第四クトゥルフ神話『名前に癖のある探索者達の観光バス』   作:カロライナ

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Episode16 戻るか。進むか。

 青大、足高は通路を戻ると後方で待機していた負傷者のグループと合流する。薄暗いになりにも真っ赤に染まった足高を見た軽傷先頭隊がざわめく、しかし足高は、これは自分の怪我ではない事を伝える。その言葉に足高に手当をしてもらっていた軽傷者は喜んだが、すぐに誰の返り血を浴びたのか。ということでざわめきだした。

 足高が何と伝えるべきがゴモっていると、青大は足高の代わりにこの先に悲惨な光景が広がっていることを軽く伝える。死体を見ないようにしてまっすぐ進めば風の塔に通じることを伝え、前進するように促した。歯に衣着せぬ物言いで先の惨状を伝える青大に対し、足高は信じられないと言った表情で青大を見つめたが、青大は気にする様子もなく足高の手を引っ張って、他の被災者には先に行くように促していった。

 すれ違う負傷者たちが、青大や足高に礼を言って、避難経路の先へと進む。もしも、またあの化物が出てこないとは限らないが、軽傷の人たちも中にはそれなりに戦えそうな人間も居た。彼等を信じることにして、次々に奥に進むように促した。

 

「家守ー!!」スパーン!

「痛っ!」

「呼んだ時どうして来なかったのよ?」

「え? 呼んだって・・・え?」

「正確には伝言ゲーム形式で家守を呼んだな。伝わってなかったか?」

「・・・聞いてない。」

「・・・。」

「・・・途中で途切れたのかしら・・・。」

 

 そして、最後尾。家守は居た。バールのような工具を片手に後ろからの奇襲に備え、後さずりするように殿を努めていた。その後頭部を青大が声を掛けながら軽快にはたく、呼んだ時、来なかったことに対して足高は問い詰めたが、そもそも家守に伝言が伝わっていなかったようだった。

 

「・・・・・君達のおかげで助かった。助け出してくれてありがとう。」

 

 家守が護っていた最後尾の青年も家守から離れ、避難経路の奥へと進んでいく。そして少し進みながらも、すぐに戻ってくると頭を下げて3人にお礼の謝辞を述べた。家守は満面の笑顔で青年の肩を軽く叩き、青大は若干微笑みながら頷き、足高は手拭いで顔を拭いていたため表情こそ見えなかったものの手を軽く上げた。女性はその3人を尻目に小走りで最後尾に戻って行った。

 後にこの女性が足高の後輩や、家守の部下になることを2人は知らなかった。

 

「この後はどうする? 避難経路の外には化物がいるが、救助活動を続けた方がいいよな?」

「いえ、まずは自分の身の安全を確保することが最優先よ。それにもし、大勢の魚面に囲まれたらどうするの? 悪いけど1匹や2匹程度なら何とかなるかもしれないけど、数十人に囲まれたらどうしようもないわよ。」

「・・・・・・・。」

 

 通路の中央に3人は円陣を組んで今後の行動の話し合いを始める。家守はバールのような工具片手にやる気まんまんのようだが、その家守を足高は宥めるように脱出と安全の確保について言及する。その頃、青大は少し考えた様子で少し頭を捻っていた。

 

 

 

アイディア

青大80→02【クリティカル】

 

 

 

「なぁ・・・・。足高、家守。」

「どうした?」

「何かしら?」

「ココに来るまでの間、負傷者の中にロジーナさんやクリスティーナさんを見たか?」

 

 青大の問いに、家守と足高は互いにアイコンタクトを取り、見たかどうかの確認を取る。しかし、2人も見てないという反応を返した。

 

「・・・・もしもの事があるしよ。一回戻って、捜索した方がいいんじゃねェか? あの射撃場で競い合ったのも何かの縁だろうし・・・。」

「でもどうやって探す気? 海ほたる方面に戻ることになるけど、まだまだ事故を引き起こした自動車は多く点在するし、1つ1つを覗いて行ったらきりがないわよ?」

「家守、お前ロジーナさんの携帯電話番号をクリスティーナさんから貰ってたよな? あれに電話を掛けろ。相手側の携帯が壊れて無けりゃ繋がるはずだ。あとは回線混雑にさえ引っかからなきゃ行ける。」

「・・・おう。」

 

 

 

幸運-20%(回線混雑に引っ掛かる可能性がある為-補正)

家守45→26【成功】

 

 

 

「・・・・・!!」

 

 青大は、家守がロジーナの携帯電話番号を入手したことを思い出し、携帯電話に電話を掛けるようにと促す。家守は回線混雑に引っ掛からない事を祈りながら自分の携帯を取り出し、ロジーナの電話番号の書かれた紙を取り出すと電話を掛ける。電話は特に回線混雑回線に引っ掛かることなく、ロジーナの携帯へと繋がった。家守は足高と青大に向け携帯を持っていない方の手で親指を立てて繋がった事を伝える。青大と足高は頷くと、家守を連れて一旦避難経路からトンネル内に戻った。

 

 

 




【後書き】
青大がアイディアクリティカルを出さなければ、危うく脱出するところでした。
ダイスのクソビッチに感謝しています。
以前どこかの小説でダイス目を操ることは、ただの茶番卓だ。
的なことを言ったと思います。
つまり、青大がクリティカルしなければ恐らく元ネタ通り脱出ルートを歩んでいたことでしょう。

恐らく2人はDEAD ENDへ歩んでいたと思います。
もちろん、セッションと同じように救済処置として幸運半分で振らせるつもりでしたが。
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