東方好嫌録   作:cRoWn29

1 / 1
基本的に主人公嫌われてるんで
明るいシーンとかあんまり無いですはい
原作キャラが主人公に冷たかったりしますが
決してそのキャラが嫌な奴ではなく
主人公の体質に影響を受けてるだけです、一部を除いて


悔しさを糧に生きていく

あぁ、僕はいつまでこうしてればいいのだろう

 

辞めてしまえば、諦めてしまえば良いのに、でも…信じたい

 

だって僕は、ここが、この小さな世界が

 

 

 

 

大好きで仕方ないのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はもうこれ位で良いかなっ」

 

僕はリョータ、漢字でどう書くのかは知らない、ただ名前はリョータ

苗字もわからない、でも僕は名前を呼ばれる事は滅多に無いか困る事はない

因みに歳は14歳

今の時間は…時間の数え方わからないけど朝日がギリギリ見える時間帯

 

辺りは誰もおらず僕1人だ

ここは外から隔離された小さな世界『幻想郷』で唯一の人里

 

そして僕がこんな時間に何をしているかというと

それは里の道の掃き掃除だ、夜更けから始めて今ひと段落済んだ

別に里の掃除は僕の仕事じゃない

でも僕はこの里の為になるなら何だってやる

 

でも里の為の行為を皆に知られちゃいけない

だって汚い下心があるんじゃないのかって皆に思われてしまうから

下心が無いと言えば嘘になるかも知れない

だってこれは皆に認めてもらいたくてやってるのだ

 

掃除だけじゃ無い、僕は皆にばれないように

困った事を書いた紙を入れる箱を入れて放置している

最初は誰も見向きもしなかったが

誰かが気まぐれで入れた案件を解決したら

少しづつ依頼が増えた

そんなこんなで里の皆にばれないようの所望何でも屋を営んでる

まぁ報酬とかは無いし簡単な物しかこなせないから

胸を張れるものじゃないけど

 

「あら、リョータじゃない、今日は里の掃除?」

 

「っ…、ってなんだ霊夢さんじゃないですか」

 

「なんだとは何よ」

 

「あはは、つい、ごめんなさい」

 

僕に声をかけてきたこの人

幻想郷の平穏を守る役目を担っている

『博麗の巫女』こと博麗霊夢さんだ

 

この人は能力のせいか僕の体質の影響を受けないから

僕に普通に接してくれる数少ない人の1人だ

 

「まぁいいわ、それにしても貴方にはいつも感心するわ、私には

貴方のような生き方は絶対出来ない、尊敬するわ」

 

「僕は僕のやりたい事をしてるだけですよ、霊夢さんの

尊敬されるような人間じゃないですよ」

 

「はぁ、またそうやって自分を卑下するんだから…

ごめんなさいね…私じゃ貴方の力になれなくて」

 

霊夢さんが苦虫を噛み潰したような顔で言う

 

「いいんですよ、そもそも霊夢さんは僕に協力する義理なんてないじゃないですか」

 

「そんな事ないわ、貴方にはいつも助けてもらっているもの

貴方が小妖怪の退治や食料を提供してくれるからどれだけ助かっている事か…」

 

「妖怪退治は僕をここまで育ててくれた里の為に当たり前の行為ですし、食料は

余り物ですから…」

 

「ここまでって…里が貴方の為に何かした事あったかしら」

 

「親に捨てられた僕に衣食住をくれた命の恩人の方々はいっぱいいます」

 

「…最後に何かしてもらったのはいつ?」

 

「3歳の時ですね、3歳にもなれば手助けばかりでは駄目だと。

里の皆の厳しいけど僕のためを思っての行動ですよ、問題ないです」

 

「そう…」

 

霊夢さんが何かをあきらめたような顔をしている

諦めちゃ駄目ですよ、信じる事が解決への道です!

 

「まぁ、何かあったらいつでも私の所へいらっしゃい、歓迎するわ」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「じゃあ私はもう行くから、あとそろそろ慧音がここを通ると思うわ、勘だけど」

 

上白沢慧音、人里の守護者だ

人間ではなくハクタクという妖怪のハーフ、つまり半妖だ

けど里の皆からの信頼は厚く、寺子屋の教師までやっている

因みに僕は寺子屋に行った事はない、だってお金がないからね

慧音さんには、というか里の全員が僕の体質の影響を受けているから

見つかったら何を言われるかわからない

 

「ええっ!?もうそんな時間!?早く帰らなきゃ!!

じゃあ霊夢さんっ、失礼しますっ!!」

 

そう言うと僕は慧音さんに見つからないうちにと空を飛んで

自宅へと向かった

 

 

 

 

 

 

ー慧音sideー

 

今日は里の会議で決まったある計画の実行日だ

里の為にもこの計画は成功させなければならない

 

これ以上あの少年を…リョータをこの里にいさせてはいけない

 

私は早朝からリョータの家へと向かっている

計画と言っても直接リョータを脅して

里から去ってもらうだけだ、彼の能力は厄介だけど

今の彼は能力を使えないただの人間、私でも十二分に脅せるだろう

 

「リョータ、いるか、話がある」

 

里の離れ、門の外にあるボロ屋敷にリョータは住んでいる

入り口を開けると汗だくのリョータが座っていた

 

「け、慧音様、何か私に用でございましょうか…?」

 

来客が私と知るや否や正座に切り替え

頭を垂れている、明らかに動揺している

 

「今日は折り入ってお前に言わねばいけない事がある」

 

「さ、里を彷徨いていた事なら…ごめんなさい…」

 

リョータは俯いたまま言葉を絞り出している

彷徨いて、とは何の事か知らないがこいつは被審な行動が多い、が

今更そんな事気にしない

 

「そんなことより、今回の里の会議でだな、お前を里から追放する事になった

ここを出で好きに生きるがいい、もちろん拒否権はない」

 

リョータは一瞬驚いた表情を見せたが

すぐに元の表情に戻ると

 

「…わかりました、14年間という長い間…本当に、本当にありがとうございました」

 

と言って深々と土下座をして言った

 

予想外の反応に驚いていると

リョータはいつの間にか小さな包みを持って外へ出て行き、

里とは逆の方向に歩き出して行った

 

すれ違い様に何かを言っていたような気がしたが

吹く風にかき消され流れていった...

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんか急展開で申し訳ないです
でも序盤でぐたついても仕方ないのです
リョータを取り巻く環境に関しては
近いうちに本人から話してくれると思います

慧音の行動は本来取るはずがないのですが
彼の体質がそれほど異常であり強力であるという事です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。