会室に顔を出した。アイカの服を借りるという手段は無きにしもあらずだったけど、他人のものを勝手に使用するほど不粋ではない。
「はいっ! あ、朎さん。もう大丈夫なんですか?」
「うん。心配かけてごめんね。これから私出ていこうと思うんだけど、私の服知らない?」
「それでしたら、確かリナ先輩が持ち帰っていましたよ? 朎さんの困った顔が見てみたいとかなんとか言って」
どうやら犯人はリナらしい。
「そう。それで、リナはどこにいるのかしら?」
「え、えっと。今日はわからないです……」
何故イツキくんは震えた声を出しているんだろう。
「そう。それじゃあ仕方ないわね。それじゃ、私は行くね」
「あ、朎さん! これっ!!」
イツキくんは私にカードのようなものを渡す。
「これって……」
「はい。清雅学園の学生証です。偽造ですけど、一応機能はします」
「へえ、こんなことできるんだ」
有難いのは確かなんだけど、偽造なんてやっていいのだろうか……
「あはは……実はリナ先輩が作ったんですよ。これがないと学園への出入りは出来ませんから不便だろうって」
「リナが、ねぇ……あの子、生徒会長辞めてからやりたい放題じゃない……?」
「ええ、僕もそう思います」
イツキくんは苦笑いで返した。
「カード、ありがとね。それじゃ、いってきます」
私は制服を着たまま学園を出る。だけど、やっぱり少し周りの目が気になる。TPOの大切さを実感する私であった。
とりあえず、服を調達しないと……
バスを乗り継ぎ、街に繰り出す。やはり向こうの世界とは違う活気に溢れている。こういう賑わいも悪くは無い。
服を買うために店に入る。私の目に入ったのは無地の生地に、たっぷりのフリルのドレスのような服。絵柄や飾りで誤魔化すのではなく、デザインの良さに目を惹かれました。だけど、流石に無理があるかな……と思っているところ、店員さんに推されて買ってしまいました。
もちろん、私はその店で着替え、制服は紙袋に入れてもらった。たまには、こんな格好もいいかもしれない。
「あれぇ、レイじゃない?」
街を歩いていると、声をかけられた。
「ん? シルバちゃん」
「あ、やっぱりレイだ! 久しぶりー!!」
「久しぶり。どうしたの、こんなところに? 今日学校は?」
「あのね、今日は土曜日。普通学校はお休み!」
ハニカミながらVサインをするシルバちゃん。可愛いなぁ。
「そうなんだ。暇なら私に付き合ってよ!」
「別に用はないけど、どこに行くの?」
「レイ、とぼけているの? 今日は行く場所といえば一つじゃん!!」
シルバちゃんはそう言うと、私の手を引き歩き出す。その、目的地は……
「アークスファンフェスタ……もうそんな時期だったんだ」
去年、このフェスには参加させてもらった。あの時、アイカがイツキくんの友達のコアにモノメイトを渡していたっけ。あの時は冷や冷やしたのを覚えている。
「ホントに知らたかったんだ」
受付を終わらせてから、アークスカードを受け取る。
「うん。多分シルバちゃんに会わなかったら気づかなかったかな」
郷に入っては郷に従え。私はレイと名前を書き込む。
「それなら良かった。んーと、来てるはずなんだけど」
シルバちゃんはキョロキョロと会場を見渡す。
「誰かと待ち合わせしてるの?」
「ちょっとね。……いた! おーい!!」
シルバちゃんが手の振る先にはモノクルを掛けた、初老の男性がいた。
「キッドさん、お久し振りです」
「これは、レイ様。お久し振りです」
私達はお辞儀を交わす。
「やっほー!」
「シルバ様もお久し振りです」
キッドさんはシルバちゃんに微笑む。何だか、おじいちゃんと孫娘みたいだ。
「お、いたいた」
「みなさん、お久し振りです」
3人で談笑をしていると、2人組に声をかけられた。あちらの世界では、弓子さんとラスト侍さんという和装コンビだ。
「おじさん、おばさん。お久し振りです」
私は本当にお世話になった2人に深々と頭を下げる。涙が出そうになった、というのは秘密です。
「まさか本当にレイちゃんがいるとは……」
「だから言ったでしょ? 女のカンってあたるのよ?」
一年前、お礼だけをして、仁羽屋を出ていった。もちろん、向こうの世界では会ってはいたが、こうして面と向かって合うのは久しぶりだ。実際、こうやって顔を合わせるのは二度とないと思っていたのだが、早くも夢が叶ったというところだろうか。もちろん、この夫婦は私が異世界の住人であるという事は知らない。
「それにしても、レイちゃんがこっちに戻ってきてるなんてな。旅館を閉めてきて正解だったよ」
「その分、明日頑張ってくださいね?」
「……はい」
おじさんはシュンとする。ふたりは変わっていなかった。一年前しか経っていないけれど、されど一年。人が変わるのには十分な時間だ。そんなふたりのやり取りに、私はどこか和んでしまっていた。
「お、いたいた。おーい」
さらに1人。
「あ、コアじゃん。どうしたの?」
「ふっ! 永久と思える拘束から開放され、深淵より馳せ参じたのだ!」
「つまり、学校が休みで暇だったから来たんだ」
シルバちゃんが翻訳する。
「まあ、そういうことだ」
何でわかるんだろう……
「いたいた……あっ……」
そして、もう一人。その人物は私を見るなり、バツが悪そうな顔をし、踵を返した。
「リナ? どうして逃げるのかな?」
私はリナの両肩を掴んでみる。
「ううん。ちょっと用事を思い出しちゃって」
「そうなの? それなら手伝うよ? 一人よりも二人の方が効率、いいでしょう?」
「……嘘です。ごめんなさい」
「そう。ちょっとお話があるから向こうに行こうか」
会場の隅。私はリナをコッテリと絞りました。服は後日、アイカの部屋まで持ってきてもらうことになった。
「あれ、リナ? なんかすっごい萎れてるよ?」
「あははは……」
戻ったリナは力なく笑う。
「それにしても、リナ。今日はソロの方じゃないんだ」
「レイ……だから謝ってるじゃない……」
別に他意は無かったのだけれど、どうやらまだ私が怒っていると勘違いしているらしい。
「ところで、リナ様が来ているという事は、イツキ様も来られているのですか?」
キッドさんは大人な対応で、話題を変える。
「いえ。今日は生徒会の仕事が大変だから来れないとのことです。アイカも同じ理由で」
「いいの? 彼氏がほかの女と一緒にいて」
シルバちゃんはからかうように言う。
「なっ!? 私とイツキくんはそんな関係じゃっ!」
リナの顔は急に赤くなる。耳まで真っ赤だ。
「いいからいいから、わかってるって!!」
にしし、と笑うシルバちゃん。やっぱり、誰がみてもそう思うよね。他のメンバーは暖かい目をリナに送っている。あ、コア以外ね。
「それにしても、レイちゃん。その服似合ってるわね。和服も良かったけど、そういうのもいいわ」
おばさんはなにか思い出したかのように私の服を褒めてくれた。ただ、少し嫌な予感がした。
「ありがとうございます。ちょっと、無理があると思ったんですけど、思い切った甲斐がありました」
「で、ちょっと着てもらいたいものがあるんだけど、いい?」
どうやら、予感的中だったようだ。以前、仁羽屋で働かせてもらっているときも、何度かこういうお願いはされていた。少しの間しかお世話にはならなかったが、おばさんが私のことを娘のように可愛がってくれていたことを私は知っている。娘に可愛い服を着せたいというのは、親の欲求なのかもしれない。
「……着てもらいたいものですか?」
「そう、これ!!」
おばさんは紙袋から和服を取り出した。それは、向こうの世界でも見たことのあるものだった。黒い着物に紅いスカート状の袴。
「ハフリマイヒメですか」
しかも、かなりの完成度。これが本物と言われても見分けがつかないのではないだろうか。
「お前、夜な夜な何かしていると思っていたらそんなもの作ってたのか……もしレイちゃんがいなかったらどうするつもりだったんだ?」
おじさんは呆れているようだ。
「絶対に来るって分かってたから作ったの。折角だから。レイちゃん、ダメ……?」
そんな顔をされては断れるはずがない……
「……分かりました。せっかく作ってくれたんですし、着させてもらいます」
私は更衣室に向かい、本日3度目の着替えを行った。紙袋の中には丁寧に紅いリボンまで入っていたので、それまでつけていたリボンを解き、それに付け替える。
ついでだから、今の私でも扱える刀を具現化し、神刀スサノオの迷彩をかけてみる。武器はこうやって具現化出来るのに何で服は出来ないんだろう……
「どう……でしょう……?」
更衣室から出て、その姿を披露する。
「レイちゃんみたいな娘が欲しかったわ……」
「なにっ!? それじゃあ今日は寝かさグフッ……」
おじさんはその場で倒れた。それは見事なボディでした。
閑話休題。
時間もそれなりに経過し、アークスファンフェスタも終わりさしかかろうとしていた。衣装の完成度が異常に高いせいか、何度か人と一緒に写真を撮ったというのは、今となってはいい思い出、かな……?
もちろん、おじさんとおばさんとも、みんなとも写真を撮った。きっと私の宝物になることだろう。
そうして、フェスが終わっていくのだろう。そう思っていた時だった……
「きゃあああぁっ!!」
会場に悲鳴が響いた。それを境に会場は混沌と化した。人が人とぶつかり、我先にと人間が会場から出ようとする。
その、原因となったのは……
「なに……あれ……」
見たことがないものだった。かろうじて人の形はしているが、それはゾンビに似た何かだった。
さてさて、やっぱりイベントには事件がつきものですよね。そんな世界、絶対イヤですけど……
次回は幻想種との対決です。
レイさんが購入した服に関しては、パニス・レプカを想像してもらうといいと思います。あれの腕なしです。
ハフリに関しては弓子さんの女のカンの強さを表現しようかな、なんて。一応、他にも意味はあったりなかったり。
まあ、結局、自キャラ愛が炸裂してるだけですけどね。何が悪いっ!?
しかし、レイさん。脇役なのに主人公してますねぇ……
コアの扱いが酷すぎる? 気のせいです
次回、愛を切り裂きこの手で勝利をこじ開けるっ!!
あえて言わせてもらおう、次回もサービスであるとっ!!