第四クトゥルフ神話『名前に癖のある探索者達の観光バス』   作:カロライナ

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Episode20 再封印。

 軽トラックに乗った4人は、ひとまず不気味な化物から逃れることができたことに対し、安堵の溜息を漏らす。相変わらずロジーナは目覚めないままだったが、それでもあの『海ほたる』で偶然出会い、射撃対決に居合わせた全員が無事に避難経路前まで逃げてくることができたことには変わりなかった。なんとか家守は来た道と同じようにハンドルを上手く操作し、最初クリスティーナとロジーナを見つけるために登ったバスの隣を通過し、更にその奥の点検用扉前まで軽トラックを走らせることに成功する。相変わらず、どこからともなく漂う血の香りと焦げ臭い香りは消えなかったが、少なくとも不快な気分になるような磯臭いあの臭いはしなくなっていた。

 

 

 

応急手当+20%(足高のみ応急箱使用+補正)

足高85→65【成功】

1D3→3

HP家守9→12

 

応急手当

家守55→62【失敗】

クリスティーナ50→73【失敗】

 

 

 

「・・・・はい。これで良し。」

「八雲、ありがとな!」

 

 扉の前で自動車を止めると荷台に乗っていた青大と足高は、一旦ロジーナを残し降りる。そして運転席から降りてきた家守に向けて、足高が真っ先に自分の応急箱を取り出し怪我の応急手当を始める。手慣れた手付きで家守を治療すると疲れたかのように片手で自分の手を揉みほぐし、揉み解した手で目をさすった。

 その足高が疲れを癒している間、怪我の手当をしてもらい元気になった家守と広く安定した場所までやってきたクリスティーナがロジーナを看るものの、残念ながら2人に負えるような怪我ではなく、治療を断念した。

 

 

 

目星

クリスティーナ70→84【失敗】

 

 

 

 クリスティーナはよく見ると全身真っ赤に染まっている足高に対して、何か違和感を覚えたが、それが足高自身の血液ではなく誰かの返り血だと察すると、余計なことは尋ねずになんとなく足高を眺めた。

 

「さてと、あんまりモタモタしていると、撒いた怪物たちが追いかけてくるかもしれねェ。家守、ロジーナさんを背負えるか? 俺達も荷台に彼女を乗せる時3人で力を合わせたんだが、それでも危うく落としそうになったんだよな。この中で一番力持ちそうなお前に頼みたいんだが・・・。できるか?」

「おう! 任せろ!! 負傷者の運搬もオレの仕事の一つだ!!」

 

 

 

筋力対抗ロール

家守45→45【成功】

 

 

 

 青大は少しの休憩を挿み、ある程度トンネル内に残っている全員が落ち着きを取り戻したところで、親指を点検用扉にへと傾け出発する旨を伝える。気絶中のロジーナとまだ気があふれている家守を除く足高とクリスティーナは青大の方を若干疲れたような表情をしながら、項垂れるように頷く。そして元気そうにしている家守に青大は近づくと、ロジーナを指差し運ぶようにとジェスチャーを送った。もし、家守がロジーナを抱えることができれば3人で抱えるよりも、更に索敵に人をまわすことができるためだった。家守は2つ返事で、青大の願いを承諾すると荷台で寝転がっているロジーナを持ち上げた。家守とロジーナではかなりの体格差がある為、持ち上げることは困難かと思われたが、初動が重そうにしただけで、背中に背負ってしまうと家守は何ともないような顔をしてロジーナを運び始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先頭を拳銃を持った足高が先行し、その後ろにロジーナを背負った家守が歩く。そのロジーナと家守を気遣うように右隣りに歩くのがクリスティーナ。そしてデジタルカメラとメリケンサックを装備した青大は最後尾で背後から化物が追って来ていないかどうか確認しながら先に進む。先へと進むと足高と青大が避難経路に陣取っていた死屍累々の部屋に到達する。

 

 

 

目星

足高75→44【成功】

家守85→32【成功】

クリスティーナ70→75【失敗】

 

 

 

「青大!!」

「敵か!!」

 

 足高と家守は気付く。正面、部屋の隅。暗がりになっている場所に何か黒くウゴウゴした人のような塊が、寝そべっている死体に向けて何かをしている姿を。すぐに足高はクリスティーナから受け取った拳銃を黒い影に向け突きつける。拳銃の心得は全く知らないが、数撃てば当たることは足高も分かっていた。構えるのと同時に背後で警戒している青大の名前を黒い影から目を逸らさずに叫ぶ。黒い影が振り返るのよりも早く、青大は足高の隣に到達し、こぶしとデジタルカメラを男に向けた。振り返ると同時にその男の姿が露わとなる。それは人間の姿をしていた。かろうじてわかるのが、その身体に硬そうな防弾チョッキで身を包んでおり、頭には防弾ヘルメット、暗闇の中でも適切な行動がとれるように暗視ゴーグルを装備し、手にはサブマシンガンを添えていた。

 

「動かないで。貴女は誰? 人間? それとも、トンネル内に居る化物の一味?」

 

 その人物は戦う意思はない様子で両手を上げ無抵抗の意志表示を4人に示す。しかし、足高は銃を降ろさずその人型に構えたまま、いつでも発砲できるように引き金に指を引掛けた。クリスティーナから受け取った銃の種類を詳しく調べなかったが、こんな貧弱な武器では相手に怪我を負わせることが不可能なのは明白だった。しかし、それでも銃口を下げるわけにも行かない。

 

「私は、再封印に来た者です。・・・銃口を降ろして頂けませんか?」

「再封印ってなんの話だ。あの化物共に関する事か?」

「・・・申し訳ありません。『再封印』に関して、これ以上は一般人である貴方方にお話しすることはできません。」

 

 

 

心理学(補正あり)

青大85→??【??】

 

 

 

「・・・・足高・・・ここは大人しく・・・・・銃口を下げた方が・・・・良いかもしれない。ヘタをすると・・・・抹殺される未来が見える・・・。」

「・・・・・・。・・・わかったわ。」

 

 男は確かに『再封印』とやらに来た人間であることが、青大には分かった。と同時に、今は敵意がない振りをしているが、必要があれば自分達をそのサブマシンガンで全員射殺するような強い意志もうかがえる。青大は銃口を男に向けたまま動かない足高ににじり寄ると、男からは視線を外さず、男には聞こえないような音量で足高に耳打ちをする。一瞬、足高は青大を目線だけで見ると一瞬、嫌な視線を返すものの殺されるような言及を聞くと嫌々ながらも銃口を男から降ろした。

 

「銃口を降ろして頂き、ありがとうございます。分かって頂けて何よりです。・・・ところで貴女方は見たところ生存者のようですが、他にトンネル内で生存者は見ましたか? 見たのであればどのあたりで確認をしたのか教えて頂きたいのですが・・・。」

「多分、俺達で最後だと思う。他の生存者は先に逃げたか、『海ほたる』に向かったよ。ここに転がっている死体の様に、化物共に殺されちまったとかな。」

「そうですか・・・。何がともあれ、貴方達だけでも生きて下さっていて本当に良かった。屋上に救助隊のヘリが来ています。そこまで護衛いたしますので着いて来て頂けますか?」

 

 

 

心理学(補正あり)

青大85→??【??】

 

 

 

「あぁ。しばらくの間だが、よろしく頼む。」

 

 男は暗視ゴーグルとフルフェイスマスクのせいで表情が読み取ることができなかったが、青大は救助ヘリが来ていることに関して嘘偽りはなく、護衛すると言ったことに対しても、声色から嘘は言っていないと感じ、3歩前に誰よりも早く男に向かって歩み寄る。そして、背後で待機しているクリスティーナ、家守、足高に目配せすると。俺についてくるようにと顎で合図を送った。その様子に3人はやや不安を抱えつつも、男を先頭に風の塔へと続く避難経路の奥へと歩みを進めて行った。

 

 

 




【後書き】
あれ? 今一つ思ったのですが、今回の後書きは全ての話で後書きっぽくなくても、
何かしら書くことができてますね。
こんなこと初めてです。あともう少しでエンディングに迎えるか否かというところなので
出来ればこのまま最後まで後書きを書き続けたいですね。

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